米国大学・研究図書館協会(ACRL)はこのほど、“Comprehensive Guide to Emergency and Disaster Preparedness and Recovery”(緊急事態・災害への備えと復興に関する総合ガイド)を刊行しました。本書は、地震、火事、洪水、ハリケーンなどの災害から復興した実際の事例を引きながら、災害計画の立案、緊急事態への対応、災害からの復興といったトピックについて、実践的なアドバイスを行っています。
DAISYコンソーシアムは、オープンソースのマルチメディアDAISY作成ツール“Tobi version 1.0”をリリースしました。Tobi version 1.0の最大の特徴は、テキストとナレーションの音声録音を同期させられる点にあり、フルテキスト、フルオーディオのデジタル録音図書をDAISY3フォーマットで作ることができます。
Tobi Version 1.0 - the DAISY Consortium's Open Source Multimedia Production Tool, Has Been Released(DAISYコンソーシアムのニュースリリース) http://www.daisy.org/news-detail/755
英国ウェールズ地方のカーディフ中央図書館が、王立公認測量士協会(Royal Institute of Chartered Surveyors)の賞と、王立英国建築家協会(Royal Institute of British Architects)の賞という2つの賞を受賞したと報じられています。同館は、英国の建築系企業BDP社がデザインし、建物屋上の緑化などで注目を集めていました。
米国カリフォルニア大学サンディエゴ校のスクリップス海洋研究所図書館(Scripps Institution of Oceanography Library)が、Googleの協力の下でコレクションの一部をデジタル化すると発表しています。同館は世界最大級の海洋学系図書館で、海洋学に関する資料22万点を所蔵しているとのことです。コレクションのおよそ半分に当たる資料10万点がデジタル化され、GoogleブックスやHathiTrustで提供されるようです。
欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会(European Commission)が、デジタル時代において経済的・社会的利益を増大させるための方策や活動についての概要をまとめた、“Digital Agenda: Commission outlines action plan to boost Europe's prosperity and well-being”と題するアジェンダを公表しています。「デジタルの単一市場」「相互運用性」「インターネットの信頼性とセキュリティ」「インターネットアクセス速度」「研究と開発」「デジタルリテラシーの向上」「情報通信技術の適用」という7つの項目に分けてまとめられています。
米国フロリダ州のジャクソンビル公共図書館(Jacksonville Public Library)では、利用者の罰金滞納額の合計が1,320万ドルに上るとのことです。同館では、滞納額ゼロを目指して、滞納がある場合は資料の貸出を認めない“Get To Zero”という取り組みを2010年7月1日に開始するとのことです。
ProQuest社が、イタリアのフィレンツェ国立中央図書館の所蔵する16-17世紀の資料をデジタル化するとのことです。対象冊数は3000-4000冊で、同社の“Early European Books Online”で検索可能になるとのことです。イタリア国内の人は無料でアクセスできるということになる模様です。
ProQuest partners with Biblioteca Nazionale Centrale di Firenze to make rare Early European Books accessible around the world(2010/5/24付けPeter Scott’s Library Blogの記事)