アーカイブ - 2009年 6月 - car

6月 3日

WIPO著作権・著作隣接権常任委員会、視覚障害者等の著作物利用について議論

世界知的所有権機関(WIPO)の第18回著作権・著作隣接権常任委員会(SCCR)が2009年5月25日から29日に開催されました。今回の会合では主に、視覚障害者等の著作物利用を容易にするための方策等について議論がなされたとのことです。

SCCR to Expedite Work in Favor of Reading Impaired(Geneva, June 2, 2009)
http://www.wipo.int/pressroom/en/articles/2009/article_0012.html

参考:
2008年11月のWIPO著作権・著作隣接権常任委員会の報告-図書館に関する権利制限がテーマ
http://current.ndl.go.jp/node/9881

6月 2日

「平成21年度版 科学技術白書」、閣議決定される

2009年6月2日、「平成20年度科学技術の振興に関する年次報告」(「平成21年度版 科学技術白書」)が閣議決定され、国会に報告されることになりました。

「平成20年度科学技術の振興に関する年次報告」について
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/21/06/1267522.htm

「平成21年度版 科学技術白書」
http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/html/hpaa200901/1268148.htm

Googleが電子書籍市場へ参入

2009年5月29日から31日にかけて開催されていた“BookExpo America”においてGoogle社は、2009年中に電子書籍市場に参入することを明らかにしました。

GoogleがAmazonに挑戦状――電子書籍市場に参入へ
- ITmedia News 2009/6/2付けの記事
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0906/02/news050.html

Preparing to Sell E-Books, Google Takes on Amazon
- New York Times 2009/5/31付けの記事
http://www.nytimes.com/2009/06/01/technology/internet/01google.html

EBSCO社、読書案内データベースを図書館のOPACと連携させて提供するサービスを開始

EBSCO社が2009年5月26日、1999年に買収し以後提供してきた読書案内用の小説データベース“NoveList”(ライブラリアン等が作成した読書案内用ブックリスト4,000件以上、総書誌数15万点以上)、およびそのノンフィクション版“NoveList Plus”(総書誌数5万点以上)を、図書館のOPACと連携させて表示するサービス“NoveList Plus”の開始を発表しました。400万件の書誌レコードについて、類似の書籍/おすすめの書籍を表示するというもので、件名を目立つように表示することにより、なぜその書籍がおすすめなのか利用者がわかるようにしているとのことです。

NoveList Select
http://www.ebscohost.com/novelist/default.php?id=294

EBSCO Publishing and NoveList Introduce NoveList® Select
http://www2.ebsco.com/en-us/NewsCenter/Pages/ViewArticle.aspx?QSID=284
(プレスリリース)

なお同社はあわせて、2008年秋に公共図書館のライブラリアンを対象に実施した、読書案内サービスに関する調査の結果も発表しています。

Springer社、自社が刊行した査読付き学術雑誌における「語の用例」が一覧できるサービスを公開

Springer社が、自社が刊行した査読付き学術雑誌における「語の用例」が一覧できるサービス“Springer Exemplar”を公開しました。各用例からは、DOIを介して掲載されている文献へと遷移することができるようになっています。

Springer Exemplar
http://www.springerexemplar.com/

May 27, 2009付けPeter Scott's Library Blogの記事
http://xrefer.blogspot.com/2009/05/exemplar-from-springer.html

文化庁、日本の文化芸術に関するポータルサイトを試験公開

文化庁が、日本の文化芸術に関するポータルサイト「日本文化芸術オンライン」を試験公開しています。映画・マンガ・音楽・演劇・文学等のトピックについて、解説(日本語と英語)と関連サイトへのリンク等が掲載されています。今後、試験運用の状況を把握・分析し、正式公開に向けて、内容や提供方法について引き続き検討していくとのことです。

「日本文化芸術オンライン」(試験運用中)
http://www.bunka.go.jp/culture-online/jp/

「日本文化芸術オンライン」の試行公開について(文化庁ウェブサイトに掲載のお知らせ)
http://www.bunka.go.jp/oshirase_other/2009/bunkageijutsu_online.html

文化庁、『著作権制度における権利制限規定に関する調査研究』報告書を公開

文化庁が2009年5月27日、同年3月付けで作成された、著作物の流通・契約システムの調査研究『著作権制度における権利制限規定に関する調査研究』報告書をウェブサイトで公開しています。日本の現行法の状況の分析、英米法・大陸法における権利制限規定の構造・立法動向等の解説、日本で一般規定を導入する際の意義と課題、という構成になっています。

著作物の流通・契約システムの調査研究『著作権制度における権利制限規定に関する調査研究』報告書
http://www.bunka.go.jp/chosakuken/pdf/houkokusho_090601.pdf

ノルウェー国立図書館、デジタル化した文学作品5万点をウェブサイトで無料公開

ノルウェー国立図書館が2009年5月27日、デジタル化したノルウェーの文学作品5万点(開始時は1万点)を“Bokhylla”としてウェブサイトで無料公開しました。この中には、1690~1699、1790~1799、1890~1899、1990~1999の各年代に刊行された作品が含まれています。著作権者団体Kopinorとの共同プロジェクトという位置づけになっています。なお、著作権保護期間が満了していないものは、ダウンロード・印刷できないようになっているようです。

Bokhylla
http://www.nb.no/bokhylla

Bokhylla er åpnet
http://www.nb.no/aktuelt/bokhylla_er_aapnet
(プレスリリース(ノルウェー語))
Digitalisering av bøker i Nasjonalbiblioteket
http://www.nb.no/bokhylla/om/digitalisering_av_boeker_i_nasjonalbiblioteket
(デジタル化作業の紹介ページ(ノルウェー語))

The Norway Post - 50,000 Norwegian books available on the net

凸版印刷と紀伊國屋書店が「大学向けソリューションプログラム」の開発・提供で業務連携

凸版印刷と紀伊國屋書店が2009年6月1日、大学図書館向けシステムを含む「大学向けソリューションプログラム」の開発・提供で業務提携を行うことを発表しています。

凸版印刷、紀伊國屋書店が業務提携、大学向けソリューションプログラムを共同で提供~大学のブランディング支援から、IC学生証、電子掲示板など教務支援まで一括サポート~
http://www.toppan.co.jp/news/newsrelease914.html
http://www.kinokuniya.co.jp/release/20090601toppan.pdf
(※上は凸版印刷、下は紀伊國屋書店のプレスリリースです。同じ内容です。)

6月 1日

若者の政治運動への関心を鼓舞する新プログラムが開始(英国)

英国図書館(BL)と英国博物館・図書館・文書館国家評議会(MLA)が協同で、若者向けプログラム“Campaign! Make an Impact”を開始しました。これは、政治運動の歴史について学ぶことを通じ、若者たち自身が政治運動に係っていく力を育むことを目的としたプログラムです。2009年から2011年まで、全国規模で展開されます。プログラムのウェブサイトでは、BLの歴史的資料を調べることができるか、様々な政治運動のタイプについて学んだり、運動の進め方についての実践的なアドバイスを見つけることができます。

Yes they can! Voices of the future powered by the past
(BLの2009年5月21日付けプレスリリース)
http://www.bl.uk/news/2009/pressrelease20090521.html

Campaign! Make an Impact
http://www.bl.uk/campaign

奈文研と東大史料編纂所がデータベース連携へ

奈良文化財研究所と東京大学史料編纂所が2009年5月29日、データベースの共通検索システムの開発に合意する覚書を交わしました。共通検索システムの対象となるのは、奈良文化財研究所の「木簡画像データベース・木簡字典」と東京大学史料編纂所の「電子くずし字字典」です。

奈文研と東大史料編纂所のデータベース連携に関する調印発表が行われました
(奈良文化財研究所のニュースリリース)
http://www.nabunken.go.jp/topics/index.html#nabunken_tohdai_database

木簡画像データベース・木簡字典
http://jiten.nabunken.go.jp/

電子くずし字字典
http://www.hi.u-tokyo.ac.jp/ships/shipscontroller

米国政府印刷局、2008会計年度の年報を発表

米国政府印刷局(GPO)が、2008会計年度の年報を公表しています。また年報の概要を紹介する動画が、YouTubeにアップロードされています。

2008会計年度年報
http://www.gpo.gov/pdfs/congressional/GPO_08AnnualReport_final.pdf

U.S. Government Printing Office: Sustainable Environmental Stewardship
(概要を紹介する動画)
http://www.youtube.com/watch?v=7fBuV10pbmg&feature=channel_page

目指すは本の“iPod”?英企業が新電子書籍リーダーを発売

英国のInteread社が、電子書籍リーダー“Cool-er”を発表しました。デザインとしては、現在流通しているほかのリーダーよりも軽量で、薄く、コンパクトなほか、8色から好みの色のリーダーを選ぶことができます。また、値段も他のリーダーより安価に設定されています。
Cool-erで読む書籍は“coolerBOOKS.com”というウェブサイト等から購入できます。このウェブサイトには75万タイトルの電子書籍が用意されており、好みの本をダウンロードできます。
その他Cool-erが「売り」としている点として、JPEG、PDF、TXTのドキュメントや、EPUBフォーマットの電子書籍を読むことができること、日本語も含む11言語に対応している唯一のリーダーであること、などがあります。

COOLREADERS
http://www.coolreaders.com/default.asp

Cool-er ebook reader: is this the iPod for books?
- Telegraph 2009/5/29付けの記事

テレビ視聴時間が長く、SNSの利用率が低く、新聞の定期購読率が高い日本―比較調査の結果

デロイトトーマツコンサルティング株式会社が、日本、米国、英国、ドイツ、ブラジルにおけるメディア消費動向を比較した調査を実施し、その結果を発表しています。それによると、日本のメディア消費には、テレビの視聴時間が最長、ソーシャルネットワーキングサービスの利用率が最低、新聞の定期購読率が最高(2位の米国より30%近く高い)、といった特徴があるということです。ただし、新聞については、日本国内で若年層の新聞離れが危惧されています。

デロイトトーマツコンサルティング株式会社のニュースリリース
http://www.dtc.tohmatsu.co.jp/data/material/29682254956173.pdf

オバマ大統領夫妻、ローラ・ブッシュ前大統領夫人が創始した“National Book Festival”を継承して実施

ローラ・ブッシュ米国前大統領夫人が2001年から米国議会図書館(LC)とともに実施してきた読書推進イベント“National Book Festival”を、2009年にも同館とバラク・オバマ大統領、ミシェル・オバマ大統領夫人が引き続き実施することが発表されています。

President, Mrs. Obama to be Honorary Chairs of National Book Festival
http://www.loc.gov/today/pr/2009/09-107.html

President, Mrs. Obama Honorary Chairs of Book Festival - Library of Congress Blog
http://www.loc.gov/blog/?p=528

国際連合、世界初の授業料無料のオンライン大学を開校

国際連合が2009年5月19日、世界初の授業料無料のオンライン大学“University of the People”を開校しました。これは、イスラエルの慈善家の寄付のもと、入学希望者から少額の入学金(15~50ドル)と、試験受験料(10~100ドル)だけを徴収して経営するというもので、高等教育を受ける機会を拡大することが目的とされています。なお入学金、試験受験料は、入学希望者の国によって異なるとのことです。

University of the People
http://www.uopeople.org/

UN announces launch of world’s first tuition-free, online university
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=30848&Cr=ict&Cr1

BL、全英学位論文サービス"EThOS"を試験公開 - はやくも最もポピュラーなサービスに

英国の全英電子学位論文プロジェクトが第2フェーズへと移行し、英国図書館(BL)が学位論文ポータル"EThOS (Electronic Theses Online Service)"を2009年1月より試験公開し、サービスを開始しています。

全英の25万件以上の学位論文が検索できるほか、ユーザ登録することでフルテキストのダウンロード、オンデマンドによる電子化注文(有料、一度電子化されたものは無料)ができるようになっています。また、全英100以上の大学の機関リポジトリと連携し、リポジトリにオープンアクセスの学位論文本文がある場合は、そちらにナビゲートするようになっています。

試験公開後3か月で、1か月に55万ヒットと、EThOSはBLで最も使われるサービスとなり、フルテキスト・ダウンロード可能な学位論文は4月現在12500件になっているとのことです。

EThoS Beta - British Library
http://ethos.bl.uk/

EThOS update
http://www.bl.uk/reshelp/atyourdesk/docsupply/productsservices/theses/blthesesoct2008/ethosupdates/index.html

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