アーカイブ - 2012年 10月 - car

10月 22日

米国図書館協会(ALA)、図書館の電子書籍導入に関する経済的視点からの分析報告書を公表

米国図書館協会(ALA)が、2012年9月付けで、“E-Books And Libraries: An Economic Perspective”と題した報告書を公開しています。この報告書は、図書館における電子書籍の購入の現状について経済的な視点からの分析を試みたものです。本文では、紙書籍と電子書籍の違いや電子書籍の出版コストの分析、図書館側の事情についての解説などが行われています。また、15ページに掲載された表2では、図書館が電子書籍の購入意欲を促進/抑制する要因などについてまとめられています。

E-BOOKS AND LIBRARIES: AN ECONOMIC PERSPECTIVE(PDF:26ページ)
http://www.ala.org/offices/sites/ala.org.offices/files/content/oitp/publications/booksstudies/ebooks_libraries_economic_perspective.pdf

OITP Books & Studies | American Library Association
http://www.ala.org/offices/oitp/publications/booksstudies

ドイツ図書館協会、図書館の現況に関するレポート2012年版を公表

ドイツ図書館協会(Deutscher Bibliotheksverband)が、ドイツ国内の図書館の現況に関するレポート“Bericht zur Lage der Bibliotheken 2012”を2012年10月19日に公開しました。レポートは今回が3回目の発行で、公共図書館における電子書籍についての、同協会のポジションペーパーとして提示されたものです。レポートでは、地域の公共図書館財政が依然として不十分であるが、電子書籍の貸出のようなデジタル環境は投資なしには整備しえないことなどが書かれています。そのほかに、既存のモバイルサービス(バス方式の移動図書館)、新しく開発されたモバイルサービス(モバイル端末でアクセスできるマルチメディアのコンテンツ)、図書館利用の減少、図書館が他機関と多様な協力関係を結ぶ可能性などがトピックになっています。

Bericht zur Lage der Bibliotheken(Deutsche Bibliotheksverband 2012/10/19付けの記事)
http://www.bibliotheksverband.de/dbv/themen/bericht-zur-lage-der-bibliotheken.html

京都大学学術情報リポジトリ、収録論文数が10万件に到達

2012年10月19日、京都大学図書館機構が、京都大学学術情報リポジトリ“KURENAI”の収録論文数が10万件を達成したと発表しました。同リポジトリの収録論文数は、2009年3月に3万件、同年7月に4万件、2010年2月に5万件に到達していました。

京都大学学術情報リポジトリ(KURENAI)収録論文数が10万件を達成しました(京都大学図書館機構 2012/10/19付けお知らせ)
http://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/modules/bulletin/article.php?storyid=1096

参考:
学術機関リポジトリポータル“JAIRO”の本文ありコンテンツが100万件を突破
http://current.ndl.go.jp/node/21043

2012年のオープンアクセスウィークは10月22日~28日

2012年10月22日から28日にかけて、「オープンアクセスウィーク(Open Access Week)」として、世界各地でオープンアクセスに関連する様々なイベントが予定されています。オープンアクセスウィークは2007年に開始され、今年で6回目となります。今年のテーマは“Set the Default to Open Access(既定値をオープンアクセスにしよう)”です。デジタルリポジトリ連合(DRF)のウェブサイトには特設ページが用意され、各機関が作成したグッズや国内で開催されるイベントがまとめられています。

OAWeek_2012(DRF wiki)
http://drf.lib.hokudai.ac.jp/drf/index.php?OAWeek_2012

Open Access Week
http://openaccessweek.org/

10/22-28はOpen Access Week:研究成果をより多くの人へ(鹿児島大学附属図書館)
http://www.lib.kagoshima-u.ac.jp/news/2012/10/1022-28open-access-week.html

【10/22-28】2012国際オープンアクセスウィークです(神戸大学附属図書館)

マンガ『ギャラリーフェイク』特別編で宮城歴史資料保全ネットワークの復興支援活動が取り上げられる

歴史資料ネットワーク(史料ネット)の2012年10月21日付けブログ記事によると、細野不二彦さん作のマンガ『ギャラリーフェイク』特別編で、東日本大震災における歴史資料保全活動が取り上げられることになり、宮城歴史資料保全ネットワーク(宮城ネット)も登場するということです。

美術界をテーマにした『ギャラリーフェイク』は、2005年に連載が終了していますが、『ビッグコミック・スピリッツ』の47号(10月22日発売)及び48号(29日発売)に特別編が掲載されます。これは、細野さんの提案による震災復興支援プロジェクト「ヒーローズ・カムバック」の一環で、その他にもゆうきまさみさんら7名のマンガ家が各誌に作品を発表することになっているそうです。

「ギャラリーフェイク」特別編に宮城ネット登場(歴史資料ネットワーク 2012/10/21付けブログ記事)

九州地区大学図書館等によるLibrary Lovers'キャンペーンが「九州地区大学図書館貸出ランキング」を公開

九州地区の国公私立大学図書館等による“Library Lovers'”キャンペーンが、2012年の活動のひとつとして、「九州地区大学図書館貸出ランキング」を作成し、公開しました。同キャンペーン参加大学のうち19大学の図書館の、2011年9月1日~2012年8月31日における図書貸出ランキング上位100位を集計したもので、総合ランキング及び12の分野別ランキングが作成されています。Library Lovers'キャンペーンは2010年に開始されたもので、3年目となる今年は、同ランキングの他に「本で、旅する。 -九州文学地図-」という企画も実施しています。

ランキング結果の発表!!!(LibraryLovers'キャンペーンHP)
http://libraryloverskyushu.blog.fc2.com/blog-entry-214.html

「九州地区大学図書館貸出ランキング」を公開しました!(LibraryLovers'キャンペーンHP 2012/10/22付け記事)
http://libraryloverskyushu.blog.fc2.com/blog-entry-259.html

九州地区大学図書館貸出ランキングの結果についての感想・分析1(LibraryLovers'キャンペーンHP 2012/10/22付け記事)

10月 19日

米国国立医学図書館、ClinicalTrials.govのインターフェース改善をアナウンス

米国国立医学図書館(NLM)が、その臨床試験の登録サイトClinicalTrials.govのインターフェース改善を公表しています。

ClinicalTrials.govは、2000年に開始された臨床試験に関するコンテンツを利用することのできるデータベースであり、現在、全米及び世界179カ国の13万3000件以上の臨床試験の情報が登録されており、月間9500万アクセス(ページビュー)の利用があるサイトとなっています。

今回のデザイン修正は、患者、臨床医、研究者、メディアなど様々なユーザーのニーズに応えるために行われたものとのことです。

National Library of Medicine Announces Update of ClinicalTrials.gov (2012/10/4公表)
http://www.nlm.nih.gov/news/ct_refresh.html

New Style and New Content for ClinicalTrials.gov
http://www.nlm.nih.gov/pubs/techbull/ja12/ja12_clinicaltrials.html

参考
図書館研究シリーズNo.40 米国の図書館事情2007 第1章米国の図書館の概況

2回目となる有色人種の図書館員の合同カンファレンス、カンザスシティで開催される(米国)

米国で、2012年9月19日から23日にかけて開催された白人以外の図書館員のカンファレンス“2012 Joint Conference of Librarians of Color ”(JCLC)がミズーリ州カンザスシティで開催されましたが、これについての記事が掲載されています。このカンファレンスはthe American Indian Library Association (AILA)、the Asian/Pacific American Librarians Association (APALA)、the Black Caucus of the American Library Association (BCALA)、the Chinese American Librarians Association (CALA)、the National Association to Promote Library and Information Services to Latinos and the Spanish Speaking (REFORMA)の共催によるものであり、この5団体が集まってカンファレンスを開催するのは2006年以来2度目であるとのことです。会場には、800人の図書館員が集まったとのことです。

日本電子出版協会、「公共図書館における電子図書館推進のための留意点」を公開

2012年10月18日、日本電子出版協会が、公共図書館における電子図書館推進のための諸要件を検討し、留意点としてまとめて公開しました。

公共図書館における電子図書館推進のための留意点 (日本電子出版協会 2012/10/18付けの記事)
https://sites.google.com/site/jepasite/whatsnew/10yue18ri%E3%80%8Cgonggongtushuguanniokerudianzitushuguantuijinnotamenoliuyidian%E3%80%8D

人と防災未来センター、開設10周年記念「災害ミュージアム研究塾2012」全6回を毎月開催

兵庫県神戸市にある人と防災未来センターが、2012年10月から2013年3月にかけて、開設10周年記念「災害ミュージアム研究塾2012」を開催します。以下の全6回が予定されており、いずれも参加費は無料ということです。

・2012年10月20日:第1回「阪神・淡路大震災 震災資料の17年」
・2012年11月18日:第2回「被災地経験継承のために―複数の展示拠点とネットワークづくり―」
・2012年12月16日:第3回「東日本大震災の文化財レスキューと展示活動」
・2013年1月:第4回「地域を拠点とした被災経験の継承―阪神・淡路大震災と東日本大震災―」
・2013年2月:第5回「長田区役所職員による阪神・淡路大震災の記憶継承の取り組み」
・2013年3月:第6回「地域の歴史・自然そして災害の記憶を語り継ぐ―雲仙岳災害記念館・ジオパークの挑戦―」

人と防災未来センター・災害ミュージアム研究塾2012
http://www.hitobou.com/kenkyu/

災害ミュージアム研究塾2012のチラシ(PDF:2ページ)
http://www.hitobou.com/kenkyu/flyer/kenkyu201210.pdf

参考:
人と防災未来センター、震災資料の分類・保存・公開に関する3篇の研究会報告書をPDF公開

国際博物館会議(ICOM)、シリアの危機的状況にある文化財リストを作成へ

2012年10月18日、国際博物館会議(ICOM)がシリアの危機的状況にある文化財リスト“Emergency Red List of Syrian Cultural Objects at Risk”の作成を開始したと発表しています。ICOMはこれまで同様のレッドリストを11点作成しており、2013年には、このシリア版に加え、現在作成中の西アフリカ版、ドミニカ共和国版が公開されるとのことです。ICOM代表のJulien Anfruns氏は、このレッドリストがシリアの文化遺産保護活動のレファレンスツールとなるだろうとしています。

ICOM to launch a Red List for Syria (ICOM 2012/10/18付けの記事)
http://icom.museum/press-releases/press-release/article/icom-to-launch-a-red-list-for-syria/

Beyond Access、途上国におけるジェンダー間のデジタルディバイドの問題を扱ったイシューブリーフを刊行

2012年10月18日、Beyond Accessが主に途上国における女性のICT利用問題を扱ったイシューブリーフを刊行しました。Beyond Accessによると、途上国などでは女性が伝統的な役割に縛られているケースが多いことから、ジェンダー間でのデジタルディバイドが生じており、女性のICTスキルが低いままとなっているとのことです。イシューブリーフでは、ウガンダやホンジュラス、ウクライナ等の公共図書館における女性向けのICT利用支援の事例等を紹介しているとのことです。

Empowering Women and Girls Through ICT at Libraries (Beyond Access 2012/10/18付けの記事)
http://www.beyondaccess.net/2012/10/18/empowering-women-and-girls-through-ict-at-libraries-october-issue-brief/

一般利用サービス中止の危機にあった米ジョージア州公文書館 2013年半ばまでのサービス維持が決定

2012年9月13日に米国ジョージア州が、予算削減に伴い、同州の公文書館の閲覧サービスを予約制に変更すると発表していた問題で、10月18日にNathan Dealジョージア州知事とBrian Kemp州務長官は、125,000ドルを追加計上し、公文書館を少なくとも来年2013年半ばまでは開館すると発表しました。

Deal, Kemp to keep Georgia’s Archives open (Govenor Nathan Deal Office of the Governor 2012/10/18付けの記事)
http://gov.georgia.gov/press-releases/2012-10-18/deal-kemp-keep-georgia%E2%80%99s-archives-open

After uproar, Ga. officials back off archives plan (Huffinghon Post 2012/10/18付けの記事)
http://www.huffingtonpost.com/huff-wires/20121018/us-georgia-state-archives/

学校・企業図書館のインターネット公開されてないOPACとの連携機能「カーリルスポット」が提供開始

2012年10月19日、全国図書館の蔵書検索サイト「カーリル」が、学校図書館や企業図書館のインターネット公開されてないOPACとの連携機能「カーリルスポット」の提供開始を発表しました。校内・社内LANに接続されたパソコンやスマートフォンから、自館のOPACに加えて、カーリルが現在対応している6,200館以上の公共・大学図書館の所蔵を検索できるようになるというものです。図書館で導入されている図書館システムとの連携は追加費用なしでできるということです。現在は、株式会社ブレインテックの図書館システム「情報館v7」への対応が発表されています。

カーリルが学校図書館で使える。新サービス「カーリルスポット」はじまります!(カーリルのブログ 2012/10/19付け記事)
http://blog.calil.jp/2012/10/blog-post_19.html

「情報館v7」が「カーリルスポット」に対応(株式会社ブレインテック 2012/10/19付けプレスリリース)
http://www.braintech.co.jp/news/n_20121019_01.html

参考:
蔵書検索「カーリル」など図書館向けウェブサービスを専業とする株式会社カーリルが設立
http://current.ndl.go.jp/node/20997

Google Books Ngram Viewerがバージョンアップ 対象書籍が増加、品詞の指定や演算子の使用も可能に

2012年10月18日、Google社が“Google Books Ngram Viewer”のバージョンアップを発表しました。これは、同社によってデジタル化された書籍(の一部)のなかで、ある単語がどのように登場するかを簡単にグラフ化することのできるツールです。アップデートの内容として以下が挙げられています。

・データセットに含まれる書籍の増加(イタリア語書籍の追加も)
・OCRの改善
・図書館および出版社からのメタデータの不一致を調整
・単語の品詞を指定しての検索
・演算子(+, -, /, *, :)を用いた検索

また、Googleブックスでは現在2,000万点の書籍を登載しているとも紹介されています。

Google Books Ngram Viewer
http://books.google.com/ngrams

Info | Google Books Ngram Viewer
http://books.google.com/ngrams/info

Ngram Viewer 2.0(Research Blog 2012/10/18付け記事)
http://googleresearch.blogspot.jp/2012/10/ngram-viewer-20.html

参考:

10月 18日

米ハーバード大バークマンセンター、大学におけるオープンアクセスポリシー優良事例Wikiページを開設

2012年10月17日、米国のハーバード大学バークマンセンターのHarvard Open Access Projectが、10月22日から始まるオープンアクセスウィークを前に、大学のオープンアクセス(OA)方針の優良事例をまとめたWikiページを開設しました。OA方針の作成や採用、改善における推奨事例を集めたもので、ハーバード、スタンフォード、マサチューセッツ工科大学、カンザス大等の事例をベースにしたものとなっています。今後も更新を続けていくとのことです。

Good Practices For University Open-Access Policies
http://cyber.law.harvard.edu/hoap/Good_practices_for_university_open-access_policies

Good practices for university open-access policies (Berkman Center for Internet & Society 2012/10/17付けの記事)
http://cyber.law.harvard.edu/node/8005

【イベント】NII-IPA合同フォーラム(11/16・東京)

2012年11月16日、国立情報学研究所(NII)と情報処理推進機構(IPA)が、東京都千代田区のNIIにおいて、「NII-IPA合同フォーラム」を開催します。NIIとIPAは2008年10月にIT人材育成に関する連携・協力を推進するための協定を締結し、様々な連携活動を行ってきており、この合同フォーラムではそのようなIT人材育成をテーマとしたものとなるようです。なお、入場は無料ですが、参加にあたっては事前申込が必要とのことです。

「NII-IPA合同フォーラム」開催 (情報処理推進機構 2012/10/18付けの記事)
http://www.ipa.go.jp/jinzai/renkei/info/20121018.html

Amazon、学校・企業等で大規模導入したKindleの一括管理が可能な無料オンラインツール“Whispercast”を公開

2012年10月17日、Amazon.com社が、学校や企業で大規模に導入したKindle機器の一括管理や電子書籍などコンテンツの一括配信を行うことのできる無料のオンラインツール“Whispercast for Kindle”を発表しました。Kindle以外にも、iPad、iPhone、Android端末、PC、MacなどにインストールしたKindleのアプリケーションにも対応しているということです。近いうちに個人所有の端末も管理対象に加えることができるようになる予定です(Bring Own Your Deviceへの対応)。

Kinle Whispercast
https://whispercast.amazon.com/

東北大学による東日本大震災アーカイブ「みちのく震録伝」が2011年度成果報告書を公表

2012年10月17日、東北大学災害科学国際研究所による東日本大震災アーカイブプロジェクト「みちのく震録伝」が2011年度成果報告書を公表しました。

「みちのく震録伝」平成23年度成果報告書を作成しました(みちのく震録伝 2012/10/17付け情報)
http://shinrokuden.irides.tohoku.ac.jp/archives/2360

国立国会図書館調査局、調査リポート「違法ダウンロード刑事規制をめぐる動き―平成24年著作権法改正―」を刊行

国立国会図書館は、調査及び立法考査局による刊行物『調査と情報-ISSUE BRIEF-』シリーズのNo.760として、「違法ダウンロード刑事規制をめぐる動き―平成24年著作権法改正―」を2012年10月18日付けで刊行し、ウェブサイトで公開しました。

違法ダウンロード刑事規制をめぐる動き―平成24年著作権法改正―(PDF:11ページ)
http://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_3580528_po_0760.pdf?contentNo=1

調査と情報-Issue Brief 2012年刊行分
http://www.ndl.go.jp/jp/data/publication/issue/2012/index.html

ページ