アーカイブ - 2009年 7月 - car

7月 6日

中国科学院の大学院生の情報探索行動分析から導かれるペルソナは?

国際図書館連盟(IFLA)のIT部会が刊行しているニューズレターの最新号に、中国科学院の大学院生の情報探索行動に関する研究レポート“Creating and Using Personas for Digital Library Service in Web2.0 era- A Case Study of Graduate School of Chinese Academy of Sciences”が掲載されています。ブログ、インスタントメッセンジャー(IM)、SNS、ポッドキャスト、Wikiなど様々なソーシャルサービスがあるなか、図書館はどのようなサービスを提供していくべきかを、中国科学院の大学院生に対する質問紙調査、構造化インタビュー調査を通じて得た「ペルソナ」(架空のユーザ)をヒントに模索する内容となっており、下記の4つのペルソナが導かれています。

1. IM、P2P、ブログ、RSS、ソーシャルタグ、SNS、ポッドキャストの7つを使いこなしている、最新技術をすばやく受け入れるタイプ。

DRF、Wiki内に英語ページを開設

DRF(デジタルリポジトリ連合)がWiki内に英語ページを開設しています。DRFの英語による紹介のほか、2006年から2008年の活動報告の英語版が公開されています。

DRF in English
http://drf.lib.hokudai.ac.jp/drf/index.php?Digital%20Repository%20Federation%20%28in%20English%29

Digital Repository Federation
http://drf.lib.hokudai.ac.jp/drf/

国立国会図書館によるインターネット情報の収集を可能とする改正法が成立

国や地方公共団体等により提供されるインターネット情報を国立国会図書館が収集することを可能とする「国立国会図書館法の一部を改正する法律案」(第171回国会 衆法43号)が、2009年7月2日に衆議院本会議で、同3日に参議院本会議でそれぞれ可決され、成立しました。

国立国会図書館法の改正について(国立国会図書館ウェブサイト)
http://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2009/1187551_1393.html
(プレスリリース)
http://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2009/__icsFiles/afieldfile/2009/07/09/pr20090708.pdf

提出時法律案、要綱(衆議院ウェブサイト)
http://www.shugiin.go.jp/itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/g17101043.htm

国立国会図書館法の一部を改正する法律案(衆第四三号)要旨(参議院ウェブサイト)
http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/gian/171/pdf/55171430.pdf

議案審議経過情報(衆議院ウェブサイト)

7月 3日

コーネル大学図書館、雑誌の略称からタイトルを高速・効率的に探せるウェブツールを開発

米国のコーネル大学図書館が、雑誌の略称(abbreviation)からタイトルを高速・効率的に探せるjQuery/JSONベースのウェブツール“JAbbr”を開発・公開しています。その開発に関する記事が、Code4Lib Jounal誌第7号に掲載されています。

JAbbr : Decipher your journal abbreviations
http://supportingcast.mannlib.cornell.edu/jabbr/

Keith Jenkins. Deciphering Journal Abbreviations with JAbbr. Code4Lib Journal. 2009, (7).
http://journal.code4lib.org/articles/1758

オープンソースの図書館システム“Koha”の10年を振り返る

ニュージーランドで開発されたオープンソースの図書館システム“Koha”の10年を振り返り、オープンソースでどのように開発してきたか、現在の大陸別のユーザ数、今後の進むべき道などを紹介・展望した記事が、Code4Lib Journalの第7号に掲載されています。

Joann Ransom with Chris Cormack and Rosalie Blake. How Hard Can It Be? : Developing in Open Source. Code4Lib Journal. 2009, (7).
http://journal.code4lib.org/articles/1638

Koha
http://koha.org/

農林水産研究情報総合センター、新着図書・雑誌受入情報等をTwitterで配信

農林水産研究情報総合センターが2009年7月1日から、twitterを利用した新たな研究情報サービスの試行を開始しています。新着図書・雑誌の受入情報や、データベースの案内、職員の活動などを配信するとのことです。

農林水産研究情報総合センター (AFFRIT) on Twitter
http://twitter.com/AFFRIT

AGROPEDIA — 農林水産研究情報総合案内
http://www.affrc.go.jp/AGROPEDIA/

参考:
E888 - 米国を中心に“Twitter”を活用する図書館増加中
http://current.ndl.go.jp/e888
JLAもTwitterを開始
http://current.ndl.go.jp/node/13423

米国IMLS、州立図書館関連機関への助成プログラムに関する報告書を発表

米国の博物館・図書館情報サービス機構(IMLS)が、図書館サービス及び技術法(Library Services and Technology Act: LSTA)に基づき同機構が実施している州立図書館関連機関に対する助成プログラムに焦点を当てた報告書“Catalyst for Change: LSTA Grants to State Program and the Transformation of Libraries Services to the Public”を公表しました。

IMLS Report: Libraries are a Vital Community Resource in the Information Age(IMLSのニュースリリース)
http://www.imls.gov/news/2009/070109.shtm

Catalyst for Change: LSTA Grants to State Program and the Transformation of Libraries Services to the Public(報告書全文のダウンロード先)
http://www.imls.gov/pdf/CatalystForChange.pdf

参考:
E132(No.24)

カルガリー大学図書館、日本学のデジタルコレクションが完成

カナダのカルガリー大学図書館は、日本学に関するデジタルコレクションが完成したことを発表しています。

Japanese Studies Digital Collection
http://library.ucalgary.ca/news/news/japanese-studies-digital-collection

FRBRに対応した動画資料の目録に関する提言(part3)のドラフト版が公開

視聴覚資料に関する目録担当者の会であるOLACの目録政策部会CAPCによる、FRBRの著作レベルに対応した動画資料の目録に関する提言“Report and Recommendations for Moving Image Works”のPart3のドラフト版が公開されています。2009年7月31日までコメントを受け付けるとのことです。なお、Part1,2,4は最終版がウェブサイトに掲載されています。

Moving Image Work-Level Records Task Force
http://olacinc.org/drupal/?q=node/27

OLAC CAPC Moving Image Work-Level Records Task Force Final Report and Recommendations July 2, 2009 DRAFT Part III: Operational Definitions and Data Sources A Thought Experiment
http://olacinc.org/drupal/capc_files/MIWpt3aDraft.pdf

参考:
FRBRに対応した、動画資料の目録に関する提言のドラフト版公開(米国)

W3C、XHTML2の策定を中止し、HTML5の標準化に注力

World Wide Web Consortium(W3C)が、XHTMLの策定を打ち切り、今後はHTML5の標準化に注力していくことを発表しています。

XHTML 2 Working Group Expected to Stop Work End of 2009, W3C to Increase Resources on HTML 5
(W3Cのニュースリリース)
http://www.w3.org/News/2009#item119

W3CがXHTML 2の策定打ち切りを決定、HTML 5の標準化に注力へ
- COMPUTERWORLD.jp 2009/7/3付けの記事
http://www.computerworld.jp/topics/browser/154169.html

Elsevier社とワシントン州立大学の間の契約条件、公開されることに

Elsevier社が求めていた、ワシントン州立大学と同社の間の契約条件を公開しないようにとの要請が裁判所に却下されたとのことです。これは、研究者が「ビッグディール」契約の実態を調べるために公開を求めていたことに関するもので、同大学は公的な資金による施設であるため、公的記録(Public Records)開示請求の対象になるとのことです。Elsevier社は控訴しない方針とのことです。また、ARL(北米研究図書館協会)は、契約に非公開条項を入れないように呼びかけています。

Elsevier Motion to Block Public-Records Request of Washington State University Denied -- Library Journal, 6/29/2009
http://www.libraryjournal.com/article/CA6667426.html

Don't Sign Contracts with Confidentiality Clauses, says ARL -- Library Journal, 6/11/2009
http://www.libraryjournal.com/article/CA6664369.html

Googleブック検索和解案について司法省が調査を開始へ

Googleブック検索の和解案に関連し、米国の司法省が独占禁止法に関する調査を開始したと報じられています。

「Google Books」をめぐる和解について米司法省が調査を開始 -- CNet
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20396065,00.htm

グーグルの書籍検索サービス、米司法省が独禁法関連の調査 -- NIKKEI NET
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090703AT2M0300G03072009.html

カンザス州立図書館、州関連のWikipediaの記事を目録化

米国のカンザス州立図書館では、Wikipediaに収録されている主にカンザス州や州民に関する記事を1,000件程度目録化し、同館のOPACやOCLC等から検索を可能にしているとのことです。

Catalog 2.0: Your Library Catalog in a Global Environment
http://statelibrary.mykansaslibrary.org/catalog-20-your-library-catalog-in-a-global-environment-3

7月 2日

Newsweek誌による名作トップ100の第1位は『戦争と平和』

Newsweek誌が、既存の様々なランキングを基に作成したランキング「Newsweek's Top 100 Books」を公表しています。上位3点は、『戦争と平和』『1984』『ユリシーズ』となっています。

Newsweek's Top 100 Books: The Meta-List
http://www.newsweek.com/id/204478

人類最高の本は『戦争と平和』-- 中央日報
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=117413

パターン認識、イメージ分析技術の研究開発プロジェクト“PRImA”(英国)

英国・サルフォード大学が中心となり、世界レベルで運用できるパターン認識、イメージ分析の技術開発を目指すプロジェクトPRImA(Pattern Recognition and Image Analysis)が進行中です。なお、これはIMPACTプロジェクトの一部でもあります。英国図書館(BL)は、両プロジェクトに積極的に参加しており、大規模デジタル化における国際協力の重要性をアピールするプレスリリースをこのほど発表しました。

PRImA
http://www.cse.salford.ac.uk/prima/index.php

International collaboration steers future of mass digitisation
(2009年7月1日付けBLのプレスリリース)
http://www.bl.uk/news/2009/pressrelease20090701.html

ボーンデジタルの政府・法律資料の保存プロジェクト“チェサピーク・プロジェクト”の報告書(米国)

米国のジョージタウン大学など3大学の法律図書館が2年間の試験プロジェクトとして実施していた、ボーンデジタルの政府・法律資料等の保存プロジェクト“チェサピーク・プロジェクト”の報告書が公開されています。

Two-Year Pilot Project Evaluation
http://cdm266901.cdmhost.com/policies/legal_twoyearprojectevaluation_june2009.pdf

About The Chesapeake Project
http://www.legalinfoarchive.org/

7月4日からWorld eBook Fair開催

今年で4回目を迎える「グーテンベルグプロジェクト」の“World eBook Fair”が、7月4日から8月4日までの期間で開催されます。無料でダウンロードできる電子書籍の数は、初年から約30万冊、約60万冊、約100万冊と増え続け、今年は約250万冊になる模様です。これらの多くは携帯電話からも手に入れることができるそうです。

2.5 Million eBooks at World eBook Fair
http://www.pg-news.org/20090702/2-5-million-ebooks-at-world-ebook-fair

参考:
今年で3回目、World eBook Fair開催中!
http://current.ndl.go.jp/node/8225

ニュージーランド国立図書館のデジタル化新聞サイト“Papers Past”に7タイトルを追加

ニュージーランド国立図書館による、デジタル化した1839年から1932年の間の新聞・雑誌を検索・閲覧できるサイト“Papers Past”に新たに7タイトルが追加されたそうです。これにより、タイトル数は52、ページ数は約130万、記事数は約1450万となったそうです。

Papers Past adds more digitised newspapers
http://www.natlib.govt.nz/about-us/news/29-jun-09-papers-past-more-titles

PAPERSPAST
http://www.paperspast.natlib.govt.nz/cgi-bin/paperspast

シアトル公共図書館、100万ドルの資金削減達成のため、資料の貸出方針を改正

シアトル公共図書館は、図書館資料をより多くの人が利用できるように、また運営資金を100万ドル削減するための一環として、資料の貸出方針を改正したということです。
主な改正点は、

 ・利用者が一度に貸し出せる資料は50点までとする。(これまでは100点)
 ・利用者が一度に予約できる資料を25点までとする。(これまでは100点)
 ・図書館間貸出を有料とし、利用者は1回につき5ドルを支払う。
 ・資料の延滞料金の適用範囲を、12歳以下向けの資料やリテラシー資料などにまで拡大する。
 ・住民以外への図書館カードの発行料を値上げする。

となっています。

Library recommends updating materials loan policy to increase circulation of books and materials for all users
http://www.spl.org/default.asp?pageID=about_news_detail&cid=1244849330098

Seattle Public Library Limits Loans, Charges for ILL, Adds Fines
- Library Journal 2009/6/30付けの記事

ゲイツ財団、公共図書館におけるITサービス等に関する調査継続のため200万ドルを提供

ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団は、米国の公共図書館の運営資金とコンピュータやインターネットなどのITサービスの現状を明らかにするための調査“Public Library Funding and Technology Access Study”を、今後3年間にわたり継続していくための資金として、200万ドル(約2億円)を米国図書館協会(ALA)に提供しました。“Public Library Funding and Technology Access Study”の結果はこれまで、図書館のインターネットのブロードバンド化の推進や、図書館が提供するITサービスがいかに地域住民の役に立っているかを政治家等にアピールする際、説得力のあるデータとして活用されてきました。なお、2008-2009年の最終調査報告は、2009年の9月に刊行される予定となっています。

Bill & Melinda Gates Foundation renews grant to ALA for public library technology study
http://www.ala.org/ala/newspresscenter/news/pressreleases2009/june2009/gates_ors.cfm

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