English / 日本語
カレントアウェアネス・ポータルは、図書館界、図書館情報学に関する最新の情報をお知らせする、国立国会図書館のサイトです。
米国西部の研究・大学図書館で紙資料を共同保管する“Western Regional Storage Trust”(WEST)という取り組みの中で“Print Archives Preservation Registry”(PAPR)が使用されているようです。PAPRは、カリフォルニア電子図書館(CDL)と北米研究図書館センター(CRL)が共同開発している、紙媒体の資料の保管状況に関するデータベースです。2011年9月から2012年1月の間に、カリフォルニア大学等WESTプロジェクトの83の参加機関(106館)から275万タイトルものジャーナルに関するデータがPAPRに提供され、CDLのPAPR担当チームがそれらのデータを解析して多くの機関で所蔵されているタイトル等が検出されたそうです。この解析結果をもとに、各機関では共同保管を行うかどうかの意思決定を行うことができるとされています。
One step closer to making space with PAPR: A project update (CDL 2012/2/13付けニュース)http://www.cdlib.org/cdlinfo/2012/02/13/one-step-closer-to-making-space-with-papr-a-project-update/
2012年2月10日から、神奈川県立図書館が、同館の所蔵している東日本大震災被災地の東北3県(岩手県・宮城県・福島県)の自治体史等を展示する「東北3県の歴史にふれる」というイベントを開催しているようです。この展示イベントは、「震災前のこの地域の歴史を知ることにより、復興を考える一助になれば」として開催されているようです。またこれに関連して、神奈川県の被災地支援の取り組みとして、県立公文書館で行われた古文書等の修復事例や、同県内公共図書館における震災被災状況・防災対策等をまとめたパネル展示も行われているようです。なお、自治体史の展示は3月31日まで、パネル展示とDVD等の上映会は3月16日までとなっているようです。
『東北3県の歴史にふれる』 (神奈川県立図書館 2012/2/10付けの記事)http://www.klnet.pref.kanagawa.jp/yokohama/information/tenji1105.htm
2012年2月13日、英国国立公文書館(TNA)が新たにブログを開設したようです。このブログは、同館の様々な部署の職員がそれぞれの業務について紹介するものとなるようです。
The National Archives blog: Anything and everything archives-relatedhttp://blog.nationalarchives.gov.uk/
Read our new blog (The National Archives 2012/2/13付けの記事)http://www.nationalarchives.gov.uk/news/677.htm
韓国の高麗大学校民族文化研究院が、2012年1月30日に日本の東洋文庫との間に同文庫が所蔵する約2,000点の韓国古典籍資料の調査に関する研究協定を結んだと発表しています。同研究院は、それらの資料を2014年6月までにデジタル化して、インターネットで提供するとされています。同研究院では、他にも、2008年11月から2011年6月にかけて、米国のカリフォルニア大学バークレー校東アジア図書館が所蔵している韓国の古典籍資料のデジタル化を行っており、東洋文庫との協定はこのような海外所蔵資料のデジタル化事業の一環だとされています。
고문헌들이 디지털화 되어 돌아온다(高麗大学校 2012/2/9付けニュース)http://www.korea.ac.kr/do/MessageBoard/ArticleRead.do?forum=kunews&id=4c9b19
韓国「古典籍」研究に弾み 東洋文庫と協定(聯合ニュース 2012/2/6付けニュース)http://japanese.yonhapnews.co.kr/society/2012/02/06/0800000000AJP20120206001600882.HTML
高麗大学校民族文化研究院https://riks.korea.ac.kr/
参考:
英国図書館(BL)が、ゲーム文化の保存を目的として、ビデオゲームのウェブサイトのアーカイブ事業を開始したと英Independent紙で報じられています。その保存対象として想定されているのは、ゲーム攻略法、FAQ、地図、レビュー等に関するウェブサイトとのことで、現在推薦が募集されています。この事業は、2008年に国立メディア博物館等によって開始され、ゲーム機やソフト等の保存を行っているナショナルビデオゲームアーカイブ(NVA)と協力して実施しているそうです。NVAのディレクターを務めるバース・スパ大学のニューマン氏は「ゲームそれ自体と合わせてゲーム文化のほうも保存されるべきだ。ゲーマーであるということは単にゲームで遊ぶこととは異なる。そこにはゲームについて文章を書き、批評し、攻略法を共有し、キャラクターの絵を描き……、といった行為が含まれる。ゲームの意味するもの、どうやってプレイされ、どのような影響を持っていたのかを理解するためにも、それら全てを保存する必要がある」と話しています。
British Library starts videogame website archive project (Independent 2012/2/13付け記事)
国立情報学研究所(NII)が主催する「学認シンポジウム2012」が2012年3月5日に東京で開催されるそうです。参加申込は3月2日までとなっています。午前の部では学認に対応している各大学の事例報告が行われ、続く午後の部では、研究者識別子やクラウドコンピューティング等の関連する話題に関する講演のほか、OpenID Foundationの崎村夏彦氏を招いてのパネルディスカッション「学術から日本のIDマネージメントをかえろ-学認 vs OpenID-」や、“1 minute madness”と題した展示ブース各社による紹介等が行われるそうです。
学認シンポジウム2012の開催(3月5日(月))http://www.gakunin.jp/docs/news/upki/20120305
参考: 【イベント】学術認証フェデレーションのシンポジウムが開催(3月7日)http://current.ndl.go.jp/node/17639
2011年12月26日から2012年3月24日まで、千代田図書館が、古書店の発行する通信販売カタログである古書販売目録の実物と、それらを作っている古書店主・店長たちの制作にまつわる話を紹介したパネル等を展示する企画「気になる古書目案内」を開催しているようです。2月19日までは前期として「女子が作った古書販売目録」が、2月20日からは後期として「男子が作った古書販売目録」が開催されるようです。また、2月17日には、パネルに書ききれなかったエピソード、最新号の情報、今後の展開等をテーマに、実際に古書販売目録を作成している古書店主らによる座談会が同館で開催されるとのことです。
企画展示「気になる古書目案内」: 現在注目されている古書販売目録を紹介します。 (千代田図書館 2011/12/19付けの記事)http://www.library.chiyoda.tokyo.jp/press/pdf/111219.pdf
“Ask Archivists Day”等のイベントを通じて文書館のTwitterアカウントのフォローを呼び掛ける活動を行っている“Ask Archivists”のグループが、2012年2月14日に、バレンタインデーの企画として、「愛」に関連したアーカイブズ資料をTwitterで紹介しあうイベントを開催しているようです。参加している文書館等の機関は、写真資料等をFlickrやPicasaで、動画をYouTubeで公開し、“#loveheritage”のハッシュタグを付けてTwitterで共有しているようです。なお、“Ask Archivists”と同様に図書館のTwitterアカウントのフォローを呼び掛ける活動を行っている“#followalibrary”も、この参加への協力を表明しており図書館界にも参加を呼び掛けているようです。
“#loveheritage”のハッシュタグが付いたツイートの検索結果https://twitter.com/#!/search/realtime/%23loveheritage
「災害」に関する当サイトの記事
調査研究リポート「東日本大震災と図書館」
国立国会図書館 東日本大震災復興支援ページ
地震・災害 関連情報(レファレンス協同データベース)
各地の図書館等の被災情報等について(外部リンク) saveMLAK
Twitterでの情報提供を行っています。https://twitter.com/ca_tweet
図書館関係雑誌目次RSS集(国内)
日本の図書館・図書館情報学関係情報誌の目次をRSSで配信しています。
国立国会図書館 関西館 図書館協力課 調査情報係
〒619-0287 京都府相楽郡精華町精華台8-1-3 chojo@ndl.go.jp (@は半角に直してください)
国立国会図書館ホーム
サイトポリシー