アーカイブ - 2011年 10月 - car

10月 21日

英国王立協会、初のオープンアクセス誌“Open Biology”を創刊

英国王立協会が、初のオープンアクセス誌“Open Biology”を発刊すると発表しました。著者投稿料は1,200ポンドとのことですが、2012年2月末までに投稿された論文については無料とされています。英国王立協会は、英語圏最古で現在も継続中の学術誌“The Philosophical Transactions of the Royal Society”の発行で知られており、2010年に350周年を迎えています。

Open Biology
http://rsob.royalsocietypublishing.org/

World’s oldest scientific publisher breaks new ground with Open Biology (Royal Society 2011/10/17付けプレスリリース)
http://royalsociety.org/news/Worlds-oldest-scientific-publisher-breaks-new-ground-with-Open-Biology/

Open Access publishing (Royal Society)
http://royalsocietypublishing.org/site/authors/EXiS.xhtml

参考:

Googleブックス、登録したキーワードに関連する新着図書を通知する機能を追加

登録したキーワードに関するウェブ上の新着コンテンツをメールやRSS形式で提供するサービス「Googleアラート」の対象に、Googleブックスが加わったようです。Googleアラート登録画面でタイプとして「書籍」を選択することで登録できるとのことです。

Keep me posted about new books with Google Alerts (Inside Google Books 2011/10/20付け記事)
http://booksearch.blogspot.com/2011/10/keep-me-posted-about-new-books-with.html

Googleアラート
http://www.google.co.jp/alerts

図書館におけるタブレット端末の活用方法や課題に関するセミナー資料(米国)

iPadのようなタブレット端末を図書館サービスにどう取り入れるかをテーマにしたALA TechSource主催セミナーの報告がウェブサイトに掲載され、スライド資料、質疑応答で出た質問、関連文献などが公開されています。発表者は米バージニア工科大学の職員3人です。スライド資料によるとセミナーでは以下のような内容について述べられたようです。

・タブレット端末の製品比較
・図書館でタブレット端末を導入する理由
・起こりうる問題(購入、貸出、ポリシー策定、スタッフの研修、ユーザサポート、評価)
・事例紹介(バージニア工科大学などの大学図書館、学校図書館、公共図書館)
・iPadアプリ紹介

Continuing the Conversation: Integrating iPads and Tablet Computers into Library Services (ALA TechSource 2011/10/13付け記事)
http://www.alatechsource.org/blog/2011/10/continuing-the-conversation-integrating-ipads-and-tablet-computers-into-library-service

米国ノースカロライナ大学等、図書館等の業務フローにおけるデジタルフォレンジック活用を目的とした研究プロジェクトを開始

米国のノースカロライナ大学図書館情報学部(School of Information and Library Science)は、メリーランド大学の人文学テクノロジー研究所(Maryland Institute for Technology in the Humanities)とともに、ボーンデジタルコンテンツの収集と保存を行う図書館・博物館・文書館においてデジタルフォレンジックの方法を活用するためのシステム開発等を行うプロジェクト“BitCurator”を開始したようです。

BitCurator
http://bitcurator.net/

MITH Partners with UNC SILS on Digital Forensics Project (Maryland Institute for Technology in the Humanities 2011/10/20付けの記事)
http://mith.umd.edu/mith-partners-with-unc-sils-on-digital-forensics-project/

WorldCat Localの検索インデクスにACM、Gale、CUP、Annual Reviewsなどのコンテンツが追加 検索可能論文は6億件以上に

2011年10月20日、米国のOCLCが、ディスカバリ・インタフェース“WorldCat Local”の検索インデクスに新規データベースを追加したと発表しました。これにより、検索対象データベースは1,600点、検索可能な論文は6.1億件以上、所蔵データも合わせた総データ件数は8.6億件を超えたとされています。追加されたデータベースには、ABC-CLIO、Accessible Archives、ACM Digital Library、Annual Reviews、ケンブリッジ大学出版局のCambridge Companions Onlineなど、Gale社のBusiness & Company Resource Center、などが含まれているようです。

More databases and collections added to WorldCat Local (OCLC 2011/10/20付けプレスリリース)
http://www.oclc.org/news/releases/2011/201160.htm

参考:
OCLCのWorldCat Localの検索インデクスにCrossRef、BioOneなどが追加 検索可能論文は5億件へ
http://current.ndl.go.jp/node/18312

10人のインタビューから学ぶ、研究データの共有・再利用・保存を促すものと阻むもの

EUの第7次研究枠組み計画(FP7)の資金提供を受けて行なわれているOpportunities for Data Exchange(ODE)プロジェクトが“Ten Tales of Drivers & Barriers in Data Sharing”と題するレポートを公開したようです。レポートでは、ODEが学術コミュニティや研究インフラ等の責任者に対して行なったインタビューをもとに、研究データの共有・再利用・保存に関する10の成功事例と教訓がまとめられているようです。

Ten Tales of Drivers & Barriers in Data Sharing (PDF)
http://www.alliancepermanentaccess.org/wp-content/uploads/downloads/2011/10/7782_ODE_Brochure_v5.pdf

Opportunities for Data Exchange (“ODE Outputs”から上記のPDF掲載ページに遷移できます)
http://www.ode-project.eu/

Drivers and barriers in data sharing (LIBER 2011/10/18付けの記事)

10月 20日

Yahoo! Japanの「東日本大震災写真保存プロジェクト」、Googleの「未来へのキオク」との連携や外部サイトの情報投稿などの機能拡張

Yahoo! JAPANによる「東日本大震災写真保存プロジェクト」が、機能拡張により、外部の写真・動画共有サイト等にある情報の投稿もできるようになったとのことです。また、Googleによる「未来へのキオク」プロジェクトとの連携も開始し、APIの相互提供により、それぞれのサービスに投稿された写真や動画などが両方のサービス上でアーカイブされ、閲覧することができるようになったとのことです。

「東日本大震災 写真保存プロジェクト」が総合的な震災記録サイトに~「未来へのキオク」とAPI連携、写真・動画共有サイトなどの情報も収集~(Yahoo! Japan 2011/10/20付けのプレスリリース)
http://pr.yahoo.co.jp/release/2011/1020a.html

2011年のオープンアクセスウィークは10月24日~30日

2011年10月24日~30日は「オープンアクセスウィーク」(Open Access Week)として、世界各地でオープンアクセスに関連する様々なイベントが予定されています。オープンアクセスウィークは2007年にスタートした試みで、今年で5回目となるそうです。また、期間中に行われる活動等を図示した世界地図が公開されており、それによると、世界で2,031の、日本では30の活動等が催されるようです。デジタルリポジトリ連合(DRF)の『月刊DRF』2011年10月号では各大学の機関リポジトリ担当者による「OAW2011オンライン座談会」という企画も掲載されています。

Open Access Week in Japan
http://cont.library.osaka-u.ac.jp/oaw/

国内イベント情報カレンダー(Open Access Week in Japan)
http://cont.library.osaka-u.ac.jp/scheduler/scheduler.cgi?date=201110

Open Acccess Week
http://www.openaccessweek.org/

新世代研究基盤“ReaD&Researchmap”のベータ版が公開

2011年10月20日、新世代研究基盤“ReaD&Researchmap”のベータ版が公開されました。これは、科学技術振興機構(JST)の“ReaD”と国立情報学研究所(NII)の“Researchmap”という2つのサービスが統合して生まれたものです。新サービスの提供主体はJSTとされています。正式公開は11月1日とのことです。

ReaD&Researchmap
http://researchmap.jp/

ReaD&Researchmap β版の公開(ReaD&Researchmap 2011/10/20付けお知らせ)
http://researchmap.jp/bbxo11bxz-70/#_70

新世代研究基盤『ReaD&Researchmap』の公開について-広がる仲間、つながるデータ、みつかる世界-(JST 2011/10/20付け発表)
http://www.jst.go.jp/pr/announce/20111020/index.html

参考:
研究者向けサービスのResearchmapとReaDが統合へ
http://current.ndl.go.jp/node/18002

科学技術振興機構(JST)、ReaDとResearchmapの統合・システム移行に関する情報提供サイトを公開

東京文化財研究所、美術雑誌『みづゑ』の明治期刊行分のデジタル化を進行中

東京文化財研究所の2011年9月活動報告によると、同研究所は、現在、国立情報学研究所(NII)と協力して、明治期刊行の美術雑誌『みづゑ』のデジタル化と公開に向けた作業を進めているそうです。廃刊・著作権切れとなった所蔵雑誌のなかで、『みづゑ』は国内外より閲覧要請が多いものとのことで、2011年度内に1~10号までを公開し、その後、明治期に刊行された89号までの公開を行うそうです。

明治期刊行の美術雑誌『みづゑ』のホームページ上での公開をめざして(東京文化財研究所 2011年9月活動報告)
http://www.tobunken.go.jp/japanese/katudo/201109.html#R-1

Googleと野村総合研究所、インターネット産業の日本経済への貢献などに関する調査報告書を公表

2011年10月19日、Google社と野村総合研究所が、インターネット産業の日本経済における位置づけやそれへの貢献などについての研究結果を発表しました。報告書の概要と全文PDFがウェブサイトで閲覧できます。報告書の22~27ページでは「震災復旧におけるインターネットの活用」についても触れられています。

インターネット経済調査報告書
http://www.internet-keizai.jp/

インターネット経済調査報告書(PDF:20ページ)
http://www.internet-keizai.jp/pdf/Economic_impact_of_the_Internet_jp.pdf

Google有馬社長「インターネット産業こそが日本の経済を押し上げていく」(INTERNET Watch 2011/10/20付けニュース)
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20111020_484909.html

GoogleとNRI、国内インターネット産業の調査結果発表 - 産業規模は20兆円(マイコミジャーナル 2011/10/20付けニュース)
http://journal.mycom.co.jp/news/2011/10/20/015/

ニュージーランド国立図書館、同館資料の統合検索サイト“National Library Beta”を公開

2011年10月20日に、ニュージーランド国立図書館が、同館所蔵の図書、手稿資料、写真、および新聞資料200万ページ以上を統合検索できるウェブサイト“National Library Beta”を公開したようです。検索結果では、資料種別や年代、関連するトピックス等でフィルタリングすることができるようです。同館では今後も“National Library Beta”の開発を継続するために、利用者からの意見を求めているようです。

National Library Beta
http://beta.natlib.govt.nz/

The National Library Beta is open (National Library of New Zealand 2011/10/20付けの記事)
http://www.natlib.govt.nz/about-us/news/national-library-beta?body_language=en

米国ハーバード大学バークマンセンター、「米国デジタル公共図書館」(DPLA)をテーマにしたポッドキャストを公開

2011年10月17日に、米国ハーバード大学バークマンセンターのウェブサイトで、同センターを中心に検討が進められている「米国デジタル公共図書館」(DPLA)をテーマにした、ポッドキャストが公開されています。

RB 185: The Next Generation Library (Berkman Center 2011/10/17付けの記事)
http://cyber.law.harvard.edu/interactive/podcasts/radioberkman185

英国図書館・情報専門家協会(CILIP)等3団体、学校図書館の価値への注意を促すためのキャンペーンを実施

英国の図書館・情報専門家協会(CILIP)や学校図書館協会(SLA)等の図書館関係団体が、学校図書館員と学校図書館のサービスの価値へ政策担当者等の目を向けさせ、支援を呼び掛けるキャンペーン“Shout About School Libraries and Schools Library Services”を開始したようです。CILIPによると、これは英国において公共図書館の閉鎖問題がクローズアップされる傾向にある一方で、子どもに対して情報リテラシースキル等を教える支援を行なう上で学校図書館員の専門知識と学校図書館のサービスは重要なものであるとして、それらへの注意を促すために行なわれるものとのことです。

Shout About School Libraries and Schools Library Services (Cilipのウェブサイト)
http://www.cilip.org.uk/get-involved/shout-about/pages/default.aspx

Time to SHOUT ABOUT School Libraries (Cilip 2011/10/18付けの記事)
http://www.cilip.org.uk/news-media/Pages/news111018.aspx

10月 19日

フランスとポーランドの両国立図書館が18世紀末の画家ノルブランの作品のデジタル化で協定を結ぶ

2011年10月7日に、フランス国立図書館(BnF)とポーランド国立図書館との間で、18世紀末から19世紀にかけて活躍した画家のジャン-ピエール・ノルブラン・ド・ラ・グルデーヌ(フランス語名Jean-Pierre Norblin de La Gourdaine/ポーランド語名 Jan Piotr Norblin)の作品をデジタル化することで協力協定が結ばれたようです。これは、フランス生まれのノルブランが、1774年以後30年にわたってポーランドのワルシャワに滞在して作品を生み出し続けていたためで、デジタル化された作品は今後ポータルサイトで提供されることになるようです。

Jean Pierre Norblin
http://norblin.bn.org.pl/

La BnF signe une convention de coopération avec la Pologne autour de l’oeuvre du peintre Norblin (PDF)(BnF 2011/10/7付けのプレスリリース)
http://www.bnf.fr/documents/cp_pologne_norblin.pdf

eサイエンスと大学図書館に関する英語文献リスト第1版が公開

Digital Scholarshipのウェブサイトで、「eサイエンスと大学図書館に関する文献リスト」(E-science and Academic Libraries Bibliography)の第1版が公開されています。この文献リストは、eサイエンスにおける大学図書館の幅広い役割を理解するのに役立つとされる、主として2007年から2011年10月18日までに出版された英語の論文や書籍等のリストのようです。リスト作成者は、ウェブサイトを運営しているベイリー(Charles W. Bailey)氏です。なお、リストでは、一般の図書館におけるデータキュレーションや研究データマネジメントの問題はカバーしていないとのことです。

E-science and Academic Libraries Bibliography
http://digital-scholarship.org/ealb/ealb.htm

The E-science and Academic Libraries Bibliography (Library Intelligencer 2011/10/19付けの記事)

子どもたちへ<あしたの本>プロジェクト、セブン&アイの協力を受けて移動図書館の定期巡回を開始

「子どもたちへ<あしたの本>プロジェクト」が、セブン&アイ・ホールディングスの協力を受けて、2011年10月22日から、宮城県内で移動図書館の定期巡回を開始すると発表しました。移動図書館が立ち寄るのは、同県内のセブンイレブン、イトーヨーカドー、ヨークベニマル、計4か所としています。これまで個別の訪問依頼には応えてきましたが、複数の施設を定期的に巡回するのは初めてとのことです。同プロジェクトは、社団法人日本国際児童図書評議会、社団法人日本ペンクラブ子どもの本委員会、財団法人日本出版クラブ、財団法人出版文化産業振興財団によるものです。

<あしたの本>プロジェクト移動図書館車 <あしたの本>プロジェクト移動図書館車初の巡回運行スタート(セブン&アイ・ホールディングス 2011/10/18付けプレスリリース)
http://www.7andi.com/news/pdf/2007/2011-1018-1558.pdf

セブン&アイ/宮城県で移動図書館を定期巡回(流通ニュース 2011/10/18付けニュース)
http://www.ryutsuu.biz/topix/d101820.html

参考:
日本国際児童図書評議会・日本ペンクラブらによる「子どもたちへ<あしたの本>プロジェクト」、2011年7月から移動図書館で被災地訪問

Google、らせん状の無限本棚をウェブで公開

2011年10月18日付けのGoogleのブログ記事で、Googleブックスに登録されている1万タイトル以上の電子書籍の表紙画像を用いた、らせん状の無限本棚が公開されています。28ある主題のなかから希望するテーマを選択すると、そのテーマの本棚の位置までカメラが動き、その後は本棚を回転させながら希望する本を選択するようになっているようです。なお、実際の利用に際しては、Google Chromeの利用が望ましいとされているようです。

WebGL Bookcase
http://workshop.chromeexperiments.com/bookcase

島根県松江市立図書館、情報システム構築の提案依頼書の中でRubyの使用を義務づける

島根県の松江市立図書館が、情報システム構築・運用支援・保守業務の委託事業者を募集していますが、その提案依頼書の中で、システム構築にあたってプログラミング言語“Ruby”を活用することが盛り込まれています。具体的には、提案依頼書の2.9.1節で、「本システムの構築にあたり、必要となる「Ruby」言語により開発されたシステムを導入し、必要に応じてカスタマイズ(ソフトウェア等を含む)を行うこと。また、本委託業務のために「Ruby」言語により新たに開発したシステムは、ソースコードを公開する場合がある。」としています。Rubyはまつもとゆきひろ(松本行弘)氏が開発した日本発のプログラミング言語で、同氏が松江市に在住していることから、島根県はRubyを軸としたIT産業の振興に力を入れているようです。Rubyを使用した図書館システムにはProject Next-L Enjuや、まちづくり三鷹のものなどがあります。

松江市立図書館情報システム構築・運用支援・保守業務委託事業者の募集について
http://www1.city.matsue.shimane.jp/bosyu/proposal/toshokan_system.html

提案依頼書(PDF文書:54ページ)

東日本大震災被災地の文化遺産が2012年版ワールド・モニュメント・ウォッチに選ばれる

ワールド・モニュメント財団(WMF)が、修復・保全が求められる文化遺産に対する支援を世界的に呼び掛けることを目的として1996年から隔年で実施している「ワールド・モニュメント・ウォッチ」の2012年版が発表されました。今回は41の国・地域にある67の文化遺産が選ばれており、その中に東日本大震災被災地の文化遺産も含まれているようです。日本からは他に京都の町屋群、平櫛田中の住居兼アトリエも選ばれています。

EAST JAPAN EARTHQUAKE HERITAGE SITES (WMF)
http://www.wmf.org/project/east-japan-earthquake-heritage-sites

WORLD MONUMENTS FUND ANNOUNCES 2012 WATCH, ENCOMPASSING 67 THREATENED CULTURAL-HERITAGE SITES ACROSS THE GLOBE (PDF:7ページ)
http://cdn.wmf.org/downloads/Watch-PR.pdf

about the World Monuments watch (日本語PDF:2ページ)
http://cdn.wmf.org/downloads/Map-Brochure-JAP.pdf

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