アーカイブ - 2010年 1月 - car

1月 18日

OCLC、「研究評価プロセスにおける研究図書館の役割」に関する報告書続編を発表

OCLCは2009年12月にウェブで公開した報告書“A Comparative Review of Research Assessment Regimes in Five Countries and the Role of Libraries in the Research Assessment Process”の続編として、“Research Assessment and the Role of the Library”(『研究評価と図書館の役割』)を発表しました。この報告書は、先に発表した報告書の概要をまとめるとともに、研究評価に関わる図書館が増えている最近の兆候の背景に触れ、さらに、研究図書館への提言も行っています。

New Report, "Research Assessment and the Role of the Library"
http://www.oclc.org/research/news/2010-01-07.htm

オンライン版の新聞、有料なら読まない人が77%(米国)

米国の調査会社Harris Interactive社が、2009年12月に米国の成人を対象に行った新聞の購読に関する調査の結果を発表しています。オンライン版あるいは印刷版の新聞をほぼ毎日読むという人は全体の43%で、18歳から34歳までに限ると23%となっています。また、オンライン版の新聞を読んでいる人を対象にした、オンライン版の新聞が有料になった場合にいくらなら支払ってもよいかという質問では、77%が支払いたくないと回答しています。

Just Two in Five Americans Read a Newspaper Almost Every Day(Harris Interactiveのプレスリリース)
http://www.b2i.us/profiles/investor/ResLibraryView.asp?ResLibraryID=35425&Category=1777&BzID=1963

英国の高等教育関係者のWeb2.0ツール使用の現状調査

英国情報システム合同委員会(JISC)が助成する、高等教育機関間でのインフラやプラットフォームの共有について検討するプロジェクト“Shared Infrastructure Services (SIS) ”が報告をまとめています。この報告は、どんなWeb2.0サービスが、どのような目的で、どんな理由から、高等教育の関係者によって使われているのかを調査し、その結果をまとめたものです。

Russell, Rosemary and Chapman, Ann JISC SIS Landscape Study. Project Report. UNSPECIFIED.
http://ie-repository.jisc.ac.uk/438/

BL、動画コレクションのアクセシビリティ向上を目指し、新プロジェクト開始

英国図書館(BL)が、図書館の動画コレクションへの「デジタルアクセス」を向上させるため、Cambridge Imaging Systems社と契約したことを発表しました。BLが導入を決めたCambridge Imaging Systems社のデジタル動画アーカイブ管理システム“Box of Broadcasts”はすでに、BBC、英国大学フィルム・ビデオ協議会(BUFVC)、国防省にでの運用実績があります。今後、機能性や機能性を、BLの仕様に合わせて開発していくことになります。

Cambridge Imaging Systems help build British Library Moving Image Archive
(BLのプレスリリース)
http://www.bl.uk/news/2010/pressrelease20100115.html

Cambridge Imaging Systems社
http://www.cambridgeimaging.co.uk/

HathiTrust、デジタルコンテンツが500万件を超える

米国の26大学による共同デジタルリポジトリHathiTrustが、2009年12月の活動報告で、デジタルコンテンツの件数が500万件を超えたと発表しています。2009年12月に50万件強のコンテンツが追加され、合計件数は約522万件となっています。2010年内に800万件に達すると予想されているようです。

Update on December 2009 Activities(HathiTrust)
http://www.hathitrust.org/updates_december2009

Hathi Trust Digital Library
http://catalog.hathitrust.org/

参考:
米国のデジタルリポジトリ“HathiTrust”によるデジタル図書館
http://current.ndl.go.jp/node/15251

IFLA、国際ブルーシールド委員会がハイチ大地震について支援を発表

国際図書館連盟(IFLA)、国際ブルーシールド委員会(ICBS)はハイチ大地震に関し、遺憾の意を示すとともに、被害への支援を発表しています。ICBSは、図書館の文化資源復興のため、必要な情報を収集中で、その内容を適宜報告するとしています。

IFLA supports Haitian colleagues in their struggle to recover from the earthquake
http://www.ifla.org/en/news/ifla-supports-haitian-colleagues-in-their-struggle-to-recover-from-the-earthquake

ハイチ大地震に関する情報を集めている国内の図書館サイト

大阪府立図書館、読み上げソフト等に対応した蔵書検索をスタート

大阪府立図書館が、ウェブページの読み上げソフト、音声ブラウザに対応した、視覚障害者向けの蔵書検索システムをスタートしました。

蔵書検索(スクリーン・リーダー、音声ブラウザ対応)
http://www.library.pref.osaka.jp/central/taimen/search/index.html

視覚障害者向け蔵書検索HP、全盲の司書ら開発 大阪
- 産経ニュース 2010/1/16付けの記事
http://sankei.jp.msn.com/region/kinki/osaka/100116/osk1001160246000-n1.htm

兵庫県内の図書館による、阪神・淡路大震災に関する展示など

2010年で発生から15年となった阪神・淡路大震災に関連して、兵庫県内の図書館で実施されている展示等のうち、いくつかを紹介します。

展示「作家たちの阪神淡路大震災」(神戸市立図書館)
http://www.city.kobe.lg.jp/information/institution/institution/library/event/exhib1f_0912.html

展示「震災を伝え続ける」(神戸市立図書館)
http://www.city.kobe.lg.jp/information/institution/institution/library/event/exhib2f_0912.html

震災15年(兵庫県立図書館)
http://www.library.pref.hyogo.jp/event/event2009/shinsai15.pdf

西部館で「1.17の記憶 ~あれから15年~」に関連した図書の展示(1/16~1/24)(明石市立図書館)
http://www.akashi-lib.jp/d_news/cm_news.cfm

地震に備えて(芦屋市立図書館)
http://www.ashiya-city-library.jp/fair56.html

1月 15日

「生きている本」を読む“Living Library”が“Human Library”に名称を変更

2000年にデンマークで開始された“Living Library”は、障害者や性的マイノリティといった人々を“Living Books”(生きている本)として「貸出」し、「読書」を通じて偏見を乗り越えるという試みですが、2010年から、その名称を“Human Library”に変更するとのことです。変更の理由として、“Living Library”という名前を米国の企業が所有していること、デンマーク語からの正しい翻訳は“Human Library”になることがあげられれています。2010年は名称の移行期間になるとのことです。

Major changes in 2010(2010/1/5付けHUMAN Libraryのウェブサイトの記事)
http://human-library.org/major-changes-coming-up-for-2010.html

Living Library becomes Human Library(2010/1/9付けPeter Scott's Library Blogの記事)
http://xrefer.blogspot.com/2010/01/living-library-becomes-human-library.html

参考:

Medline Plus、携帯電話向けサービスを開始

米国医学図書館(NLM)が提供している保健・医療情報データベース“MEDLINE Plus”が、携帯電話でも利用可能になったということです。

Medline Plus
http://www.nlm.nih.gov/medlineplus/

携帯用サイト
http://m.medlineplus.gov/

※修正情報※
今回携帯版が提供されたのは、医学文献情報データベース“Medline”ではなく、保健・医療情報データベース“Medline Plus”です。当初配信した記事に誤りがありましたので、修正いたしました。(2010/1/15 15:49)

大学へのKindle DX導入パイロットプロジェクトを巡る騒動(米国)

米国では2009年秋から、大学の授業にAmazon社のKindle DXを導入するパイロットプロジェクトがスタートしました。これに対し、全米視覚障害者連合(NFB)と米国視覚障害者委員会(ACB)が、現時点でKindle DXは視覚障害者を支援する機能が不十分で、授業にKindle DXを用いることは、情報アクセスの面で視覚障害者を不利な立場にするとし、プロジェクトに参加している大学を訴えるなどしていました。2009年12月には、ウィスコンシン-マディソン大学とシラキュース大学が、導入決定からわずか3ヶ月程度で導入中止を決定、2010年1月11日には、NFBとACBと両組織から訴訟を起こされていたアリゾナ州立大学が和解、さらに同13日にはケース・ウェスタン・リザーブ大学、ペース大学、リード・カレッジの3校が、パイロットプロジェクト終了後、大学でのKindle DXの使用を推奨しないということでNFB及びACBと合意したということです。

米国の大学が教室内での「Kindle」の使用を禁止に
- COMPUTERWORLD.jp 2010/1/14付けの記事
http://www.computerworld.jp/topics/bg/171890.html?RSS

視覚障害者団体とアリゾナ州立大、Amazon Kindle DX差別訴訟で和解

BBC、ウェブサイトの検索システムを刷新

英国放送協会(BBC)のウェブサイトの検索システムが新しくなり、BBCのブログにその解説が掲載されています。BBCのニュース、スポーツ情報、テレビ・ラジオ番組、ブログ、国や人物のプロフィール、その他のウェブ情報などのコンテンツがそれぞれ「ゾーン」として区分けされており、検索内容と各ゾーンでの対応する内容に応じて、これらのゾーンの画面上のレイアウトが自動的に調整されて、検索者にとって必要と思われる情報が重点的に表示されるようになっているとのことです。

BBC launches Enhanced Search(2010/1/13付けBBC Internet Bolgの記事)
http://www.bbc.co.uk/blogs/bbcinternet/2010/01/bbc_launches_enhanced_search.html

BBC Begins to Roll Out Enhanced Search Services to Web Site, Blog Post Provides Excellent Background About the Project(2010/1/13付けResourceShelfの記事)

1月 14日

米国図書館協会、1999-2009年の図書館事情をまとめたレポートを公表

米国図書館協会(ALA)が、1999年から2009年までの10年間における米国の図書館事情をまとめた報告書を公表しています。公共図書館、学校図書館、学術図書館、図書館ネットワークの4つの章からなっています。

New ALA report details economic trends in libraries and 2010 outlook(2009/1/12付けALAのプレスリリース)
http://www.ala.org/ala/newspresscenter/news/pressreleases2010/january2010/outlook_ors.cfm

子どもたちを読書好きに変える「図書館犬」

動物セラピーを専門にする米国の非営利団体“Intermountain Therapy Animals”は、子どもたちが犬に本を読み聞かせることを通じてリテラシーを高めるというプログラム“Reading Education Assistance Dogs” (R.E.A.D.)に取り組んでいます。このプログラムに参加している図書館では、多くの子どもたちが読書嫌いから読書好きへと変身を遂げています。これまで読書を途中で投げ出していた子どもたちも、静かに、興味深そうに音読に耳を傾け、読みに詰まると鼻で優しく「続きを読んで」とねだる犬たちのおかげで、最後まで本を読み終えることができるそうです。

These Libraries Are Going To The Dogs
- seattlepi Readers Blogs 2010/1/13付けの記事
http://blog.seattlepi.com/bookpatrol/archives/190927.asp?from=blog_last3

学術出版とパブリックアクセスのあり方はこれから?(米国)

2009年秋、連邦議会科学技術委員会と大統領府科学技術政策局 (OSTP)は共同で、
学術出版の現状を調査し、学術雑誌論文のパブリックアクセス拡大に向けた提言を検討するラウンドテーブル(Scholarly Publishing Roundtable)を召集しました。ラウンドテーブルには、商業出版社、大学出版、大学図書館などの関係者が参加し、議論を重ねてきました。このほどその最終報告書が完成し、発表されています。学術出版の利益を守りながら、パブリックアクセスを発展させるための方向性が「政府機関はパブリックアクセスポリシーを検討する際、全てのステークホルダーと協議すべきである」「政府機関は刊行とパブリックアクセスの間に特定のエンバーゴ期間を定めるべきである」といった提言としてまとめられています。

Scholarly Publishing Roundtable Report and Recommendations(報告書本文)
http://www.aau.edu/WorkArea/DownloadAsset.aspx?id=10044

プレスリリース
http://www.aau.edu/WorkArea/DownloadAsset.aspx?id=10052

ラウンドテーブルに関する情報が集められた米国大学協会のウェブページ

図書館向けオープンソースソフトKohaを手がけるLibLime社、買収される

オープンソースの図書館システム“Koha”の商用サービスを手がけるLibLime社が、図書館システム向けソリューション事業大手で、電子図書館ソフト“ArchivalWare”を販売しているProgressive Technology Federal Systems社に買収されるということです。

PTFS to Acquire LibLime
(LibLime社のプレスリリース)
http://www.liblime.com/news/ptfs-to-acquire-liblime

LibLime Acquisition by PTFS Marks a New Era for Koha
- Library Journal 2010/1/13付けの記事
http://www.libraryjournal.com/article/CA6714841.html

オークション目録の長期保存とアクセシビリティ向上を研究するプロジェクト(米国)

アンドリュー・メロン財団の資金援助の下、学術雑誌のバックナンバーのデジタル化・アーカイビングを行っているJSTOR、フリック・コレクション、メトロポリタン美術館が協力して、オークション目録の長期保存とアクセシビリティ向上に関する研究プロジェクト“Auction Catalogs”を開始しました。オークション目録は、美術マーケットやコレクション史の研究にとって重要な資料であるものの、美術館は長期保存や保存場所の制限といった課題に直面しています。プロジェクトでは試みに18世紀から20世紀初頭にかけてのオークション目録を何冊かデジタル化し、必要な長期保存技術、検索技術についての研究を進めるということです。

Auction Catalogs
http://auctioncatalogs.jstor.org/

NYタイムズ紙がLinked Dataとして公開している件名標目が1万件に増加

ニューヨーク・タイムズ紙は、独自の件名標目をLinked Open Dataとして公開していますが、2009年秋に公開された人名約5000件に続き、2010年1月には組織名・会社名・地名等の約5000件が追加され、合計で約1万件となっています。RDFとHTMLで公開されており、将来は3万件が公開される予定とのことです。

More Tags Released to the Linked Data Cloud(2010/1/13付けNewYorkTimesの記事)
http://open.blogs.nytimes.com/2010/01/13/more-tags-released-to-the-linked-data-cloud/

data.nytimes.com
http://data.nytimes.com/

For Developers and Other Interested Parties: The NY Times Adds 5,000 More Tags to their Linked Data Cloud(2010/1/13付けResourceShelfの記事)

BioMed Central、電子ジャーナルアーカイビングプロジェクトに参加

世界最大のオープンアクセス誌出版社であるBioMed Centralが、電子ジャーナルのアーカイビングを手がける2プロジェクト、PorticoとCLOCKSSとそれぞれ提携することを発表しました。プレスリリースによると、どちらのプロジェクトにおいても、BioMed Centralの全論文コレクション6万件以上がアーカイブの対象となるようです。

BioMed Central Joins CLOCKSS to Archive its Open Access Articles
- Resourse Shelf 2010/1/14付けの記事
http://www.resourceshelf.com/2010/01/13/biomed-central-joins-clockss-to-archive-its-open-access-articles/

Portico to Preserve Open Access Content from BioMed Central
(Porticoのニュースリリース)
http://www.portico.org/news/011210.html

参考:
CA1645 - 電子ジャーナルのアーカイビングの現状:レポートE-Journal Archiving Metes and Boundsを中心に

図書館振興財団、2010年度の助成事業の募集要項を公開

財団法人図書館振興財団のウェブサイトで、同財団による2010年度(平成22年度)の助成事業の募集要項および申請書類が公開されています。

助成事業募集要項・申請要領
http://www.toshokanshinko.or.jp/jigyou/download.htm

事業内容(助成事業の日程あり)
http://www.toshokanshinko.or.jp/jigyou/index.htm

参考:
図書館振興財団、2009年度助成事業を発表
http://current.ndl.go.jp/node/13567

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