アーカイブ - 2011年 5月 - car

5月 30日

岡山県立図書館、デジタル絵本を製作する講座を開催

岡山県立図書館メディア工房で、2011年7~9月に「デジタル絵本製作講座」が開催されるようです。同講座では、参加者が描いた画と録音したナレーションを、Flashを使ってデジタル絵本に仕上げるそうです。完成した作品は、岡山県立図書館が運営する電子図書館「デジタル岡山大百科」を通じてインターネットで公開されるそうです。応募締切は6月19日とのことです。

デジタル絵本制作講座(岡山県立図書館メディア工房)
http://www.libnet.pref.okayama.jp/media/kobo-event-11ehon.html

過去に同講座で製作されたデジタル絵本の例(デジタル岡山大百科)
http://digioka.libnet.pref.okayama.jp/detail-jp/id/kyo/M2010090214532457407

近世オランダのデジタル化資料のデータベース“Early Dutch Books Online”公開

オランダ王立図書館(KB)とライデン大学図書館、アムステルダム大学図書館が共同で構築したデータベース“Early Dutch Books Online”が、2011年5月27日に一般公開されたようです。この“Early Dutch Books Online”は、3館によってデジタル化された、1780年から1800年に出版されたオランダの図書資料、約1万点のデータベースとのことです。

Early Dutch Books Online (英語版)
http://www.earlydutchbooksonline.nl/en/

Early Dutch Books Online (オランダ語版)
http://www.earlydutchbooksonline.nl/nl/

Early Dutch Books Online (Koninklijke Bibliotheek 2011/5/27付けのニュース)
http://www.kb.nl/nieuws/2011/edbo.html

Early Dutch Books Online (Universiteit Leiden Humanities Libraries 2011/5/19付けのニュース)

国土地理院が東日本大震災の被災地域の斜め写真を公開

2011年5月20日に、国土地理院は、東日本大震災による被災地域の最新状況について上空から俯瞰できる斜め写真の公開を始めたようです。斜め写真は、垂直空中写真に比べて立体感が得られることから、被災地の現状をわかりやすく把握することができるとのことです。国土地理院は、この写真撮影により、津波による被災状況、建物の損壊状況等についての現状を記録・公開し、今後の復旧・復興活動に役立てたいとしているようです。なお、撮影予定範囲は、津波によって被災した青森県六ヶ所村から岩手県、宮城県を経て、福島県相馬市までの沿岸域とのことで、今後も公開される写真は順次増えていくようです。

被災地周辺の斜め写真
http://www.gsi.go.jp/BOUSAI/h23_tohoku.html

東日本大震災による被災地域の斜め写真を公開 (国土地理院 2011/5/20付けの報道発表資料)
http://www.gsi.go.jp/gazochosa/gazochosa60001.html

5月 27日

SURF財団が表彰する「ハイブリッド型」の論文に考古学のOA論文が選ばれる

2011年2月から毎月、オランダSURF財団は「ハイブリッド型」の研究論文への表彰を実施していますが、このほど2011年5月19日に4月期の対象論文を発表したようです。この「ハイブリッド型」の論文“Enhanced Publication”は、本文だけではなく研究データや画像、動画等と結びついた、オンラインで利用できる新しいタイプの刊行物とされているようです。受賞した論文は、OA誌であるJournal of Archaeology in the Low Countriesに掲載された、 Smits氏らの“Mesolithic and Neolithic human remains in the Netherlands: physical anthropological and stable isotope investigations”のようです。論文ではマッピングされた発掘調査地点と出土資料を見ることができ、それが理解しやすいものとなっていること、研究データの完全なデータセットへも容易にアクセスできるとされているようです。

文部科学省、「社会教育施設・社会教育関係団体等における震災後の取組状況について」を公開

2011年5月26日、文部科学省が「社会教育施設・社会教育関係団体等における震災後の取組状況について」という資料を公開しました。これは、東日本大震災被災者に対する、社会教育施設(公民館、図書館、博物館)・社会教育団体による支援の事例の一部をまとめたものだそうです。図書館に関しては、各地の公共図書館による避難者へのサービス、日本図書館協会(JLA)による被災地図書館支援隊の派遣、saveMLAKの活動、などが紹介されています。

社会教育施設・社会教育関係団体等における震災後の取組状況について(文部科学省 2011/5/26付け)
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/23/05/1306136.htm

国立国会図書館、総合目録ネットワーク事業システム統合計画及び事業方針を策定

国立国会図書館は、総合目録ネットワーク事業のシステム統合計画及び事業方針(2011年度~2013年度)を策定し、同事業のホームページに掲載しました。2012年1月に国立国会図書館サーチへシステム統合し、新たな発展に乗り出す同事業について、これからおおむね3年間に目指すべき方向性を示したものです。前半で、策定にいたる背景を述べ、統合に関するシステム面の改善点及びスケジュールを示しています。後半の事業方針では、システム統合後の事業の進め方について、検索対象機関及び資料種の拡大などの方針を提示しています。

国立国会図書館総合目録ネットワーク事業システム統合計画及び事業方針(平成23年度~平成25年度)
http://somoku.ndl.go.jp/plan/unicanet_planH23H25.pdf

総合目録ネットワーク事業 事業方針ページ
http://somoku.ndl.go.jp/plan.html

【イベント】東京大空襲・戦災資料センター主催「日本空襲デジタルアーカイブの可能性: 製作者を招いて」(6/11・東京)

2011年6月11日に、東京大空襲・戦災資料センターで、「東京大空襲証言映像プロジェクト公開研究会 日本空襲デジタルアーカイブの可能性: 制作者を招いて」が開催されるようです。公開研究会では、日本空襲デジタルアーカイブの製作者である、ニューヨーク市立大学のカラカス(Cary Karacas)氏と、日本在住の作家のフィスク(Bret Fisk)氏の報告があるようです。

東京大空襲証言映像プロジェクト公開研究会: 日本空襲デジタルアーカイブの可能性 製作者を招いて (PDF版)
http://www.tokyo-sensai.net/info/info_images/2011/kushuarchive_leaf110611.pdf

東京大空襲証言映像プロジェクト公開研究会のお知らせ (東京大空襲・戦災資料センター 2011/5/23付けのお知らせ)
http://www.tokyo-sensai.net/info/info2011/info2011-11.html

イベント情報: (6月11日、「東京大空襲・戦災資料センター」) (日本空襲デジタルアーカイブ 2011/5/22付けのイベント情報)
http://www.japanairraids.org/?p=1782

参考:
「日本空襲デジタルアーカイブ」が開設

フランス国立図書館(BNF)、ウェブアーカイブ事業に関するニーズ調査をまとめた報告書を公開

フランス国立図書館(BNF)は、実験段階として実施しているウェブアーカイブ事業に関するニーズ調査をまとめた報告書を公開しています。調査対象は、今後ウェブアーカイブの利用が予想される、研究者や教員、そしてフランソワ・ミッテラン図書館の利用者とのことで、報告書ではインタビュー結果とともに、それを踏まえた提言も示されているようです。

Les Archives de l’Internet: Une étude prospective sur les représentations et les attentes des utilisateurs potentielsUne potentiels
http://www.bnf.fr/documents/enquete_archives_web.pdf

Archives de l'Internet : étude prospective sur les représentations et les attentes des utilisateurs potentiels (BNFのウェブサイト)
http://www.bnf.fr/fr/la_bnf/pro_publics_sur_place_et_distance/a.etude_archives_web.html

2011/6/16追記

水俣市立図書館、市中心部のコンビニにブックポストを設置

2011年5月25日、熊本県の水俣市立図書館が市中心部のコンビニや市役所にブックポストを設置し、利用者が同館で借りた図書を返却できるようにしたそうです。民間事業所内への同ポスト設置は全国でも珍しいとのことです。

本をコンビニのブックポストに 水俣市立図書館(47NEWS 2011/5/25付けニュース)
http://www.47news.jp/photo/206726.php

水俣市立図書館
http://www.lib-city-minamata-unet.ocn.ne.jp/

高知市、「新図書館等複合施設整備基本計画(中間とりまとめ(案))」を公開

2011年5月24日に高知市は、「新図書館等複合施設整備基本計画(中間とりまとめ(案))」を公開したようです。高知県と高知市は、2011年3月末に取りまとめられた新図書館基本構想、新点字図書館基本構想、科学館(仮称)基本構想に基づいて、新図書館等複合施設の整備に向けた基本計画の作成作業を、共同で進めているとのことで、今回公開されたのはその中間とりまとめ案のようです。なお、この基本計画の完成は6月末を目途としているとのことです。

新図書館等複合施設整備基本計画(中間とりまとめ(案))
http://www.city.kochi.kochi.jp/uploaded/life/43580_44257_misc.pdf

米HP、プライベートクラウドでのポール・マッカートニー・デジタルライブラリーを完成

2011年5月26日に、米国ヒューレッド・パッカード(HP)社は、これまで進めてきた、ポール・マッカートニー氏の100万点以上の作品のデジタル化が終了し、プライベートクラウドでのデジタルライブラリー“Paul McCartney Digital Library”を開設したと発表しています。なお、ビートルズ時代の作品や資料は、この“Paul McCartney Digital Library”には含まれていないようです。また、一部の写真コレクションについては、“Paul McCartney Digital Library”を通じて公開されているとのことです。

Paul McCartney Digital Library
http://h10124.www1.hp.com/campaigns/enterprise/mccartney/us/en/paul-mccartney-digital-library-experience.html

HP Launches Paul McCartney’s Instant-On Digital Library (HP 2011/5/26付けのプレスリリース)
http://www.hp.com/hpinfo/newsroom/press/2011/110526xa.html

クラウドソーシングで「失われた」映画の情報を集めるプロジェクト

2011年5月26日付けのReadWriteWebに“Crowdsourcing Project Will Help Identify and Recover Lost Films”と題した記事が掲載されています。記事では、ドイツのフィルム・テレビ博物館のフィルムアーカイブズを中心に、ドイツの他、フランスやポーランド、ニュージーランド等の各国の映画協会等が参加している、“LOST FILMS”というプロジェクトについて紹介しています。この“LOST FILMS”では、古い映画のスチール写真等をアップロードして、それに対して利用者がタグを付けたり、あるいはコメントを付けたりすることで、「失われた」映画に関する情報を集めているようです。現在、“LOST FILMS”には、約3,500点の映画が登録されており、これまでに56点の映画の存在が新たに発見され、72件の情報については同一映画と確認されているようです。

LOST FILMS
http://www.lost-films.eu/

Crowdsourcing Project Will Help Identify and Recover Lost Films (ReadWriteWeb 2011/5/26付けの記事)

静岡県立中央図書館、同館所蔵の貴重書をまとめた『「しずおか」の貴重書』を無料配布中

静岡県立中央図書館が、同館で所蔵する主要な貴重書をまとめた小冊子『「しずおか」の貴重書』を、同館内で無料配布すると発表しています。なお、送料はかかるものの、郵送でも配布するようです。

『「しずおか」の貴重書』の配布について (静岡県立中央図書館のウェブサイト)
http://www.tosyokan.pref.shizuoka.jp/contents/library/kityosho1.html

5月 26日

千葉大学アカデミック・リンク・センター、図書館の建物の愛称を募集中

千葉大学アカデミック・リンク・センターが、「現附属図書館棟」、「現附属図書館(工事中)棟」、「新築A棟」、「新築B棟」という4棟の建物の愛称を募集しているそうです。これらの建物は、千葉大学がスタートした「アカデミック・リンク」という教育・学習のための新しいコンセプトの拠点となる場所で、構成図にあるように、それぞれ、静かに勉強できるスペースや、グループワークのための場所といった機能を持っているとのことです。応募締切は2011年6月10日までで、応募資格は千葉大学の学生・教職員に限られるそうです。

名前をください。 建物 愛称 募集中!(千葉大学アカデミック・リンク・センター 2011/5/18付けニュース)
http://alc.chiba-u.jp/events/alc_nickname.html

建物の構成図(千葉大学アカデミック・リンク・センター)
http://alc.chiba-u.jp/events/img/al_name_img.jpg

米国情報標準化機構(NISO)、シングルサインオンのベストプラクティスなどをまとめた“ESPReSSO”にパブリックコメントを募集中

米国情報標準化機構(NISO)がシングルサインオンに関するベストプラクティスなどをまとめたレポート“ESPReSSO: Establishing Suggested Practices Regarding Single Sign-On”のドラフト版を公開し、2011年6月22日までパブリックコメントを募集しています。このレポートの目的は、シングルサインオンによるシームレスな情報アクセスをユーザへ提供するために、実用的な解決策を調査し、推薦できるものを紹介していくことだそうです。レポートのPart 4では図書館員はログインページをどのように設計すべきかなどといったベストプラクティスが紹介されており、Part 5ではディスカバリ・インタフェースとの関係についても触れられています。

ESPReSSO: Establishing Suggested Practices Regarding Single Sign-On (NISO)
http://www.niso.org/workrooms/sso/

ESPReSSO: Establishing Suggested Practices Regarding Single Sign-On (NISO ドラフトのPDFファイル)

【イベント】第4回Code4Lib JAPAN Workshop「「新着雑誌記事速報」を作ってみよう!-RSSを活用した図書館サービス作成講座-」(茨城・6/13)

2011年6月13日、茨城県の潮来市立図書館で、Code4Lib JAPAN主催のワークショップ「「新着雑誌記事速報」を作ってみよう!-RSSを活用した図書館サービス作成講座-」が開催されるそうです。6月6日まで参加者を募集しているとのことです。このワークショップは当初3月14日に開催予定でしたが、東日本大震災により会場が被災したために延期になっていたものです。

第4回Code4Lib JAPAN Workshop「「新着雑誌記事速報」を作ってみよう!-RSSを活用した図書館サービス作成講座-」 (サービス構築コース)(Code4Lib JAPAN 2011/5/23付けニュース)
http://www.code4lib.jp/2011/05/444/

潮来市立図書館
https://lib.itako.ed.jp/

電子書籍の普及の中でも印刷図書の出版点数は2010年も増加傾向(米国)

2011年5月18日、米国の書誌情報サービスの大手Bowker社が、同社の出版情報データベースBooks in Printのデータをもとに、米国の書籍出版統計を発表しました。Bowker社のプレスリリースによると、電子書籍の普及にもかかわらず、2010年における米国の従来型の印刷図書の出版点数は、前年に比べて5%増加する見込みであるとのことです。また、新タイトル数は2009年は302,410点であったのに対し、2010年は316,480点となるとのことです。

Print isn’t dead, says Bowker’s Annual Book Production Report (Bowker 2011/5/23付けの記事)
http://www.bowker.com/index.php/press-releases/633-print-isnt-dead-says-bowkers-annual-book-production-report

New Book Titles and Editions, 2002-2010 (PDF版)
http://www.bowkerinfo.com/pubtrack/AnnualBookProduction2010/ISBN_Output_2002-2010.pdf

紀伊國屋書店、iPhone・iPad向けの電子書籍サービス開始へ

2011年5月20日付けで、紀伊國屋書店が、6月1日からiPhone・iPad向けの電子書籍サービスを開始すると発表しています。これに関連して、iPhone・iPad向けのストアアプリ「紀伊國屋書店Kinoppy」をApp Storeから無料配信するとのことです。

紀伊國屋書店 iPhone・iPad向け電子書籍サービス開始 (紀伊國屋書店 2011/5/20付けのプレスリリース)
http://www.kinokuniya.co.jp/company/pressrelease/20110520150318.html

紀伊國屋書店、iPhone/iPad 向け電子書籍サービス開始 (japan.internet.com 2011/5/26付けの記事)
http://japan.internet.com/busnews/20110526/6.html

英国研究会議(RCUK)と英国高等教育助成会議(HEFCE)、研究成果のOA化に向けて協力へ

2011年5月25日付けの英国研究会議(RCUK)と英国高等教育助成会議(HEFCE)のプレスリリースによると、RCUKとHEFCEは、今後中期的に、研究成果のオープンアクセス(OA)化に向けた支援を協同で取り組んでいくと発表したようです。

Research Councils UK and HEFCE work together on Open Access (Research Councils UK 2011/5/25付けのプレスリリース)
http://www.rcuk.ac.uk/media/news/2011news/Pages/110525_1.aspx

Research Councils UK and HEFCE work together on open access (HEFCE 2011/5/25付けのニュース)
http://www.hefce.ac.uk/news/hefce/2011/rcuk.htm

大学図書館所蔵のアーカイブズ資料等へのメタデータ付与をゲーム化する試み(記事紹介)

2011年5月23日付けのChronicle of Higher Educationに、“Gaming the Archives”という記事が掲載されています。記事では、大学図書館等の多くの機関において、所蔵しているアーカイブズ資料へのメタデータ付与が資金とマンパワーの関係から難しいとされていることを踏まえ、そのメタデータ付与の作業をゲームにして公開することで、図書館員以外の協力を得て行おうとする取組み“MetaData Games”を紹介しています。この“MetaData Games”を開発したのは、米国・ダートマス大学でデジタル人文学を教えるMary Flaganan氏と同大学のアーキビストPeter Carini氏らとのことです。ゲームでは、一人用あるいは二人用プレイが可能で、それぞれ画面に表示されるデジタル化された写真資料に対してタグをつけるようになっているようです。大学のアーカイブズから200点の画像を選択し、それをテスト環境で実験したところ、1画像あたり約32もしくは33件のタグがプレイヤーによって付与されたとのことで、Flaganan氏は「(付与された)メタデータの90%以上は役立つものだったと言ってよいと思う。」とコメントしているようです。なお、このゲームは2011年夏の公開を予定しており、オープンソースとして提供されるようです。

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