1918年から1919年にかけて全世界的に流行したインフルエンザ(スペイン風邪)に関する米国内の記録を集めたデジタルアーカイブ“The American Influenza Epidemic of 1918: A Digital Encyclopedia”が公開されました。これは、ミシガン大学医学史センターおよび同大学図書館のMPublishing部門によって制作されたもので、ロバート・ウッド・ジョンソン財団や全米人文科学基金による助成を受けています。デジタルアーカイブには、16,000点以上もの書簡・報告書・新聞記事・軍事記録・日記・写真などや、研究者による解説が収録されているということです。
2012年9月26日から28日にかけて、カナダのバンクーバーで開催されたユネスコの「世界の記憶」プログラム20周年記念の国際会議“Memory of the World in the Digital Age”において、デジタル記録への将来世代のアクセスを保証するため、アナログ資料のデジタル化とその長期保存について、ユネスコ・プログラム参加国・専門団体・産業界への提言をまとめた“UNESCO/UBC Vancouver Declaration”が採択されました。現在このバンクーバー宣言はドラフト版として公開され、10月19日までコメントや意見が広く求められており、その後最終版としてまとめられることになっています。