アーカイブ - 2010年 1月 - car

1月 26日

Huffington Post、世界の美しい図書館を紹介

米国のニュースサイトHuffington Postが、驚嘆するほどの美しさを誇る世界の図書館11館を紹介しています。それぞれに採点投票することができるようになっており、アイルランドのトリニティ・カレッジ図書館(Trinity College Library)やスイスのザンクト・ガレン修道院図書館(Abbey Library of St. Gallen)、スウェーデンのストックホルム公共図書館(Stockholm Public Library)が特に高い評価を受けているようです。

The Most Amazing Libraries In The World(Huffington Post 2010/1/22付けの記事)
http://www.huffingtonpost.com/2010/01/22/the-most-amazing-librarie_n_432126.html

図書館システムに関する国際調査の2009年版が公表される

Marshall Breeding氏による、図書館システムに関する国際調査の第3回目となる2009年版の結果が公表されています。2009年11月から2010年1月の期間で実施され、英語圏を中心とする56か国からの2,098の回答があったとのことです。各種の図書館システムについて、システムそのものやサポート体制についての満足度をランキング形式でまとめた表も掲載されています。概して、小規模な図書館向けのシステムは満足度が高く、大規模図書館向けや多種の図書館に対応したシステムは、評価がばらついているとのことです。また、個別のシステムごとの詳細な評価もみることができます。

Perceptions 2009: An International Survey of Library Automation(主要システムについての満足度の表あり)
http://www.librarytechnology.org/perceptions2009.pl

Select an ILS Product(個別のシステムについての詳細)
http://www.librarytechnology.org/survey-2008-product-select.pl

フランスの出版協会、Googleブックス訴訟の和解案に異議

フランスの出版協会“Le Syndicat National de l'Edition”が、Googleブックス訴訟の修正和解案についての意見提出期限である2010年1月28日を前に、同案に異議を唱える10ページの文書を担当判事宛に送付したと報じられています。

Le SNE poursuit le lutte contre Google(Le Figaro 2010/1/20付けの記事)
http://www.lefigaro.fr/medias/2010/01/20/04002-20100120ARTFIG00879-le-sne-poursuit-le-lutte-contre-google-.php

French PA to make new Google objections(Bookseller.com 2010/1/21付けの記事)
http://www.thebookseller.com/news/110280-french-pa-to-make-new-google-objections.html

参考:
CA1702 - 動向レビュー:Google Book Searchクラスアクション(集合代表訴訟)和解の動向とわが国の著作権制度の課題 / 鳥澤孝之
http://current.ndl.go.jp/ca1702

ACRL、2010年の大学図書館優秀賞と“Academic/Research Librarian of the Year”を発表

米国の大学・研究図書館協会(ACRL)が、2010年の大学図書館優秀賞受賞館と“Academic/Research Librarian of the Year”の受賞者を発表しています。大学図書館優秀賞のコミュニティカレッジ部門にペンシルバニア州のバックス・カウンティー・コミュニティカレッジ図書館、カレッジ部門にイリノイ州のエルムハースト・カレッジのA.C.ビューラー図書館、大学部門にインディアナ大学ブルーミントン図書館が選ばれています。また、“Academic/Research Librarian of the Year”には、Maureen Sullivan Associatesのオーナーで、シモンズ・カレッジ図書館情報学大学院の実務教授(Professor of Practice)であるサリバン(Maureen Sullivan)氏が選ばれています。

2010 ACRL Excellence in Academic Libraries Award Winners(ACRLのニュースリリース)
http://www.acrl.ala.org/acrlinsider/2010/01/21/2010-acrl-excellence-in-academic-libraries-award-winners/

1月 25日

2009年の書籍・雑誌の販売金額、21年ぶりに2兆円を下回る

2009年に刊行された出版物(書籍・雑誌)の推定販売金額は前年比4.1%減の1兆9356億円で、21年ぶりに2兆円を下回ったとのことです。出版科学研究所の発表によるもので、前年に比べて書籍が4.4%減、雑誌が3.9%減とのことです。

出版:09年販売額2兆円割る 21年ぶり(2010/1/25付け毎日.jpの記事)
http://mainichi.jp/enta/book/archive/news/2010/01/20100125k0000e040068000c.html

WorldCat.orgでJSTOR収録の論文が検索可能に

電子ジャーナル等のアーカイブ“JSTOR”に収録されている450万本以上の論文等のコンテンツが、WorldCat.orgから検索できるようになったとのことです。

JSTOR now indexed in WorldCat.org(2010/1/15付けOCLCのニュースリリース)
http://www.oclc.org/news/releases/2010/20103.htm

JSTOR Archive now indexed in WorldCat.org(2010/1/20付けWorldCat blogの記事)
http://worldcat.org/blogs/archives/2010/01/jstor-archive-now-indexed-in-w.htm

作家ル・グウィン氏、Googleブックス修正和解案に反対する署名を集める

Googleブックスをめぐる訴訟の修正和解案についての意見提出・離脱表明などの期限(2010年1月28日)を前に、『ゲド戦記』などの作品で知られるル・グウィン(Ursula K. Le Guin)氏が、和解案に反対する内容の請願書(petition)を作成し、約300名の作家の署名を集めているとのことです。請願書は、和解案の当事者である著作者団体Authors Guildが米国の全ての作家を代表しているわけではないこと、「オプト・アウト」方式に問題点があることなどを指摘し、和解案の対象から米国を外すよう訴える内容です。ル・グウィン氏はGoogleブックス問題をめぐり、2009年12月にAuthors Guildを脱退しています。

Ursula Le Guin leads revolt against Google digital book settlement(2010/1/22付けGuardian.co.ukの記事)
http://www.guardian.co.uk/books/2010/jan/22/ursula-le-guin-revolt-google-digital

Ursula K. Le Guin(ル・グウィン氏のサイト。請願書の文面、署名した作家のリストあり)
http://www.ursulakleguin.com/UKL_info.html

「パブリックドメイン・マニフェスト」が公開される

欧州委員会(EC)の資金援助を受けデジタル環境におけるパブリックドメインに関する研究などを行っている組織“COMMUNIA”が、「パブリックドメイン・マニフェスト(Public Domain Manifesto)」をまとめ、公開しています。「パブリックドメインを標準とし、著作権保護を例外とする」「著作権保護期間は必要最低限の期間とする」などの原則(General Principles)と、勧告(General Recommendations)がまとめられています。既に署名している人・組織として、ハーバード大学のLawrence Lessig教授やCreative Commonsなどが掲載されています。(英語以外の言語への翻訳も予定されているようですが、まだ日本語は予定リストにはありません。)

The Public Domain Manifesto
http://www.publicdomainmanifesto.org/node/8

THE PUBLIC DOMAIN MANIFESTO LAUNCHES TODAY(2010/1/25付けCOMMUNIAのプレスリリース)
http://communia-project.eu/communiafiles/PDmanifesto_release.pdf

アリゾナ州立大、275の異なる情報源を一括検索できる“Library One Search”をスタート

米国のアリゾナ州立大学が、275の異なる目録、データベース、リポジトリ等を一括検索できるサービス“Library One Search”をスタートさせたということです。このサービスには、「フルテキスト」や「査読済み」といった条件での絞り込み機能や、データを各種引用フォーマットで表示する機能などが備わっているそうです。

Library One Search
http://lib.asu.edu/one

Library One Search: New Tool for Research
http://lib.asu.edu/librarychannel/2010/01/22/one/

IFLA、FRAD中国語版をウェブ公開

国際図書館連盟(IFLA)は2009年6月、「典拠データの機能要件(FRAD)」を刊行しました。この英語版は書籍を購入する必要がありますが、中国語版がIFLAのウェブサイトで公開されています。

Functional Requirements for Authority Data
http://www.ifla.org/publications/functional-requirements-for-authority-data

参考:
IFLA、FRADを刊行
http://current.ndl.go.jp/node/13375

英国図書館とデジタル保存連合が、能力開発の分野で協力へ

英国図書館(BL)とデジタル保存連合(DPC)が新たに覚書を交わし、デジタル情報保存に関する研修とスキル開発の分野で協力関係を結ぶことになりました。

Preserving our digital heritage(BLのプレスリリース)
http://www.bl.uk/news/2010/pressrelease20100122b.html

デジタル保存連合
http://www.dpconline.org/

TwitterとFacebookだけを情報源にニュース記事を書く実験

5人のジャーナリストがフランスの農家にこもり、TwitterとFacebookだけを情報源にニュース記事を書くという実験を計画しているそうです。実験期間は2010年2月1日からの5日間となっています。関係者によるとこの実験の目的は、「情報源は多様であると示すこと」と「それらの情報源それぞれの正当性について考察すること」だということです。

Reporters put Twitter, Facebook to 'Big Brother' test
- Agence France-Presse 2010/1/21付けの記事
http://news.ph.msn.com/sci-tech/article.aspx?cp-documentid=3807080

BL、JISCらによる大学図書館の戦略展望に関するプロジェクトが開始

英国の大学図書館や情報サービスの将来について、環境の変化に対応する長期的な戦略展望を打ち立てることを目的としたプロジェクト“Academic libraries of the future”が開始されています。プロジェクト参加機関は、英国図書館(BL)、英国情報システム合同委員会(JISC)、研究情報ネットワーク(RIN)、英国研究図書館コンソーシアム(RLUK)、英国国立・大学図書館協会(SCONUL)で、2010年から2011年にかけての18か月の期間中、様々なワークショップを開催するとのことです。

A vision for the academic library and information services of the future(BLのニュースリリース)
http://www.bl.uk/news/2010/pressrelease20100122.html

Project ‘Academic libraries of the future’ kicks off(Information World Review 2010/1/22付けの記事)
http://www.iwr.co.uk/information-world-review/news/2256616/project-academic-libraries

2010年の米国のヤングアダルト向け優秀作品が発表、日本の漫画作品も選出

米国ヤングアダルト図書館サービス協会(YALSA)が、2010年のヤングアダルト向けの書籍・メディア各賞の受賞作品を発表しています。「優れたティーン向けグラフィック・ノベル」部門では、トップ10に、英語訳された日本の作品として、『海獣の子供』『PLUTO』『大奥』が選ばれています。同部門の候補リスト73作品には、『もやしもん』などの作品も入っています。また、いくつかのテーマを決めて選出される「ヤングアダルトに人気のあるペーパーバック」部門でも、『放課後保健室』『リアル』『最遊記RELOAD』が選出されています。

2010 Top Ten Great Graphic Novels for Teens
http://www.ala.org/ala/mgrps/divs/yalsa/booklistsawards/greatgraphicnovelsforteens/2010top10.cfm

2010 Great Graphic Novels for Teens
http://www.ala.org/ala/mgrps/divs/yalsa/booklistsawards/greatgraphicnovelsforteens/ggnt10.cfm

2010 Popular Paperbacks for Young Adults

1月 22日

【イベント】デジタル情報資源の長期保存等についての国際シンポジウム(2月、東京)

2010年2月19日(金)に、デジタル情報資源の長期保存とデジタルアーカイブの長期利用についての国際シンポジウムが、国立国会図書館(NDL)で開催されます。NDLと筑波大学知的コミュニティ基盤研究センターが共同で開催するもので、アメリカ、オーストリア、シンガポールから招いた研究者による講演、NDLによる調査報告、それらに基づいた意見交換が行われるとのことです。

ディジタル情報資源の長期保存とディジタルアーカイブの長期利用に関する国際シンポジウム
http://www.ndl.go.jp/jp/event/events/20100219.html

米国ノースカロライナ大、貴重なオーディオ資料のストリーミング配信を開始

米国ノースカロライナ大学チャペルヒル校が、同校の保存するオーディオコレクションの一部をストリーミング配信する取組み“”を始めました。現在配信されているのは、下記の5つで、今後コンテンツを増やしていく予定です。

Channel 1: Southern Folklife Collection – Old-time Music

Channel 2: Southern Folklife Collection – Country and Bluegrass

Channel 3: Southern Folklife Collection – Folk Revival

Channel 4: Southern Folklife Collection – Rhythm, Blues, and Boogie

Channel 5: Southern Folklife Collection – SFC Mix

SFC Streaming Radio Is Here!
http://www.lib.unc.edu/blogs/sfc/index.php/2010/01/06/sfc-streaming-radio-is-here/

Streaming Music from UNC’s Southern Folklife Collection

コーネル大学図書館、プレプリントサーバ“arXiv”への資金協力を求める

物理学を中心とする約60万本の論文が登録されているプレプリントサーバ“arXiv”を運営しているコーネル大学図書館は、利用の多い機関に対し資金面での協力を求めることを発表しています。プレスリリースには、「arXivのようなオープンアクセス資源を維持するためには、単に費用を負担するだけではなく、その価値を向上し続けなくてはならず、そのための資金は一機関では負担しきれない」とのコメントが掲載されています。利用の多い200機関が、機関へのダウンロードの75%以上をしめており、これらの機関に対して協力を求めるとのことで、既に協力を表明している機関も多いとのことです。なお、利用や投稿は無料を維持するとのことです。

Cornell University Library Engages More Institutions in Supporting arXiv(2010/1/20付けコーネル大学図書館のプレスリリース)
http://news.library.cornell.edu/news/arxiv

Cornell Library Proposes New Model to Keep arXiv Going(2010/1/21付けResourceShelfの記事)

健康や福祉の分野での公共図書館の貢献度を調査するプロジェクト(英国)

英国博物館・図書館・文書館国家評議会(MLA)はこのほど、慈善団体“The Reading Agency”とラフバラ大学に委託して、公共図書館が健康や福祉の面でどのくらいコミュニティに貢献しているかを調査するプロジェクトを開始すると発表しました。プロジェクトチームでは、国民保健サービス(NHS)のような健康情報サービスプロバイダとの連携等に焦点を置き、健康に関連する図書館業務の現状を調査することにしています。調査の第一段階が2010年1月からスタートし、図書館スタッフ、患者、健康・社会ケアの代表者、地方議会議員などへのインタビューや、図書館に対する統計調査が行われる予定です。結果は、2010年5月に報告されるとのことです。

Libraries and community health: new research project
- CILIP Information and Advice Blog 2010/1/19付けの記事
http://communities.cilip.org.uk/blogs/informationadvice/archive/2010/01/19/mla-commission-libraries-and-community-health-project.aspx

ケンブリッジ大学出版局、電子書籍用サイトをスタート

英国のケンブリッジ大学出版局が、電子書籍用のウェブサイト“Cambridge Books Online”をスタートしました。まずは同出版会の6,000冊の電子書籍が、世界中から利用可能になります。2010年春までには、1万冊以上が利用可能になる予定です。図書館向けには、MARCレコードのダウンロードサービス、統計データサービスなども併せて提供されます。

Cambridge Books Online
http://ebooks.cambridge.org/home.jsf

プレスリリース
http://journals.cambridge.org/images/fileUpload/documents/CBO_PR_FINAL_Global.doc

Googleがデジタル化したフランスの書籍の1冊目はノストラダムスの預言書

フランスのリヨン市立図書館との提携により、Googleがデジタル化した最初のフランスの書籍は、16世紀のノストラダムス(Nostradamus)の預言書のようです。32ページ分のデジタル化された画像がGoogleブックスに掲載されています。

Google Digitises First French Book - "The Prophecies" by Nostradamus(Associated Content 2010/1/21付けの記事)
http://www.associatedcontent.com/article/2616347/google_digitises_first_french_book.html

500-year-old Nostradamus prophecies become first French book to be archived on Google(Mail Online 2010/1/21付けの記事)
http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-1244944/500-year-old-Nostradamus-prophecies-French-book-archived-Google.html

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