アーカイブ - 2009年 9月 - car

9月 10日

NDL、オランダ王立図書館の講師による「保存フォーラム」を開催(10月)

2009年10月6日・7日に、国立国会図書館(NDL)で、資料保存に携わる実務者を対象にした「第20回保存フォーラム」が開催されます。今回の内容は、オランダ王立図書館の専門サービス・資料部付保存科学者ヘンク・ポルク博士による、オランダにおける保存科学の最新動向とオランダ王立図書館所蔵特別コレクション「紙の歴史」の紹介とのことです。参加申込みを10月1日まで受付中とのことです。

第20回保存フォーラムのご案内
http://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/data_preserve22.html

参考:
NDL保存フォーラム「害虫を入れない・増やさない―図書館における総合的有害生物管理―」
http://current.ndl.go.jp/node/8423

IFLAミラノ大会のサッカートーナメントの動画が公開

IFLAミラノ大会会期中の2009年8月26日に開催された、国際IFLAサッカートーナメントの模様を記録した動画が同大会のウェブサイト上で公開されています。ドイツのバイエルン州図書館チーム、イタリアチーム、ミラノのカトリック大学チーム、IFLAの参加者で構成される国際チームの4チームにより争われ、ドイツチームが優勝したようです。

IFLA Express no.5
http://www.ifla.org/annual-conference/ifla75/xpress5-en-2009.pdf

26 agosto: torneo di calcio(イタリア語)
http://www.ifla2009.it/online/?p=1264

米国連邦議会でGoogleブックス和解案に関する公聴会が開催

米国連邦議会下院の法務委員会で、2009年9月10日に、Googleブックス和解案に関する公聴会が開催されます。Google社のほか、Amazon.com社、米国著作権局、著作者団体、視覚障害者団体、消費者団体等の組織から、証人が参加する模様です。

Congress To Hold Hearing Thursday on Google Book Search Settlement(2009/9/9付けLibrary Journalの記事)
http://www.libraryjournal.com/article/CA6695613.html

Hearing Information
http://judiciary.house.gov/hearings/hear_090910.html

チェコ国立技術図書館が全面オープン

チェコ国立技術図書館が2009年9月9日に全面オープンしています。首都プラハの大学のキャンパス内に位置する同館の建物は8層からなり、およそ100万冊以上の資料が所蔵され、その3分の1以上はRFIDシステムを備えたフリーアクセスのスペースに配架されるとのことです。年間90万人の来館者が見込まれています。

New National Technical Library opens in Prague(Radio Prague 2009/9/9付けの記事)
http://www.radio.cz/en/article/120090

Národní technická knihovna(National Technical Library)
http://www.techlib.cz/en/

世界リポジトリランキング2009年7月版が公開

スペイン高等科学研究院が作成する世界リポジトリランキングの2009年7月版が公開されています。GoogleやYahoo!などの主要なサーチエンジンを使った量的な指標4項目を独自の比重で結びつけてランキングしています。1位は米国の社会科学研究のリポジトリ“Social Science Research Network”で、日本では京都大学学術情報リポジトリ(KURENAI)が24位に、九州大学学術情報リポジトリ(QIR)が44位にランクされています。

Ranking Web of World's Repositories
http://repositories.webometrics.info/top400_rep.asp

9月 9日

ハーバード大学、オープンアクセスリポジトリ“DASH”を公開

ハーバード大学が、オープンアクセスの機関リポジトリ“DASH(Digital Access to Scholarship at Harvard)”を公開しています。2009年9月1日時点での登録件数は1,500件強ですが、毎週追加登録していき、また、出版社の公開猶予期間(embargo)に当たるものは非公開状態で登録し、期間満了となった時点で公開していくとしています。

Harvard's DASH for Open Access(ハーバード大学のニュースリリース)
http://hul.harvard.edu/news/2009_0901.html

Digital Access to Scholarship at Harvard
http://dash.harvard.edu/

ブックオフ、買取った本の数量に応じた寄付金でスリランカに図書館を開設

ブックオフコーポレーション株式会社は、2009年8月1日から31日までの1か月間行っていた「BOOKS TO THE PEOPLEプロジェクト」の活動報告を発表しています。プロジェクト期間中に同社の「BOOKOFF」等の店舗で買取った本等の数量に応じた額の寄付金で、スリランカに3つの図書館と18の図書室を開設するとのことです。

BOOKS TO THE PEOPLEプロジェクト 活動報告
http://www.bookoff.co.jp/btp/report/index.html

ブックオフ/スリランカに図書館3館、図書室18室を開設
http://www.ryutsuu.biz/topix/b090803.html

参考:
ブックオフ、本の買取量に応じて途上国の図書館支援団体に寄付
http://current.ndl.go.jp/node/13738

ボストンの学校図書館、書籍を排除し電子書籍用端末を設置へ

米国ボストン市にある学校が、旧来型の図書館を不要と判断して、2万冊の書籍を排除する代わりに電子書籍用端末などを設置した「学習センター」に改装するとの決定を行っています。中には反対派もいるようで、ブラウジングができなくなることや、Eメール等に邪魔をされて集中して読書できなくなることなどが懸念されているとのことです。

電子書籍ブームの影響? ボストンの有名進学校が図書室を完全廃棄、総合学習センターに改装(hon.jp 2009/9/8付けの記事)
http://hon.jp/news/1.0/0/1276/

9月 8日

欧州委員会、本のデジタル化についての会議を開催

欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会(European Commission)は、2009年9月7日・8日の日程で、本のデジタル化に関する会議を開催しています。7日には、Googleブックスの和解案等についてもヒアリングが行われたとのことです。会議に先立って公表されたプレスリリースでは、著作権に留意することが必要であるとしながらも、デジタル化をすすめる手段として、公共部門と民間部門の協同について言及しています。また、デジタル時代に応じた著作権制度の整備の必要性も主張しています。

「書籍のデジタル化は官民協力が重要」、欧州委員会が共同声明(2009/9/8付けINTERNET Watchの記事)
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20090908_314204.html

"It is time for Europe to turn over a new e-leaf on digital books and copyright". Joint Statement of EU Commissioners Reding and McCreevy on the occasion of this week's Google Books meetings in Brussels

カザフスタン国立図書館の建築デザインが決定

カザフスタン共和国の首都アスタナに建築予定の新国立図書館のデザインとして、デンマークの建築会社BIG社のデザインが選ばれました。環、円形建築、アーチ、ユルト(遊牧民のテント式住居)などのカザフスタンのシンボルを融合させた、「メビウスの帯」の形のデザインになっているとのことです。

BIG to Design Kazakhstan’s New National Library in Astana(Designing Libraries 2009/9/7付けの記事)
http://www.designinglibraries.org.uk/news/story.php?subaction=showfull&id=1252329903

BIG will design Kazakhstan’s new National Library(Design Inspiration 2009/8/25付けの記事)
http://www.ddoxa.com/big-will-design-kazakhstans-new-national-library/

BIG to design Kazakhstan’s new National Library in Astana(archinnovations 2009/8/26付けの記事)

W3C、ウェブの信頼性構築のためのプロトコルを勧告化

World Wide Web Consortium(W3C)は2009年9月1日、ウェブ情報の信頼性を構築するためのプロトコル“POWDER”(Protocol for Web Description Resources)を勧告化しました。今回勧告化されたのは、“POWDER: Description Resources”、“POWDER: Grouping of Resources”、“POWDER: Formal Semantics”の3種類です。POWDERは、第三機関によるサービスの立証情報を統合し、機械可読にすることを目的に設計されています。POWDERを活用することにより、情報の来歴や可能な利用方法といったことを、ウェブサイトはアピールできるようになります。

A Sprinkle of POWDER Fosters Trust on the Web
New W3C Standard to Raise Confidence in Site Quality, Relevance and Authenticity(プレスリリース)
http://www.w3.org/2009/09/powder-pr.html

Protocol for Web Description Resources (POWDER) Working Group

Google、欧州で販売中の書籍のデジタル化については事前許諾方式に変更

Google社は、書籍のデジタル化について、欧州で販売中の書籍に限り権利者に事前に許諾を得る方式に変更すると発表しています。同社は、米国で絶版であっても欧州で販売中である書籍については権利者の事前許諾を個別に得るまではGoogleブックスに加えないとしています。また、同社は欧州の出版社と欧州の著者をBooks Rights Registryの委員会に追加する提案も行っているようです。

GoogleがEUに大幅譲歩、書籍スキャンをopt-in方式に変更し、Book Rights Registryで2議席も約束(hon.jp 2009/9/7付けの記事)
http://hon.jp/news/1.0/0/1274/

Google modifies Europe book plans(BBC NEWS 2009/9/7付けの記事)
http://news.bbc.co.uk/2/hi/technology/8242710.stm

米国の読書推進イベント“National Book Festival”、広報に携帯電話を活用

2001年にローラ・ブッシュ前大統領夫人が米国議会図書館(LC)と協同で開始した読書推進イベント“National Book Festival”が、2009年も9月26日に開催されます。今年は、携帯電話のテキストメッセージでイベントの情報やアラートをお知らせしてくれるサービスを初めて取り入れたということです。イベント情報はその他に、TwitterやFacebookでも入手することができます。

Library of Congress Brings National Book Festival Direct to Mobile-Phone Users(LCのニュースリリース)
http://www.loc.gov/today/pr/2009/09-164.html

2009 National Book Festival
http://www.loc.gov/bookfest/

NIH、新しい統合検索サービス“RePORTER”の提供を開始

米国国立衛生研究所(NIH)はこのほど、資金提供に関するデータ、研究成果(PubMedアブストラクトやPubMed Centralで利用可能なフルテキスト論文)、米国特許商標局からの情報などを統合して検索できる新しいサービス“RePORTER”の提供を開始しました。これにより、研究者、研究の管理者、政策決定者、一般公衆といったステークホルダーに対し、彼らの様々なニーズを満たす豊富な情報へのアクセスが提供できるようになるとして、関係者は期待を寄せています。

New NIH Tool Makes Funding Data, Research Results and Products Searchable
- NIH News 2009/9/4
http://www.nih.gov/news/health/sep2009/od-04.htm

RePORTER
http://projectreporter.nih.gov/reporter.cfm

BL、音楽資料のアーカイブプロジェクトを開始

英国図書館(BL)が、英国情報システム合同委員会(JISC)との共同で音楽資料のアーカイブプロジェクトを開始しています。イングランドの伝統音楽やインドの信仰音楽など、28,000件、2,000時間分の音楽データがオンラインで公開されています。ライセンスを取得している英国の高等教育機関やBLの閲覧室からはすべての資料を無料で利用できるほか、許諾が得られているものについてはそれら以外からも視聴できるとのことです。

Rowdy pub sessions in England and Yanggona ceremonial chants in Fiji(BLのプレスリリース)
http://www.bl.uk/news/2009/pressrelease20090904.html

佐賀県立図書館、『伊勢物語』古写本を発見

佐賀県立図書館は2009年9月7日、平安時代の歌物語『伊勢物語』の古写本が見つかったと発表しています。同館の坊所鍋島家資料の中から、国文学研究資料館の調査チームが見つけたもので、古典籍の研究において重要な発見としています。

県立図書館所蔵の坊所鍋島家資料から貴重な古写本『伊勢物語』が発見されました(佐賀県立図書館のニュースリリース)
http://www.pref.saga.lg.jp/kentosyo/kyoudo/shozou/isemonogatari.html

「伊勢物語」古写本を発見 坊所鍋島家資料 佐賀県立図書館発表 古典籍の研究に一石(47NEWS 2009/9/8付けの記事)
http://www.47news.jp/localnews/saga/2009/09/post_20090908015803.html

9月 7日

デジタル化が進む時代の「図書館の将来」(記事紹介)

CNNのウェブサイトに“The future of libraries, with or without books”という記事が掲載されています。資料のデジタル化やオンライン化が進むにつれ、図書館は市民が対話するためのコミュニティセンターとしての役割が強まっていくであろうという見解や、図書館員の役割が、対話の場の設定・技術サポート・コミュニティへのアウトリーチに変わっていくであろうという見解などが紹介されています。

The future of libraries, with or without books
http://edition.cnn.com/2009/TECH/09/04/future.library.technology/

図書館におけるマッシュアップの活用ガイドブック(文献紹介)

Information Today社から、図書館におけるマッシュアップ(複数のソースが提供している自由に利用可能なデータを組み合わせ、新しいサービスを作り出すこと)活用術を紹介する書籍“Library Mashups: Exploring New Ways to Deliver Library Data”(「図書館のマッシュアップ:図書館データを届けるための新しい方法の探究」)が刊行されます。世界中の実務者が、執筆者として名を連ねています。目次は下記のとおりで、こうした新しい技術を活用した図書館のウェブサービスを模索している図書館や図書館員にとってのガイドと位置づけられています。

第1章 マッシュアップとは何か?
第2章 図書館ウェブサイトのマッシュアップ 
第3章 目録データのマッシュアップ
第4章 地図、画像、ビデオ
第5章 サービスに価値を付加する

Kindleから無断で購入済みの書籍データが削除された事件に対するAmazonの対応

2009年7月、持ち主の知らないうちにKindleから購入済みの書籍データが削除されるという出来事が発生しました。これは、この電子書籍について発生した権利問題に対処するため、Amazon.com社が取った対応でした。その後、Kindleユーザなどから批判が相次ぎ、同社のジェフ・ベゾスCEOが対応方法は正しいものではなかったとして、謝罪しました。このほど、Amazon.com社は、被害に遭った人々に対し、削除した書籍を無料で提供する旨の電子メールを送付したということです。書籍の無料提供の代わりに、30ドル分のギフトカードまたは小切手を受け取ることも可能なようです。

Amazon、「消えたKindle電子書籍」の交換を申し出
- ITmedia News 2009/9/7付けの記事(元記事はロイター通信の下記の記事)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0909/07/news023.html

Amazon offers to replace deleted copies of 1984
- REUTERS 2009/9/5付けの記事
http://www.reuters.com/article/newsOne/idUSTRE58400920090905

ケンブリッジ大学、デジタル資源の長期保存プロジェクト“CUPID”を開始

ケンブリッジ大学は、機関リポジトリや図書館のデジタル資源を長期的に保存・管理し、それらの学術利用のためのアクセスを確保するプロジェクト“CUPID”を開始すると発表しています。第1段階の“CUPID 1”では、1年間で現況の調査を行いながら具体的な要件を整理していくとのことです。

CUPID: Cambridge University Preservation Development(ケンブリッジ大学図書館のニュースリリース)
http://www.lib.cam.ac.uk/newspublishing/index.php?c=#news129

Cambridge University Preservation Development programme (CUPID)
http://www.lib.cam.ac.uk/preservation/

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