アーカイブ - 2011年 10月 - car

10月 17日

運営開始から3年を迎えたHathiTrust、今後の運営方針等を検討する総会を開催

2008年10月から運営を開始した、米国の大学図書館等によるデジタル化資料の共同リポジトリHathiTrustが、2011年10月8日から10日にかけて、参加各館による総会(Constitutional Convention)を開催しました。総会では、これまでの活動内容の報告が行われるとともに、今後の運営方針等について、参加館や委員会から提出された議案の採決が行われたようです。総会でのプレゼンテーションのスライド等も公開されています。

Constitutional Convention 2011
http://www.hathitrust.org/constitutional_convention2011

Constitutional Convention Ballot Proposals(議案)
http://www.hathitrust.org/constitutional_convention2011_ballot_proposals

HathiTrust's Past, Present, and Future(総会でのプレゼンテーション資料)
(スライド)
http://www.hathitrust.org/documents/HathiTrust-ConCon-Wilkin-201110.pptx
(発言内容)

10月 14日

Bowker社、世界10か国で電子書籍の利用に関する調査を実施へ

出版関連情報を扱うBowker社が、2012年1月から世界10か国で電子書籍の利用に関する調査を行うと発表しています。調査対象国は、英国、米国、ドイツ、フランス、スペイン、インド、オーストラリア、ブラジル、韓国、日本で、購入状況や電子書籍用端末の所有状況などが調査されるとのことです。調査は毎年実施される予定のようです。

BOWKER LAUNCHES INTERNATIONAL E-BOOK MONITOR(Bowker 2011/10/12付けのプレスリリース)
http://bowker.com/index.php/press-releases/638-bowker-launches-international-e-book-monitor-

Project MUSE、2012年から提供開始予定の人文・社会科学の電子書籍の内容を発表

米国のジョンズホプキンス大学が運営を担当している、人文・社会科学系の電子資料提供サービスProject MUSEが、2012年1月から提供を開始する電子書籍の内容を発表しています。大学出版局によるコンソーシアムUPCCに参加する66の大学出版局による14,000冊で、コレクション単位での購入となるようです。電子ジャーナルと電子書籍の両方に対応する新サイト(ベータ版)でサンプルが公開されています。

Project MUSE Releases Details on New Book Collections(Project Muse 2011/10/3付けの記事)
http://tools.muse.jhu.edu/cgi-bin/announcements.cgi#20111003145744

“OccupyWallStreet”に「人民の図書館」が出現

2011年10月5日付けのLibrary Journalが、米国のウォール街で行なわれているデモ活動“OccupyWallStreet”の現場に出現した、「人民の図書館」(People's Library)を紹介しています。図書館の主催者による、図書整理と記録作成を担当してくれる図書館員の募集に応じたある大学図書館員を中心に、図書館の運営が行なわれているようです。図書館の蔵書は1日30冊から50冊受ける寄贈本をもとにしているとのことで、記事では図書館員が利用者からの様々なレファレンスや図書の貸出の対応に追われている様子を紹介しています。

Occupy Wall Street Library
http://peopleslibrary.wordpress.com/

電子書籍が普及すると脚注はなくなる?(記事紹介)

New York Times紙に、Alexandra Horowitz氏による、「電子書籍は脚注を殺すのか?」(Will the E-Book Kill the Footnote?)というエッセイが掲載されています。様々な情報がつめこまれた脚注を愛するHorowitz氏は、電子書籍によりページの概念がなくなってしまい、脚注が巻末に移されてしまうことを残念がっています。

Will the E-Book Kill the Footnote?(NYTimes.com 2011/10/7付けの記事)
http://www.nytimes.com/2011/10/09/books/review/will-the-e-book-kill-the-footnote.html

文部科学省、放射線等に関する副読本を公開

文部科学省が放射線等に関する副読本を2011年10月14日に公開しました。これは、小学校・中学校・高等学校における放射線等に関する指導の一助となるべく作成されたもので、学校、教育委員会等には、印刷物が出来次第、校種別に送付する予定とのことです。

放射線等に関する副読本
http://www.mext.go.jp/b_menu/shuppan/sonota/detail/1311072.htm
http://radioactivity.mext.go.jp/ja/1311072/index.html

放射線等に関する副読本の作成について (文部科学省 2011/10/14付けの記事)
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/23/10/1309089.htm

米国図書館協会等、リンカーンをテーマに全米200か所で大規模移動展示を実施中

米国図書館協会(ALA)と米国憲法センター(National Constitution Center)、全米人文科学基金(NEH)が共同で、大規模な移動展示を開催するようです。テーマは南北戦争期のリンカーンに焦点を当てた“Lincoln: The Constitution and the Civil War”で、2015年12月までの間、6週間の期間ごとに全米の図書館や博物館等200か所をめぐるようです。

ALA, NEH announce 200 site tour for “Lincoln: The Constitution and the Civil War”traveling exhibition (ALA 2011/10/11付けの記事)
http://ala.org/ala/newspresscenter/news/pr.cfm?id=8279

米国情報標準化機構(NISO)、ブックマークやアノテーション共有に関する規格開発のための新イニシアティブを立ち上げ

2011年10月10日に、米国情報標準化機構(NISO)は、オンライン環境でデジタルテキストにブックマークやノートを付け、それを他の人と共有するための規格開発を目的とした、新たなイニシアティブを立ち上げたようです。

NISO Launches New Initiative to Develop Standards for Digital Bookmarking and Annotation Sharing (NISO 2011/10/10付けの記事)
http://www.niso.org/news/pr/view?item_key=0a285a60bd6d60377220f0145c32ea63908c6408

富士通東北システムズ、被災図書館の復旧支援でクラウド型図書館システムを提供

富士通東北システムズは、東日本大震災で大きな被害を受け閉館中の、岩手県の山田町、野田村、大槌町の図書館に対し、復旧支援として、同社のクラウド型図書館システム「WebiLis(ウェブアイリス)」の無償提供と導入、運用支援を行うと発表しています。

被災地の図書館をクラウドで復旧支援(富士通東北システムズ 2011/10/13付けのプレスリリース)
http://jp.fujitsu.com/group/tohoku/release/20111013.html

富士通東北システムズ、3図書館にクラウド 岩手3町村へ(河北新報 2011/10/14付けの記事)
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/10/20111014t72034.htm

全国学校図書館協議会、被災地の学校図書館への図書寄贈希望者に呼び掛け

2011年10月12日に、全国学校図書館協議会は、東日本大震災で被災した学校図書館への図書寄贈のマッチングを行うと発表し、学校に図書を寄贈したい方に対して、全国学校図書館協議会への連絡を呼び掛けています。これは、被災地では寄贈を希望していることが公表されると全国から寄贈品が集中し、対応に追われて苦慮するおそれがあることから、寄贈を希望する学校名を公表することは行わないとする考えに基づくもので、寄贈希望者からの申し出を受けて全国学校図書館協議会が学校側に連絡を取り、寄贈先を探して紹介するようです。なお、同協議会のウェブサイトには寄贈図書や寄贈方法の条件等が掲載されています。

被災地学校図書館への図書の寄贈をお考えの方へ (全国学校図書館協議会 2011/10/12付けの記事)
http://www.j-sla.or.jp/shinsai/tosyokizou-matching.html

口頭試問通過後から刊行までの間に博士論文をレビューする“Dissertation Reviews”

博士論文の口頭試問を通過した後から刊行までの間に、その博士論文の内容をレビューするウェブサイトがあるようです。“Dissertation Reviews”というそのウェブサイトは、米国スタンフォード大学歴史学部のThomas S. Mullaney助教が中心となって運営されているもので、刊行までのその期間に焦点をあてることで、読者に対し専門分野の最新動向を紹介することを目的としているようです。“Dissertation Reviews”では、博士論文そのものをオンラインで公開するのではなくレビューだけを掲載しており、各レビューでは博士論文の著者のメインの主張や、著者が扱っている史学史的な流れ、そして研究で使われている中心資料の概要を紹介しているようです。レビュー対象の研究分野は、現在のところ中国史・日本研究・韓国研究と東アジア研究がメインとなっているようですが、今後他の専門領域にも拡大する予定であるとされています。

Dissertation Reviews
http://dissertationreviews.org/

10月 13日

米OverDrive社による公共・学校図書館での電子書籍の貸出が劇的に増加

米OverDrive社は、世界中で15,000館以上の公共・学校図書館に対して電子書籍サービスを提供しており、2011年9月にはAmazonの電子書籍リーダーKindleとの連携も発表しました。同社が、10月12日、2011年第三四半期の統計を公開しました。それによると、2011年は、9月30日までで、同社と契約している図書館における電子書籍の貸出回数が1,200万を記録したそうです。これは対前年比で3倍になり、2011年全体では1,600万回を超えると予想されているそうです。ユーザは前年の2倍のペースで増加しており200万人が新規に登録したとしています。また、スマートフォンやタブレットなどモバイル端末の利用が伸びているとも述べられています。

eBook Growth in Public Libraries Powered by OverDrive Results in Record Checkouts and New Users (OverDrive 2011/10/12付けプレスリリース)
http://overdrive.com/News/eBook-Growth-in-Public-Libraries-Powered-by-OverDrive-Results-in-Record-Checkouts-and-New-Users

参考:

Flickrで公開されているクリエイティブ・コモンズ・ライセンスの写真が2億点を突破

写真共有サイトFlickrで公開されている、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CCライセンス)の写真が2億点を突破したそうです。CCライセンスの作品は、示された条件を守れば自由に使用することができるものです。

200 million Creative Commons photos and counting!(Flickr Blog 2011/10/5付けの記事)
http://blog.flickr.net/en/2011/10/05/200-million-creative-commons-photos-and-counting/

米国カリフォルニア州、読者のプライバシー保護法の対象に電子書籍も含める改正

米国カリフォルニア州で、2011年10月3日に読者のプライバシー保護に関する州法の改正がなされ、その対象に電子書籍やオンラインの読書サービスも含まれるようになったとのことです。2012年1月から施行され、電子書籍の読書記録も図書館の利用記録と同様の保護を受けることになるようです。改正を支持していた電子フロンティア財団(Electronic Frontier Foundation: EFF)は、電子書籍では閲覧したページや書き込み等の情報がよりはっきり分かるため、保護が必要であるとしています。

California's Reader Privacy Act Signed into Law(EFF 2011/10/3付けのプレスリリース)
https://www.eff.org/press/archives/2011/10/03

California Governor Signs Reader Privacy Act(Library Journal 2011/10/3付けの記事)
http://blog.libraryjournal.com/ljinsider/2011/10/03/california-governor-signs-reader-privacy-act/

EDUCAUSE、「サービスデザインについて知っておくべき7つのこと」を公開

2011年10月12日、米国のNPO・EDUCAUSEが、毎月刊行している「知っておくべき7つのこと」シリーズの最新号として、「サービスデザインについて知っておくべき7つのこと」と題したペーパーを公開しました。サービスデザインの概要、機能、重要性、マイナス面、教育や学習との関わり、などの7項目が2ページでコンパクトにまとめられています。ペーパーでは「サービスデザインとは、サービスのユーザと、情報・物理的空間・人などのサービス環境との関係性を検証するプロセスであり、ユーザとその他の人々や環境との《接点》に注目するものである。」とされています。

7 Things You Should Know About Service Design (PDF:2ページ)
http://net.educause.edu/ir/library/pdf/ELI7077.pdf

7 Things You Should Know About Service Design
http://www.educause.edu/Resources/7ThingsYouShouldKnowAboutServi/239113

ELI 7 Things You Should Know (シリーズ一覧)

シンポジウム「東日本大震災の記録とその活用~311まるごとアーカイブスの目指すもの~」の発表資料が公開

2011年10月8日に岩手県遠野市で開催されたシンポジウム「東日本大震災の記録とその活用~311まるごとアーカイブスの目指すもの~」の開催報告と発表資料がウェブで公開されています。議事録も後日公開されるそうです。シンポジウムの様子はニコニコ生放送でも中継され、4.5万人以上の視聴者がいたとのことです。

発表資料(PDF:79ページ)
http://311archives.jp/fbox.php?eid=14203

【シンポジウム開催報告】東日本大震災の記録とその活用 311まるごとアーカイブスの目指すもの(311まるごとアーカイブス 2011/10/9付け記事)
http://311archives.jp/?module=blog&eid=14204&blk_id=14202

HathiTrustがモバイル端末用の検索サイトを公開

米国等の大学図書館等による共同デジタルリポジトリHathiTrustがモバイル端末向けの検索用ウェブサイトを公開したようです。2011年10月11日のINFOdocketの記事によると、現状ではバグやその他の問題を調査している段階とのことです。

HathiTrust Mobile
http://m.hathitrust.org/

Available: HathiTrust Mobile (INFOdocket 2011/10/11付けの記事)
http://infodocket.com/2011/10/11/available-hathitrust-mobile/

10月 12日

学術図書館研究委員会(SCREAL)、研究者・大学院生を対象とした「学術情報の利用に関する調査2011」を開始

学術図書館研究委員会(SCREAL)が、研究者及び大学院生を対象とした「学術情報の利用に関する調査2011」を開始しました。回答期間は2011年10月12日から11月15日までです。同調査の目的は、研究者や大学院生の情報利用行動(どのように論文を発見し、収集し、活用しているか)を明らかにし、学術情報の利用環境の変化が、研究者らの情報需要と大学図書館に対する期待・要求に与えている影響について探ること、としています。

「学術情報の利用に関する調査2011」について(SCREAL)
https://www.screal.jp/inst_survey.html

(同英語ページ)
https://www.screal.jp/inst_survey-e.html

上田女子短期大学の「図書館職員学び直し講座」の第5講座

長野県の上田女子短期大学が主催する「図書館職員学び直し講座」の第5講座「主題専門知識」が、2011年11月7日から2012年3月19日にかけて開催されます。法律、健康・医療、郷土史、文学等がテーマとなっています。

図書館職員学び直し講座 「第5講座」 のご案内
http://www.uedawjc.ac.jp/news_from_jc/2011/news_from_jc2011-12.html

参考:
上田女子短期大学の「図書館職員学び直し講座」の第4講座
http://current.ndl.go.jp/node/18154

【イベント】アジア歴史資料センター設立10周年記念シンポジウム~アジ歴10周年の回顧と展望~(11/18・東京)

国立公文書館アジア歴史資料センターが設立10周年を迎えるのを記念して、2011年11月18日に「アジ歴10周年の回顧と展望」というテーマで記念シンポジウムを開催するようです。場所は早稲田大学小野記念講堂とのことです。なお、参加にあたっては事前の申し込みが必要のようです。

アジア歴史資料センター設立10 周年記念シンポジウム (PDF)
http://www.jacar.go.jp/pdf/sympo.pdf

アジ歴設立10周年記念シンポジウム (アジア歴史資料センター 2011/10/11付けの記事)
http://www.jacar.go.jp/news.html#t20111011

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