アーカイブ - 2010年 9月 - car

9月 30日

国際公文書館会議オスロ大会で、世界アーカイブズ宣言が採択される

2010年9月17日にオスロで開催された、国際公文書館会議(International Council on Archives:ICA)の年次大会において、世界アーカイブズ宣言(Universal Declaration on Archives)が採択されました。宣言では、アーカイブズの持つ唯一無二という特徴と、記録が必要とされている限りそれへの継続的なアクセスを提供するための必要な管理について、簡潔に表明しているとのことです。

Universal Declaration on Archives (英語版)
http://www.ica.org/sites/default/files/ICA_Universial%20Declaration%20on%20Archives_2010_Eng.pdf

インペリアル・カレッジ・ロンドン図書館、OPACの書誌詳細画面にQRコードとSNSのアイコンを追加

インペリアル・カレッジ・ロンドン図書館が、OPACの書誌詳細画面にQRコードとソーシャルネットワーキングサービス(SNS)のアイコンを追加したと発表しています。SNSでは、Delicious、Twitter、Facebookの3つのサービスが対象となっています。

Library catalogue enhancements - new developments for smartphones and social networking(インペリアル・カレッジ・ロンドン図書館のニュースリリース)
http://www3.imperial.ac.uk/library/news/catalogueenhancements

デジタル人文学に関するQ&Aのウェブサイトが開設される

コンピューターと人文学協会(Association for Computers and the Humanities)という国際的な学会組織が、“Chronicle of Higher Education”の運営する“ProfHacker”とともに、デジタル人文学に関する情報共有の場としてQ&Aのウェブサイト“Digital Humanities Questions & Answers”を開設しています。ウェブサイトでは、デジタル人文学に関する、アプリケーションやツール、データベース、インターフェースなど、それぞれのカテゴリごとに質問と回答が掲載されているとのことです。

Digital Humanities Questions & Answers
http://digitalhumanities.org/answers/

米ソニー、“Reader Library Program”の協力館30館を公表

米ソニー社が、同社の電子書籍閲覧端末“Reader”を使った、公共図書館での電子書籍の利用促進のためのプログラム“Reader Library Program”の協力館30館を公表しています。協力館はすべて、OverDrive社のネットワークのメンバー館だとのことです。プログラムは数週間のうちに開始されるようです。

Sony Announces Inaugural Participants in Reader Library Program(米ソニー社のニュースリリース)
http://news.sel.sony.com/en/press_room/consumer/computer_peripheral/e_book/release/58621.html

9月 29日

国民読書年を応援するキャンペーンソング「本のまほう」が完成

日本児童図書出版協会が制作した、国民読書年を応援するキャンペーンソング「本のまほう」が、同協会のウェブサイトから無料でダウンロードできるようになっています。作詞:あきやま ただし氏、作曲:松本雅隆氏、演奏:ロバの音楽座、歌:松本野々歩氏となっています。

国民読書年を応援するキャンペーンソング「本のまほう」が完成!
http://www.kodomo.gr.jp/campaign2010/

閲覧制限になった資料を紹介し知的自由の大切さを訴える「禁書週間」(米国)

米国で毎年9月の最終週に開催されている「禁書週間」(Banned Books Week)が2010年も開催されています。知的自由の重要性や検閲の危険性を訴えるためのイベントで、米国内で実際に閲覧制限になった資料や閲覧制限の申し立てがあった資料の紹介も行われています。米国図書館協会(ALA)のサイトでは、閲覧制限の申し立てのあった資料の多くが制限を免れたことについて、図書館員や関係者の努力によるものだとして、取り組みの継続を訴えています。

Banned Books Week: Celebrating the Freedom to Read(米国図書館協会(ALA)のサイトの情報)
http://www.ala.org/ala/issuesadvocacy/banned/bannedbooksweek/index.cfm

Books Challenged or Banned in 2009–2010(2009-2010年に閲覧制限になった資料、閲覧制限の申し立てのあった資料の紹介)
http://www.ala.org/ala/issuesadvocacy/banned/bannedbooksweek/ideasandresources/free_downloads/2010banned.pdf

参考:

カナダ・トロント大学図書館、紙の使用を削減するためプリンターを両面印刷に設定

カナダのトロント大学図書館では、使用する紙の量を減らすため、プリンターの初期設定を両面印刷に変更したとのことです。2009年の秋に試行したところ紙の使用量が30%削減されたため、2010年5月から大学内の複数の図書館で実施することになったとのことです。年間50万枚の紙の節約になると推測されています。

U of T Libraries set to save forest of paper each year(2010/9/27付けトロント大学図書館のニュース)
http://www.news.utoronto.ca/campus-news/u-of-t-libraries-set-to-save-forest-of-paper-each-year.html

米国科学財団等の3団体が協同で、アメリカンフットボールに潜む科学を紹介する動画を作成・公開

2010年9月28日、米国NBCの教育部門である“NBC Learn”が、米国科学財団(NSF)とナショナルフットボールリーグ(National Football League:NFL)とともに、アメリカンフットボールに潜む科学を動画形式で紹介する“Science of NFL Football”を作成・公開しました。このプロジェクトは、複雑な科学の概念を学生や教員に理解してもらうことを目的としたもので、“Science of NFL Football”では、“Vectors”といったすでに公開されている動画に加え、今後、7週間にわたって毎週新たな動画を追加するとのことです。なお、2010年2月に開催されたバンクーバーオリンピックの時期にも“Science of the Olympic Winter Games”として類似のプロジェクトが行われており、今回はその後継にあたるとのことです。

National Science Foundationでの“Science of NFL Football”
http://www.nsf.gov/news/special_reports/football/

NBC Learnでの“Science of NFL Football”
http://www.nbclearn.com/portal/site/learn

Internet Archiveがスキャンした図書が100万冊を突破

2010年9月28日、Internet Archiveがスキャンした図書が100万冊を突破したとのことです。

One Million Books Scanned (2010/9/28付け What's New at the Internet Archiveの記事)
http://internetarchive.wordpress.com/

Milestones: The Internet Archives Scans Its 1 Millionth Book (2010/9/29付け Resource Shelfの記事)
http://web.resourceshelf.com/go/resourceblog/60898

“Europeana Travel”がデジタル保存の実践と計画に関する調査報告書を公開

2010年9月28日、“Europeana Travel”がデジタル保存の実践とその計画に関する調査報告書を、8月2日付で公開しました。報告書には、現在のデジタル化事業を評価し、現状のデジタル保存インフラに関する深い理解を得ること、そしてデジタル保存の状況とニーズに関する情報を集約すること等を目的とした、調査結果が記されているとのことです。

Report on digital preservation practice and plans amongst LIBER members with recommendations for practical action
http://www.europeanatravel.eu/downloads/D1.3._ET_report_final_23092010.pdf

9月 28日

Googleによりスキャンされたゲント大学図書館のパブリックドメイン資料がEuropeanaに追加

ベルギーのゲント大学図書館は、Googleによりスキャンされたゲント大学図書館のパブリックドメイン資料が、デジタル化した欧州の文化遺産を提供するEuropeanaに追加されたと発表しています。フランス語、オランダ語、ドイツ語などで書かれた10万冊、3000万ページの資料がEuropeanaから利用可能となったとのことです。

UGent books now available in Europeana !(ゲント大学図書館のサイトの情報)
http://lib.ugent.be/en/europeana

Digitization: Ghent University Library Becomes First to Contribute Books Scanned by Google to Europeana(2010/9/27付けResourceshelfの記事)
http://web.resourceshelf.com/go/resourceblog/60873

レイ・チャールズ記念図書館がロサンゼルスで開館

2010年9月23日、レイ・チャールズの記念図書館(Ray Charles Memorial Library)が、米国ロサンゼルスで開館しました。同日はレイ・チャールズの生誕80周年に当たるそうです。同館には、レイ・チャールズの舞台衣装やサングラスなどが陳列されているほか、レイ・チャールズのリズムとメロディをミキシングできる専門室やカラオケルームも用意されているとのことです。なお、同館は招待した学校の児童が利用できるのみで、一般公開は来年になるとのことです。

Ray Charles Foundation
http://www.theraycharlesfoundation.org/Foundation.html

Ray Charles Memorial Library Opens In L.A. (2010/9/24付け NPRのニュース)
http://www.npr.org/templates/story/story.php?storyId=130098859

Ray Charles Memorial Library Opens in Los Angeles (2010/9/27付け the Boomboxの記事)

米国ヒューレッド・パッカード社、ポール・マッカートニー氏の作品のデジタル化等で提携

2010年9月22日、ポール・マッカートニー氏とヒューレッド・パッカード社(HP)が提携を発表し、今後HPはマッカートニー氏の作品をデジタル化した上で、プライベートクラウドの環境を通じて公開するとのことです。デジタル化対象の資料は、ビートルズ時代からソロ活動までの音楽作品・アートワーク・写真・絵画・動画などで、一部には未公開の資料も含まれるようです。

HP to create and deliver Paul McCartney's Digital Library via Private Cloud (2010/9/22 Paul McCartney.comのプレスリリース)
http://www.paulmccartney.com/news.php#/2009/2010-09

HP to Create and Deliver Paul McCartney’s Digital Library via Private Cloud (2010/9/22付け HPのプレスリリース)
http://www.hp.com/hpinfo/newsroom/press/2010/100922c.html

P・マッカートニー作品をクラウドでライブラリー化、HPとコラボ (2010/9/23付け AFPBB Newsの記事)

米国議会図書館(LC)にTwitterを保存されないようにするサービス“NoLOC.org”

2010年10月10日から米国議会図書館(LC)がTwitterのアーカイブを開始しますが、これに反対すべく、Twitterを保存されないようにするサービス“NoLOC.org”が登場しています。これは、LCとTwitter社との協定が、ツイート後6ヶ月間(24週間)削除されていないツイートをアーカイブするのに適当と判断されていることに基づき、アーカイブを希望しないツイートを23週間目に削除するサービスのようです。なお、アーカイブを希望しないツイートかどうかは、ハッシュタグ(#noloc)によって判断するとのことです。

#NoLOC.org
http://noloc.org/

参考:
E1042 - 米国議会図書館,Twitterの全公開ツイートを保存へ
http://current.ndl.go.jp/e1042

英国図書館、ギリシャの写本コレクションをデジタル化

英国図書館(BL)が、ギリシャの事業家の名前を冠した“Stavros Niarchos Foundation”からの助成を受けて、ギリシャの写本284冊をデジタル化したと発表しています。デジタル化の作業は引き続き進められていくとのことで、2012年にはさらに250冊の写本がデジタル化される予定のようです。

British Library digitises Greek manuscripts(BLのニュースリリース)
http://www.bl.uk/news/2010/pressrelease20100927.html

フランス・トゥールーズ市、ウィキメディア・フランス協会と提携し博物館資料などを公開へ

フランス・トゥールーズ市が、同市内の文書館及び自然史博物館の資料の画像などを、Wikimedia財団が運営するメディアファイルの集積場“Wikimedia Commons”で公開することで、ウィキメディア・フランス協会と合意した、と報じられています。なお、自然史博物館は、2010年4月から同協会と共にコレクションのデジタル化プロジェクト“Phoebus”を実施しているようです。

La Ville de Toulouse signe un accord avec Wikimedia Commons(BiblioFrance 2010/9/21付けの記事)
http://www.bibliofrance.org/index.php?option=com_content&view=article&id=1078

Toulouse signe avec Wikimedia(ActuaLitté 2010/9/27付けの記事)
http://www.actualitte.com/actualite/21724-wikimedia-commons-photos-archives-toulouse.htm

Projet Phoebus(Wikimedia Commons)

使われなくなった電話ボックスが「図書館」に(英国)

2010年9月21日付けの英国BBCのニュースで、使われなくなった電話ボックスが「図書館」として利用されている様子が紹介されています。記事によると、英国のノース・ヨークシャ―にある村の教区会が、村の中心部にある電話ボックスを電話会社から1ポンドで買い取り、それを村人の本の交換場所として利用しているとのことです。現在3か月間の試用期間とのことですが、子どもも利用しており、好評であるとのことです。

Disused red telephone box becomes village 'library' (2010/9/21付け BBCのニュース)
http://www.bbc.co.uk/news/uk-england-york-north-yorkshire-11385062

カナダ・トロント大学図書館、目標の25万冊の図書をデジタル化

Internet Archiveは、提携機関であるカナダ・トロント大学図書館の図書のデジタル化件数が目標としていた25万冊分に達したと発表しています。25万冊という目標は、同館のライブラリアンであるムーア(Carole Moore)氏が6年前に打ち出していたようです。

Milestone reached! 250,000 books from uToronto(Internet Archive)
http://www.archive.org/post/326578/milestone-reached-250000-books-from-utoronto

9月 27日

ライズシステム開発、図書切り抜き検出システムを販売開始

ソフトウェアの開発・販売を手がけるライズシステム開発が、「図書切り抜き検出システム」の販売を開始したと発表しています。同システムでは、資料の貸出時と返却時の重量差を検出することで、切り抜きの有無を調べることができるとのことです。

図書切り抜き検出システム(BCDS)(ライズシステム開発)
http://www.rise-sd.jp/bcds.html

ブログのつながりによって構成されたコミュニティ「ブロゴスフィア」の現状

2010年9月20日付けのthe Blog Heraldのウェブサイトに、2010年現在の全世界のブロゴスフィア(ブログのつながりによって構成されたコミュニティ)の状況が図案化され公開されています。これは、世界のブログを日々分析するウェブサイト“BlogPulse”のデータを元に作成されたもので、作成段階でのブログの総計は約1億4600万件にのぼり、ブログ作成者の男女比では67%が男性、地域別では米国が48%、EU圏が26%を占めるようです。言語別に比較すると、日本語が37%と最も多く、ついで英語が36%、中国語が8%の順になるとのことです。

State of The Blogosphere (2010/9/20付け the Blog Heraldの記事)
http://www.blogherald.com/2010/09/20/state-of-the-blogosphere-in-2010/

BlogPulse
http://www.blogpulse.com/

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