アーカイブ - 2011年 9月 12日 - car

東北大学、東日本大震災アーカイブプロジェクト「みちのく震録伝(しんろくでん)」を発表

2011年9月12日、東北大学防災科学研究拠点が東日本大震災アーカイブプロジェクト「みちのく震録伝(しんろくでん)」の本格始動を発表しました。

みちのく震録伝は、学術的な観点から東日本大震災に関するあらゆる記憶、記録、事例、知見を収集し、災害アーカイブのグローバル・スタンダードを目指すものとされています。プロジェクト期間は10年を予定しているとのことです。システムにはAPIの公開やSNS機能も含まれているようです。

同プロジェクトには、文部科学省、科学技術振興機構(JST)、国立情報学研究所(NII)など、産官学の35の機関・企業が協力しており、日本IBMがハードウェア・ソフトウェアの提供や、アーカイブシステムの構築などを行うとのことです。

みちのく震録伝
http://www.dcrc.tohoku.ac.jp/archive/

東北大学による東日本大震災アーカイブプロジェクト「みちのく震録伝(しんろくでん)」本格始動(東北大学防災科学研究拠点 2011/9/12付け)
http://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20110912.pdf

東日本大震災のアーカイブプロジェクトに日本IBMが協力(ITmedia 2011/9/12付けニュース)

公共スペースを読書空間に変える“The Uni”プロジェクト(米国)

米国で公共スペースに読書空間を設置することを目的とした“The Uni”プロジェクトが行われているそうです。このプロジェクトでは“Uni”と呼ばれる約40センチ四方の「箱」が基本的なパーツになっています。1つのUniは10~15冊程度の図書を収納可能で、それらを組み合わせると書棚を作ることができ、また、Uniの細長い「カバー」はベンチやテーブルとして使えるようになっているようです。第1回目として、2011年9月11日にニューヨークのニュー・アムステルダム・マーケットにUniを用いた読書空間が設置されたそうです。

The Uni
http://www.theuniproject.org/

「デジタル技術は学術の世界をどう変えるか?」という問いに寄せられた論考を編集した“Hacking the Academy”が刊行

米国のミシガン大学図書館出版局から、デジタル文化に関する研究書シリーズ“digitalculturebooks”の1冊として、“Hacking the Academy”という図書が刊行されました。オンライン版はオープンアクセスになっています。

2010年5月21日、ジョージメイスン大学の歴史・ニューメディアセンターのコーヘン(Dan Cohen)氏(文献管理ツールZoteroの開発者)とシャインフェルド(Tom Scheinfeldt)氏が「デジタルメディアや技術を使って学術の世界をどのように変えることができるか」という疑問を投げかけました。同書は、この問いに対して1週間に寄せられた329本の投稿の中から選ばれた32本の論考を収録したもので、構成は“Hacking Scholarship”“Hacking Teaching”“Hacking Institutions”の3部に分けられています。

Hacking the Academy
http://www.digitalculture.org/hacking-the-academy/

文部科学省、「大学における教育情報の活用・公表に関する中間まとめ」を公表

2011年9月9日に、文部科学省は、大学における教育情報の活用支援と公表の促進に関する協力者会議がとりまとめた、「大学における教育情報の活用・公表に関する中間まとめ」(8月5日付け)を公表しています。

大学における教育情報の活用・公表に関する中間まとめ (文部科学省 2011/8/5付けの情報)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/44/toushin/1310842.htm

王立盲人擁護協会(RNIB)による英国公共図書館の電子書籍サービス調査レポート

図書館長の会(Society of Chief Librarians)や、英国の王立盲人擁護協会(RNIB)等の共同イニシアティブである英国のReading Sightが、2011年8月26日に“RNIB National Library Service: A survey of ebook services in public libraries”と題する調査レポートを公開しました。レポートをまとめたのはRNIBのようです。調査は、英国の公共図書館における電子書籍サービスの状況と、それらのサービスのアクセシビリティに関するものです。調査の結果、電子書籍サービスを利用できない図書館では、その理由として、サービスの導入及び維持にコストがかかりすぎることを挙げたようです。反対にサービスを導入している図書館の場合では、電子書籍サービスのウェブサイトへのログインが困難なケースがあること、電子書籍の検索が分かりにくいこと、電子書籍を図書館の利用者用端末で利用できない場合があり、利用者は図書館員のサポートを受けられない自宅で利用せざるを得ないこと、電子書籍サービスを初めて利用する場合には図書館員のサポートは重要であること等の問題点が明らかになったようです。

大阪歴史博物館、「女性目線」で作られた広報誌<えんそくのしおり>を発刊

大阪歴史博物館が、「女性目線」で作成された広報誌<えんそくのしおり>を発刊したそうです。<えんそくのしおり>には、同館で開催中の特別展「民都大阪の建築力」が紹介されているだけでなく、同館近くのパティスリーとコラボしてスイーツ情報等を多く掲載されているなど工夫したものとなっているようです。2011年秋には第2号の刊行が予定されているとのことです。

新しい<えんそくのしおり>創刊! (なにわ歴博ブログ~等身大の学芸員生活~ 2011/9/5付けの記事)
http://rekihaku.blog24.fc2.com/blog-entry-226.html

女子的博物館の楽しみ方指南 大阪歴史博物館がフリーペーパー創刊 (フィールドプロモーションニュース 2011/9/11付けの記事)
http://www.field-pr.net/news_aenGMlCJUA.html

オープンソースの図書館システム“Evergreen”が5周年 導入実績は米国・カナダを中心に1,000館超

オープンソースの図書館システム“Evergreen”が5周年を迎えました。ファーストユーザである米ジョージア州の公共図書館コンソーシアムPINESがEvergreenを導入したのが2006年9月6日だったそうです。現在の導入館は1,006を数えています。Evergreenのサイトやブログによると、これまでに、米国、カナダ、オーストラリア、グルジア共和国(“United Georgian Catalog”)で採用されており、2012年には欧州の少なくとも3か国で導入される予定とのことです。

Evergreen turns 5 and reaches 1,000 Libraries (Library Technology Guide 2011/9/8付け記事)
http://www.librarytechnology.org/ltg-displaytext.pl?RC=16025

Evergreen at 5 (evergreen-ils blog 2011/9/8付け記事)
http://evergreen-ils.org/blog/?p=646

Evergreen Libraries (導入館を示す地図)
http://evergreen-ils.org/dokuwiki/doku.php?id=evergreen_libraries

参考:

EBSCO Discovery ServiceでHathiTrustの全文検索が可能に

EBSCO社の提供するディスカバリインターフェース“EBSCO Discovery Service”で、米国の大学等による共同デジタルリポジトリ“HathiTrust”のコンテンツが全文検索できるようになるそうです。2011年3月に、Serials Solutions社のSummonでもHathiTrustの全文検索が可能になる予定だと発表されましたが、Library Journal誌の記事によればこのプロジェクトは現在ベータテスト段階まで進んでいるとのことです。

Full Text of HathiTrust Collection to be Searchable via EBSCO Discovery Service (EBSCO 2011/9/8付けプレスリリース)
http://www2.ebsco.com/EN-US/NEWSCENTER/Pages/ViewArticle.aspx?QSID=492

HathiTrust's Growth Strategy: Full-Text Search Coming to WorldCat and EBSCO Discovery Service (Library Journal 2011/9/8付け記事)

2013年度から、JDreamなどの科学技術振興機構(JST)「科学技術文献情報提供事業」が民間事業者による提供へ

科学技術振興機構(JST)が、2013年度からは民間事業者が「科学技術文献情報提供事業」(JDream含む)をサービス提供していくことを発表しました。2013年度までのスケジュールも示されており、サービス提供者は2012年度中に決定されるとのことです。なお、JSTで所蔵する資料の複写サービスについては引き続きJSTが実施するとされています。

JST文献情報提供事業の今後について(JST 2011/9付け)
http://pr.jst.go.jp/new/info20110908.html

参考:
科学技術振興機構(JST)、ReaDとResearchmapの統合・システム移行に関する情報提供サイトを公開
http://current.ndl.go.jp/node/19022