2011年2月24日付けのペルー各紙の記事によると、ペルー国立図書館(Biblioteca Nacional de Perú)が所蔵していた16世紀から17世紀の貴重資料、663点が盗難被害にあっていたようです。被害にあった資料の総額はブラックマーケットで5万ドルにも及ぶとのことで、同館では2011年2月22日から90日間閉館し、詳しい調査を行うと発表しているようです。
OCLCの研究調査部門OCLC Researchと英国ケンブリッジ大学が、メタデータをオープンに継続的に提供するための研究プロジェクトを共同で実施するようです。ケンブリッジ大学の“COMET”((Cambridge OPen METadata)プロジェクトが、同大学の図書館の書誌データの一部を様々なフォーマットのlinked dataとして提供し、その入手可能性について検証を行うようです。提供されるデータには、OCLCのメタデータスキーマであるFAST(Faceted Application of Subject Terminology)やVIAF(Virtual International Authority File)の標目も付与されるとのことです。プロジェクトの期間は6か月で、英国情報システム合同委員会(JISC)が資金提供を行うとのことです。
アイルランド図書館協会(Library Association of Ireland)が、2011年3月7日から13日までの期間を“Library Ireland Week 2011”に定め、図書館や図書館専門職をアピールするための機会にするとしています。6回目となる今回のテーマは、「かしこい人はかしこい図書館を利用する」(Smart People Use Smart Libraries)で、技術が図書館でいかに使われているかを示したいとのことです。期間前から、各地の図書館では、関連イベントが多数開催される予定のようです。
米国のLibrary Journal誌が、2011年の米国の最優秀小規模図書館“Best Small Library in America 2010”を発表しています。選ばれたのは、コロラド州のNaturita Community Libraryです。同館は2009年8月に新しい建物で開館して以降、子ども向けのサービスに力を入れているようで、現在では学生の3分の1以上が図書館のプログラムに参加しているとのことです。
米国の9.11記念博物館(National September 11 Memorial and Museum)が、当時の画像や動画等を交えたインタラクティブな9.11のタイムラインを公開したようです。収録されている資料は、同館が所蔵しているコレクションに基づくものとのことです。タイムラインは、2001年9月11日の午前5時45分にハイジャック犯が空港のセキュリティを通過したところから始まり、同日の午後8時30分にブッシュ前大統領が国民に向けて行った演説まで収録されているようです。なお、同館のウェブサイトには、資料の特性上、子どもが閲覧する前に両親は事前に確認してほしいとの注意書きが記されています。