アーカイブ - 2012年 1月 - car

1月 24日

米国図書館協会、先端技術を用いた図書館サービスの優秀事例を発表(2012年版)

米国図書館協会(ALA)の情報技術政策局(OITP)と図書館情報技術部会(LITA)が、2012年1月23日に、先端技術を用いた図書館サービスの優秀事例の2012年版を発表しています。以下の4館のサービスが選ばれたようです。

・カリフォルニア州のコントラコスタ図書館の“Snap & Go”…図書館の電子資料やサービスにアクセスできるQRコード(2次元バーコード)を街のポスターなどに掲載

・コネティカット州のニューカナーン高校図書館の「学習のための参加型プラットフォーム」…Googleのサービスやソーシャルメディアを活用して行う学習プラットフォーム

・ニューヨーク公共図書館の“Map Warper Toolkit”…古い時代の地図を現代のGoogleマップ等に重ね合わせることができるツール

・アリゾナ州スコッツデール公共図書館の“Gimme Engine”…テーマを選んで「gimme」(ちょうだい)ボタンを押すと、図書館員が推薦する本が画像や概要付きで紹介されるサイト

ALA recognizes four library programs as top cutting-edge services in third annual contest(ALA 2012/1/23付けのプレスリリース。各サービスのサイトへのリンクあり。)

Gale社、1888年創刊「ナショナルジオグラフィック」誌の1994年までのアーカイブを販売へ

Cengage Learning傘下のGale社が、2012年春、1888年創刊の「ナショナルジオグラフィック」(National Geographic)誌の1994年までのアーカイブを販売開始するそうです。収録ページ数は計10万ページを超えるとされています。同誌は表紙の黄色い枠と豊富な写真で知られていますが、創刊号は茶色の表紙(Wikipediaに画像あり)で、写真も1枚もなく、「地質学調査における地理学的方法」や「1888年3月11日から14日に起こった大嵐について」といった学術的な記事が掲載されていたそうです。

National Geographic Magazine Archive, 1888-1994
http://gdc.gale.com/products/national-geographic-magazine-archive-1888-1994/

Bringing Exploration to the Library: Gale and National Geographic Sign Agreement for Magazine Archive (Cengage/Gale 2012/1/19付けプレスリリース)

約3割の大人が「デジタル読書用機器」を所有しているという調査結果(米国)

米国の調査機関Pew Research CenterのInternet & American Life Projectが、2011年12月から2012年1月の間に、米国でタブレット端末や電子書籍リーダーを所有している18歳以上の大人がそれぞれ約2倍(10%から19%)になったという調査結果を発表しています。更に、2012年1月時点で、29%の米国人がタブレット端末か電子書籍リーダーのいずれか(何らかのデジタル読書用機器)を所有していることになるとも述べられています。

Tablet and E-book reader Ownership Nearly Double Over the Holiday Gift-Giving Period (Pew Internet 2012/1/23付け発表)
http://pewinternet.org/Reports/2012/E-readers-and-tablets.aspx

英国図書館(BL)の新ドキュメントデリバリーサービス“BLDSS”の概要

英国図書館(BL)が2012年2月にオープン予定の新ドキュメントデリバリーサービス“British Library Document Supply Service”(BLDSS)に関する情報をウェブサイトで公開しています。2011年11月に行われたプレゼン資料では、BLDSSの概要に加え、資料のオーダー画面等も紹介されています。BLの国内代理店を務める丸善や紀伊國屋書店からは日本語による情報も提供されています。

British Library Document Supply Service (BLDSS)
http://www.bl.uk/bldss

BLDSSに関するプレゼン資料(申込画面のスクリーンショット等あり)
http://www.bl.uk/reshelp/atyourdesk/docsupply/help/bldss/roadshows/BLDSSAutumn2011.ppt

BLDSS FAQs
http://www.bl.uk/reshelp/atyourdesk/docsupply/help/bldss/faq/index.html

BLDSS Blog
http://britishlibrary.typepad.co.uk/bldss/

BLDSC文献複写サービス INCD(紀伊國屋書店)

PEERプロジェクト、セルフアーカイビング(グリーンOA)の経済性調査に関する最終報告書を公開

2012年1月20日、欧州のPEER(Publishing and the Ecology of European Research)が、研究者によるセルフアーカイビング(オープンアクセスのグリーンロード)が欧州における研究の生態系に与える影響について「経済性」という観点から調査したプロジェクトの最終報告書“PEER Economics Report”を公開しました。同報告書では、学術出版社やリポジトリを運営している研究機関のコスト構造の比較分析がなされており、冒頭の要約によると「出版社が査読等の論文の内容保証にかけている費用は1本あたり平均250ドル」「メタデータを含めて論文の出版にかかる費用は1本あたり170~400ドルで、内製・外注の別(make or buy decisions)やジャーナルの規模によって上下する」「ジャーナルを英語で発行する出版社は低賃金国へ外注する際に有利である」といった調査結果が含まれているようです。

PEER Economics Report (PDF:74ページ)
http://www.peerproject.eu/fileadmin/media/reports/PEER_Economics_Report.pdf

研究データ管理に対する米ジョージア工科大学の教員のニーズ(記事紹介)

米国の大学・研究図書館協会(ACRL)が発行している“College & Research Libraries News”の2012年1月号に、ジョージア工科大学図書館の研究データライブラリアンであるSusan Parham氏らが執筆した「明日の研究を支える:ジョージア工科大学の教員のデータキュレーションへのニーズを探る」という記事が掲載されています。同館の研究データプロジェクトでは、研究データの公開等に関して助成団体や所属機関等からの圧力が強まっていることを背景として、(1)研究者が作成・所持しているデータの種類、(2)管理・保存・共有・再利用の方法、(3)それらに対する研究者の態度、を知るための調査を2010年秋に行ったそうです。この記事では、調査の経緯や初期結果等が紹介されています。

Supporting tomorrow's research: Assessing faculty data curation needs at Georgia Tech (College & Research Libraries News)
http://crln.acrl.org/content/73/1/10.full

Georgia Tech Library Research Data Project

連邦政府助成を受けた研究の成果出版物やデータへのアクセスについて、関係機関が意見を表明(米国)

米国大統領府科学技術政策局 (OSTP)による、連邦政府の助成を受けた研究の成果出版物やデータへのアクセスについての情報提供依頼(Request For Information:RFI)に対し、ARL(北米研究図書館協会)、Creative Commons、コロンビア大学図書館等が、その返答を公開しています。このRFIは、あるべき政策やそれに伴う課題、関係者の役割等について、OSTPが意見を求めていたものです。

ARL Response to White House RFI on Public Access to Scholarly Publications(ARL 2012/1/8付けの発表。出版物についての返答)
http://www.arl.org/pp/access/accessfunded/rfi-access-to-pubs-8jan2012.shtml

JHU Libraries, ARL, SPARC Response to White House RFI on Public Access to Digital Data(ARL 2012/1/12付けの発表。データについて、ジョンズホプキンス大学・ARL・SPARCの連名での返答)

1月 23日

公共図書館閉鎖をめぐり、グロスタシャーカウンティで新たな図書館計画案が示される(英国)

英国のグロスタシャーカウンティでの公共図書館サービスの縮小計画に対しては、2011年11月に高等法院が違法との判断を示していましたが、2012年1月16日に、同カウンティの新たな図書館計画案が発表されたようです。予算を全額カットしコミュニティでの運営へと移行する図書館の数が、当初の計画の38館中10館から、7館に減らされる等の変更が行われているようです。この案に対し、1月30日から6週間をかけて検討が行われることになるようです。

New library service for Gloucestershire(グロスタシャーの議会のサイト)
http://www.gloucestershire.gov.uk/index.cfm?articleid=107166

Gloucestershire County Council reveals new library plan(BBC 2012/1/16付けの記事)
http://www.bbc.co.uk/news/uk-england-wiltshire-16581604

参考:
サマセットカウンティでの図書館閉鎖計画が撤回される(英国)
http://current.ndl.go.jp/node/19912

E1249 - 英国の自治体での公共図書館閉鎖の適法性についての司法審査

被災地支援のアイディアを共有するための事例集「東日本大震災復興支援 いいね!事例集」が公開

2012年1月20日、「震災がつなぐ全国ネットワーク×日本財団ROAD プロジェクト」と東日本大震災支援全国ネットワークが、「東日本大震災復興支援 いいね!事例集」を公開しました。この事例集は、東日本大震災被災地の支援に関し、他の地域や団体が実施しているアイディアや取組みを知ることで、個々の団体等が抱えている支援の悩みや課題の解決、また新しいプロジェクトを立ち上げる時の参考として役立ててもらうことを目的に開設されたようです。

東日本大震災復興支援 いいね!事例集
http://jirei.kouikinet.jp/

「東日本大震災復興支援 いいね!事例集」第1版を公開しました。(東日本大震災復興支援 いいね!事例集 2012/1/19付けの記事)
http://jirei.kouikinet.jp/?p=6

英国国立公文書館(TNA)、新しい検索システム“Discovery”を発表

2012年1月20日、英国国立公文書館(TNA)が、新しい検索システムである“Discovery”について、今後のスケジュール等を発表しています。2011年4月からベータ版として公開されていたDiscoveryは、2012年1月末からTNAの資料検索の主要ツールとして利用され、機能開発が終了する3月31日までに現在の検索システムに代えて提供されることになるようです。

Discovery
http://discovery.nationalarchives.gov.uk/SearchUI/

Launch of Discovery, our new online catalogue (The National Archives 2012/1/20付けの記事)
http://www.nationalarchives.gov.uk/news/663.htm

【イベント】シンポジウム「文化情報の整備と活用~デジタル文化財が果たす役割と未来像2012」(2月・東京)

2012年2月2日(木)に、東京都の丸の内・丸ビルホールで、シンポジウム「文化情報の整備と活用 ~デジタル文化財が果たす役割と未来像2012」が、一般財団法人デジタル文化財創出機構の主催により開催されます。キーノート/ゲストスピーチ、最新事例/動向報告のほか、文化情報の整備と活用「100人委員会」総会が予定されています。入場は無料で、事前予約登録制とのことです。

シンポジウム「文化情報の整備と活用~デジタル文化財が果たす役割と未来像2012」(デジタル文化財創出機構のウェブサイト)
http://www.digital-heritage.or.jp/symposium3/index.html

英国図書館(BL)のOPAC“Integrated Catalogue”がサービス終了

2012年1月23日をもって、英国図書館(BL)のOPAC“Integrated Catalogue”が終了したようです。今後は、既に公開済みの、Ex Libris社のディスカバリインタフェース“Primo”を用いたサービス“Explore the British Library”が同館のオンラインカタログとして提供されるとのことです。検索範囲等、両カタログの違いについては“Explore the British Library to replace the Integrated Catalogue”というウェブページで解説されています。

Closure of the Integrated Catalogue
http://www.bl.uk/notices/intcatclosure.html

Explore the British Library to replace the Integrated Catalogue
http://www.bl.uk/catalogues/search/changes.html

Explore the British Library
http://explore.bl.uk/

Integrated Catalogue
http://catalogue.bl.uk/

参考:

OCLCがSustainable Collection Services社と提携し、WorldCatのデータに基づいた図書の除籍等に関するサービスを

2012年1月20日、米国のOCLCがSustainable Collection Services(SCS)社との戦略的提携を発表しました。2011年に設立されたSCS社は、図書館が、利用の少ない図書を除籍したり他館との共同管理への移行したりといったコレクションの見直し(deselection)をデータに基づいて行うためのツールや助言の提供を行う企業だそうです。今回の提携によって、同社はOCLCの総合目録WorldCatのデータを活用してサービスを行うことができるようになるとのことです。このサービスは、OCLCが現在提供しているコレクション評価ツール“WorldCat Collection Analysis”を補完するものとされているようです。

OCLC establishes strategic partnership with Sustainable Collection Services (OCLC 2012/1/20付けプレスリリース)
http://www.oclc.org/news/releases/2012/20128.htm

Sustainable Collections Services
http://sustainablecollections.com/

WorldCat Collection Analysis

経済学分野の論文アーカイブ“RePEc”のカバーしているジャーナルが5,000タイトルを突破

経済学分野の論文アーカイブサイトである“RePEc”(Research Papers in Economics)でカバーされているジャーナルの数が5,000を突破したと発表されています(うち、3,300タイトルがワーキングペーパーシリーズ)。RePEc全体では約115万点のデータが登録されているとのことです。RePEcには、一橋大学や日本貿易振興機構アジア経済研究所の機関リポジトリからもデータが提供されているようです。

RePEc now covers 5000 journals and series (The RePEc Blog 2012/1/22付け記事)
http://blog.repec.org/2012/01/22/repec-now-covers-5000-journals-and-series/

RePEc
http://repec.org/

書籍彫刻の世界

世界には書籍を使って緻密な彫刻を作り上げるアーティストがいるようです。何冊もの電話帳や雑誌等を積み上げて仏像を彫る台湾の陳龍斌(Chen Long-Bin)氏のほか、“Book Sculpture”というキーワードで検索すると、米国のBrian Dettmer氏、カナダのGuy Laramee氏、英国のSu Blackwell氏等の作品が見つかります。

Chen Long-Bin
http://www.plumblossoms.com/Chen%20Long-bin/Chen%20Long%20Bin%20profile.html

Brian Dettmer
http://briandettmer.com/

Guy Laramee
http://guylaramee.com/

Su Blackwell
http://www.sublackwell.co.uk/

立派な仏頭の正体はなんと本! 電話帳や書籍を彫刻にするアーティストの作品がスゴイ(Pouch 2012/1/22付け記事)
http://youpouch.com/2012/01/22/50772/

天才過ぎる本の彫刻アート作品!(ギズモード・ジャパン 2012/1/3付け記事)

米Serials Solutions社が開発中のウェブスケール図書館業務管理システムの名称が“Intota”に決定

米国のSerials Solutions社が開発中のウェブスケール図書館業務管理システムの名称が“Intota”に決定したそうです。2012年末までにリリースされる予定と発表されています。

Intota (Serials Solutions)
http://www.serialssolutions.com/management/intota/

Web-Scale management solution has a new name: Intota (Library Technology Guides 2012/1/21付け記事)
http://www.librarytechnology.org/ltg-displaytext.pl?RC=16501

米国で審議中の「知的財産保護法案」(PIPA)と「オンライン海賊行為防止法案」(SOPA)の採決・審議が延期されることに

米国の上院で審議されている「知的財産保護法案」(PIPA)について、現地時間2012年1月24日に予定されていた採決が延期されることになり、下院で検討されている「オンライン海賊行為防止法案」(SOPA)についてはその審議が保留されることになったようです。両法案に対しては、GoogleやWikipediaをはじめとするインターネット企業等から反発の声が挙がり、ウェブサイトの一時閉鎖等の抗議活動が行われていました。

Reid Statement on Intellectual Property Bill (米国上院議員ハリー・リード氏による2012/1/20付け発表)
http://reid.senate.gov/newsroom/pr_012012_reidstatementonintellectualpropertybill.cfm

Statement from Chairman Smith on Senate Delay of Vote on PROTECT IP Act (米国下院司法委員会 2012/1/20付けプレスリリース)
http://judiciary.house.gov/news/01202012.html

米議会、著作権保護法案SOPA/PIPAの採決を延期(ITmediaニュース 2012/1/23付け記事)

CiNii ArticlesのAPI(論文情報RDF)で「参考文献の件数」及び「被引用文献の件数」が取得可能に

国立情報学研究所(NII)が、CiNii ArticlesのAPIのうち論文情報のRDF形式出力の仕様を変更し、その出力項目に「参考文献の件数」(<cinii:references>)及び「被引用文献の件数」(<cinii:citedBy>)を追加するようになったこと等を発表しています。

CiNii Articles の API (RDF) 改修について (2012年1月20日)(CiNii)
http://ci.nii.ac.jp/info/ja/index.html#20120120-3

参考:
国立情報学研究所(NII)、CiNiiにAPI出力項目追加などの機能改修を発表
http://current.ndl.go.jp/node/18253

【イベント】国立国会図書館、「第8回レファレンス協同データベース事業フォーラム」を開催(2012年2月)

国立国会図書館は、2012年2月27日(月)に、「第8回レファレンス協同データベース事業フォーラム」を関西館で開催します。テーマは「レファレンス協同データベース事業のNext Step:人の輪が生みだすレファ協の未来」で、2002年度の実験事業開始から10年目を迎えた同事業について、次の一歩を踏み出すために、これまでの歴史を振り返り、未来について語り合う、という内容です。

レファレンス協同データベース事業 第8回フォーラム開催要項
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/forum_8.html

レファレンス協同データベース
http://crd.ndl.go.jp/jp/public/

1月 20日

米国の「ロックの殿堂」にライブラリー&アーカイブがオープン

2012年1月17日に、米国クリーブランドにある「ロックの殿堂」(The Rock and Roll Hall of Fame)に、ライブラリー&アーカイブがオープンしたようです。ロックの歴史に関する資料を収集・保存し、研究者、ジャーナリスト、一般市民等が利用できるようにすることを目的としているとのことです。ウェブサイトでは、資料の検索システムや、アーカイブ資料の概要が掲載されています。

Library and Archives(The Rock and Roll Hall of Fame and Museum)
http://rockhall.com/library/

The Library and Archives Opens Today(The Rock and Roll Hall of Fame and Museum 2012/1/17付けのブログ記事)
http://rockhall.com/blog/post/7196_rock-hall-library-and-archives-opens-today/

Rock Hall Library and Archives set to open Tuesday(cleveland.com 2012/1/15付けの記事)

ページ