2012年10月26日、英JISCのブログに“Top 10 tips on how to make your open access research visible online”という記事が掲載されています。記事では、研究論文を機関リポジトリ等で公開した後、さらにその論文のプレゼンスを高め、多くの人に見てもらえるようにする10の方法が紹介されています。例えば、プレゼンテーション資料にオープンアクセスで公開した論文の掲載URLを記載し、プレゼンテーション資料も発表前には既にSlideshareで公開すること、ユーザが論文にどのようにたどり着いたのかを調査し、自身のプロモーションのチャンネルを把握しておくこと等が挙げられています。
2012年10月29日、英ピアソンおよび独ベルテルスマンが、各社の出版部門であるペンギングループおよびランダムハウスの合併を発表しました。2013年後半に新会社「ペンギンランダムハウス(Penguin Random House)」が誕生する見込みです。合併の理由としてデジタル化への対応などが挙げられています。
Pearson and Bertelsmann agree consumer publishing partnership: Penguin and Random House to combine, creating the world's leading trade publisher(Pearson 2012/10/29付けニュース)
大阪府立大学が2013年4月に開設予定の「なんば新拠点」に蔵書数ゼロでスタートする参加型ライブラリー「まちライブラリー in なんば」(仮称)が設置されると報じられています。このライブラリーは、新拠点に設置される同大学観光産業戦略研究所の研究活動の一環で、所長補佐を務める礒井純充さんらが進めている「まちライブラリー」という活動のひとつとして行われます。ライブラリーは市民に開放され、そこで講演や研究会などを行なった利用者が、使用料としてメッセージを添えた本を寄贈することで蔵書を充実させていくというしくみです。
Internet Archiveが80テラバイトものウェブアーカイブファイルを研究利用のために提供すると発表しました。このアーカイブは、2011年3月9日から12月23日までの期間に、Alexa社の統計で上位100万に入っているウェブサイトを収集したもので、ファイルフォーマットにはWARC形式が使われています。その収録URL数は27億件に及び、これらのウェブページのテキストデータに加え、可能な範囲で画像や動画データも収集されています。このファイルを利用したいものはメールでコンタクトを取って欲しいとしています。また、このアーカイブに関する統計データがも併せて掲載されています。