米調査機関Pew Research Centerが“The changing world of libraries”というスライド資料を公開しました。これは、同機関のInternet & American Life ProjectのディレクターLee Rainieの作成したもので、このプロジェクトによって2012年に公表されてきた図書館関係の調査レポートの結果がまとめられています(なお、3本のレポートのうち2本はカレントアウェアネス-Eでも紹介済み)。スライドの37枚目では、現在、“Library services”という調査が進行中とされています。
2012年11月26日、カナダ研究知識ネットワーク(CRKN)が、2001年から締結してきた米国化学会(ACS)とのナショナルサイトライセンスを、2013年末で契約終了すると発表しました。ACS Web EditionおよびACS Legacy Archivesが対象です。終了の理由として、ACSの米国外およびコンソーシアム向け新価格が従量制モデルになっており、契約更新の合意に至ることができなかったとしています。CRKNには、カナダの75の大学が加盟しており、そのうち66大学がACSとの契約に参加しているということです。
2012年10月付けで“The Potential Role for Intermediaries in Managing the Payment of Open Access Article Processing Charges (APCs)”という調査レポートが公表されました。これは、英国オープンアクセス実行グループ(OAIG)を代表したウェルカム・トラスト及びJISCから委任を受けて、研究情報ネットワーク(RIN)が作成したものです。レポートでは、オープンアクセス誌の投稿料(APC)がテーマとなっており、大学や助成機関から出版社へのAPCの支払における“仲介者(intermediary)”の役割や、APCの効率的な管理などについてまとめられています。
The Potential Role for Intermediaries in Managing the Payment of Open Access Article Processing Charges (APCs)(JISC Repository) http://repository.jisc.ac.uk/4949/
オープンアクセスウィーク期間中の2012年10月26日にオンライン上で行われたパネルディスカッション“Open Access in China, Japan and Korea”の動画が公開されました。テーマは中国・日本・韓国におけるオープンアクセスについてです。中国からは中国工程院(CAAE)のWang Yingkuan准教授、日本については米国オハイオ州立大学図書館のMaureen Donovanさんが、韓国からはソウル国立大学のJeong-Wook Seo教授が登壇しています。