アーカイブ - 2012年 4月 13日 - car

大学で情報公開請求を処理するのにいくらかかってる?(英国)

英国のJISC infoNetが、国内の大学が「情報自由法」(Freedom Of Information Act)に基づく情報公開請求に対して払っているコストを調査し、その結果をまとめた報告書を公表しています。この法律は英国で2000年に可決・成立、2005年1月1日に施行されたものです。同調査で7つの機関において公開請求を処理するのにかかった時間を調べた結果、所要時間は平均で5時間2分で、費用にして99.40ポンド(人件費を含めると121.27ポンド)だったそうです。

Research project investigating the true costs associated with responding to FOI requests within seven UK HE institutions(JISC infoNet)
http://www.jiscinfonet.ac.uk/projects/foi/index_html

True cost of university FOI requests revealed(JISC 2012/4/11付けニュース)
http://www.jisc.ac.uk/news/stories/2012/04/FOI.aspx

参考:
E289 - 「情報自由法」に基づく公的記録の公開(英国)

移動図書館の誇るべき歴史、望みある未来(記事紹介)

2012年4月11日付けでAmerican Libraries誌に掲載されている、米国の移動図書館サービスに関する“Bookmobiles: A Proud History, a Promising Future”という記事の内容を紹介します。移動図書館の歴史は1850年代の英国で始まり、当時は馬によって図書を運んでいました。米国では1905年にメリーランド州ワシントン郡においてMary Lemist Titcomb氏が始めたのが最初と言われています。現在米国では900を超える移動図書館が稼働しており、近年ではコンピュータやインターネット、ゲームや電子書籍を提供するものも出てくるなど、新たなサービスが生まれています。例えば、メンフィス公共図書館では就職支援サービスを、エル・パソ公共図書館では“American Dream Starts @ your library”の助成を受けて貧困地区に対してインターネット接続を提供しています。同じ助成を受けているサレム郡の移動図書館は移民へのサービスを意識してコンビニや教会も停留所に追加しました。記事は、移動図書館サービスは誇るべき遺産を持っており、今日まで続いていると締めくくられています。4月11日は、2012年の全米移動図書館の日でした。

米国クイーンズ図書館が電子書籍リーダーの貸出を試行開始、ニューヨーク市の公共図書館で初

2012年4月12日、米国ニューヨーク市のクイーンズ図書館で電子書籍リーダーの貸出を行うパイロットプログラムが開始しました。バーンズ&ノーブル社製のNookが50台用意され、ベストセラー、ロマンス、ミステリー、ティーンズ・子ども向けという5つのジャンルのうちのいずれかの電子書籍があらかじめ登載されています。無料で7日間借りることができ、2回まで延長できます。Wall Street Journal誌では、同市にある全ての公共図書館システム(クイーンズ図書館、ブルックリン公共図書館、ニューヨーク公共図書館の3つ)はすでに利用者自身の端末等への電子書籍貸出サービスを行っていますが、電子書籍リーダーの貸出は同市の公共図書館で初めての事例だと報じられています。

Queens Library To Lend Free e-Readers(Queens Library 2012/4/12付けニュース)
http://www.queenslibrary.org/latest_news/queens-library-to-lend-free-e-readers

Library Lends Out E-Readers(Wall Street Journal 2012/4/11付け記事)

ワシントン、ソロー、トウェイン……ニューヨーク公共図書館が所蔵する歴史的資料のデジタル化プロジェクトを開始

米国のニューヨーク公共図書館が、同館の所蔵する歴史的資料のデジタル化プロジェクトを実施しています。デジタル化の対象は“Thomas Addis Emmet Collection”及び“Henry W. and Albert A. Berg Collection”というコレクションの資料で、総量はそれぞれ、手稿11,000点及び35,000ページと見積もられています。デジタル化される資料の例として、ジョージ・ワシントンの手紙やヘンリー・デイヴィッド・ソローの手書き地図、マーク・トウェイン『アーサー王宮廷のコネチカット・ヤンキー』の直筆原稿等が紹介されています。このプロジェクトは2012年1月に開始され2014年まで続く予定とされており、費用の100万ドルのうち50万ドルは英国のポロンスキー財団からの寄付が用いられ、残り50万ドルも同様の寄付によって賄われるそうです。

The New York Public Library Digitizes Early American History(ニューヨーク公共図書館)
http://www.nypl.org/press/press-release/2012/04/05/new-york-public-library-digitizes-early-american-history

ダーウィンが信頼した娘・ヘンリエッタの日記が初公開される

チャールズ・ダーウィンの手紙をテキスト化して公開している“Darwin Correspondence Project”が、ケンブリッジ大学図書館が所蔵する、ダーウィンの娘・ヘンリエッタの日記を初めて公開しました。ダーウィンの執筆を助けた彼の家族の中でもヘンリエッタはおそらく最も信頼された人物で、1871年に出版された『人間の進化と性淘汰』の編集に関わった主要人物とされています。

Henrietta Emma Darwin’s Diary, 1871(Darwin Correspondence Project)
http://www.darwinproject.ac.uk/hed-diary-1871

Rehabilitating Henrietta, or the importance of Data when Dating | Natural Selections(Darwin Correspondence Project 2012/4/12付けニュース)
http://www.darwinproject.ac.uk/editors-blog/2012/04/12/263/

Unpublished journal offers new take on Darwin's daughter(ケンブリッジ大学図書館 2012/4/12付けニュース)

図書館における電子書籍リーダーの導入をテーマとしたセミナー資料

図書館での電子書籍及び電子書籍リーダーの導入をテーマとして2012年4月に開催されたALA TechSource主催セミナーの講演資料と参考文献リストが公開されています。講演者は米ライト州立大学の図書館員で、電子書籍に関するブログ“No Shelf Required”等で有名なポランカ(Sue Polanka)氏です。

Continuing the Conversation: Integrating eBooks and eReaders into Your Library(ALA TechSource 2012/4/11付け記事)
http://www.alatechsource.org/blog/2012/04/continuing-the-conversation-integrating-ebooks-and-ereaders-into-your-library.html

参考:
E1278-書架は不要(2):電子書籍の利用と管理<文献紹介>
http://current.ndl.go.jp/e1278

E1131-書架は不要:図書館における電子書籍<文献紹介>
http://current.ndl.go.jp/e1131

図書館におけるタブレット端末の活用方法や課題に関するセミナー資料(米国)

トムソン・ロイター社の2011年版「最も注目を集めた研究者」及び「最多引用論文」に日本人2名がランクイン

トムソン・ロイター(Thomson Reuters)社が、同社の学術情報データベースWeb of Scienceの引用情報等を元に決定した、2011年の「最も注目を集めた研究者」と「最多引用論文」を発表しました。「ホットペーパー」として選ばれた論文の多さで決まる「最も注目を集めた研究者」の世界5位には理化学研究所植物科学研究センター長の篠崎一雄氏が、「最多引用論文」の世界1位にはテキサス大学教授の小松英一郎氏が選ばれています。

世界で最も注目を集めた研究者と、最多引用論文を発表(トムソン・ロイター 2012/4/12付けプレスリリース)
http://ip-science.thomsonreuters.jp/press/release/2012/hottest-researchers-2011/

米Amazon、クラウドで提供される検索サービス“Amazon CloudSearch”ベータ版を発表

2012年4月12日、米Amazon.comが、同社のクラウドサービス“Amazon Web Services”の新サービスとして、“Amazon CloudSearch”という検索サービスのベータ版を発表しました。これは、検索させたいデータをアップロードすると、Amazon CloudSearch側でインデクスが作成され、それらのデータを対象とした検索サービスが提供されるというもののようです。

Amazon CloudSearch
http://aws.amazon.com/jp/cloudsearch/

アマゾン、AWS向け検索機能「Amazon CloudSearch」ベータ版をリリース(CNET Japan 2012/4/13付け記事)
http://japan.cnet.com/news/service/35016187/

コクヨファニチャー株式会社、大学図書館向け家具システム“Learning Commons”シリーズを発表

コクヨファニチャー株式会社が、2012年4月25日から大学図書館向け家具システム“Learning Commons”シリーズを販売すると発表しました。同シリーズは、大学図書館に設置されることが増えているラーニングコモンズをコンセプトとして開発されたもので、R型連結や段違い連結が可能な「シェルフ」、パーツの組み合わせによって様々なレイアウトが可能な「テーブル」等の家具によって構成されています。

~図書館空間を活動的な空間へ進化させる~大学図書館向け家具システム
「Learning Commons(ラーニングコモンズ)」シリーズを発売(コクヨファーニチャー 2012/4/13付けプレスリリース)
http://www.kokuyo.co.jp/com/press/2012/04/1247.html

英国国立公文書館(TNA)とイングランド芸術評議会(ACE)が協力協定に合意

2012年4月3日、英国国立公文書館(TNA)とイングランド芸術評議会(ACE)が、博物館、図書館、文書館およびそれらの利用者に資するため、協力協定を結ぶことで合意しました。同国ではこれまで、英国博物館・図書館・文書館国家評議会(MLA)が国内の博物館等の文化機関への支援を行なっていましたが、2012年3月にMLAが解散となり、その後、MLAが行なっていた博物館・図書館への支援業務はACEが、文書館への支援業務はTNAが引き継ぐことになっていました。今回の合意はそれを背景にしたもので、TNAとACEは両機関で知識や経験を共有し、サービスの向上につなげたいとしています。

New partnership between the Arts Council and The National Archives announced (Arts Council England 2012/4/3付けの記事)
http://www.artscouncil.org.uk/news/arts-council-news/new-partnership-archives/

The National Archives and Arts Council England announce partnership (The National Archives 2012/4/3付けの記事)

図書館におけるIT・ウェブの活用を扱った“The Tech Set”シリーズの続編10冊が近々刊行

図書館におけるITやウェブの活用をテーマとした書籍シリーズ“The Tech Set”の続編が近々出版されるそうです。今シリーズで刊行されるのは以下の10点で、それぞれ、クラウド、モバイル、位置情報に基づくサービスとQRコード、Drupal、ソーシャルメディア、次世代図書館リデザイン、スクリーンキャスト、ユーザエクスペリエンス(UX)、インスタントメッセンジャーによるレファレンス、セマンティックウェブとソーシャル検索、というトピックスが扱われています。ALA TechSourceによる紹介記事には、まとめ買い用の割引クーポンのコードも掲載されています。なお、2010年に出版された前シリーズは米国図書館協会(ALA)の“ABC-CLIO/Greenwood Award for the Best Book in Library Literature”を受賞しており、また、出版元の米Neal-Schuman社は2011年12月にALA Publishingの傘下に入っています。

・Cloud Computing for Libraries
・Building Mobile Library Applications
・Location-Aware Services and QR Codes for Libraries
・Drupal in Libraries

岡山大学附属図書館が「池田家文庫絵図公開データベース」に高精細画像139点を追加

岡山大学附属図書館が、同館の所蔵する旧岡山藩主池田家の貴重書をデジタル化して公開する「池田家文庫絵図公開データベース」に、新たに139点の高精細画像を追加しました。池田家文庫には約3,000点の絵図類が納められているそうですが、そのうち現在777点の絵図が公開されているそうです。このデジタル化プロジェクトは岡山県立図書館等とも連携しており、また、デジタルアーカイブを活用した教育普及活動も行われています。

池田家文庫絵図公開データベース
http://ousar.lib.okayama-u.ac.jp/ikedake/ezu/

池田家文庫絵図公開データベースに高精細画像を139点追加しました(岡山大学附属図書館 2012/4/13付けお知らせ)
http://www.lib.okayama-u.ac.jp/news/news_id1573.html

池田家文庫
http://www.lib.okayama-u.ac.jp/collections/ikeda.html

貴重資料の教育普及(岡山大学附属図書館)
http://www.lib.okayama-u.ac.jp/edc/

池田家文庫こども向け岡山後楽園発見ワークショップを開催しました(岡山大学附属図書館 2012/3/2付けお知らせ)

カナダ国立図書館・文書館(LAC)が同館利用法解説動画シリーズを公開 初回は「オンライン検索の始め方」

2012年3月22日に、カナダ国立図書館・文書館(LAC)が、同館の利用法を解説した動画シリーズの公開を開始しました。第1作目は、“How to Begin Your Search Online”と題した動画で、同館の情報検索システムをどのように利用したら良いかを解説したものとなっています。

How to Begin Your Search Online (Library and Archives Canadaのウェブサイト)
http://www.collectionscanada.gc.ca/video/800002-1000-e.html

Release of New Video Tutorial (Library and Archives Canada 2012/3/22付けの記事)
http://www.collectionscanada.gc.ca/whats-new/013-574-e.html

オックスフォード大学ボドリアン図書館とバチカン図書館、歴史的資料150万ページを提供するデジタル化プロジェクトを発表

2012年4月12日に、英国のオックスフォード大学ボドリアン図書館とバチカン教皇図書館(Biblioteca Apostolica Vaticana)が、共同の資料デジタル化プロジェクトを発表しました。デジタル化される資料群は、古代ギリシアの手稿資料、15世紀のインキュナブラ、古代ヘブライ語の手稿資料等です。プロジェクトは今後4年間実施され、約150万ページを一般公開するとしています。

Landmark collaboration between the Bodleian and the Vatican Libraries will brings ancient texts into the digital era (Vatican Library 2012/4/12付けのプレスリリース)
http://www.vaticanlibrary.va/moduli/Press%20Release%20Bodleian%20Vatican_April%202012.pdf

Bodleian and Vatican libraries to digitise ancient texts (Bodleian Libraries 2012/4/12付けの記事)