米国議会図書館とユネスコは2009年から共同で、Carnegie Corporation of New Yorkの資金提供の下、サハラ以南のアフリカと旧ソ連に属していた共和国のWorld Digital Library(WDL)への参加を支援するプロジェクトに取り組んでいます。このほど、3年計画のこのプロジェクトの第1段階が完了し、これらの地域の国がすでにWDLに参加、あるいは、将来参加予定の状況だということです。また、2010年6月22日~23日にかけて、最初のWDLパートナー会議が開催されますが、これに関連して、旧ソ連の各国(アルメニア、アゼルバイジャン、ベラルーシ、グルジア、カザフスタン、キルギス、モルドバ、タジキスタン、トルクメニスタン、ウクライナ、ウズベキスタン)の図書館、文書館、美術館の館長や技術スタッフが集まり、WDLに追加すべき資料について話し合う会議が開催されます。
New International Institutions Join World Digital Library
New Participants in Sub-Saharan Africa, Former Soviet Republics/Eurasia
(6月21日付けLCのプレスリリース) http://www.loc.gov/today/pr/2010/10-143.html
米国の大学・研究図書館協会(ACRL)が刊行した“College & Research Libraries News”6月号に、2010年における大学・研究図書館の10の傾向を紹介した記事“2010 top ten trends in academic libraries”が掲載されています。最新の研究文献のレビューを基に、以下のような傾向をリストアップしています。リストはアルファベット順で、優先順位等の各付けではないとのことです。
OCLCは、WorldCatのレコード利用・再配布に関する新しいポリシーとなる“WorldCat Rights and Responsibilities for the OCLC cooperative”を2010年8月1日から導入すると発表しています。新ポリシーについては、1987年のガイドライン“Guidelines for Use and Transfer of OCLC Derived Records”に代わるものとして2008年11月に最初の案が公表されたものの反対が多く2009年に撤回され、2010年4月に、今回の新ポリシーのドラフトが示されていました。