アーカイブ - 2012年 3月 - car

3月 21日

出版デジタル機構、「電子書籍作成仕様書 第一次素案」を公開

2012年4月に新会社として設立される出版デジタル機構が、3月20日に「電子書籍制作仕様書 第一次素案」を公開しました。これは、制作会社向けのものとして作成されたもので、「フィックス(固定)型電子書籍」「リフロー型電子書籍(DTPデータから制作する場合)」「リフロー型電子書籍(印刷底本からテキスト作成する場合)」の3つに分けてまとめられているようです。

電子書籍制作仕様書 第一次素案 (出版デジタル機構(仮称)準備会 2012/3/20付けの記事)
http://www.shuppan-d.info/2012/03/001280.html

参考:
出版デジタル機構、「電子書籍フォーマットポリシー第1次案」を公開
http://current.ndl.go.jp/node/20399

OverDrive社が2012年4月に電子書籍貸出サービスのAPIをリリース予定 OPACとの連携に期待

2012年3月20日付けのThe Digital Shift誌の記事で、公共・学校図書館に対して電子書籍サービスを提供している米国のOverDrive社が2012年4月にAPIをリリース予定であると報じられています。APIで可能となることとして、検索、シングルサインオン、貸出のような機能が挙げられています。これにより、例えば、利用者が図書館のOPACで同社の電子書籍を検索してそのまま借りることができるようになる等と期待されています。その他、記事では、3M社とPolaris Library Systems社の連携や、BiblioCommons社、Innovative Interfaces社、SirsiDynix社等のシステムベンダの動向も紹介されています。

Ebook Providers, ILS Vendors Move Rapidly to Remove Friction From E-Lending; OverDrive APIs Coming in April | PLA 2012(The Digital Shift 2012/3/20付け記事)

図書館等のデジタルコンテンツをよりEuropeanaに提供しやすくするためのLiked Dataツール開発プロジェクト“DM2E”が発足

欧州委員会の助成のもと、2012年3月19日に、DM2E(Digital Manuscripts to Europeana)という3年間のプロジェクトが発足したようです。DM2Eは、図書館やアーカイブズ機関等から、デジタルコンテンツを欧州のデジタル文化遺産ポータルである“Europeana”へより提供しやすくするためのLinked Dataツールの開発を行なうプロジェクトのようです。また、研究者や学生、一般市民が、文化コンテンツとそれに関連したメタデータを利用できるようなソフトウェアの開発も行なわれるようです。2012年3月1日に、ドイツのベルリン・フンボルト大学でDM2Eのキックオフ・ミーティングが開催されており、その報告資料がプロジェクトのブログサイトで公開されています。

DM2E
http://dm2e.eu/

Announcing DM2E: Exploring the possibilities of Linked Open Data in cultural heritage (Open Knowledge Foundation Blog 2012/3/19付けの記事)

D-Lib Magazineの2012年3・4月号がウェブアーカイビング特集

オープンアクセス誌“D-Lib Magazine”の18巻3・4号(2012年3・4月)がウェブアーカイビング特集を組んでおり、以下の3本の論考が掲載されています。

・Web Archives for Researchers: Representations, Expectations and Potential Uses
・An Overview of Web Archiving
・Functionalities of Web Archives

1本目はフランス国立図書館(BNF)の職員によるもので、研究者によるウェブアーカイブの利用がテーマとなっているようです。2本目と3本目は、米国の南フロリダ大学のJinfang Niu氏によるもので、それぞれ、ウェブアーカイブ構築作業の概要と、10個のウェブアーカイブの機能比較について述べられているようです。

D-Lib Magazine, Volume 18, Number 3/4
http://dlib.org/dlib/march12/03contents.html

参考:
フランス国立図書館、ウェブアーカイビングでURL8億件分を収集
http://current.ndl.go.jp/node/16672

E1183 - フランス国立図書館のウェブアーカイブ事業調査報告書

イタリアの大学コンソーシアムCIPEの書誌レコード1,100万件がOCLC WorldCatへ

OCLCが、イタリアの大学コンソーシアム“CIPE”(Consorzio Interistituzionale per Progetti Elettronici)との間に、CIPE参加大学の図書館の書誌レコードをOCLCの総合目録WorldCatへ登録するという協定を締結したと発表しました。2007年に設立されたCIPEには、ボローニャ大学、フィレンツェ大学、ジェノヴァ大学等、北部及び中部に位置するイタリアのトップクラスの11大学が参加しているそうです。その書誌レコード(UNIMARCフォーマット)は約1,100万件あり、この追加によってWorldCatのイタリア語資料のレコードは約4倍になるとされています。

CIPE Italian University Consortium to add 11 million records to WorldCat(OCLC 2012/3/20付けプレスリリース)
http://www.oclc.org/news/releases/2012/201221.htm

CIPE
http://www.unicipe.it/

CIPE参加大学一覧等の概要
http://www.unicipe.it/?q=node/29

参考:

デジタル化したアインシュタインの論文や書簡資料を提供する“Einstein Archives Online”が公開

2012年3月19日に、イスラエルのヘブライ大学が、デジタル化したアルバート・アインシュタインの論文や書簡資料等を提供する“Einstein Archives Online”を公開しました。現在、“Einstein Archives Online”は、同大学のアインシュタイン・アーカイブズの8万点以上の資料目録を提供しており、そのうち、1921年までのアインシュタインの学術論文や公私にわたる活動に関する資料約2,000点についてデジタル化公開しているようです。同大学では今後もデジタル化資料の公開を増やしていく方針のようです。

Einstein Archives Online
http://www.alberteinstein.info/

Hebrew University launches Einstein Archives website (Hebrew University of Jerusalem Department of Media Relations 2012/3/19付けの記事)
http://www.huji.ac.il/cgi-bin/dovrut/dovrut_search_eng.pl?mesge133216577805872560

3月 19日

Googleが「セマンティック検索」によるウェブ検索の改良を進行中(記事紹介)

The Wall Street Journal紙が2012年3月15日付け記事で、Google社が今後数か月でウェブ検索の方式を改良すると報じています。その内容は、同社の上席副社長であるシンガル(Amit Singhal)氏とのインタビューによるもので、「セマンティック検索」技術を取り入れることで検索結果の向上を目指すとされています。シンガル氏はGoogle+上で同誌記事を受けたコメントを発表しており、それによると、Googleは2010年に買収したFreebase社のナレッジグラフという技術を活用しようとしているようです。

グーグル、検索システムを改良へ 市場シェアの維持目指し過去最大の変更か(WSJ日本版 2012/3/15付け記事)
http://jp.wsj.com/Business-Companies/Technology/node_408484

Google+におけるAmit Singhal氏のコメント
https://plus.google.com/115744399689614835150/posts/3vLRVL7C4QS

WSJ誌が「Googleが検索エンジンに過去最大の変更」と報道、その真意をGoogleの検索最高責任者がGoogle+で答えた(ITmediaオルタナティブブログ 2012/2/16付け記事)

Polaris Library Systems社の統合図書館システムが3M社の電子書籍貸出サービスと連携

米国のPolaris Library Systems社が、同社の統合図書館システム“Polaris ILS”と3M社の電子書籍貸出サービス“3M Cloud Library”の連携について発表しています。それによって、これらのシステム及びサービスを双方導入している図書館は以下のようなメリットがあるとされています。

・Polaris ILSのオンラインカタログで3Mの電子書籍も検索や貸出ができる。
・Polaris ILSと3M Cloud Libraryのユーザアカウントが統合できる。
・3Mの電子書籍の利用統計が即時でPolaris ILSの統計に反映される。

3M Cloud Library Integrates with Polaris ILS(The Digital Shift 2012/3/8付け記事)
http://www.thedigitalshift.com/2012/03/ils/3m-cloud-library-integrates-with-polaris-ils/

3M Cloud Library Announces Integration with Polaris ILS(Polaris 2012/3/8付けプレスリリース)

京都市が2012年度にタブレット端末を活用した学校図書館整備へ

京都新聞2012年3月19日付け記事で、京都市教育委員会が2012年度にタブレット端末を活用した学校図書館の整備に取り組むと報じられています。それによると、京都市は、2012年度当初予算案に、小・中学校10校のへのタブレット端末各20台の配備を盛り込んだとされています。また、学校図書館内の無線LANを整備し、電子書籍の導入についても検討するともされています。

「タブレット型端末」学校図書館に整備へ 新年度から京都市教委(京都新聞 2012/3/19付けニュース)
http://www.kyoto-np.co.jp/education/article/20120319000055

平成24年度当初予算(案)について
http://www.city.kyoto.lg.jp/sogo/page/0000115273.html

東北大学附属図書館、同館内に「震災ライブラリー」を設置

2012年3月12日に、東北大学附属図書館が、同館本館1階メインホールに「震災ライブラリー」を設置したようです。「震災ライブラリー」では、東日本大震災を中心とする震災関連の図書や雑誌約600冊を公開しており、今後も資料を充実させていくとのことです。

【本館】震災ライブラリーを設置しました。 (東北大学附属図書館 2012/3/19付けの記事)
http://tul.library.tohoku.ac.jp/modules/bulletin/index.php

米シラキュース大学、Pinterestを用いた「未来の図書館」アイディアコンテストを開催中

米国シラキュース大学の情報学大学院(iSchool)が、オンラインコルクボードサービスの“Pinterest”を用いた“The Future of Librarianship”というコンテストを実施しています。参加者は、Pinterestの自分のボードで未来の図書館等に関するアイディアを表現し、2012年3月19日までにボードのURLを申請することとあります。優勝者には、同大学院のR. David Lankes教授が執筆した書籍“The Atlas of New Librarianship”が贈呈されるようです。

A Pinterest Contest for the 'New Librarian'(シラキュース大学iSchoolのブログ 2012/3/5付け記事)
http://infospace.ischool.syr.edu/2012/03/05/a-pinterest-contest-for-the-new-librarian/

Syracuse poses a Pinterest challenge(NeverEndingSearch 2012/3/7付け記事)

Library Journal、2012年の「図書館界を動かした人、揺るがせた人」53人を発表

米国のLibrary Journal誌が、2012年版の「図書館界を動かした人、揺るがせた人」(Movers & Shakers)として53名の図書館員等を発表しました。組織を超えたコミュニティを構築した人々、不景気に負けない活動を行った人々、ITで活躍した人々等の6つの分野に分けて紹介されています。2002年に始まったこの企画は今年で11回目となりこれまでに550名以上が選ばれているそうです。北米が中心となりますが、アジアからも2011年にシンガポール国立大学図書館のテイ(Aaron Tay)氏が選ばれているようです。

Movers & Shakers 2012(Library Journal 2012/3/13付け記事)
http://lj.libraryjournal.com/2012/03/people/movers-shakers/movers-shakers-2012/

Movers on the Map 2002-2012(Library Journal)
http://lj.libraryjournal.com/movers-on-the-map-2002-2012/

Revel in the 2012 Movers | Editorial(Library Journal 2012/3/12付け記事)

本棚をシェアするコミュニティスペース“co-ba library”というプロジェクト

東京・渋谷にあるコワーキングスペース“co-ba”の上階に、“co-ba library”という「図書館」が2012年5月に開設されるようです。プロジェクトでは現在支援者を募っている段階のようですが、株式会社ツクルバが運営するこの“co-ba library”では、作家別やジャンル別等ではなく、co-baメンバーである「提供者」別に図書が並び、設置されている書架を共有することで利用者間のコミュニケーションを生むような、「図書館」スタイルのコミュニティスペースとなる予定のようです。なお、コワーキング(Coworking)とは、事務所スペースや会議室等を共有しながら、それぞれが独立した仕事を行う共働ワークスタイルを指すようです。

co-ba library
http://library.co-ba.jp/

渋谷に自分たちの『図書館』をつくる、co-ba libraryプロジェクト (CAMPFIRE 2012/3/19付けの記事)
http://camp-fire.jp/projects/view/206

2012年5月、「co-ba library」が渋谷にオープン。本棚をシェアし、人とつながるシェアライブラリー。 (tsukurubaのウェブサイト)
http://tsukuruba.com/news.html

文部科学省、2012年5月に「東日本大震災子どもの学び支援ポータルサイト」を終了へ

文部科学省が、2012年5月11日に「東日本大震災子どもの学び支援ポータルサイト」を終了すると発表しました。同サイトは、被災児童生徒等への支援とニーズのマッチング等を目的として2011年4月に開設されたもので、終了の理由としてニーズ件数の減少や民間のマッチングサイトの存在等が挙げられています。同省は、2012年4月には被災地復興に係る活動事例や奨学金等の情報を紹介する新しいサイトを開設予定としており、また、マッチング支援については「助けあいジャパン」等を活用してほしいとしています。

東日本大震災における「子どもの学び支援」に関するWebサイトを通じた情報発信等について(文部科学省 2012/3/19付けお知らせ)
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/24/03/1318834.htm

子どもの学び支援ポータルサイト
http://manabishien.mext.go.jp/

テキストマイニングは英国の経済と研究に莫大な影響をもたらす可能性があるが導入には障害も 英JISCがレポートを公表

2012年3月14日に、英国のJISCは、“Value and benefits of text mining”と題したレポートを公開しました。レポートでは、テキストマイニングは、英国の経済と研究に巨大な利益をもたらす可能性があると指摘しているようです。しかし、テキストマイニングは複雑な技術を必要するためスタッフのスキルアップが必要となること、情報ソースへの自由なアクセスが必要であること、著作権法等が障害となっていること等を課題として指摘しているようです。

Value and benefits of text mining (レポートダウンロード・公開ページ)
http://www.jisc.ac.uk/publications/reports/2012/value-and-benefits-of-text-mining.aspx

東北大「みちのく震録伝」と国際航業株式会社、地震発生後の斜め航空写真と津波再現シュミレーションCGを公開

2012年3月19日、東北大学防災科学研究拠点は、同大学による東日本大震災アーカイブプロジェクト「みちのく震録伝」において、プロジェクトに賛同協力をしている国際航業グループが保有する「東日本大震災ライブラリー」から資料提供を受け、一部を公開したと発表しています。国際航業株式会社は、震災時の発災直後から、航空写真や衛星画像を用いた被災状況の調査、津波再現シミュレーション、被災範囲の推定等、空間情報技術を活用して災害情報を収集し、解析した結果を同社ウェブサイトで公開しているようです。

国際航業グループ「東日本大震災ライブラリー」みちのく震録伝サイト
http://www.kk-grp.jp/csr/disaster/201103_touhoku-taiheiyo/michinoku/index.html

東北大学による東日本大震災アーカイブプロジェクト「みちのく震録伝(しんろくでん)」において国際航業グループの「東日本大震災ライブラリー」を公開します (東北大学 2012/3/19付けの記事)
http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2012/03/press20120319-01.html

文部科学省、「著作権法の一部を改正する法律案」を公表

2012年3月16日に、文部科学省は、第180回国会に提出された「著作権法の一部を改正する法律案」を公表しました。同省の公表した概要資料によると、改正の趣旨は、デジタル化・ネットワーク化の進展に伴い、(1)著作物の利用形態の多様化等が進む一方、(2)著作物の違法利用・違法流通が常態化しているとして、(1)の観点から、著作物等の利用を円滑化するため、いわゆる「写り込み」等に係る規定等を整備すること、(2)の観点から、著作権等の実効性確保のため、技術的保護手段に係る規定を整備することにあるようです。さらに、改正の概要のうち、著作権等の制限規定の改正(著作物の利用の円滑化)については、いわゆる「写り込み」(付随対象著作物としての利用)等に係る規定、国立国会図書館による図書館資料の自動公衆送信に係る規定、公文書等の管理に関する法律等に基づく利用に係る規定の3点の整備が挙げられているようです。また、技術的保護手段に係る規定については、現行法上、著作権等の技術的保護手段の対象となっている保護技術(VHSなどに用いられている「信号付加方式」の技術)に加え、新たに暗号型技術(DVDなどに用いられている技術)についても技術的保護手段として位置づけ、その回避を規制するための規定の整備が挙げられているようです。

著作権法の一部を改正する法律案 (文部科学省のウェブサイト)

山形新聞社、震災記憶を語り継ぐためのキャンペーン『東北未来絵本』を開始 

2012年3月11日に、山形新聞社は「東日本大震災から1年」企画として『東北未来絵本』キャンペーンを開始したようです。これは、東日本大震災を語り継ぐために、参加者から東日本大震災の記録や記憶を募り、その投稿をもとに、山形出身の絵本作家である荒井良二氏が絵本を作成するというもののようです。絵本は1,000冊を目標に作成され、そのすべてが山形県内と被災地の学校や図書館に寄贈されるようです。

東北未来絵本 (山形新聞社のウェブサイト)
http://yamagata-np.jp/tohoku_mirai_ehon/

荒井良二×山形新聞『東北未来絵本』はじまります。 (東北復興支援機構 2012/3/12付けの記事)
http://gs.tuad.ac.jp/trso/

ニューヨーク公共図書館とニューヨーク州立ファッション工科大学図書館、1930年代のファッションスケッチのデジタルアーカイブを公開

2012年3月8日に、ニューヨーク公共図書館(NYPL)とニューヨーク州立ファッション工科大学図書館(Fashion Institute of Technology Library)が、“André Studios 1930-1941: Fashion Drawings & Sketches”を公開しました。これは、1930年代から1941年初頭にかけてニューヨークのAndré Fashion Studiosが作成したファッションスケッチ等5,000点以上を収録したデジタルアーカイブのようです。

André Studios 1930-1941
http://andrestudios.nypl.org/

FIT & NY Public Library Launch Digital Fashion Drawing & Sketch Archive (Fashion INDIE 2012 2012/3/9付けの記事)
http://fashionindie.com/fashion-drawing-illustration-digital-archive-fit-ny-public-library/

Fashion History, Just a Click Away (New York Times 2012/3/8付けのブログ記事)

3月 16日

国立国会図書館、職員を研修講師として派遣する「派遣研修」の2012年度の派遣先を募集

国立国会図書館は、2012年度(平成24年度)の「派遣研修」の派遣先を募集しています。各図書館でレファレンス業務に関する研修を実施する際に、国立国会図書館の職員を講師として派遣するもので、講師派遣の対象となる研修は、国内の公共・大学・専門の各図書館または関連する協議会などが主催する研修です。内容は、「国立国会図書館のサービスやデータベースに関する研修」「専門分野に関する研修」「国立国会図書館の業務紹介」の3種類で計11テーマを用意しています。申込締切は2012年4月13日です。

平成24年度 派遣研修(レファレンス)の派遣先募集(国立国会図書館)
http://www.ndl.go.jp/jp/library/training/guide/1193951_1485.html

ページ