アーカイブ - 2009年 7月 - car

7月 8日

金融不安の影響で、2010年IFLA年次大会の会場が変更に

2010年の国際図書館連盟(IFLA)年次大会の会場は、オーストラリアのブリスベンに決定していましたが、金融不安の影響で、政府・地方からの資金援助が見込みづらくなったことを受け、ブリスベンでの開催を見送ることとなりました。IFLAはこのブリスベン大会中止の発表と同時に、新開催地を発表しており、新開催地はスウェーデンのイェテボリに決定したということです。

IFLA regretfully cancels the 2010 IFLA World Library and Information Congress in Brisbane, Australia
http://www.ifla.org/en/news/ifla-regretfully-cancels-the-2010-ifla-world-library-and-information-congress-in-brisbane-austr

往復書簡の間から、米国独立宣言の貴重な複製が発見される(英国)

英国国立公文書館(NA)が所蔵する、米国の入植者の往復書簡の間から、米国独立宣言の貴重な複製が発見されました。発見したのは、NAで研究をしていたある米国人だということです。この複製は1776年に印刷されたもので、“Dunlap print”と呼ばれ、世界に26ある有名な複製の1つです。Dunlap printは1989年に蚤の市で発見されたことがあり、2000年にオークションにかけられ、814万ドルで落札されました。

Lost page of American history found at The National Archives
http://www.nationalarchives.gov.uk/news/stories/327.htm

ドイツ国立図書館、シンポジウム「MARC21への移行」(Umstieg auf MARC 21)の資料を公開

ドイツ国立図書館が、2009年6月2日に開催されたシンポジウム「MARC21への移行」(Umstieg auf MARC 21)の資料(英語)をpdf形式とYouTubeの動画形式で公開しています。このシンポジウムは、「ドイツ標準の国際化:MARC21への移行」(Internationalisierung der deutschen Standards: Umstieg auf MARC 21)プロジェクトが、ドイツとオーストリアでのMARC21フォーマットへのデータ変換実施のための土台を完成させたことを示すために開催されたものだとのことです。

"Umstieg auf MARC 21" Symposium
http://www.d-nb.de/eng/standardisierung/formate/marc_symposium.htm

今年も国家規模での図書館キャンペーン「ドイツは読む。集合場所は図書館」開催

ドイツでは2008年に初めて国家レベルでの図書館キャンペーンが開催されました。ドイツ図書館協会の支援の下実施されるこのキャンペーンは“Deutschland liest. Treffpunkt Bibliothek”(ドイツは読む。集合場所は図書館)と名付けられています。そして2009年の“Deutschland liest. Treffpunkt Bibliothek”が11月6日から13日に開催予定であることが発表されました。ドイツ図書館協会は、専用のウェブサイトやポスターやしおりなどの広報グッズを用意するなどして、各図書館を支援するということです。なお11月13日には、読み聞かせの国家的キャンペーンである“Vorlesetag 2009”と協力することが発表されています。この協力関係は今年が初めてとなります。

Deutschlandliest.TreffpunktBibliothek 6.-13.November2009
http://www.treffpunkt-bibliothek.de/

Deutschland liest.Treffpunkt Bibliothek: Bestellung Werbemittel

経済産業省、高校等における情報教育の実態調査の報告書を公表

経済産業省が2008年度に委託で実施した、「「情報大航海時代」における制度的課題に関する高等学校等における情報教育の実態調査」の実施報告書を公表しています。

「情報大航海時代」における制度的課題に関する高等学校等における情報教育の実態調査 実施報告書
http://www.meti.go.jp/meti_lib/report/2009fy01/0018202.pdf

なお、(再委託で)受託したコンピュータ教育開発センターも、ウェブサイトで同内容の報告書と概要を公表しています。

高等学校等における情報教育の実態に関する調査
http://www.cec.or.jp/ict/hsjoho.html

文化庁、諸外国におけるフェア・ユース等の一般規定の導入状況に関する調査結果を公表

文化庁が、『著作権制度における権利制限規定に関する調査研究』の一環として実施した、イスラエル、台湾、香港、韓国、シンガポール、フィリピン等における著作権の一般規定(フェア・ユース型、フェア・ディーリング型、スリー・ステップ・テスト型等)の導入状況に関する調査のレポート(2009年3月付け)を公開しています。

「著作物の流通・契約システムの調査研究 『著作権制度における権利制限規定に関する調査研究』報告書(平成21年3月)」別冊「その他の諸外国地域における権利制限規定に関する調査研究」-レポート-
http://www.bunka.go.jp/chosakuken/pdf/houkokusho_090626.pdf

参考:
文化庁、『著作権制度における権利制限規定に関する調査研究』報告書を公開
http://current.ndl.go.jp/node/13043

文化庁、「国立メディア芸術総合センター(仮称)」の事業内容、施設内容等のアイディアを募集

文化庁が、「国立メディア芸術総合センター(仮称)」に関するアイディアを募集しています。募集するのは、下記の4点に関するアイディアです。

A. センターで行う事業内容について
B. センターの施設内容・規模等について
C. センターの管理運営について
D. その他全般に係る事項について

〆切りは2009年7月13日の17時までとなっています。

国立メディア芸術総合センター(仮称)についてアイディアを募集します。
http://www.bunka.go.jp/oshirase_other/2009/mediageijutsu_iken_boshu.html

参考:
国立メディア芸術総合センター(仮称)設立準備委員会(第1回)が開催へ
http://current.ndl.go.jp/node/13458

NISOとOCLC、「図書のメタデータのワークフローの能率化」と題する白書を公表

米国情報標準化機構(NISO)とOCLCは、「図書のメタデータのワークフローの能率化」(Streamlining Book Metadata Workflow)と題する白書を公表しました。白書は、2009年3月18日から19日にかけて行なわれた出版社と図書館員のシンポジウムの追跡調査として作成されており、メタデータの作成、変換、利用の現況についての分析が行なわれています。

Streamlining Book Metadata Workflow(NISOのプレスリリース)
http://www.niso.org/news/pr/view?item_key=9fa87f971eff9055ae67983b742d755cd44019ea

Streamlining Book Metadata Workflow(OCLCのニュースリリース)
http://www.oclc.org/us/en/news/releases/200940.htm

White Papers - National Information Standards Organization(白書全文のダウンロード先)
http://www.niso.org/publications/white_papers/StreamlineBookMetadataWorkflowWhitePaper.pdf

米Yahoo!、“Search Pad”のベータ版を公開

米国のYahoo!社が、オンラインでの調査行動の際にユーザがチェックしたURLなどの記録を自動的にとることでユーザの情報収集活動をサポートする“Search Pad”のベータ版の公開を開始したと報じられています。(現時点では日本からの利用はできないとのことです。)

米Yahoo!、検索をサポートする「Search Pad」をβ公開 -- ITMedia News
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0907/08/news019.html

米ヤフー、オンライン調査をサポートする「Yahoo Search Pad」をローンチへ -- CNET Japan
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20396224,00.htm

Yahoo to Formally Launch New Research Tool -- WALL STREET JOURNAL Blogs
http://blogs.wsj.com/digits/2009/07/06/yahoo-to-formally-launch-new-research-tool/

Yahoo! Search Help Topics (英語版)

デジタル時代における音楽図書館と著作権-IAMLオランダ大会基調講演の資料

国際音楽資料情報協会(IAML)の2009年年次大会が、2009年7月5~10日の日程で、オランダ・アムステルダムで開催されています。この大会でホスト国・オランダの国立図書館であるオランダ王立図書館(KB)のコレクション・サービス担当ディレクター、Martin Bossenbroek氏が行った基調講演“The Sirens of Pirate Bay”のプレゼンテーション資料(英文)が、KBのウェブサイトで公開されています。音楽をはじめ、書籍、雑誌、ゲームなど各種コンテンツの創作から消費に至るまでの過程にインターネットが深く係わっている今日、音楽図書館がどのような役割を果たせばよいのか、特に著作権に関連した論点を紹介するものとなっています。

Muziekbibliotheken in het digitale tijdperk
http://www.kb.nl/nieuws/2009/digimuziekbibliotheken.html

7月 7日

ARL、論文の権利に関する著者添付文書(author addenda)についての調査を実施

北米研究図書館協会(ARL)が加盟館に対し、所属する研究者が執筆した論文の権利に関する著者添付文書(author addenda)について周知しているか、実際に研究者が著者添付文書での意思表明を行っているかどうかについて尋ねた調査結果を、SPEC Kit 310号で公開しています。質問に回答した70館のうち半数の35館が、所属する研究者が著者添付文書を利用している、と回答したとのことです。このレポートの本文は有料ですが、エグゼクティブ・サマリーは、ARLのウェブサイトで無料で見られます。

Author Addenda, SPEC Kit 310, Published by ARL
http://www.arl.org/news/pr/spec310-1july09.shtml

参考:
Author addenda - OAD
http://oad.simmons.edu/oadwiki/Author_addenda
SPARC及びJISC & SURFの推奨する「著者の権利」を留保するための契約書等について - 国立大学図書館協会国際学術コミュニケーション委員会
http://wwwsoc.nii.ac.jp/anul/j/projects/isc/sparc/author_rights/licence_how_to.html

RDAのER図が公開

最終版となる全体ドラフト(full draft)が公開され、完成版の策定が続けられている『資料の記述とアクセス』(RDA)に関して、FRBRやFRADで示されている主要概念(Work、Nameなど)とRDAの記述とを関連づけた実体関連図(ER図)がRDA公式サイトで公開されています。

RDA: Resource Description and Access
http://rdaonline.org/index.html

参考:
CA1686 - 動向レビュー:RDA全体草案とその前後 / 古川肇
http://current.ndl.go.jp/ca1686

Open Library、RESTに準拠したウェブAPIを公開

Open Content Alliance(OCA)の枠組みでデジタル化した書籍等を無償で提供する“Open Library”が、RESTに準拠したウェブAPIの公開など、新機能を実装したことを発表しています。

Open Library RESTful API
http://openlibrary.org/dev/docs/restful_api

Open Library
http://openlibrary.org/

英国の都市・町の歴史的なデータが一度に検索できるサイト

英国の情報システム合同委員会(JISC)の支援による、“A Vision of Britain Through Time”というウェブサイトが公開されています。英国内の地名を入力すると、その地に関連のある、統計、地図、選挙結果、旅行記などが表示されるものです。対象範囲は過去およそ200年にわたっているとのことです。

A vision of Britain through time
http://vision.port.ac.uk/

History of Britain’s changing places and lives is put online
http://www.jisc.ac.uk/Home/news/stories/2009/07/vision.aspx

出版8社が責任販売制度「35ブックス」を開始へ

筑摩書房、河出書房新社、青弓社、中央公論新社、二玄社、早川書房、平凡社、ポット出版の出版8社が、新たな書籍の販売制度「35(さんご)ブックス」を共同で始めると発表しています。書店のマージンを35%に高める代わりに、返本の際の引き取り価格を35%に下げることにより、出版社の返本リスク低下と書店の利益アップが見込まれるとされています。復刊書籍を中心に、計26タイトル・47冊を提供する予定とのことです。

「返本率4割」打開の一手なるか 中堅出版8社、新販売制「35ブックス」-- ITmedia News
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0907/06/news073.html

35ブックス企画説明会+プレス発表会 -- ポットの日誌(ポット出版)
http://www.pot.co.jp/diary/20090706_223707493912604.html

NDL、PORTAをリニューアル公開

国立国会図書館(NDL)が2009年7月7日、デジタルアーカイブポータル「PORTA」をリニューアル公開しました。検索・表示に関する性能や機能の改善のほか、ブックマークの公開範囲の変更(非登録ユーザへも公開)、新たな外部提供インターフェースとしてSRUを追加、等を行っています。

PORTA(国立国会図書館デジタルアーカイブポータル)
http://porta.ndl.go.jp/

2009/07/07 PORTAをリニューアルしました
http://porta.ndl.go.jp/service/SER_Information_DetailRSS.jsp?news_id=40
2009/06/15 PORTAリニューアルとサービス休止(7/1~7/6)について
http://porta.ndl.go.jp/service/SER_Information_DetailRSS.jsp?news_id=38

また、国立国会図書館件名標目表(NDLSH)のXML(SKOS)形式での試験提供も開始しました。

2009/07/07 NDLSHのXML形式での試験提供を開始しました
http://porta.ndl.go.jp/service/SER_Information_DetailRSS.jsp?news_id=41

参考:

WorldCat Mobile、ヨーロッパにまで拡大

OCLCは、米国・カナダのみに利用が限定されていたWorldCat Mobileをヨーロッパにまで拡大したと発表しました。これにより、オランダ、ドイツ、英国、フランスの携帯電話からも操作が可能となり、PDAやスマートフォンからアクセス可能なウェブアプリケーションを通して利用者の現在地の近くにある図書館の資料を探すことができるようになるとのことです。

WorldCat Mobile pilot extended to Europe(OCLCのニュースリリース)
http://www.oclc.org/news/releases/200921.htm

参考:
WorldCat、iPhone以外の携帯端末にも対応したアプリ(米・カナダ限定)を公開
http://current.ndl.go.jp/node/11479

7月 6日

ニューヨーク公共図書館、目録統合を完了し次世代OPAC“Encore”で公開

2009年7月6日、ニューヨーク公共図書館(NYPL)は、同館の目録と、同館の研究図書館(Research Libraries)と地域分館(Branch Libraries)の所蔵資料の目録とを統合した、新たな目録の提供を開始しました。“The Catalog”と名づけられた新目録は、Innovative Interfaces社の次世代OPAC“Encore”を採用しており、タグクラウド表示などの機能を備えています。

The Catalog: Introducing the Library's New Catalog
http://www.nypl.org/news/thecatalog.cfm

The Catalog
http://catalog.nypl.org/iii/encore/home?lang=eng

NYPL’s New Catalog Merges Research and Branch Library Holdings -- Library Journal, 7/6/2009
http://www.libraryjournal.com/article/CA6668599.html

ハーバードカレッジ図書館も財政難でスタッフ削減

ハーバード大学文理学部に属するハーバード・カレッジ図書館は、大学全体の財政難対策の一環として、20のスタッフのポジションの削減や被雇用者の労働時間削減を実施したということです。図書館ではすでに、電子雑誌が利用可能な紙媒体の購読雑誌の重複購読の中止など、各種サービスの合理化を図っていますが、寄付金の不足などによる財政の穴を埋めるには十分ではないようです。

Harvard Libraries Cuts Jobs, Hours
- Harvard Crimson 2009/6/26付けの記事
http://www.thecrimson.com/article.aspx?ref=528524

参考:
E848(No.138)金融不安,図書館の運営資金にまで拡大(米国)
http://current.ndl.go.jp/e848

世界最古のギリシャ語聖書「シナイ写本」がオンラインで再結合

英国図書館は、同館とドイツ、エジプト、ロシアの機関が協力して、現存する世界最古のギリシャ語聖書と言われているシナイ写本(Codex Sinaiticus)の800以上のページや断片の再結合に成功したと伝えています。2008年7月からデジタル化された写本の一部のみが公開されていましたが、今後は現存するあらゆるページが高解像度のデジタル画像となって世界中から検索できるようになるとのことです。

The world’s oldest bible reunited online(英国図書館のプレスリリース)
http://www.bl.uk/news/2009/pressrelease20090703.html

Codex Sinaiticus
http://www.codexsinaiticus.org/en/

ページ