2012年3月22日に、英国オックスフォード大学のインターネット研究所(Internet Institute)が、アップル社のiBooks Authorを活用して作成した、初のデジタル教科書を公開したようです。公開された“Geographies of the World's Knowledge”は、2011年に刊行された同名の文書をiBooksとして作りなおしたもので、デジタル時代における情報の拡散の在り方について、テキストとグラフを用いてまとめているようです。なお、“Geographies of the World's Knowledge”はiTunesを通じて無料でダウンロードできるようです。
2012年3月27日に、米国の非営利団体ITHAKAの戦略・研究部門であるITHAKA S+Rは、調査プログラムResearch Support Services for Scholars(RSS4S)において、中間報告書である“Interim Report: Interviews with Research Support Professionals”を公開しました。この中間報告書では、英国で化学研究を支援する立場の専門職に対して、研究者の研究ニーズや実際の研究活動のあり方等についてインタビュー調査した結果をまとめたもののようです。なお、RSS4Sは、類似のレポートとして、歴史学研究への支援を担当する職員等へのインタビュー調査をまとめた中間報告書を2月14日に公開しています。
2012年3月27日に、南アフリカ共和国の元大統領ネルソン・マンデラ氏の写真や動画、書簡や私文書等を提供する“Nelson Mandela Digital Arhives”が公開されました。これは、Nelson Mandela Centre of MemoryとGoogleとの協同で開発したもので、ネルソン・マンデラ氏の生涯をたどりながら、その時々の資料と解説を提供するもののようです。
2012年5月27日に、宮城県仙台市の東北大学川内北キャンパスで「図書館総合展フォーラム2012 in 仙台」が開催されることが発表されました。参加申し込みの受付が開始されています。同フォーラムでは、「東日本大震災とMALUI連携」をテーマとし、今後の防災・減災や、震災のアーカイブ化を始めとする「知のインフラ」の構築に関した講演、事例報告、パネルディスカッションが行われるそうです。あわせて、翌28日には東北の被災地を巡るオプショナルツアーが開催されるそうです。なお、「MALUI連携」とは、博物館・美術館(Museum)、文書館(Archives)、図書館(Library)、大学(University)、産業(Industry)の連携を指す用語とのことです。