アーカイブ - 2011年 9月 16日 - car

HathiTrust、著作者団体等からの訴えに関する声明を発表

デジタル化資料の共同リポジトリHathiTrustは、2011年9月15日付で、著作者団体等からの訴えについての声明を発表しています。HathiTrustの第一の目的は保存であること、デジタル化により様々なメリットがあること、知的財産や米国著作権法を尊重した取組みであること、法律では孤児作品の扱いは明記されていないがHathiTrustにおける学術目的の使用が合法であると確信していること、著作者団体Authors Guildには著作権者調査への協力を期待していたこと、自分たちの行為は合法であるだけでなく倫理的・高潔なものであると考えていること、等が記されています。

HathiTrust Statement on Authors Guild, Inc. et al. v. HathiTrust et al.(2011/9/15付け)
http://www.hathitrust.org/authors_guild_lawsuit_statement

参考:
HathiTrustと米国5大学が著作権侵害で著作者団体等から訴えられる
http://current.ndl.go.jp/node/19075

北米研究図書館協会(ARL)、孤児作品に関する法的・政策的問題点をまとめた文書を公表
http://current.ndl.go.jp/node/19084

文部科学省、「平成22年度地方教育費調査(平成21年会計年度)結果」を公表

2011年9月15日に、文部科学省が、「平成22年度地方教育費調査(平成21年会計年度)結果」を公表しました。これは、文部科学省が学校教育、社会教育及び教育行政に係る経費の状況を明らかにし、国・地方を通じた教育諸施策を検討・立案するための基礎資料とするために、昭和24会計年度(1949年度)より毎年実施しているもののようです。

平成22年度地方教育費調査(平成21会計年度)結果について (文部科学省 2011/9/15付けの記事)
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/23/09/1310991.htm

HathiTrust、著作権侵害訴訟問題に関する情報のまとめとプロジェクトの手続きを解説したページを公開

2011年9月15日、デジタル化資料のリポジトリHathiTrustは、9月12日にAuthors Guild等の著作者団体に訴えられた問題で、訴訟に関する情報(訴訟状、ブログ記事)等をまとめ、孤児作品(Orphan Works)等に対するHathiTrustの考えや取り組みについて解説したページを公開しました。ページ最後でHathiTrustは、「我々は訴訟を考慮して(資料への)アクセスと保存の処理手続きを変える計画はない」とコメントしているようです。

Information about the Authors Guild Lawsuit (HathiTrust 2011/9/15付けの記事)
http://www.hathitrust.org/authors_guild_lawsuit_information

参考:
HathiTrustと米国5大学が著作権侵害で著作者団体等から訴えられる
http://current.ndl.go.jp/node/19075

北米研究図書館協会(ARL)、孤児作品に関する法的・政策的問題点をまとめた文書を公表
http://current.ndl.go.jp/node/19084

Library Copyright Alliance、HathiTrust等への著作権侵害訴訟問題に対して声明を発表

ITHAKA S+R、研究者の活動の実状などを探るプログラム“Research Support Services for Scholars”を発表

JSTORやPorticoを運営する米国の非営利団体ITHAKAの戦略・研究部門であるITHAKA S+Rが、研究者の行動の実状や今後の変化の方向性などを探ることを目的とした“Research Support Services for Scholars”というプログラムの開始を発表しました。研究者が、どのようにして、情報の発見や管理、コラボレーション、図書館利用、執筆、出版、などの活動を行っているかを調査し、それによって判明した研究者に求められているサポートを実施するための提言を発表する予定とのことです。現在は、英国情報システム合同委員会(JISC)と全米人文科学基金(NEH)の助成を受けて、化学と歴史学の研究者が対象になっているようです。

Research Support Services for Scholars
Projects in Progress
http://www.ithaka.org/ithaka-s-r/research/research-support-services-for-scholars

Research Support Services for Scholarsのブログ
http://www.researchsupportservices.net/

DOAJ収録のオープンアクセスジャーナルが7,000誌を超える

2003年にスタートしたオープンアクセス・ジャーナルのディレクトリであるDOAJ(Directory of Open Access Journals)の収録雑誌数が7,000誌を超えたそうです。そのうち45%のジャーナルは論文単位での検索が可能で、その数は60万件にのぼるそうです。また、DOAJのウェブサイトを英語以外の言語に翻訳する作業を行っており、フランス語とトルコ語でも表示できるようになったとのことです。

7000 journals and the DOAJ site in Turkish! (DOAJ 2011/9/15付けプレスリリース)
http://www.doaj.org/doaj?func=loadTempl&templ=110915&uiLanguage=en

青空文庫の作品をブラウザで縦書きで読める「えあ草紙・青空図書館」

青空文庫の作品をブラウザで縦書きで表示できる「えあ草紙・青空図書館」というサイトが公開されています。青空文庫対応縦書きリーダーの「AIR草紙」のウェブ版とのことで、無料で利用できるようです。

えあ草紙・青空図書館
http://www.satokazzz.com/books/

えあ草紙
http://www.satokazzz.com/airzoshi/

参考:
青空文庫を書籍風に閲覧できるソフト“AIR草紙”
http://current.ndl.go.jp/node/14906

国立情報学研究所(NII)、IT教材提供ポータルサイト“edubase Stream”のiPhone用アプリを公開

2011年9月16日に、国立情報学研究所(NII)の先端ソフトウェア工学・国際研究センターが、IT教材を提供しているポータルサイト“edubase Stream”のiPhoneアプリを公開したようです。NIIのプレスリリースによると、edubase Streamは、ソフトウェア開発の最先端技術を学ぶことができるサービスで、約160以上の教材を無償公開しているようです。公開されたiPhoneアプリは、PC利用を前提として公開していたコンテンツをいつでもどこでも閲覧・学習できるようにするために開発されたようです。なお、アプリは無料とのことです。

educabe Stream
http://stream.edubase.jp/

先端IT技術をいつでもどこでも学べる学習アプリ edubase StreamのiPhone版アプリを公開 (国立情報学研究所 2011/9/16付けの記事)
http://www.nii.ac.jp/news/2011/0916/?utm

英国図書館(BL)、大規模デジタル化における孤児作品の著作権情報明確化をテーマにしたレポートを刊行

2011年9月15日、英国図書館が、孤児作品(Orphan Works)の著作権情報の明確化と大規模デジタル化をテーマにした研究レポート“Seeking New Landscapes: A rights clearance study in the context of mass digitisation of 140 books published between 1870 and 2010”を刊行しました。これは、欧州の孤児作品に関する著作権情報を明らかにするプロジェクト“Arrow Project”の一部として行われたもののようです。レポートは、著作権情報を明確にするプロセスを検証することを目的に行なわれ、1870年から2010年までに出版されたBL所蔵の140点の資料を用いて、資料の著作権状況の確認とそれが孤児作品であるかどうかの調査等が行われたようです。レポートでは、Arrowのシステムを使うことで著作権情報の確認に費やす時間を劇的に減らすことが可能であったこと、著作権保護対象と考えられる全作品のうち43%が孤児作品であったこと、孤児作品であるかどうかは出版社のタイプによって大きく左右されること、著作権保護対象の孤児作品が最も多かったのは1980年代であったこと等が明らかになったようです。

北京大学図書館内に「Appleストア」がオープン

人民日報の英語版“People's Daily Online”で、中国の北京大学図書館内に「Appleストア」が近々オープンすると報じられています。これは“Campus Experience Center”と呼ばれるもので、図書館の3階に位置するガラス張りで40平方メートル程度の部屋に設置されるようです。記事によると、図書館職員は「学生により多くの情報へのアクセスを提供し、学習を手助けするのが目的」「Apple製品の販売はしない」と語っていますが、歓迎するものもいるものの、学生は「商業的で、学問の精神に反する」などと批判的のようです。Appleの中国版公式サイトによると、このようなセンターは清華大学をはじめとして中国の各地に存在するようですが、図書館(图书馆)内に設置された例は、華南農業大学、南京大学金陵学院、南京郵電大学など少数派のようです。

PKU students object to Apple's campus invasion (People's Daily Online 2011/9/15付けニュース)
http://english.peopledaily.com.cn/90882/7596153.html

米著作者団体、HathiTrust側の著作権確認作業に疑問を呈する事例を指摘

デジタル化資料のリポジトリHathiTrust等に対する訴訟に関し、原告の一員である米国の著作者団体Authors Guildが、ミシガン大学等が実施している「孤児作品プロジェクト」での著作権確認作業の正確性に疑問を呈する事例を指摘しています。同プロジェクトは、HathiTrustで保存されている資料のうち、著作権保護期間内であるが調査しても著作権者が特定できない作品を「孤児作品候補」としてそのリストを公開し、90日以内に著作権者が名乗り出ない場合は「孤児作品」として扱い、その作品の紙資料を所蔵する大学内でデジタル化資料の利用を開始する、というものです。Authors Guildは、候補リストの作品について調査したところ、簡単な調査で数件について著作権者が判明したとしています。デジタル化と著作権の問題に詳しいニューヨーク法科大学院のGrimmelmann准教授は、候補リストにあった166件のうち少なくとも4件が孤児作品でないことが判明したことについて、2.5%という割合は受け入れられるものではない、とコメントしています。

Found one! We re-unite an author with an “orphaned work.”(Authors Guildのブログ 2011/9/14付けの記事)

国立情報学研究所(NII)、平成23年度学術ポータル担当者研修の講義資料を公開

国立情報学研究所(NII)が、2011年8月3日~5日に名古屋で、8月24日~26日に東京で開催された「平成23年度学術ポータル担当者研修」の講義資料を公開しています。同研修は、2010年度まで機関リポジトリをテーマとしたものでしたが、2011年度は内容を変え、学術情報流通の現状や課題などに関する講義を受けた後、実際にウェブサービスを企画・設計・提案するグループワークが行われたとのことです。その様子はTwitterや一部USTREAMで中継されたようです。

学術ポータル担当者研修 - カリキュラム及び講義資料/成果物 - 平成23年度
http://www.nii.ac.jp/hrd/ja/portal/h23/curritxt.html

Code4Lib JAPANコアメンバーを講師として派遣します。(Code4Lib JAPANのブログ 2011/7/31付け記事)
http://d.hatena.ne.jp/josei002-10/20110731/1312129624

#NIIportal 1日目 @名大 20110803(Togetter)
http://togetter.com/li/169936

#NIIportal 2日目 @名大 20110804(Togetter)
http://togetter.com/li/170330

Googleブックス訴訟、和解についての協議は進展中だが結論はまだ出ず

2011年9月15日に、Googleブックス訴訟の和解についての協議状況を確認するためのヒアリングがニューヨークで開催されました。2011年3月に和解案が裁判所に却下されて以来、関係者間の協議が続いているものですが、今回も明確な結論は出なかった模様です。報道によると、訴訟当事者側からは和解に向けて進捗があったとの報告があったとのことですが、一方で、訴訟プロセス再開に向けた公判前手続きのスケジュールが決定され、和解が成立しない場合は訴訟が再開されることになるようです。

Google, publishers near settlement in books case(AFP 2011/9/15付けの記事)
http://www.google.com/hostednews/afp/article/ALeqM5i8e333v9D-NKP8pDIlOYIk-orKPQ?docId=CNG.bd52ba8ffae71e0859d1fbbcebf08d3e.661

Google, lawyers get more time for digital library(AP 2011/9/15付けの記事)