アーカイブ - 2011年 5月 - car

5月 20日

京都府図書館等連絡協議会、福島県内の公立図書館等へ児童書・一般書約10,000冊を寄贈

2011年5月20日に京都府図書館等連絡協議会は、東日本大震災で被害を受けた福島県内の公立図書館等を支援するため、同協議会加盟の図書館(室)から児童書・一般書約10,000冊を寄贈すると発表しています。

福島県内図書館への図書の寄贈について (京都府図書館等連絡協議会 2011/5/20付けの情報)
http://www.library.pref.kyoto.jp/renkyo/koho.pdf

京都府図書館等連絡協議会
http://www.library.pref.kyoto.jp/renkyo/renkyo.html

大学のあちこちに「図書館」を 米国ドレクセル大学図書館の“Library Learning Terrace”という試み

米国ペンシルバニア州のドレクセル大学図書館は、2011年5月、学内に“Library Learning Terrace”というスペースを開設する予定だそうです。これは、レジデンスホール(学生寮)の中に設置されたスペースで、個人学習に加え、テーブルやパーティションを組み合わせてグループ作業もできるようになっているそうです。この試みは、大学のあちこちに「図書館」を埋め込んでいくための第一歩とのことで、将来的にはこういった場所を増やして、2010年秋にスタートした“Personal Librarian Program”(新入生に対して担当の図書館員が1名割り当てられる)と組み合わせていく可能性についても述べられています。同図書館のウェブサイトでは、Library Learning Terraceのコンセプト、イメージ写真、図面、什器などを紹介するプレゼンテーション動画が公開されています。

Library Learning Terrace (ドレクセル大学図書館)
http://www.library.drexel.edu/about/learning-terrace

The Personal Librarian Program (ドレクセル大学図書館)
http://www.library.drexel.edu/about/programs

公的資金に基づく研究のOA義務化、国立図書館等への科学・技術研究支援等の役割を明記した「科学・技術・イノベーション法」が可決、成立へ(スペイン)

2011年5月12日に、スペイン下院において「科学・技術・イノベーション法」(Ley de la Ciencia, la Tecnología y la Innovación)が賛成多数で可決したようです。(上院は5月4日に通過。)スペイン科学・イノベーション省の説明によると、この法律は、民間企業におけるイノベーション活動の促進、若手研究者の安定した雇用の整備等を目的としたもののようです。また、国家イノベーション機構(Agencia Estatal de Investigación)の創設や、公的資金を基に行われた研究成果はOAとして利活用すること等も条文には盛り込まれているようです。また、スペイン文化省の5月14日付けのプレスリリースによると、この法律によってスペイン文化遺産機構やスペイン国立図書館のほか、18の博物館と9つの文書館が、科学・技術研究の支援を行う「遂行機関」(agentes de ejecución)として登録されるとのことです。それらの「遂行機関」は、科学活動の促進を目的とした予算に基づく調査プロジェクトへの参加等が可能となり、また、「公共のための科学コミュニケーション」活動も担うこととなったようです。

国立国会図書館、「東日本大震災被災県の写真集リスト」を公開

国立国会図書館(NDL)は「東日本大震災被災県の写真集リスト」を公開しました。これは、東日本大震災で地震や津波などの被害を受けた青森県、岩手県、宮城県、福島県、茨城県、千葉県の震災以前の風景、街並みなどの写真を収録した資料のリストです。

東日本大震災被災県の写真集リスト(リサーチ・ナビ)
http://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/post-462.php

Kindleの電子書籍の販売冊数、Amazon.comでの紙媒体の書籍全体の総数を超える

2011年5月19日、米国のAmazon.comが、Kindleの電子書籍の販売冊数が、同社のハードカバーとペーパーバックを合わせた紙媒体の書籍全体を超えたと発表しました。Kindleの電子書籍は、2010年7月にハードカバーの、2011年1月にペーパーバックの販売冊数を超えていました。2011年4月1日以降、Kindleの電子書籍の販売冊数は紙媒体書籍と比べて1.05倍に相当しているそうです。また、英国のAmazon.co.ukでも、Kindleの電子書籍は(販売冊数が増加している)ハードカバー書籍よりも売れているとのことです。

Amazon.com Now Selling More Kindle Books Than Print Books (2011/5/19付けAmazon.comのプレスリリース)
http://phx.corporate-ir.net/phoenix.zhtml?c=176060&p=irol-newsArticle&ID=1565581&highlight=

電子書籍、驚くべき急成長―AmazonのKindle eブック、紙版の売上冊数を超える(TechCrunch JAPAN 2011/5/20付け記事)

【イベント】次世代電子出版とWeb表現技術フォーラム(5/30・東京、6/1・京都)

「次世代Webブラウザのテキストレイアウトに関する検討会」が主催する「次世代電子出版とWeb表現技術フォーラム」が2011年5月30日に東京で、6月1日に京都で開催されるそうです。どちらも入場は無料です。

次世代電子出版とWeb 表現技術フォーラム in 東京(2011/5/30開催)
http://www.w3.org/Style/Japan-2011/Tokyo.htm

次世代電子出版とWeb表現技術フォーラム in 京都(2011/6/1開催)
http://www.w3.org/Style/Japan-2011/kyoto_ja.htm

OCLC、WorldCat Localにリンクリゾルバやオートサジェストなどの新機能を追加

2011年5月18日、OCLCがディスカバリ・インタフェース“WorldCat Local”にいくつかの新機能を付け加えたと発表しました。発表によると、リンクリゾルバ機能(外部からのOpenURLリクエストをWorldCatナレッジベースを用いて処理)、ローカル書誌IDなどの導入館ローカルデータを表示する機能(将来的にはそれらによる検索も可能になるとのこと)、コースリザーブ機能、“Top 5”機能(検索結果ページの上部に5件だけWorldCatの検索結果を表示)、未所蔵資料に対して所蔵する別の版を提示する機能、ポルトガル語インタフェース、検索語のオートサジェスト機能、が追加されたようです。また、WorldCat Blogの記事によると、同様のオートサジェスト機能はWorldCatにも追加されたそうです。

WorldCat Local adds inbound link resolution, visibility of local data, course reserves and more (OCLC 2011/5/18付け発表)
http://www.oclc.org/news/announcements/2011/announcement38.htm

神奈川大学日本常民文化研究所がレポート「長野県北部(栄村)震災における史料保全活動について」を公開

神奈川大学日本常民文化研究所が、2011年5月10日付けで、「長野県北部(栄村)震災における史料保全活動について」と題するレポートを公開しています。これは、同研究所の客員研究員である白水智氏による、長野県北部(栄村)震災における資料救出活動についての報告とのことです。

長野県栄村震災における史料保全活動レポート
http://jominken.kanagawa-u.ac.jp/topics/data/1305633758/file-1.pdf

長野県栄村震災における史料保全活動レポート(神奈川大学日本常民文化研究所 2011/5/17付けの記事)
http://jominken.kanagawa-u.ac.jp/cgi-bin/system/topics/index.cgi?c=zoom&pk=1305633758

5月 19日

ユネスコ、世界遺産関連のデジタル資料を閲覧できる“World Heritage Memory Net”を開設

2011年4月29日にユネスコが“World Heritage Memory Net”を公開したと発表しています。このウェブサイトは、世界151カ国911件の世界遺産に関連するデジタル資料(写真・動画・オーディオクリップ・文書等)を提供するものとのことです。

World Heritage Memory Net
http://whmnet.org/

World Heritage Memory Net Launched (UNESCO World Heritage Centre 2011/4/29付けのニュース)
http://whc.unesco.org/en/news/740

米国の研究図書館では機関リポジトリのコンテンツをどのように保存しているか?(文献紹介)

“D-Lib Magazine”の2011年5・6月号に、ユアン・リー(Yuan Li)氏とミーガン・バナッハ(Meghan Banach)氏による“Institutional Repositories and Digital Preservation: Assessing Current Practices at Research Libraries”という論文が掲載されています。著者らは2010年、北米研究図書館協会(ARL)加盟館のうち機関リポジトリを運用している72館を対象として、機関リポジトリにおける電子情報保存のポリシーや戦略、コンテンツを保存する権利、コンテンツの質、持続可能性といった点についてアンケート調査を行ったそうです。論文では、回答館の51.5%が機関リポジトリの保存ポリシーを定めている、65.5%が機関リポジトリ外部の保存サービスを使用している、などの結果が紹介されています。

Institutional Repositories and Digital Preservation: Assessing Current Practices at Research Libraries (D-Lib Magazine)
http://dx.doi.org/10.1045/may2011-yuanli

参考:

国立国会図書館と文化庁が「我が国の貴重な資料の次世代への確実な継承に関する協定」を締結

国立国会図書館と文化庁は、2011年5月18日に「我が国の貴重な資料の次世代への確実な継承に関する協定」を結び、歴史的・文化的価値のある作品や資料等の適切な収集・保存及び活用等について、一層緊密な連携・協力を行っていくこととしました。当面の具体的な連携・協力分野における国立国会図書館の取組みは、次のようなものです。
(1)テレビ・ラジオ番組の脚本・台本について、保存方法の調査研究、デジタルアーカイブの構築による保存等を行う。
(2)音楽関係資料(過去に我が国で出版された楽譜等)について、文化庁が実施する音楽資料の所在データベースの作成に協力し、全国各地に散在する音楽資料を統一して検索するしくみを整備する。
(3)マンガ、アニメーション、ゲーム等について、書誌情報の提供、情報システムの連携等を行う。

国立国会図書館と文化庁との協定について~我が国の貴重な資料の次世代への確実な継承~(国立国会図書館 2011/5/18付け報道発表)
http://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2011/__icsFiles/afieldfile/2011/05/17/pr20110518.pdf

国立国会図書館と文化庁との協定について~我が国の貴重な資料の次世代への確実な継承~(文化庁 2011/5/18付け報道発表)

神奈川大学、「被災資料救出保全プロジェクト 気仙沼大島漁協資料救出活動」を開始

2011年5月13日、神奈川大学が「被災資料救出保全プロジェクト 気仙沼大島漁協資料救出活動」を開始しました。宮城県気仙沼市にある大島漁業協同組合の被災資料の救出作業を、同大学の日本常民文化研究所と歴史民俗資料学研究科が共同で行うものです。事前調査の結果、同組合が所蔵する明治~現代の紙資料が大量の海水と汚泥をかぶっていることが判明したため、水分・汚れの除去、防黴の消毒などの作業を行うとのことです。

神奈川大学の研究所・大学院による「被災資料救出プロジェクト」始まる(大学プレスセンター 2011/5/19付けニュース)
http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=2945

神奈川大学日本常民文化研究所
http://jominken.kanagawa-u.ac.jp/

NII、「TRCMARCの流用による試行登録作業結果」を公開

2011年5月19日、国立情報学研究所(NII)が「TRCMARCの流用による試行登録作業結果」を公開しました。この作業は、2009年に発表された「次世代目録所在情報サービスの在り方について(最終報告)」におけるNACSIS-CAT外に存在する書誌データの活用という提言に基づき、2010年1月~3月に試行されていた作業で、丸善新刊案内に掲載された和図書についてNIIがTRCMARCを流用してNACSIS-CATに書誌を作成していたという内容のものです。コスト・方式・品質を検討した結果、同方式による事前書誌登録は行わないことになったとのことです。

<事前登録書誌>TRCMARCの流用による試行登録作業結果について(NII 2011/05/19付けニュース)
http://www.nii.ac.jp/CAT-ILL/2011/05/trcmarc.html

Google、情報検索関連の情報に特化した新たな公式ブログ“Inside Search”を開設

2011年5月18日にGoogleは、情報検索関連の情報や開発チームに関する情報等を提供するために、“Inside Search”という新たな公式ブログを開設したと発表しています。

Inside Search
http://insidesearch.blogspot.com/

Introducing our official search blog (Inside Search 2011/5/18付けの記事)
http://insidesearch.blogspot.com/2011/05/introducing-our-official-search-blog_18.html

5月 18日

デジタル版ポーランド国立博物館“Digital National Museum in Warsaw ”が公開、一部は3D画像で提供

2011年5月12日に、ポーランド・ワルシャワにあるポーランド国立博物館が、自館のデジタル化資料を提供する“Digital National Museum in Warsaw”(Cyfrowe Muzeum Narodowe w Warszawie)を公開したようです。一部の資料については3D画像で提供されているようです。

Digital National Museum in Warsaw
http://cyfrowe.mnw.art.pl/

Digital National Museum in Warsaw (3Dデジタル化資料の一覧)
http://cyfrowe.mnw.art.pl/dmuseion/exhibitdescription?dirids=84

Premiere of the Digital National Museum in Warsaw (PSNC online 2011/5/11付けの記事)
http://www.man.poznan.pl/online/en/articles/1290/Premiere_of_the_Digital_National_Museum_in_Warsaw.html

米国“TRAIL”、原子力関係資料を含む連邦政府のテクニカルリポート2万点以上をデジタル化公開

2011年5月13日付けの北米研究図書館センター(CRL)のニュースによると、Technical Reports and Archive Image Libary(TRAIL)が、米国連邦政府のテクニカルリポート2万点以上をデジタル化公開したとのことです。デジタル化された資料には、1946年から1974年まで、原子力科学技術の平和利用に携わった米国原子力委員会(Atomic Energy Commission:AEC)発行の資料も含まれているとのことで、CRLは、これらの資料の多くが日本で原子力災害が起こった今、価値のあるものであると述べているようです。

TRAIL
http://www.technicalreports.org/trail/search/

TRAIL Offers Atomic Energy Reports (Center for Research Libaries 2011/5/13付けのニュース)
http://www.crl.edu/news/7272

朝日新聞社、「朝日新聞デジタル」を創刊

2011年5月18日、朝日新聞社が朝日新聞の電子版「朝日新聞デジタル」を開始したと発表しました。発表文によれば、パソコン、iPad、Android端末に対応しており、朝日新聞本紙ほぼ全ての記事に加えて、電子版オリジナルコンテンツや動画を配信するとのことです。電子版の1面のニュースを1時間おきに23時間前までさかのぼって閲覧できる「1面タイムマシン」や、朝日新聞本紙に掲載された過去1年分の記事を検索・閲覧できる機能があるそうです。同紙購読者は月額プラス1,000円、電子版のみの場合は月額3,800円で利用できます。7月末までは創刊記念で無料となっています。

朝日新聞デジタル
http://digital.asahi.com/

朝日新聞デジタル総合ガイド | 朝日新聞デジタルとは
http://digital.asahi.com/info/about/index.html

欧州の国立図書館や研究機関等による永続識別子に関する研究プロジェクト“PersID”がレポートを公開

英国のKnowledge ExchangeやオランダのSURF財団、スウェーデンとフィンランドの各国立図書館等の機関が共同進めている研究プロジェクト“PersID”が、2011年4月付けで、永続識別子(Persistent Identifier)に関する研究レポートを刊行しています。レポートの主たる結論は、URN:NBNやHandle、そしてDOI等の既存の主要な永続識別子システムが、技術及びガバナンスの課題で相互に協力することが求められているというもののようです。レポートでは、現在使用されている永続識別子の技術の概要、国立図書館やデータセンター等の8つの機関での利用の実態等も紹介されているようです。

PersID I - Project Report (PDF版)
http://www.persid.org/downloads/finalreports/PersID_Report_Part_1_final.pdf

PersID II - Communication (PDF版)
http://www.persid.org/downloads/finalreports/PersID_Report_Part_2_final.pdf

スペイン文化省による図書館・大学等のリポジトリ統合検索システム“Hispana”の収録件数が300万件を突破

2011年5月16日にスペイン文化省(Ministerio de Cultura)は、同省の運営している“Hispana”の収録件数が300万件を突破したと発表したようです。“Hispana”はスペインの機関リポジトリや電子図書館のコンテンツを統合検索できるシステムで、“Hispana”には図書館や博物館、大学や自治州等の146の機関・団体が参加しているとのことです。

Hispana
http://hispana.mcu.es/

Hispana supera los tres millones de registros (Ministerio de Cultura 2011/5/16付けのプレスリリース)
http://www.mcu.es/archivoswebmcu/gabineteprensa/notas/25702011/hispana_supera.pdf

ニューヨーク公共図書館、同館初のiPadアプリ“Biblion: The Boundless Library”をリリース

2011年5月17日、米国のニューヨーク公共図書館が同館初のiPadアプリ“Biblion: The Boundless Library”をリリースしました。これは同図書館のコレクションを閲覧できる無料のアプリで、今後さまざまなエディションが発表されていくようです。今回リリースされた“Biblion: World’s Fair”は1939~1940年に開催されたニューヨーク万国博覧会がテーマになっており、ゼネラルモーターズ社が出展したフューチュラマ(Futurama)というアトラクションに関する資料などが収録されているようです。なお、Biblionのweb版が2011年夏にリリース予定とのことです。

BIBLION: THE BOUNDLESS LIBRARY - an iPad app from The New York Public Library
http://www.nypl.org/biblion

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