HathiTrustが、2012年9月の活動報告(10月12日付け公開)のなかで、米国連邦政府文書の網羅的なレジストリ“Registry of US Federal Government Documents”を開発するプロジェクトを開始したとしています。プロジェクト期間は当面2年間と想定されています。
EIFL-PLIP(EIFLの公共図書館イノベーションプログラム) では、フェーズ2として、フェーズ1の成功事例の他地域への応用が取り組まれています。このフェーズ2に参加するコロンビアの公共図書館Laboratorio del Espirituが地域開発に関する賞を受賞したことが、EIFLにより報じられています。
2012年10月12日、米国デジタル公共図書館(DPLA)が、ナイト財団(John S. and James L. Knight Foundation)から100万ドルの資金提供を得て、7つの州におけるパイロットプロジェクトを開始すると発表しました。ジョージア、ケンタッキー、マサチューセッツ、ミネソタ、オレゴン、サウスカロライナ、ユタの7州における州立図書館及び電子図書館に係る協力体制がパイロットプロジェクトに参加し、各州でのサービスハブとなるとともに、地域のコレクションの電子化などを行うということです。DPLAは2013年4月にプロトタイプが公開される予定です。
Seven pilot sites join national digital library project with Knight Foundation funding(Digital Public Library of America 2012/10/12付けブログ記事) http://dp.la/2012/10/12/knight-grant/
Making local history digital, searchable and accessible(Knight Foundation 2012/10/12付けブログ記事)
米国インディアナ大学で、情報学大学院(School of Informatics)と図書館情報学大学院(School of Library and Information Science)が統合され、新組織“School of Informatics and Computing”となることが理事会によって承認されたと発表されました。McRobbie学長は「情報学と計算機科学はこれまで以上に結びつきを深めている」「ライブラリアンや情報専門職に求められるものが、デジタル情報のキュレーションやその保存、eサイエンス、ユーザとシステムのインタラクションに関するスキルにシフトしている」などと述べています。なお、同大学の図書館情報学大学院はU.S. News and World Reportのランキングで常にトップ10に入る存在ということです。
米国のOCLCが、アルフレッド・P・スローン財団より、フレキシブルな職場環境を表彰する“Excellence in Workplace Effectiveness and Flexibility”賞を2年連続で受賞したと発表しています。発表文によると、OCLCでは長年、在宅勤務やcompressed work week(1日の労働時間を長くすることで勤務日数を減らすこと)などを推進してきているということです。同賞は、家族・労働研究所および米国人材マネジメント協会によって進められている国家的なプロジェクト“When Work Works”の取組みで、雇用者側の実施しているプログラムに対する評価と被雇用者側に対するアンケート調査という両面から決定されるものです。When Work Worksのウェブサイトでは2012年の受賞者一覧は発表されてないようですが、2011年は450の企業・機関が受賞しています(図書館関係ではOCLCのほか、ロチェスター公共図書館や、ヒューストン医学アカデミーテキサス医療センター図書館も)。