アーカイブ - 2012年 1月 - car

1月 18日

自治体から地元団体に運営が移管される公共図書館が有料会員制度を導入へ(英国)

英国では財政難の影響により多くの自治体で公共図書館サービスの縮小が計画されていますが、ロンドン郊外のベクスリー地区では、ある図書館の運営が2012年4月に自治体から地元の団体に移管され、それに伴い、「有料会員制度」が導入される予定であると報道されています。無料でも本は借りられますが、年間24ポンドの有料会員になると、返却期限なしで通常より多くの本を借りられたり、コンピュータ利用が無料になったりするとのことです。住民からは導入への批判の声もある一方、運営を担当する団体の代表は「図書館を閉鎖せずにすみ、開館時間も長くすることができる」とコメントしているようです。

Bexley library to bring in membership fees(The Bookseller 2012/1/17付けの記事)
http://www.thebookseller.com/news/bexley-library-bring-membership-fees.html

Library taken over by charity to charge fees(London Evening Standard 2012/1/16付けの記事)

大阪府立中之島図書館、「大阪府立中之島図書館九十年」のPDF版を公開

2012年1月18日、大阪府立中之島図書館が「大阪府立中之島図書館九十年」のPDF版を公開しました。同書は、1904年2月25日に開館した同館が、創立90周年を迎えた1994年に刊行されたもののようです。

大阪府立中之島図書館九十年(PDF:53ページ)
http://www.library.pref.osaka.jp/nakato/history/90nen.pdf

電子学位論文に関する英文文献リスト第6版が公開

2012年1月17日、ブログ“Digital Koans”の運営で知られるベイリー(Charles W. Bailey, Jr.)氏による、電子学位論文に関する英文文献リストの第6版が公開されました。第5版が公開された2010年11月30日から約1年2か月ぶりの更新になります。

Electronic Theses and Dissertations Bibliography
http://digital-scholarship.org/etdb/etdb.htm

「紙の本より便利」な電子書籍用インタフェース

韓国のKAIST(Korea Advanced Institute of Science and Technology)の研究者が紙の書籍を扱うような感覚で電子書籍を操作できるユーザインタフェースを開発したようです。複数の指を使ったり動かす指のスピードを早めることで複数のページを一度にめくる機能や、気になったページを指で押さえながら別のページを閲覧する機能のほか、指でページ番号をなぞるとそのページにジャンプするという紙の本にはないような機能も備えているようです。YouTubeにデモ動画が掲載されています。

[KAIST ITC] Smart E-Book Interface Prototype Demo (YouTube)
http://youtu.be/rVyBwz1-AiE

九州大学附属図書館、ディスカバリ・サービス“Cute.Search”と蔵書検索“Cute.Catalog”を正式公開

2012年1月18日に、九州大学附属図書館が、これまでベータ版だったディスカバリ・サービス“Cute.Search”と蔵書検索“Cute.Catalog”を正式公開したようです。

Cute.Search
http://search.lib.kyushu-u.ac.jp

Cute.Catalog
http://catalog.lib.kyushu-u.ac.jp

ディスカバリ・サービス開始 (九州大学附属図書館 2012/1/18付けの記事)
http://www.lib.kyushu-u.ac.jp/research/20120118_discovery.html

経済産業省等、東日本大震災の被災者等への支援制度をワンストップで検索できる「復旧・復興支援制度データベース」を公開

2012年1月17日、経済産業省が、東日本大震災復興対策本部、内閣官房情報通信技術室、内閣府防災担当、総務省と協力して作成した、「復旧・復興支援制度データベース」を公開しました。これは国や地方公共団体等が運用する支援制度をワンストップで検索できるサービスで、これにより行政機関の窓口担当者や専門家が、被災者に対して最新の支援制度情報を早く的確に案内することができるようになるとのことです。

復旧・復興支援制度データベース
http://www.r-assistance.go.jp/

復旧・復興支援制度データベースの公開について~利用者視点の制度検索サービスの開始~ (経済産業省 2012/1/17付けの記事)
http://www.meti.go.jp/press/2011/01/20120117003/20120117003.html

米国のオンライン海賊行為防止法案(SOPA)等への抗議活動にGoogle、Internet Archive等も参加表明

米下院に提出されたオンライン海賊行為防止法案(Stop Online Piracy Act:SOPA)と上院のPROTECT IP法案に対する抗議活動が、米国のインターネット関連の会社や機関等で広がっているようです。抗議活動では、2012年1月18日にウェブサイトを黒くさせ公開停止する等の措置がとられるようで、1月16日のWikimedia財団に続いてInternet Archive等も1月18日に12時間の公開停止を行なうと発表しています。またGoogleも1月18日に同社ホームページ上に抗議姿勢を明示するリンクを掲載するようです。

More Sites Going Dark Over SOPA and PIPA, But Not Twitter (PCMag.com 2012/1/17付けの記事)
http://www.pcmag.com/article2/0,2817,2398969,00.asp

Websites to go dark in protest of proposed legislation (USA Today 2012/1/17付けの記事)
http://www.usatoday.com/tech/news/story/2012-01-17/sopa-pipa-blackout/52622786/1

京都市内外の13大学が「京都・大学ミュージアム連携」を始動

2011年度の文化庁助成を受けた「京都のミュージアム活性化プロジェクト」の一環として、京都市内外にある13大学の14のミュージアムが連携し、「京都・大学ミュージアム連携」を立ち上げたそうです。その最初の事業として、2012年2月11日にシンポジウム「いま、大学ミュージアムに求められるもの」が開催するそうです。連携機関は、大谷大学博物館、京都教育大学教育資料館まなびの森ミュージアム、京都工芸繊維大学美術工芸資料館、京都嵯峨芸術大学附属博物館、京都市立芸術大学芸術資料館、京都精華大学ギャラリーフロール、京都造形芸術大学芸術館、京都大学総合博物館、同志社大学歴史資料館、花園大学歴史博物館、佛教大学宗教文化ミュージアム、立命館大学国際平和ミュージアム、立命館大学アート・リサーチセンター、龍谷大学龍谷ミュージアム、とのことです。

京都・大学ミュージアム連携
http://univ-museum.kyoto.kit.ac.jp/

saveMLAKが東日本大震災被災地に「本を送りません宣言」(仮称)を発表

東日本大震災の発生以降、博物館・美術館、図書館、文書館、公民館の支援活動を実施しているグループ“saveMLAK”のウェブサイトに、2012年1月17日付けで、「本を送りません宣言」(仮称)が掲載されています。これは、善意として被災地に本を送っても、送られた先の被災地では対処に困っている状態をグループのメンバーが目にしてきたためのようです。それを踏まえ、「本を送りません宣言」として、被災地に古本も新本も送らないと宣言しているようです。また、それでも本を送りたい人のために、被災地や被災者の要望を十分に把握できていること等を前提に、同グループのウェブサイトに掲載されている「それでも『本を送る』際の目安10ヶ条」を参照するように呼び掛けているようです。

カナダのJewish Public LibraryがRDA対応の図書館システムを導入へ

2012年1月12日付けで、米国の図書館システムベンダVTLS社が、カナダのJewish Public Libraryが2012年2月から同社の図書館システム“Virtua”のFRBR/RDA機能の使用を開始し、RDAを採用する世界初の公共図書館になると発表しています。同社によると、Virtuaは現時点でRDAの実装シナリオ1(リレーショナルデータベースまたはオブジェクト指向データベースに基づいた実装)に完全対応している唯一のシステムであるとのことです。

Jewish Public Library to become the first public library in the world to adopt RDA/FRBR (VTLS 2012/1/12付けプレスリリース)
http://www.vtls.com/node/84

Virtua (VTLS)
http://www.vtls.com/products/virtua

Jewish Public Library
http://www.jewishpubliclibrary.org/en/

RDA Implementation Scenarios(PDF:RDA実装シナリオ1~3の説明)
http://www.rda-jsc.org/docs/5editor2rev.pdf

OCLCが電子リソース管理サービス“WorldShare License Manager”を発表

2012年1月16日、OCLCが電子リソース管理サービス“WorldShare License Manager”を発表しました。同サービスは、リンクリゾルバ機能、電子リソースのライセンス管理機能、雑誌タイトルリスト機能等の基本機能を備えているほか、WorldCat(総合目録)、WorldCat Resource Sharing(ILLシステム)、WorldShare Acquisitions(受入システム)等のOCLCの諸システムとの連携や、導入館全体で電子リソースベンダーの情報やライセンスのテンプレートを共有することが可能で、将来的にはCOUNTER準拠の統計機能等も追加される予定であるとのことです。WorldShare License Managerは、その名が示す通り、2011年12月に発表された“OCLC WorldShare Platform”上のサービスとして位置づけられていますが、単体で導入し、WorldShare Management Services以外の図書館システムと組み合わせて使うことも可能であるとされています。

1月 17日

大阪市立図書館、電子書籍サービスを開始へ

大阪市立図書館は、2012年1月20日から電子書籍サービスを開始すると発表しています。スタート時には、専門書を中心とした和図書約350タイトルを提供し、その後、著作権フリーの英語図書約3,500タイトルを追加するとのことです。和図書には、歴史史料、大阪に関する資料、資格取得・ビジネス知識の本等が含まれるようです。

電子書籍サービスを開始します(大阪市立図書館のお知らせ)
http://www.oml.city.osaka.jp/topics/ebookstart.html

アートによって人・作品・場所をつなぐ、東京都美術館と東京藝術大学がアート・コミュニケーション事業「とびらプロジェクト」を開始

東京都美術館が、東京藝術大学と協力して、2012年度からアート・コミュニケーション事業のひとつとして「とびらプロジェクト」を開始すると発表しました。このプロジェクトは、美術館を拠点として、アートによって、人と作品、人と人、人と場所をつないでいくことによって、オープンなコミュニティの形成を目指すものとされています。2012年2月19日から、同プロジェクトの中で活動するアート・コミュニケータ「とびラー」の募集を開始するそうです。また、2月19日に「未来を作る対話をしよう 美術館・まち・大学~アート・コミュニケータとコミュニティ・デザイン~」というフォーラムが開催されるとのことです。

東京都美術館 × 東京藝術大学  「とびらプロジェクト」
http://tobira-project.info/

フランスにおける電子書籍の価格規制に関する法律(記事紹介)

国立国会図書館(NDL)の調査及び立法考査局が刊行している『外国の立法』のNo.250-1(2012年1月)に、「【フランス】 電子書籍の価格規制に関する法律」という記事が掲載されています。これは、フランスで2011年5月26日で制定された電子書籍の価格規制を目的とする法律に関する解説とのことです。

【フランス】 電子書籍の価格規制に関する法律(PDF:2ページ)
http://www.ndl.go.jp/jp/data/publication/legis/pdf/02500105.pdf

外国の立法(NDL)
http://www.ndl.go.jp/jp/data/publication/legis/2012/index.html

2011年の図書館業界10大ニュースをまとめた3分間の動画(米国)

米国図書館協会(ALA)が2011年の図書館業界の10大ニュースを振り返る“Top 10 Library Stories of 2011”という約3分間の動画を公開しています。動画で取り上げられている話題は、HarperCollins社が電子書籍の貸出回数に上限を設けた問題、オキュパイ運動の中の図書館、東日本大震災等の自然災害、YOUmediaやハッカースペース等の新しい試みで変化する図書館のイメージ、HathiTrustやGoogle Books等のデジタル化に関する訴訟、人員削減に対するアドヴォカシー活動、学校図書館員の苦難、公共図書館の民営化、オンライン海賊行為防止法(SOPA)、全米デジタル公共図書館(DPLA)です。

Top 10 Library Stories of 2011 (YouTube)
http://www.youtube.com/watch?v=ORJ_wQn6mjE

Top 10 Library Stories of 2011 (American Libraries Magazine 2012/1/13付け記事)
http://americanlibrariesmagazine.org/top10stories2011

参考:
米国の複数の図書館コンソーシアム、HarperCollins社の電子書籍の購入を見合わせ

土木学会、会員等による東日本大震災に関する成果等の収集・保存・公開を行なう「土木学会東日本大震災アーカイブサイト」を開設

2011年12月1日に、土木学会が「土木学会東日本大震災アーカイブサイト」を開設しました。このウェブサイトは、同学会委員会や会員による、東日本大震災に関する活動成果をすべて網羅し、集約して公開することを目的に開設されたもので、同ウェブサイトではこれまでに公開された提言や調査団報告などのほか、活動の過程で収集された各種資料、学会誌の特集記事や各部門の関連論文、あるいは会員が記録した写真・映像資料などを収集・分類・登録・保存・公開していく予定とのことです。また、位置情報がわかるものは、地図上に表示するGIS表示システムを用いて公開しているようです。

土木学会東日本大震災アーカイブサイト
http://www.jsce.or.jp/library/eq20110311/index.shtml

土木学会附属土木図書館 (2011/12/1付けのお知らせに上記へのリンクがあります。)
http://www.jsce.or.jp/library/index.html

オンライン海賊行為防止法(SOPA)等への抗議のためWikipedia英語版ページが24時間停止へ

2012年1月16日、米下院に提出されたオンライン海賊行為防止法(Stop Online Piracy Act:SOPA)と上院のPROTECT IP(Preventing Real Online Threats to Economic Creativity and Theft of Intellectual Property Act of 2011)法への抗議のため、1月18日にWikipediaの英語版ページが24時間停止(ブラックアウト)されると発表されています。同法がインターネットのフリーかつオープンな性格を損なうものであり、米国内において国外のウェブサイトの検閲を行なうための新たなツールをもたらすものであるとの危機感が表明されているようです。

(2012/1/20追記)
一部表現の修正を行いました。

Press releases/English Wikipedia to go dark (Wikimedia Foundation 2012/1/16付けの記事)
http://wikimediafoundation.org/wiki/Press_releases/English_Wikipedia_to_go_dark

Wikipedia: SOPA initiative/Action(Wikipedia内のページ)

OCLC、MLAにおけるソーシャルメタデータの活用に関するレポート(第2弾)を発表

2012年1月16日、米国OCLCの研究部門OCLC Researchが、“Social Metadata for Libraries, Archives and Museums Part 2: Survey Analysis”と題したレポートを発表しました。この一連のレポートは、図書館・博物館・文書館(MLA)などのウェブサイトにおいて、タギングやコメントといったソーシャル機能によってユーザが作成したメタデータ(social metadata)の活用をテーマとしているものです。今回公開された第2弾のレポートでは、第1弾のレポートで調査したウェブサイトの管理者に対して、ウェブサイト作成の動機やウェブサイトで使われている技術、評価基準等を尋ね、その結果得られた回答の分析がまとめられているようです。今後公開される第3弾のレポートでは、MLA向けのソーシャルメタデータ機能に関する提言等がまとめられる予定とのことです。

Social Metadata for Libraries, Archives and Museums Part 2: Survey Analysis (PDF)
http://www.oclc.org/research/publications/library/2011/2011-03.pdf

兵庫県立図書館、「兵庫ゆかりの人物情報データベース」を公開

2012年1月4日に、兵庫県立図書館が「兵庫ゆかりの人物情報データベース」を公開したようです。なお、同様の地域の人物文献目録・データベースには、このほかにも、北海道立図書館による北海道人物文献目録(明治~戦前期)や群馬県立図書館の郷土人物データベース、鳥取県立図書館の鳥取県郷土人物データベース等があり、国立国会図書館のリサーチ・ナビの「人物文献(伝記など)を探す(日本)」のページでまとめられています。

兵庫ゆかりの人物情報データベース
https://www.library.pref.hyogo.lg.jp/winj/opac/search-original-d.do?lang=ja

兵庫県立図書館 (「新着のお知らせ」に「兵庫ゆかりの人物情報データベースの公開について」とあり、上記にリンクされています。)
http://www.library.pref.hyogo.jp/

【イベント】「在外日本関係史料をめぐる国際研究集会」(2/21・東京)

2012年2月21日、東京大学史料編纂所において「在外日本関係史料をめぐる国際研究集会」が開催されるようです。報告は、ボン大学のペーター・パンツァー名誉教授による「ドイツとオーストリアの文書館における日独/日墺関係の史料について」とのことです。また、当日は、ボン大学の宮田奈々氏に、ドイツ・マンハイムで開催された「遠来の友/日独修好150周年記念展覧会」の概要紹介と史料調査に関する関連報告があるほか、「オーストリアの写真家モーザー・コレクション展―ガラスネガから復元する明治初期の日本―」(20・21日、1階展示ホールほか)が開催されるようです。なお、研究集会の参加にあたっては、史料編纂所のウェブサイトを通じて事前に申込みが必要のようです。

在外日本関係史料をめぐる国際研究集会 (PDF)
http://www.hi.u-tokyo.ac.jp/news/2011/20120221seminar.pdf

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