アーカイブ - 2010年 11月 - car

11月 12日

2010年チリ地震被災地域の児童・学生への電子図書館50館の寄贈計画

2010年11月11日、チリのVTRというメディア関連企業が、同じくメディア関連企業のLiberty Globalとユニセフの協力を得て、2010年2月27日にチリ中部で発生した地震で被災した同地域の児童・学生に対して、電子図書館と電子書籍端末、そして電子書籍を寄贈する計画を発表しました。「チリのための電子図書館」(Bibliotecas Digitales para Chile)と名づけられたこのプロジェクトでは、電子図書館50館を被災した地域にある教育施設内に設置し、1つの電子図書館あたり50個の電子書籍端末を寄贈するようです。また、電子図書館には、スペイン語の児童書等を出版する“Ediciones SM”社から寄贈された電子書籍50タイトルがあらかじめ登録されており、児童・学生は端末を通じて自由にダウンロードして利用できるようにする計画とのことです。

VTR concreta inédita innovación tecnológica y entrega 50 Bibliotecas Digitales en zona afectada por terremoto (2010/11/11付け VTRのプレスリリース)

“Europeana Open Culture 2010”の講演資料と動画が公開

2010年10月14日と15日に、オランダのアムステルダムで開催された“Europeana Open Culture 2010”のカンファレンスの講演資料と動画が公開されています。“Europeana Open Culture 2010”は、資料をデジタル化し、オープンな形で利用できるようにすることで、博物館・図書館・文書館がどのように公共的な価値を生み出すことができるかを焦点に開催されたようです。また、カンファレンスの基調講演では、大英博物館でWikipediaのプロジェクトに関わったLiam Wyatt氏と、GoogleブックスのJames Crawford氏の2人が登壇したとのことです。

Presentation tab (講演資料を掲載しているEuropeanaのページ)
http://version1.europeana.eu/web/europeana-plenary-2010/presentations

Thank you for attending Europeana Open Culture 2010 (Europeana Open Culture 2010のウェブサイト)
http://version1.europeana.eu/web/europeana-plenary-2010/

YouTubeでのEuropeanaEUのページ

英国ロンドンの公共図書館130館が閉館の危機に

2010年11月10日付けウェブ版のEvening Standard紙に、英国ロンドンの公共図書館の約3分の1にあたる130館が、予算削減によって閉館の危機にあることが明らかになったという記事が掲載されています。また、翌日11月11日の同紙の記事には、著名作家らによる予算削減に対する反対の声が掲載されています。

130 libraries in the capital face axe in spending cuts (2010/11/10付け Evening Standardの記事)
http://www.thisislondon.co.uk/standard/article-23896258-130-libraries-in-the-capital-face-axe-in-spending-cuts.do

総務省の「新ICT利活用サービス創出支援事業」が事業仕分けの対象に

2010年11月15日から開始される政府の「事業仕分け第3弾」において、総務省の「新ICT利活用サービス創出支援事業」が、対象事業の一つとしてあげられています。

電子書籍中間フォーマット策定やEPUB日本語化が、事業仕分けの対象に?(2010/11/12付けINTERNET Watchの記事)
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20101112_406234.html

事業仕分け第3弾
http://www.shiwake.go.jp/

参考:
総務省、「新ICT利活用サービス創出支援事業」(電子出版の環境整備)の採択案件を発表
http://current.ndl.go.jp/node/17017

米国連邦準備制度のワーキンググループが電子書籍の市場を調査したレポートを公開

2010年10月14日付けで、米国の中央銀行である連邦準備制度付属の図書館の電子書籍ワーキンググループが、電子書籍の市場調査をまとめたレポート“EBooks in Special Libraries:Final Report of the Federal Reserve System Libraries Work Group on EBooks”を公開しています。執筆者はフィラデルフィア連邦準備銀行のLuke Mueller氏です。これは、連邦準備制度付属の図書館にとって役立つサービスを発見することを目的に行われたもので、経済及びビジネス関連の電子書籍を扱う、10の電子書籍アグリゲータ、6つの小売業者、23の出版社を対象に、電子書籍タイトル数や価格設定など数項目を基準に調査したものとのことです。

EBooks in Special Libraries:Final Report of the Federal Reserve System Libraries Work Group on EBooks
http://www.governmentinfopro.com/files/fed-libraries-e-books-report--10-2010.pdf

プリントアウトした紙でウェブ情報を保存しようとする試み“A Paper Internet”

プリントアウトした紙でウェブ情報を保存しようとする“A Paper Internet”という試みが、ボランティアにより行われているようです。縮小印刷でプリントアウトした紙をナイロンに包んで木の箱に入れ、エポキシ樹脂で周囲を固めて密封した「タイムカプセル」を作るというもので、現時点では、Linux0.1のソースコードを印刷したものなどが作成されているとのことです。ウェブサイトには、タイムカプセルを作る詳しい手順等も記載されています。

A Paper Internet
http://carlos.bueno.org/2010/09/paper-internet.html

Saving the web, one page at a time.
http://www.paperinternet.org/

ノルウェーのBIBSYSがOCLCのウェブスケール図書館業務管理システムを採用へ

ノルウェーの大学図書館、研究図書館、国立図書館が参加しているコンソーシアムBIBSYSとOCLCは、OCLCの提供するウェブスケール図書館業務管理システムを採用することで合意したとのことです。

BIBSYS selects OCLC’s Web-scale Management Services(2010/11/9付けOCLCのプレスリリース)
http://www.oclc.org/news/releases/2010/201055.htm

BIBSYS
http://www.bibsys.no/norsk/

参考:
OCLCのウェブスケールの図書館管理システムが本格運用に向けて前進
http://current.ndl.go.jp/node/16431

New York Times、2011年初めにも電子書籍のベストセラーリストの公表へ

2010年11月10日、New York Timesが、2011年初めにも電子書籍(フィクション・ノンフィクション双方)のベストセラーリストの公表を始めると発表しています。これはデジタル出版物の売上とその影響力が拡大していることを受けて開始されるもので、そのリストは、出版社、書店等からの週次のデータを基に作成されるとのことです。

Times Will Rank E-Book Best Sellers (2010/11/10付け New York Timesのニュース)
http://www.nytimes.com/2010/11/11/books/11list.html?_r=1

欧州委員会研究総局、2009年の年次活動報告のウェブサイトを公開

2010年10月28日、欧州委員会研究総局(European Commission’s Directorate-General for Research)は、2009年の年次活動報告のためのウェブサイト“Science at the Service of Europe”を公開しました。医療や流通、エネルギー、環境、研究インフラ等の21項目に分けて、科学研究が欧州の現在にどのように役立っているかを解説したものとなっているようです。

Science at the Service of Europe
http://ec.europa.eu/research/sse/2009/index_en.cfm

11月 11日

【イベント】「情報ネットワーク法研究会LR2010」が開催(11/27)

情報ネットワーク法学会と龍谷大学法情報研究会が主催する、情報ネットワーク法研究会LR2010「図書館はライオンだけじゃない!-法教育における図書館の可能性-」が2010年11月27日に京都の龍谷大学で開催されます。内容は、図書館と法教育に関する報告や、法情報を調べるコツなどとのことです。

http://web.mac.com/inlawlr/2010/Welcome.html
(パンフレット)
http://www.ipc.hokusei.ac.jp/~z00199/LR2010.pdf

参考:
「情報ネットワーク法研究会」が9月12日に開催(京都)
http://current.ndl.go.jp/node/13871

国立国会図書館、データベースフォーラム「さがす、しらべる、よむ。」の配布資料等を公開

国立国会図書館(NDL)が、データベースフォーラム「さがす、しらべる、よむ。」の配布資料と使用したスライドを同館のウェブサイトで公開しています。

国立国会図書館データベースフォーラム 配布資料
http://www.ndl.go.jp/jp/dbforum/handouts.html

参考:
【イベント】国立国会図書館、データベースフォーラム「さがす、しらべる、よむ。」を開催
http://current.ndl.go.jp/node/16589

イラク・バグダッドのムサンナ図書館、イラク国内の出版物の目録を公表

イラク・バグダッドのムサンナ図書館(Al-Muthanna Library)が、2009年から2010年にイラク国内の出版者によってイラク国内で出版された資料の目録を公表しています。目録は、AACR2に基づき作成されているとのことです。

Iraqi Books Hit the International Market for First Time Since the War(PublishingPerspectives 2010/11/8付けの記事)
http://publishingperspectives.com/2010/11/iraqi-books-hit-the-international-market-for-first-time-since-the-war/

北海道大学が2010年ノーベル化学賞受賞者の鈴木章氏の業績を紹介する電子書籍を公開

2010年11月10日、北海道大学の高等教育推進機構高等教育研究部に設置されている科学技術コミュニケーション教育研究部門(CoSTEP)が、2010年ノーベル化学賞の受賞が決定した鈴木章氏(北海道大学名誉教授)の業績を解説した電子書籍を公開しています。受賞理由となった「クロスカップリング反応」のほか、鈴木氏の研究者としての経歴も、時代背景などを織り交ぜながら紹介しているとのことです。

「鈴木章 ノーベル化学賞への道」
http://costep.hucc.hokudai.ac.jp/ebooks/suzuki2010/index.html

電子ブックで鈴木章氏の業績を解説 (2010/11/10付け CoSTEPのニュース)
http://costep.hucc.hokudai.ac.jp/costep/news/article/87/

“JISC Digital Media”がオープンソースソフトウェアとフリーソフトウェアのリストを公表

2010年11月10日、英国情報システム合同委員会(JISC)のサービスの一つである、“JISC Digital Media”のウェブサイトで、オープンソースソフトウェアとフリーソフトウェアのリストが公開されました。JISCの説明によると、ソフトウェアの情報を網羅したものではなく、一般的に利用価値のあるソフトウェアを選択して、その一覧を提供することを目指しているとのことです。また、今後もできる限りアップデートを続けていくようです。

Open Source and Free Software Directory
http://www.jiscdigitalmedia.ac.uk/crossmedia/table/open-source-and-free-software-directory/

九州大学が大学院統合新領域学府にライブラリーサイエンス専攻を設置

2010年11月5日、九州大学は、同大学大学院統合新領域学府にライブラリーサイエンス専攻(修士課程)を2011年4月に開設すると発表しました。ライブラリーサイエンス専攻は、現代情報社会の急速な進展に対応するため、ユーザーの視点に立った情報の管理と提供を確保し、同時に知の創造と継承を支える新たな「場」(これをライブラリーと呼ぶ)に求められる高度な専門人材の養成を目指すもののようです。なお、ライブラリーサイエンス専攻と併せて、ユーザー感性学専攻(博士後期課程)も開設するとのことです。

ライブラリーサイエンス専攻を設置 (2010/11/5付け 九州大学のニュース)
http://www.kyushu-u.ac.jp/topics/index_read.php?kind=&S_Category=T&S_Page=Main&S_View=&word=&page=&B_Code=3066

11月 10日

バチカンで貴重書コレクション(のレプリカ)に触れる展示イベントが開催

2010年11月10日から2011年1月31日まで、バチカンのサンピエトロ広場近くに再現されたバチカン図書館のレプリカで、バチカン図書館の所蔵する貴重書コレクションのレプリカの展示イベントが開催されています。“Know the Vatican Library: A Story Open to the Future” と題されたこのイベントは、バチカン図書館が3年間の改修工事を経て9月に再開館したことを記念して行われたもので、本物のバチカン図書館の利用が許可された研究者等に限られていることから、普段は入れない人にもバチカン図書館を知ってもらおうとして企画されたものとのことです。展示室には、中世・ルネサンス期の資料のレプリカ等が設置されており、利用者は白い手袋をつけて実際に触ることができるようです。

バチカンで「歴史的図書」に触れる展示、手袋でムード作り (2010/11/10付け ロイターの記事)
http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-18088920101110

Stepping into the Pope's Library (2010/11/9付け Vatican Radioの記事)

CiNiiの国内学術論文が「Yahoo!検索 論文検索」から検索可能に

2010年11月10日、国立情報学研究所(NII)は、ヤフー株式会社と協力して、CiNiiが提供している学術論文約400万件のデータを、ヤフーが新たにサービスを開始する「Yahoo!検索 論文検索」から利用できるようになったと発表しています。「Yahoo!検索 論文検索」では、検索結果一覧ページに論文のタイトルや著者名、抄録などの基本情報が表示されるとのことで、ここで目的の論文情報をクリックすると、CiNii上の論文情報詳細ページに移動するようです。さらに、本文のPDFファイルがある論文はこの詳細ページからダウンロードすることができるとのことです。

Yahoo!検索 論文検索
http://ronbun.search.yahoo.co.jp/

物質・材料研究機構がNext-L Enjuを採用し、次世代図書館システムの開発へ

2010年11月8日、独立行政法人物質・材料研究機構が、オープンソースソフトウェアのNext-L Enjuを採用し、次世代図書館システムの開発を行うと発表しました。プレスリリースによると、国内の研究機関としては初めてオープンソースの図書館システムを採用したとのことです。今後同機構は、合同会社次世代図書館システムとともに、Enjuをカスタマイズすることによって、(1) 必要な図書館管理機能をしぼりつつ、(2) 電子ジャーナルや電子書籍、電子ハンドブックといった電子的図書資源やネット上の学術情報を一元的に管理すると共に、(3) セルフアーカイブによる機関リポジトリを含む電子的研究環境にあった横断的次世代システムを開発することを目指すようです。また、システムの稼働は2011年1月を予定しており、共同開発の成果は他機関での利用を可能とするとのことです。

国内初、研究機関でオープンソース図書館システムを採用 (2010/11/8付け 独立行政法人物質・材料研究機構のプレスリリース)
http://www.nims.go.jp/news/press/2010/11/p201011080.html

米国ワシントン大学、大学生の情報リテラシーを調査したレポートを公表

2010年11月1日、米国ワシントン大学のプロジェクト“Project Information Literacy”が、大学生の情報リテラシーを調査したレポート“Truth Be Told : How College Students Evaluate and Use Information in the Digital Age”を公開しました。レポートは、2010年春に全米の25大学に在籍する8,353名の大学生から得られた回答をもとに作成されたようです。調査からは、たとえ学生自身が情報探索とその情報の評価を行うことに関して自負していたとしても、研究課題に取り組む段階で躓いており、また課題の本質とその範囲の判断に難しさを感じていること等が明らかになったようです。なお、このレポートに言及した記事が、11月4日付のLibrary Journalと11月9日付けのChronicle of Higer Educationにも掲載されています。

Project Information Literacy
http://projectinfolit.org/

Truth Be Told : How College Students Evaluate and Use Information in the Digital Age

【イベント】「平成22年度 情報教育研究集会」開催(12月)

京都大学が主催する「平成22年度 情報教育研究集会」が、2010年12月10日から11日にかけて京都府民総合交流プラザ・京都テルサで開催されます。長尾真国立国会図書館長による基調講演のほか、分科会、ポスターセッションなどのプログラムが予定されています。

平成22年度 情報教育研究集会
http://conf2010.media.kyoto-u.ac.jp/

プログラム(タイムテーブル)
http://conf2010.media.kyoto-u.ac.jp/?Program

ページ