アーカイブ - 2011年 5月 30日 - car

米国議会図書館(LC)、書誌フレームワークの変革の検討を開始へ

米国議会図書館(LC)は、2011年5月13日付けで、書誌フレームワーク(Bibliographic Framework)の変革に関する声明“Transforming our Bibliographic Framework”を公表しています。書誌フレームワークを見直すための取組み“Bibliographic Framework Transition Initiative”に関するもので、主な焦点は、MARC21の扱いのようです。予算減とサービス要求増大という状況において、目録メタデータの作成と共有における効率性は必須であるとし、現在と今後のLCの資源の振り分け方について検討するとしています。検討課題として、次のような点があげられています。

・既存のメタデータエンコーディングの諸標準について、どの側面を保持し将来のフォーマットに発展させるかを決定する。
・セマンティックウェブやLinked Dataの技術を試し、それらが書誌フレームワークにどのような利点をもたらすか、そしてそれらの利点を有効に活用するために現行のモデルはどのように調整されなければならないかを見る。
・より広いウェブ検索環境で図書館のメタデータが再利用されるよう促進し、エンドユーザーが質の高いメタデータの利用や新しい使い方をできるようにする。

大学図書館コンソーシアム連合(JUSTICE)が発足

2011年4月1日付けで、国立大学図書館協会コンソーシアム(JANULコンソーシアム)と公私立大学図書館コンソーシアム(PULC)とのアライアンスによる新たなコンソーシアムとして、大学図書館コンソーシアム連合(JUSTICE)が発足したようです。

大学図書館コンソーシアム連合
http://www.nii.ac.jp/content/justice/

国立大学図書館協会 (2011/5/25付けの「最新のニュース」に上記コンソーシアムへのリンクがあります。)
http://wwwsoc.nii.ac.jp/anul/

福島県立図書館、東日本大震災関連の資料を収集

福島県立図書館は、東日本大震災とそれに伴う福島県内の被災・復興に関する資料の収集に関し、下記のような資料についての寄贈のお願いを、ウェブサイトに掲載しています。
・震災関連の写真集・記録集等
・被災に関する調査報告書、復興に関する計画書・報告書、自治体が発行した広報誌の震災特別号等
・被災地で発行されたミニコミ誌・フリーペーパー等
・個人が発行した手記、詩集等(自費出版物も含む)

福島県地域資料(福島県関係資料)ご寄贈のお願い(福島県立図書館ウェブサイト)
http://www.library.fks.ed.jp/ippan/tosyokanannai/kiso/kiso.html

福島県いわき市のいわき総合図書館、5月30日から利用再開

東日本大震災の影響で休館していた福島県のいわき総合図書館が、2011年5月30日からサービスを再開しているとのことです。図書館振興財団から物品の支援があったようです。

いわき市立図書館ホームページ
http://library.city.iwaki.fukushima.jp/

東日本大震災で被災された図書館からの支援要請を受け付けます(図書館振興財団のサイト。支援内容一覧のExcelファイルあり)
http://www.toshokanshinko.or.jp/news/kako03.htm#shiensaki

参考:
図書館振興財団、被災図書館への支援をスタート
http://current.ndl.go.jp/node/18051

信州大学附属図書館、富山大学附属図書館がそれぞれ遺跡資料リポジトリを公開

信州大学附属図書館が「長野県遺跡資料リポジトリ」を、富山大学附属図書館が「富山県遺跡資料リポジトリ」を公開したと発表しました。遺跡資料リポジトリは、自治体などが発行する遺跡調査報告書を電子化して全文データを公開するWebサイトのことで、島根大学らが中心となっている「全国遺跡資料リポジトリ・プロジェクト」によって進められています。現在、20大学が遺跡資料リポジトリを公開しているそうです。

長野県遺跡資料リポジトリを公開しました(信州大学附属図書館 2011/5/24付けニュース)
http://www.shinshu-u.ac.jp/institution/library/information/2011/05/post-13.html

「ウェブアクセシビリティの標準化と普及への課題」(文献紹介)

科学技術政策研究(NISTEP)所の発行している、2011年5月号の『科学技術動向』に、山田肇氏によるレポート「ウェブアクセシビリティの標準化と普及への課題」が掲載されています。NISTEPの説明によると、「東日本大震災が発生した際に公共情報を提供したウェブサイトには、きちんと閲覧できないものが数多くみられました。レポートは、日常的にウェブアクセシビリティを意識して情報を受発信するという姿勢を組織内に定着させておくことが重要であるとして、継続的な取り組みを求める国内外の活動を紹介しています。」とのことです。

山田肇. ウェブアクセシビリティの標準化と普及への課題. 科学技術動向. 2011, (122), p. 20-35.
http://www.nistep.go.jp/achiev/ftx/jpn/stfc/stt122j/report2.pdf

科学技術政策研究所 (2011年5月付けの「最新のトピックス」に上記のPDFへのリンクがあります。)
http://www.nistep.go.jp/index-j.html

参考:
公立図書館のウェブサイトのアクセシビリティに関する実態調査
http://current.ndl.go.jp/node/17062

総務省、地方公共団体におけるウェブアクセシビリティに関するアンケート結果を公表

福井大学医学図書館、Web本棚サービス「ブクログ」でシラバス指定図書を公開

2011年5月23日、福井大学医学図書館が、Web本棚サービス「ブクログ」を利用してシラバス指定図書を公開したと発表しました。ブクログでは、各図書のタグで配架場所を表現し、レビュー欄には授業科目名を記しているようです。ACADEMIC RESOURCE GUIDEの2011年1月31日付け記事では、ブクログを利用する大学図書館が22館紹介されています。

シラバス指定図書が、医学図書館のWEB本棚に登場!!(福井大学附属図書館 2011/5/23付けニュース)
http://www.flib.u-fukui.ac.jp/news/detail.html?id=350

芝浦工業大学図書館、ブクログを利用して、芝浦工業大学 図書館の本棚を公開(ACADEMIC RESOURCE GUIDE 2011/1/31付け記事)
http://www.arg.ne.jp/node/6935

坂本龍一氏総合監修による音楽全集“schola”シリーズが全国県立図書館等へ寄贈される

坂本龍一氏等のアーティストによるプロジェクト“commmons”によって2010年8月以来進められてきた、“schola”(スコラ)という音楽全集シリーズを全国の県立図書館等へ寄贈するプロジェクトが完了したようです。“commmons”の説明によると、このプロジェクトは“schola”オリジナルTシャツの制作・販売で得た利益を基に購入した、“schola”シリーズの1巻から5巻までの計5巻分を、全国各都道府県立の主要図書館(全50館)へそれぞれ寄贈するものであったとのことです。“commmons”のウェブサイトには、「より多くの方々に、見知らぬ音楽との出会いのきっかけとなるよう実際に“schola”を手に取っていただき、ご覧いただける機会が増えれば幸いです」とあります。

commmons: schola
http://www.commmons.com/schola/index.html

坂本龍一総合監修の音楽全集「schola」シリーズを全国図書館へ寄贈するプロジェクト完了のお知らせ。 (commmons 2011/5/23付けのお知らせ)
http://www.commmons.com/whatsnew/projects/201105231205.html

被災地の避難所等にインターネット接続のための通信インフラを設置する活動

INTERNET Watchの記事で、東日本大震災の避難所等にインターネット接続のための通信インフラを設置する「震災復興インターネット」プロジェクトが紹介されています。同プロジェクトは、「避難所や被災地の診療所などへのインターネット接続性が通常の方法では困難な場合、それを無線インターネットやPCなど工夫して利用することによりインターネットの利用を開始し、インターネットを用いた被災復興の活動が適切に開始されることを現場・現地の方と協力して確立し、それがその地で継続すること」を目的として活動を行っているものです。

通信インフラの壊滅した避難所にインターネットを --「震災復興インターネット」プロジェクト(INTERNET Watch 2011/5/30付けの記事)
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/column/20110311/20110530_449305.html

岡山県立図書館、デジタル絵本を製作する講座を開催

岡山県立図書館メディア工房で、2011年7~9月に「デジタル絵本製作講座」が開催されるようです。同講座では、参加者が描いた画と録音したナレーションを、Flashを使ってデジタル絵本に仕上げるそうです。完成した作品は、岡山県立図書館が運営する電子図書館「デジタル岡山大百科」を通じてインターネットで公開されるそうです。応募締切は6月19日とのことです。

デジタル絵本制作講座(岡山県立図書館メディア工房)
http://www.libnet.pref.okayama.jp/media/kobo-event-11ehon.html

過去に同講座で製作されたデジタル絵本の例(デジタル岡山大百科)
http://digioka.libnet.pref.okayama.jp/detail-jp/id/kyo/M2010090214532457407

近世オランダのデジタル化資料のデータベース“Early Dutch Books Online”公開

オランダ王立図書館(KB)とライデン大学図書館、アムステルダム大学図書館が共同で構築したデータベース“Early Dutch Books Online”が、2011年5月27日に一般公開されたようです。この“Early Dutch Books Online”は、3館によってデジタル化された、1780年から1800年に出版されたオランダの図書資料、約1万点のデータベースとのことです。

Early Dutch Books Online (英語版)
http://www.earlydutchbooksonline.nl/en/

Early Dutch Books Online (オランダ語版)
http://www.earlydutchbooksonline.nl/nl/

Early Dutch Books Online (Koninklijke Bibliotheek 2011/5/27付けのニュース)
http://www.kb.nl/nieuws/2011/edbo.html

Early Dutch Books Online (Universiteit Leiden Humanities Libraries 2011/5/19付けのニュース)

国土地理院が東日本大震災の被災地域の斜め写真を公開

2011年5月20日に、国土地理院は、東日本大震災による被災地域の最新状況について上空から俯瞰できる斜め写真の公開を始めたようです。斜め写真は、垂直空中写真に比べて立体感が得られることから、被災地の現状をわかりやすく把握することができるとのことです。国土地理院は、この写真撮影により、津波による被災状況、建物の損壊状況等についての現状を記録・公開し、今後の復旧・復興活動に役立てたいとしているようです。なお、撮影予定範囲は、津波によって被災した青森県六ヶ所村から岩手県、宮城県を経て、福島県相馬市までの沿岸域とのことで、今後も公開される写真は順次増えていくようです。

被災地周辺の斜め写真
http://www.gsi.go.jp/BOUSAI/h23_tohoku.html

東日本大震災による被災地域の斜め写真を公開 (国土地理院 2011/5/20付けの報道発表資料)
http://www.gsi.go.jp/gazochosa/gazochosa60001.html