アーカイブ - 2011年 - car

12月 26日

OCLC、スウェーデン王立図書館との交渉決裂についてコメントを発表

2011年12月21日付けでスウェーデン王立図書館(KB)が発表したOCLCとの交渉決裂について、OCLC副会長のミハルコ(James Michalko)氏がコメントを発表しています。ミハルコ氏は「我々は、KBの要望とOCLCの基準の双方を満たすかたちで、同館及び総合目録LibrisのデータをWorldCatに登録することが可能であると信じている。彼らが交渉終了を選択したことは残念だ」とし、以下の2点について述べています。

・“WorldCat Rights and Responsibilities”は任意のガイドラインであり、WorldCat由来の書誌レコードを他機関に提供するかどうかは最終的にはKBが決断することである。

・“WorldCat Rights and Responsibilities”と矛盾しないようなライセンス方式のアプローチもあり得る。

交渉の際には、KBやEuropeanaとは上記の点についても議論したと述べられています。また、同ガイドラインや書誌データのオープン化に関するOCLCの考え方などについて、Open Knowledge Foundation Blogの2011/6/6付け記事に解説があるようです。

『NDL書誌情報ニュースレター』2011年4号(通号19号)が刊行

国立国会図書館(NDL)は、『NDL書誌情報ニュースレター』の最新号となる2011年4号(通号19号)を、2011年12月26日付けでウェブサイトに掲載しました。以下の記事等が掲載されています。

・2012年1月からの全国書誌
・デジタルアーカイブとモバイル版へのISSN付与-第36回ISSNセンター長会議参加報告
・メタデータの調和-2011年ダブリンコアとメタデータの応用に関する国際会議(DC2011)参加報告

NDL書誌情報ニュースレター2011年4号(通号19号)
http://www.ndl.go.jp/jp/library/data/bib_newsletter/2011_4/index.html

参考:
『NDL書誌情報ニュースレター』2011年3号(通号18号)が刊行
http://current.ndl.go.jp/node/19214

セカンドライフ上に東日本大震災の記憶空間を構築する「キオク311」が公開

2011年12月16日に、宮城大学と首都大学東京の共同プロジェクトとして行なわれている「キオク311」のウェブサイトが公開されたようです。これは、オンラインコミュニティである「セカンドライフ」上に、東日本大震災の記憶空間を構築するプロジェクトのようです。

キオク311
http://311.mapping.jp/

キオク311のFacebookページ
http://www.facebook.com/kioku311#!/kioku311

参考:
「東日本大震災アーカイブ」のiPhone・iPad用ARアプリ“eARthquake 311”公開
http://current.ndl.go.jp/node/19708

長野県栄村での文化財保全活動を行う「地域史料保全有志の会」のブログが開設

2011年3月12日未明に生じた長野県栄村での震災をきっかけに生まれた、被災文化財の救援・保全活動団体である「地域史料保全有志の会」のブログが開設されています。これまで同会は定期的に保全活動の報告書を公開しており、2011年11月25日には、11月2日~5日に行なった第9回目の報告書を公開したようです。

地域史料保全有志の会
http://ameblo.jp/shiryouhozen

栄村での文化財保全活動報告書 (地域史料保全有志の会 2011/11/25付けの記事)
http://ameblo.jp/shiryouhozen/entry-11080145454.html

参考:
神奈川大学日本常民文化研究所がレポート「長野県北部(栄村)震災における史料保全活動について」を公開
http://current.ndl.go.jp/node/18213

12月 22日

名作文学の文章の全文を1枚の紙にグラフィックデザインとしてアレンジ(英国)

名作文学の文章の全文を、その作品をイメージしたグラフィックデザインとして1枚の紙に詰め込んだ“Spineless Classics”という商品シリーズが、Wired UKの記事で紹介されています。『不思議の国のアリス』『クリスマスキャロル』『ロミオとジュリエット』等の作品から『白鯨』や『戦争と平和』等の長編作品まで、60以上の作品が販売されているようです。ポスター以外にも、ジグソーパズルやポストカードもあるようです。記事によると、創業者が母親へのクリスマスプレゼントとして作ったところ好評だったため、会社を設立したとのことです。

Spineless Classics turns whole books into graphic art(Wired UK 2011/12/20付けの記事)
http://www.wired.co.uk/news/archive/2011-12/20/spineless-classics

Spineless Classics(会社のサイト。左の“Browse”のリンクから、各作品のイメージが見られます。)
http://www.spinelessclassics.com/

作品の例:『不思議の国のアリス』

琉球大学附属図書館、沖縄県立図書館巡回車を利用した相互貸借を試行導入

2011年12月16日、琉球大学図書館が、沖縄県立図書館による県内公共図書館の巡回車を利用した図書の相互貸借を試行導入すると発表しています。これにより、県内公共図書館の図書の貸出が無料でできるようになるとのことです。

「沖縄県立図書館巡回車を利用した図書の相互貸借」について (琉球大学附属図書館 2011/12/16付けの記事)
http://www.lib.u-ryukyu.ac.jp/?p=7205

英国図書館、国外の非商用目的研究者への文献複写に関してPublishers Licensing Societyと包括的な利用許諾契約を締結

英国図書館(BL)が、2012年1月から開始予定の国外向けドキュメントデリバリーサービス“International Non-Commercial Document Supply”(INCD)に関して、Publishers Licensing Society(PLS)と包括的な利用許諾契約(collective licence)を結んだと発表しています。これによって、BLは、英国外の非商用利用者に対して特別な固定価格で文献複写を提供できるようになるとされています。PLSは、複写や電子化のライセンス供与に関して出版社の利益を代表する団体とのことです。

New Collective Licence for International Non-Commercial Document Supply by the British Library (BL 2011/12/21付けプレスリリース)
http://pressandpolicy.bl.uk/Press-Releases/New-Collective-Licence-for-International-Non-Commercial-Document-Supply-by-the-British-Library-559.aspx

Publishers Licensing Society (PLS)

宇都宮市立東図書館、プロスポーツアーカイブズコーナー新設に向け自転車ロードレースチーム関連資料の収集保存活動を開始

栃木県の宇都宮市立東図書館が、宇都宮市を本拠地に自転車ロードレース活動や自転車を主としたスポーツ教育活動を行う自転車ロードレースチーム「宇都宮ブリッツェン」の関連資料を保存する取り組みを開始したようです。この「宇都宮ブリッツェンアーカイブ」では、宇都宮ブリッツェンの選手が掲載されている雑誌や新聞記事、サイクルロードレース関連書籍等を収集・保存するようです。また、同館では今後、プロサッカークラブ「栃木サッカークラブ」やプロバスケットボールチーム「リンク栃木ブレックス」についても関連資料の収集・保存を行い、宇都宮プロスポーツアーカイブズコーナーを新設する予定のようです。

自転車の街宇都宮「宇都宮ブリッツェンアーカイブ」始めました (宇都宮市立図書館 2011/12/22付けの記事)
http://www.lib-utsunomiya.jp/hp/menu000001300/hpg000001251.htm

国立国会図書館(NDL)、「国際子ども図書館子どもOPAC」を公開

国立国会図書館(NDL)は、2011年12月22日、国際子ども図書館の蔵書を検索できる「国際子ども図書館子どもOPAC」を公開しました。国立国会図書館サーチシステムの一部として提供されます。

国際子ども図書館子どもOPAC
http://iss.ndl.go.jp/children/top

先生・保護者の方へ:ご利用にあたって(国際子ども図書館子どもOPAC)
http://iss.ndl.go.jp/help/help_children/help_contents_use.html

「国際子ども図書館子どもOPAC」公開のお知らせ(NDL 2011年12月22日)
http://iss.ndl.go.jp/information/2011/12/22_release-4/

スウェーデン王立図書館がOCLCの総合目録WorldCatへの参加を見送り 理由は書誌データ利用ポリシーの不一致

スウェーデン王立図書館(Kungliga Biblioteket:KB)が、2011年12月21日付けで発表した“No deal with OCLC”というニュースの中で、2006年から5年にわたって続けてきた交渉の結果、OCLCの総合目録WorldCatへの参加を見送ったことを公表しています。その理由は、OCLCのレコード利用ポリシーが、KBの開発・運営しているスウェーデンの総合目録LIBRISのポリシーと一致しないこと等にあるとしています。LIBRISのコンテンツは、KBに所有権があるものの他システムへ書誌データを移すなどの自由な利用が認められているそうですが、WorldCatからコピーした書誌データはそのような利用が制限されてしまうことになるそうです。また、KBがWorldCatに参加した場合、自由利用が可能なデータしか受け入れないと発表しているEuropeanaに対して書誌データを提供する際にも問題が起こるとしています。

No deal with OCLC (スウェーデン王立図書館 2011/12/21付けニュース)
http://www.kb.se/english/about/news/No-deal-with-OCLC/

“eBookJapan”が電子書籍の「ロングテール度」に関する調査結果を発表

2011年12月21日、株式会社イーブックイニシアティブジャパンが運営している電子書籍販売サイト“eBookJapan”が、小学館の協力のもとで、小学館の電子書籍作品の「ロングテール度」を調査した結果を発表しました。それによると、以下のような結果となったことが分かり、電子書籍はロングテール傾向を示していると述べられています。

・2011年11月末時点で小学館が提供している1,360タイトルのうち99.2%(1,349タイトル)が、2010年12月からの1年間に1冊以上購入されている。
・同期間に1冊も売れなかったタイトルは0.8%(11タイトル)だった。
・売上全体に占める割合は、第1位の作品(「ゴルゴ13」)が4.2%、第10位までの作品が23.0%、上位20%の作品(270タイトル)が85.5%だった。

科学技術振興機構(JST)、科学技術情報流通技術基準(SIST)事業の終了について発表

科学技術振興機構(JST)が、2011年12月21日付けで、「SIST(科学技術情報流通技術基準)事業の終了について」という文書を公表しています。同文書では、1973年に開始されたSIST事業は、紙媒体の学術雑誌及び論文の流通に必要な基準の制定と、電子ジャーナルへ対応するための改訂を終えており、JSTの第2期中期計画(2007-2011年度)が終了する2012年3月をもって終了すると述べられています。過去の成果物が掲載されているSISTのウェブサイトは今後も公開が続けられるとのことです。

SIST(科学技術情報流通技術基準)事業の終了について(PDF文書)
http://sist-jst.jp/pdf/news20111221.pdf

SIST 科学技術情報流通技術基準(2011/12/21付けのお知らせに「SIST事業は今年度で終了いたします。」等とあり)
http://sist-jst.jp/

「全英図書館の日」のウェブサイトが公開

英国で2012年2月4日に予定されている「全英図書館の日」(National Libraries Day)のウェブサイトが公開されています。全英図書館の日は、英国全土の図書館や図書館員を称えるとともに、読書の重要性を訴える日として、英国の図書館・情報専門家協会(CILIP)が5月26日に発表していたものです。

National Libraries Day
http://nationallibrariesday.org.uk/

National Libraries Day launched (CILIP 2011/5/26付けの記事)
http://www.cilip.org.uk/news-media/Pages/news110526.aspx

有斐閣、法律分野を中心とした有料制電子書籍サービス“YDC1000”を仮オープン・無料公開中

有斐閣が、有料制の電子書籍サービス“YDC1000”を、2011年12月22日から2012年3月31日まで無料公開しています。YDC1000は、法律分野の電子書籍を中心としたサービスで、2012年4月に正式スタートが予定されています。料金は定額制で1,000円を想定しているとのことです。

YDC1000(有斐閣)
https://ydc1000.yuhikaku.com/

有斐閣の古典文献がオンラインで読み放題!YDC1000(有斐閣)
http://www.yuhikaku.co.jp/static/ydc1000/index.html

国立情報学研究所(NII)、平成23年度大学図書館職員短期研修の講義資料を公開

国立情報学研究所(NII)が、2011年10月(京都)と11月(東京)で開催した「平成23年度大学図書館職員短期研修」の講義資料を公開しました。2010年度のカリキュラムにはなかった「日本におけるラーニングコモンズの課題」や「和本リテラシー」等の講義も行われたようです。

平成23年度大学図書館職員短期研修
http://www.nii.ac.jp/hrd/ja/librarian/h23/index.html

大学図書館職員短期研修 - カリキュラム及び講義資料
http://www.nii.ac.jp/hrd/ja/librarian/result.html

科学技術振興機構(JST)、科学技術情報を活用した調査・分析手法発信サイト“J-GLOBAL foresight”を公開

2011年12月21日、科学技術振興機構(JST)は、科学技術情報を活用した調査・分析手法を発信するウェブサイト“J-GLOBAL foresight”を公開したようです。これは、JSTの科学技術文献情報とトムソン・ロイター社の文献情報・特許情報をもとに、科学技術イノベーションの世界的動向を俯瞰できる調査・分析手法を提供、発信していくためのウェブサイトのようです。J-GLOBAL foresightに掲載されている全ての分析結果データは無料でダウンロード可能のようです。JSTは、今後、特許や企業が発行する技術論文・技術解説に含まれる引用文献・科学技術用語に注目した分析手法や、JST以外の様々な情報と組み合わせた分析手法等を発信するとともに、ユーザーからの意見を募集するための参加型のコミュニティーサイトも併設していく予定のようです。

J-GLOBAL foresight
http://foresight.jst.go.jp/

12月 21日

知のデジタルアーカイブに関する研究会(第7回)の配布資料が公開

2011年11月24日に開催された「知のデジタルアーカイブに関する研究会(第7回)」の配布資料が、総務省のウェブサイトで公開されています。

知のデジタルアーカイブに関する研究会(第7回)配布資料(総務省)
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/kenkyu/shuppan/02ryutsu02_03000080.html

デジタル・ネットワーク社会における出版物の利活用の推進に関する懇談会(過去の会議の資料の掲載あり)
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/kenkyu/shuppan/index.html

グッゲンハイム美術館、展覧会の図録を電子書籍化するとともに過去の図録をオンライン公開

グッゲンハイム美術館が、展覧会の図録やエッセイ等を電子書籍として販売を開始したようです。また、過去の図録60点以上をスキャンしたものが無料でオンラインで閲覧できるようです。スキャンにあたっては、Internet Archiveの協力があったとのことです。

GUGGENHEIM LAUNCHES MUSEUM EXHIBITION CATALOGUE IN DIGITAL FORMAT AND EXPANDS ONLINE PUBLICATIONS RESOURCES(グッゲンハイム美術館 2011/12/20付けのプレスリリース)
http://www.guggenheim.org/new-york/press-room/releases/4382-ebooks

受験生等に学習スペースと学習支援を提供する石川県能美市立辰口図書館の「合格図書館」

石川県能美市立辰口図書館では、「辰口図書館で勉強すると合格できる」という噂があることから、冬休みから高校入試までの週末に同館の研修室を自習室「合格図書館」として開放するようです。また、「合格図書館」では、北陸先端科学技術大学院大学の学生が学習支援員として簡単な学習支援にも応じるようです。「合格図書館」は、高校・大学・専門学校への合格を目指す受験生だけでなく、各種試験や自習のため静かな環境を望む利用者が利用できるようです。

合格図書館 (能美市図書館 2011/12/17付けの記事)
http://www.city.nomi.ishikawa.jp/library/goukaku-tatsunokuti.html

北米研究図書館協会(ARL)、加盟館統計の2009-2010年度版を刊行

2011年12月20日、北米研究図書館協会(ARL)が、加盟館統計の2009-2010年版である“ARL Statistics 2009–2010”を刊行したと発表しました。125の加盟館のコレクション、スタッフ、予算、サービス等に関する統計がまとめられているそうです。加盟館のうち、大学図書館は115(米国107、カナダ18)で、残りの10は公共・政府・研究図書館(米国8、カナダ2)だそうです。125館合計の2009-2010年予算は約42億ドルとなり、うち32億ドルが大学図書館分に相当するそうです。

ARL Statistics 2009-10 (ARL)
http://www.arl.org/stats/annualsurveys/arlstats/arlstats10.shtml

ARL Publishes ARL Statistics 2009–2010 (ARL 2011/12/20付けプレスリリース)
http://www.arl.org/news/pr/ARL-Stats-0910-20dec11.shtml

Annual Editions of the ARL Statistics (ARL)
http://www.arl.org/stats/annualsurveys/arlstats/preveds.shtml

参考:

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