アーカイブ - 2012年 2月 15日 - car

デジタル人文学ポータルサイトDigital Humanities Nowが新雑誌“Journal of Digital Humanities”を創刊へ

デジタル人文学の研究コミュニティの最新動向を紹介するポータルサイトDigital Humanities Nowが、2012年3月に“Journal of Digital Humanities”という新たな学術雑誌を刊行すると発表しています。論文は、Digital Humanities Nowのウェブサイトの“Editors' Choice”というカテゴリーに掲載されている記事の中から選ばれており、その形式はテキストのみではなく音声や動画などを含むものも掲載されるようです。査読はオープンピアレビュー形式で行なわれ、2月29日まで創刊号である第1巻第1号の論文8本が公開されているようです。

Volume1 Issue1 (Digital Humanities Nowのウェブサイト)
http://digitalhumanitiesnow.org/journal_1-1/

チェスター・ビーティー図書館の絵巻修復事業(記事紹介)

アジアと欧州の博物館ネットワークであるASEMUSの2012年2月7日付けの記事で、アイルランドのダブリンにあるチェスター・ビーティー図書館が住友財団の助成を受けて行なっている、17世紀に作られた日本の絵巻の修復事業を紹介しています。修復作業の進捗については、修復を担当しているrestorientのブログに掲載されているようです。

restorient
http://www.restorient.com/index.php

restorient blog
http://restorient.blogspot.com/

九州大学附属図書館、卒業生を対象にして卒業論文の執筆過程や文献収集に関するインタビュー調査を実施

九州大学附属図書館が、同大学を2012年3月で卒業する学部生を対象として、卒業論文の執筆過程や文献収集のしかたについてインタビューを行うそうです。情報探索行動の実態を把握することで図書館の学習支援サービスの充実を図るとのことです。

卒業論文に関するインタビューにご協力お願いします(九州大学附属図書館 2012/2/15付けニュース)
http://www.lib.kyushu-u.ac.jp/general/interview_20120214.html

OCLC、WorldCatでRDAを採用した後の方針についてまとめた文書を公表し、コメントを募集中

2012年2月13日、OCLCが、総合目録WorldCatでRDA(Resource Description and Access)を採用した後の運用方針等についてまとめたディスカッションペーパーを公表し、4月15日までコメントを募集しています。RDA適用以前のレコード(legacy record)をどうするかが一つの焦点になっているようです。

Incorporating RDA practices into WorldCat: A discussion paper
http://www.oclc.org/us/en/rda/discussion.htm

New RDA discussion paper available for review (OCLC 2012/2/13付けニュース)
http://www.oclc.org/us/en/news/announcements/2012/announcement6.htm

英国ヴィクトリア朝の詩人カップル、ロバート・ブラウニングとエリザベス・バレットが交わした573通の恋文がデジタル化される

19世紀英国の詩人ロバート・ブラウニングが、同じく詩人のエリザベス・バレットと送り合った573通の恋文がデジタル化され、バレンタインデーに合わせて公開されたそうです。バレットの詩に深く感動したブラウニングは、1845年1月10日に最初の恋文を捧げます。その5か月後にふたりは初めて顔を合わせたそうです。毎日のように手紙を交わす日々が1年以上続き、1846年9月、ふたりはバレットの父親の猛反対を押し切ってこっそりと結婚式を挙げたそうです(その後イタリアへ駆け落ち)。このデジタル化は英ウェルズリー大学と米ベイラー大学の共同プロジェクトとして行われ、データの総量は107GBにもなったそうです。本文はテキスト化されており全文検索も可能なようです。

Wellesley's Browning Love Letters
http://digitalcollections.baylor.edu/cdm/search/collection/ab-letters/searchterm/Wellesley%20College/field/custod/mode/exact/conn/and/order/datei

1845年1月10日付けの最初の恋文(書き出しは“I love your verses with all my heart, dear Miss Barrett”)

米マサチューセッツ工科大学の新eラーニングプログラム“MITx”が最初の講義「電子回路と電子工学」を2012年3月に開始

米国のマサチューセッツ工科大学(MIT)が2011年末に発表した“MITx”という新しいeラーニングプログラムのプロトタイプ版ウェブサイトが公開されたようです。まずは、2012年3月5日から6月8日にかけて、電気工学等を専攻する学部生向けの基本的な講義である「電子回路と電子工学」(6.002x: Circuits and Electronics)がオンラインで無料提供されるとのことです。現在、受講者を募集しているようです。MITxのサイトにログインすると、講義スケジュールやデジタル教科書、掲示板などが用意されており、受講生は毎週提供される講義映像を見て、課題をこなしたり試験を受けたりすることになるようです(それらを合わせると1週間につき10時間程度が必要とされています)。2012年秋には更なる講義が追加されるとのことです。

MITx
http://mitx.mit.edu/

MITx: 6.002
https://6002x.mitx.mit.edu/

MITx prototype course opens for enrollment (MIT News 2012/2/13付けニュース)
http://web.mit.edu/newsoffice/2012/mitx-offers-prototype-course-0213.html

ブダペストオープンアクセス運動(BOAI)による宣言から10年

2002年2月14日にブダペスト・オープンアクセス運動(Budapest Open Access Initiative:BOAI)によってブダペスト宣言が提唱されてから、2012年2月14日で丸10年を迎えたそうです。同宣言は、オープンアクセス(OA)の定義を述べ、それを実現する手段として研究者によるセルフアーカイビングとOAジャーナルという2つの戦略を推奨しており、その後のOA運動の方向性を示したと位置づけられているようです。BOAIのウェブサイトによると、現在、5,568人の個人及び604の機関が同宣言に署名しています。

Read the Budapest Open Access Initiative (BOAI)
http://www.soros.org/openaccess/read

View Signatures (BOAI)
http://www.soros.org/openaccess/list_signatures

立教大学の司書課程の学生らが岩手県陸前高田市の仮設図書館開館に向けた支援活動を実施

立教大学が、同大学の司書課程に在籍する学生を中心として、2012年2月22日から25日にかけて陸前高田市立図書館の復興支援のためのボランティア活動を実施すると発表しました。東日本大震災によって壊滅的な被害を受けた同館では、現在、市内の竹駒地区に仮設図書館の建設が進めているそうです。立教大学の学生らは、岩手県立図書館の協力のもとで、仮設図書館への移送に向け、全国から寄贈された図書の整理作業を行うとされています。

立教大学の学生が陸前高田市立図書館 復興のためのボランティア活動を実施 (2/22~25)(立教大学 2012/2/13付けプレスリリース)
http://www.rikkyo.ac.jp/news/2012/02/10439/

陸前高田市立図書館(saveMLAK)
http://savemlak.jp/wiki/%E9%99%B8%E5%89%8D%E9%AB%98%E7%94%B0%E5%B8%82%E7%AB%8B%E5%9B%B3%E6%9B%B8%E9%A4%A8

参考:
法政大学、岩手県陸前高田市議会と震災復興を目的とした包括的な連携協定を締結
http://current.ndl.go.jp/node/19519

岩手県陸前高田市にNPO法人の運営する子ども図書館「ちいさいおうち」が11月26日にオープン