アーカイブ - 2012年 1月 - car

1月 27日

米国図書館協会(ALA)など10団体、政府助成の研究成果へのオープンアクセスに影響を与える法案に反対を表明(米国)

米国図書館協会(ALA)、北米研究図書館協会(ARL)、Creative Commons、SPARCなど10団体は、2012年1月24日付けで、米国連邦議会下院に提出されている法案“The Research Works Act”(法案番号H.R.3699)に反対する文書を公表しています。この法案は、民間の出版物に掲載された研究成果の公開について政府機関が関与することや、研究成果の公開について政府機関が著者に同意を求めることを制限しようとするもので、文書では、税金が用いられた研究の成果に国民がアクセスできなくなることを問題視しています。

(ARLのサイトに掲載された、10団体による声明文)
http://www.arl.org/bm~doc/lt_oawg_3699_24jan12.pdf

Bill Summary & Status 112th Congress (2011 - 2012) H.R.3699 CRS Summary(米国議会図書館調査局(CRS)による、H.R.3699の概要)
http://thomas.loc.gov/cgi-bin/bdquery/z?d112:HR03699:@@@D&summ2=m&

北海道の滝川市立図書館が市内の私立短大図書館と相互利用に関する協定を締結

北海道の滝川市立図書館が、同市内にある國學院大學北海道短期大学部図書館と蔵書の相互利用に関する協定を結ぶそうです。この協定によって、同市立図書館の窓口から同短大図書館の蔵書を借りることが可能になるとのことです。なお、これまでも同短大図書館では市民に対して利用許可証を発行していたそうです。

私大図書館と相互利用協定 滝川(北海道新聞 2012/1/26付け記事)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki/346252.html

國學院大學北海道短期大学部図書館
http://www.kokugakuin.jp/tosho/index.htm

滝川市立図書館
http://www.lib.city.takikawa.hokkaido.jp/

西オーストラリア州立図書館に屋外閲覧室“Love2Read Café”が登場、国民読書年記念イベントの一環で

2012年1月21日から2月26日まで、オーストラリアの西オーストラリア州立図書館に屋外閲覧室として“Love2Read Café”が設置されているようです。同国では、2012年が同国の国民読書年とされており、その一環として行われているようです。“Love2Read Café”には、カラフルなイスやテーブルのほか、幅広い年代に対応した様々なテーマの図書を載せたブックトラックが設置されているとのことです。“Love2Read Café”は年齢制限なく誰でも自由に利用でき、本に関する映画上映会や言葉遊びゲーム等、ほぼ毎日各種のイベントが開催されているようです。

Love2Read Café (State Library of Western Australia 2012/1/16付けの記事)
http://www.slwa.wa.gov.au/whats_on/national_year_of_reading

Flickr (State Library of Western Australiaが公開しているLove2Read Cafeの写真)
http://www.flickr.com/photos/7652746@N06/tags/love2readcaf%C3%A9/

National Year of Reading 2012

放送大学附属図書館、16~19世紀の欧州で出版された日本地図200点を電子化して公開

2012年1月27日、放送大学附属図書館が「デジタル貴重資料室」に「西洋古版日本地図コレクション」を追加しました。同コレクションでは、1506年から1868年の間に欧州で作成・出版された日本地図200点が電子化されて公開されています。デジタル貴重資料室では他にも電子化されたちりめん本が公開されています。

デジタル貴重資料室(放送大学附属図書館)
http://lib.ouj.ac.jp/gallery/virtual/index.html

古地図ビューアの公開について(放送大学附属図書館 2012/1/27付けニュース)
http://lib.ouj.ac.jp/information/2012/120127.html

アイルランド王立音楽アカデミー、19世紀のギターミュージックの楽譜コレクションをデジタル化

2012年1月19日、アイルランド王立音楽アカデミー(Royal Irish Academy of Music)が、特別コレクションであるJosiah Andrew Hudlestonコレクションをデジタル化公開したようです。この特別コレクションは、Josiah Andrew Hudleston(1799-1865)が収集した、19世紀のギターミュージック1,000作品以上の楽譜が含まれているようです。

Online Library Catalogue
http://library.riam.ie/uhtbin/cgisirsi.exe/0/x/0/60/80/X/BLASTOFF

19the century guitar music collection now available online from the Royal Irish Academy of Music (Royal Irish Academy of Music 2012/1/19付けの記事)
http://www.riam.ie/19th-century-guitar-music-collection-now-available-online-from-the-royal-irish-academy-of-music/

図書館におけるウェブ解析をテーマとしたワークショップの講演資料

2012年1月12日と26日に行われた、図書館におけるウェブ解析をテーマとしたALA TechSourceワークショップ“Library Analytics”の講演資料と参考文献リストが公開されています。講演者は、研修事業等を行うSignorelli and Associates社のPaul Signorelli氏と(第1回目担当)、ブログ“Librarian in Black”で知られるサンラファエル公共図書館のSarah Houghton氏(第2回目担当)です。資料によれば、Google Analyticsによるアクセス解析の方法を中心として、データの可視化や、サンノゼ公共図書館、ピッツバーク大学図書館、ラトガース大学法学図書館の事例が紹介されているようです。

Continuing the Conversation: Library Analytics (ALA TechSource 2012/1/12付け記事)
http://www.alatechsource.org/blog/2012/01/continuing-the-conversation-library-analytics.html

東亜図書館協会(CEAL)が日本語のALA-LC翻字表の改訂案に対する回答書を公表

2011年12月に、米国議会図書館(LC)が、発音区別記号(diacritical marks)の使用法等に関する日本語のALA-LC翻字表の改訂案と、その説明文書“Clarification of LC practice concerning the use of diacritical marks in Japanese romanization”を公表し、意見を求めていました。この提案に対して、2012年1月22日、東亜図書館協会(CEAL)が、1月初頭に実施した調査結果に基づいた回答書を発表しました。

CEAL Response to“Clarification of LC practice concerning the use of diacritical marks in Japanese romanization”(PDF:42ページ)
http://www.eastasianlib.org/cjm/Jpn_Romanization_TF_2012/JRomanDiacriticsCEALresponseJan222012finalRev.pdf

Japanese Romanization Task Force Report (CEAL News 2012/1/26付け記事)

ACRL、2012年の大学図書館優秀賞と“Academic/Research Librarian of the Year”を発表

米国の大学・研究図書館協会(ACRL)が、2012年の大学図書館優秀賞受賞館と“Academic/Research Librarian of the Year”の受賞者を発表しています。大学図書館優秀賞では、コミュニティカレッジ部門にワシントン州のシアトルセントラルコミュニティカレッジ図書館、カレッジ部門にバーモント州のシャンプランカレッジ図書館、大学部門にミシガン州のグランドバレー州立大学図書館が選ばれています。また、“Academic/Research Librarian of the Year”では、イリノイ大学アーバナシャンペーン校の図書館長であるカウフマン(Paula T. Kaufman)教授が選ばれています。

2012 ACRL Excellence in Academic Libraries Award (ACRL Insider 2012/1/25付け記事)
http://www.acrl.ala.org/acrlinsider/archives/4697

Paula T. Kaufman Named 2012 ACRL Academic/Research Librarian of the Year (ACRL Insider 2012/1/24付け記事)

Library Journal誌が選ぶ「ライブラリアン・オブ・ザ・イヤー」の2012年の受賞者が発表

米国のLibrary Journal誌が選定する「ライブラリアン・オブ・ザ・イヤー」(Librarian of the Year)が2012年の受賞者を発表しています。選ばれたのは、2005年からサンフランシスコ公共図書館の館長(city librarian)を務めているエレラ(Luis Herrera)氏です。同誌記事では、彼の功績として、就任当時行き詰っていた分館改築プログラムを成功に導いたこと等が挙げられています。

Luis Herrera: LJ’s 2012 Librarian of the Year (Library Journal 2012/1/9付け記事)
http://lj.libraryjournal.com/2012/01/managing-libraries/luis-herrera-ljs-2012-librarian-of-the-year/

Branch Library Improvement Program
http://sfpl.org/index.php?pg=2000002301

参考:
Library Journal誌が選ぶ「ライブラリアン・オブ・ザ・イヤー」の2011年の受賞者が発表
http://current.ndl.go.jp/node/17404

【イベント】第1回防災遺産学フォーラム「災害からの文化的復興にむけて―文化遺産の役割―」(3/3・兵庫)

2012年3月3日に、被災文化遺産支援コンソーシアムと大手前大学史学研究所の主催で、第1回防災遺産学フォーラム「災害からの文化的復興にむけて―文化遺産の役割―」が開催されるようです。場所は、大手前大学さくら夙川キャンパスA28教室で、参加にあたっては事前に申込が必要のようです(先着順)。

第1回防災遺産学フォーラム 災害からの文化的復興にむけて―文化遺産の役割― (被災文化遺産支援コンソーシアム 2012/1/26付けの記事)
http://cedach.org/?q=node/45

英国バーミンガム図書館、新館準備中に発見されたサイレント映画用音楽を用いたアニメーションコンペを開催

英国バーミンガム図書館(Library of Birmingham)が、サイレント映画のアニメーションコンペ“Silent Movies Animation Challenge”を開催すると発表しています。これは、2013年の新館開館の準備中に発見された、1915年から1929年の間のサイレント映画用の音楽を使って競うコンペのようです。コンペでは、参加者がバーミンガム市交響楽団によって演奏された9つの音源のうち一つを用いて、「バーミンガム」という言葉もしくは同市をイメージしたものを織り交ぜたアニメーションを作って競うようです。ファイナリストに残った作品については、2012年4月20日に開催される市交響楽団の“Friday Night Classics”の一部として、交響楽団の演奏とともにシンフォニーホールの大スクリーンに映し出されるようです。

Silent Movie Animation Challenge Launched (Birmingham City Councilのウェブサイト)

1月 26日

『マガジン航』、「3.11後に見えてきた本の世界の広がり」という視点で編集した同誌初のアンソロジー本を無料公開へ

2012年1月27日に、株式会社ボイジャーは、同社の運営するBinB storeにて、ウェブマガジン『マガジン航』の初のアンソロジー本『Books航1 本は、ひろがる』を公開するようです。同書は、『マガジン航』に掲載された約220本の記事の中から、「3.11後に見えてきた本の世界のひろがり」という視点で選ばれた7本の記事を再編集したものとのことです。

Web雑誌「マガジン航」による初のアンソロジー 『本は、ひろがる』 1月27日より「BinB store」にて公開 (VOYAGER 2012/1/25付けの報道資料)
http://www.voyager.co.jp/hodo/120125_press_release.html

参考:
「本と出版の未来」を考えるためのメディア、『マガジン航』がウェブで公開
http://current.ndl.go.jp/node/14983

2011年度より授業にiPadを導入した大谷大学、その中間報告を公表

大谷大学では2011年4月から同大学文学部人文情報学科の授業でiPadを導入していましたが、2012年1月13日に、その取組みに関する中間報告を公表しています。

2011年度 人文情報学科 正課授業における取り組み(PDF)
http://web.otani.ac.jp/file/ipad2010/iPadxEducation_2011class.pdf

iPad × Education 特設ページ
http://www.otani.ac.jp/nab3mq000000ut2v.html

2012年の米国のヤングアダルト向け優秀作品が発表、日本の漫画作品から『乙嫁語り』『放浪息子』がベスト10入り

2012年1月24日、米国図書館協会(ALA)に属するヤングアダルト図書館サービス協会(YALSA)が、2012年のヤングアダルト向け優秀作品を発表しました。そのうち「10代向けの優れたグラフィック・ノベル」部門では56作品が挙げられており、日本の作品から、森薫さんの『乙嫁語り』(A Bride’s Story)と志村貴子さんの『放浪息子』(Wandering Son)の2作品がトップ10に選ばれたようです。森薫さんは2008年にも『エマ』(Emma)でトップ10入りしています。その他、トップ10以外にも日本の作品が複数入っているようです。

YALSA names 2012 Great Graphic Novels for Teens (YALSA 2012/1/24付けニュース)
http://ala.org/news/pr?id=9143

Great Graphic Novels 2012 (YALSA)
http://www.ala.org/yalsa/booklists/ggnt/2012

Great Graphic Novels for Teens (YALSA)
http://www.ala.org/yalsa/ggnt

北米研究図書館協会(ARL)、大学・研究図書館の活動におけるフェアユースの適用に関する実務規範を示した文書を公表

北米研究図書館協会(ARL)が、大学・研究図書館の活動におけるフェアユースの適用に関する実務規範を示した文書“Code of Best Practices in Fair Use for Academic and Research Libraries”(2012年1月付け)を公表しました。これは、Andrew W. Mellon財団の支援を受け、アメリカン大学のソーシャルメディアセンター等と共同作成されたものです。同文書の本文では、大学・研究図書館において広く行われている資料(著作権保護期間内)の利用方法でフェアユースが適用可能なものが合計8点挙げられており、そのそれぞれに対して、どうやって、なぜフェアユースが適用できるのかについて一般的な原則が示されているようです。その他、プレゼン資料、FAQ、動画等が合わせて公開されています(ARLのページの右側にある“More on This Topic”にリンクがまとめられています)。

Code of Best Practices in Fair Use for Academic and Research Libraries (PDF:32ページ)
http://www.arl.org/bm~doc/code-of-best-practices-fair-use.pdf

米国国立公文書館(NARA)が所蔵史料の「人力OCR」をクラウドソーシングで行うプロジェクトを試行開始

米国国立公文書館(NARA)が、同館の所蔵史料をテキストに書き写す作業をユーザに対して呼びかける試行プロジェクト“National Archives Transcription Pilot Project”を開始したそうです。これは、同館が最近立ち上げた“Citizen Archivist Dashboard”の一環だとされています。同プロジェクトでは、18世紀後半から20世紀にかけての300点の資料(合計1,000ページ程度)が用意されているそうです。各文書は、作業の難度に応じて「初級」「中級」「上級」の3種類に分類・色分けされ、また、何ページまで作業が終わったかも分かるようになっています。

National Archives Transcription Pilot Project (NARA)
http://transcribe.archives.gov/

Citizen Archivist Dashboard (NARA)
http://www.archives.gov/citizen-archivist/

Introducing the National Archives Transcription Pilot Project! (NARAtions 2012/1/25付け記事)

米CRL、カナダCRKN、英JISC Collectionsが人文・社会科学分野のデータベース導入等で国際的な協力へ

北米の研究図書館センター(CRL)、カナダの研究知識ネットワーク(CRKN)、英国のJISC Collectionsが、人文・社会科学分野の主要なデータベースへのアクセスを向上させるために国際的な協力をするという同意に至ったと発表されています。三者は、データベースの契約や意思決定ツールにおいて協力することは重要かつ可能であるという結論に至ったとされています。今後はそれぞれの国で共通するニーズの把握、重要なデータベースの評価、試験的な共同契約プロジェクト等も構想されているそうです。

CRL Will Work with JISC, CRKN (CRL 2012/1/23付けニュース)
http://www.crl.edu/news/7582

参考:
E209 - ナショナルサイトライセンス計画で非営利法人を設立(カナダ)
http://current.ndl.go.jp/e209

ポルトガル政府機関のオープンデータポータルサイト“Dados.Gov”(ベータ版)が公開

2011年11月24日に、ポルトガルのオープンデータポータルサイト“Dados.Gov”(ベータ版)が公開されたようです。ポータルサイトでは、14の政府関係機関からの120のデータセットが提供されているようです。

Dados.Gov
http://www.dados.gov.pt/pt/inicio/inicio.aspx

PT: Open data portal launched in beta version (epractice.eu 2012/1/24付けの記事)
http://www.epractice.eu/en/news/5326396

参考:
フランス政府機関のオープンデータポータルサイト“data.gouv.fr”(ベータ版)が公開
http://current.ndl.go.jp/node/19711

イタリア行政機関のオープンデータポータルサイト“dati.gov.it”が公開
http://current.ndl.go.jp/node/19435

オーストラリアの政府機関のデータを公開するサイト“data.gov.au”
http://current.ndl.go.jp/node/17824

英国政府、政府機関のデータ公開サイト“data.gov.uk”を設立へ

ユーザフレンドリーな図書館ウェブサイトを作るための10ステップ(資料紹介)

2012年1月25日に開催されたALA TechSource主催ワークショップ「ユーザフレンドリーな図書館ウェブサイトを作るための10ステップ」の講演資料と参考文献リストが公開されました。講演したのは図書館を対象にしたユーザエクスペリエンス(UX)のコンサルティング会社であるInflux社のコンサルタント2名で、資料によると彼らは以下の10つのステップについて解説したようです。

1. ウェブサイトの無駄を減らす(REDUCE YOUR WEBSITE)
2. モバイルファースト(MOBILE FIRST)
3. ユーザビリティテストを行う(CONDUCT USABILITY TESTS)
4. ナビゲーションに注意する(MIND YOUR NAVIGATION)
5. ウェブページ向きの書き方(WRITE FOR THE WEB)
6. 内容を検査する(CONTENT AUDIT)
7. コンテンツ戦略(CONTENT STRATEGY)
8. グラフィックデザインを使う(USE GRAPHIC DESIGN)
9. ユーザ調査(USER RESEARCH)
10. ペルソナを作る(CREATE PERSONAS)

10 Steps to a User-Friendly Library Website (Scribd)

ポルトガル国立図書館、電子書籍の出版事業を開始 有料貸出にも対応

ポルトガル国立図書館(Biblioteca Nacional de Portugal)が電子書籍の出版事業を開始したようです。電子書籍は、2010年8月に公開された同館のオンライン書店と連携させた新たなプラットフォーム上で提供され、PCもしくはiPad、iPhoneやアンドロイド端末で利用できるようです。販売の他に貸出にも対応しており、貸出の際は一律1ユーロとなっているようです。なお、利用の際には、Adobe Digital Editions等のソフトウェアのインストールが必要とのことです。

Ebooks of Portugal National Library (ポルトガル国立図書館の電子書籍販売・貸出ページ)
http://livrariaonline-ebooks.bnportugal.pt/

A Biblioteca Nacional de Portugal inicia a sua atuação no domínio dos e-books (Notícia BAD 2012/1/25付けの記事)
http://www.bad.pt/noticia/2012/01/25/a-biblioteca-nacional-de-portugal-entra-na-era-dos-e-books/

ページ