アーカイブ - 2009年 6月 - car

6月 19日

英国図書館、19世紀の新聞をデジタル化した“BRITISH NEWSPAPERS”をウェブで公開

英国図書館(BL)のウェブサイトで、19世紀の英国の新聞をデジタル化した“BRITISH NEWSPAPERS”が公開されています。49タイトル、200万ページ以上を含んでおり、キーワードでの全文検索が可能とのことです。Penny Illustrated Paper紙とGraphic紙については全記事が無料で閲覧でき、その他の新聞については、有料のパスを購入するなどによる利用となるとのことです。6.99ポンドで24時間有効のパスは100記事にアクセス可能、9.99ポンドで7日間有効のパスは200記事にアクセス可能とのことです。

BRITISH NEWSPAPERS 1800-1900
http://newspapers.bl.uk/blcs/start.do

6月 18日

SURF、オランダにおけるオープンアクセスの経済効果を1億3,300万ユーロと試算

オランダのSURF財団が2009年5月29日、オーストラリア、ヴィクトリア大学のホートン(John Houghton)教授らに委託して実施した、オランダにおけるオープンアクセスの経済効果に関する調査結果を発表しています。調査は、ホートン教授がオーストラリア及び英国で行ったものに続くもので、

・読者が費用を支払う「購読契約モデル」
・執筆者側が費用を支払って読者が無料でアクセスできるようにする「オープンアクセス出版モデル」
・執筆者がリポジトリにセルフアーカイブして読者が無料でアクセスできるようにする「オープンアクセスセルフアーカイビングモデル」

の3つのモデルにつき、1論文あたりの費用を試算し、仮に著者支払い型オープンアクセスモデル(ゴールドの道)が全世界的に採用された場合には、オランダ国内で1億3,300万ユーロの節約になるとしています。

Costs and Benefits of Research Communication: The Dutch Situation
http://www.surffoundation.nl/en/publicaties/Pages/CostsandBenefitsofOpenAccessPublicationlTheDutchSituation.aspx

Thomson Reuters社、学術情報DB“ISI Web of Knowledge”特別版を途上国向けに提供

Thomson Reuters社が2009年6月15日、途上国向けに無料または安価に学術情報を提供する“Research4Life”プログラム(HINARI・AGORA・OAREの総称)に参加し、学術情報DB“ISI Web of Knowledge”の特別版を途上国向けに提供すると発表しています。

Thomson Reuters Partners With Research4life To Bring Scientific Research Information Resources To Developing Countries
http://www.thomsonreuters.com/content/press_room/sci/445271

Research4Life
http://www.research4life.org/

17 Jun 2009付けKnowledgespeakの記事
http://www.knowledgespeak.com/newsArchieveviewdtl.asp?pickUpID=8355&pickUpBatch=1190

参考:
CA1566 - 発展途上国における学術情報流通とオープンアクセス / 竹内比呂也
http://current.ndl.go.jp/ca1566

Serials Solutions社、雑誌情報ダイレクトリー“Ulrich’s”のXMLデータを有償提供するサービスを開始

Serials Solutions社が2009年6月16日、雑誌情報ダイレクトリー“Ulrich's”のXMLデータを有償提供するサービスを開始すると発表しています。

Serials Solutions Announces New Ulrich’s™ XML Data Service
http://www.serialssolutions.com/press/press06-16-09.html

June 17, 2009付けPeter Scott's Library Blogの記事
http://xrefer.blogspot.com/2009/06/serials-solutions-announces-new-ulrichs.html

国立図書館長会議(CDNL)2009用の各国のカントリーレポート

イタリア・ミラノで開催される世界図書館情報会議(WLIS)・国際図書館連盟(IFLA)総会の会期中である2009年8月26日に開催される国立図書館長会議(CDNL)2009用のカントリーレポートが、CDNLのウェブサイトで公開されています。このカントリーレポートには、世界各国の国立図書館の現況がまとめられています。

Country Reports
http://www.cdnl.info/2009/cdnl2009.html

Conference of Directors of National Libraries
http://www.cdnl.info/

NII、2008年度電子情報資源管理システム(ERMS)実証実験報告書を公表

国立情報学研究所(NII)が2009年6月18日、2008(平成20)年度に実施した電子情報資源管理システム(ERMS)実証実験の成果報告書を公表しています。

平成20年度電子情報資源管理システム(ERMS)実証実験
http://www.nii.ac.jp/CAT-ILL/about/infocat/erms_test_h20.html

参考:
NII、『電子情報資源管理システム(ERMS)実証実験平成19年度報告書』を公開
http://current.ndl.go.jp/node/7716

ハーバード大学教育学大学院、研究成果をOA化へ

ハーバード大学の教育学大学院(Harvard Graduate School of Education)は、研究成果をオープンアクセス化する方針を投票により決定しました。同大学では、文理学部(Faculties of Arts and Sciences)、ロースクール(Harvard Law School)、ケネディスクール(Harvard Kennedy School)に次ぐ決定とのことです。

Harvard Graduate School of Education Votes Open Access Policy
http://www.gse.harvard.edu/blog/news_features_releases/2009/06/harvard-graduate-school-of-education-votes-open-access-policy.html

Harvard Graduate School of Education Faculty Adopt Open Access Policy(2009年6月17日付けDigitalKoansの記事)

図書館情報専門職に聞きました-経済危機の中、図書館が生き残るための戦略は?(米国)

米国のJ. J. Keller & Associates社が2009年6月10日、レファレンス・ライブラリアン向けブログ“ResourceShelf”の読者など、図書館情報専門職者を対象に行った、「経済危機の中、図書館が生き残るための戦略」に関するアンケート調査の結果を発表しています。回答者は308名で、大多数が5,000名以上の雇用者がいる組織で働いており、その多くは大学図書館、専門図書館だそうです。調査結果本文は、電子メールで同社に連絡すると無料で入手できるとのことです。

プレスリリースによれば、「資料費の削減に対し無料リソースを活用すること」を重要な戦略だとした人が最も多かったとのことです。このほか、「人員の変化に対してはテクノロジー、機械化で対応する」、「より少ない労力で、より多く、がライブラリアンの新しいスローガンである」、「図書館利用者がもっと、自分のことを自分でできるように支援するのが鍵である」、「組織のマネジメントに貢献する情報センターとしての役割を宣伝することが必須である」といったものが挙がったそうです。

J. J. Keller announces free white paper revealing special libraries'
recession survival strategies

ALA・ARLなどによる、Googleブック検索についての解説資料の第2弾が公表

Googleブック検索の和解案について図書館向けに解説した“A GUIDE FOR THE PERPLEXED”の第2弾として、Google社とミシガン大学との新しい契約について解説した資料が、北米研究図書館協会(ARL)のウェブサイトに掲載されています。著者は、全米図書館協会(ALA)やARL等のコンサルタントをしている弁護士のJonathan Band氏とのことです。

Library Associations Release Guide to Google Book Search Amended Agreement(ARLのPress Releases & Announcements)
http://www.arl.org/news/pr/perplexed-part2-17june09.shtml

After Michigan Amendments to Google Deal, Library Groups Issue Updated “Guide for the Perplexed”-- Library Journal, 6/17/2009
http://www.libraryjournal.com/article/CA6665966.html

プレゼンター、トレーナーの養成・技法の共有を図る図書館界のキャンプ“Pres4lib”(米国)

米国ニュージャージー州のプリンストン公共図書館で2009年6月12日、プレゼンター、トレーナーを務める図書館員の養成や、技法の共有を図る訓練キャンプ“Pres4lib 2009”が行われました。その参加者によるプレゼンテーション(ライトニングトーク、プレゼンターがその場で提示される(=見たことが無い)プレゼンテーションスライドを使って即興で話をする“Battle Decks”など)の動画が公開されています。

Pres4lib / Video Archive
http://pres4lib.pbworks.com/Video-Archive

Pres4lib
http://pres4lib.pbworks.com/

オンラインで健康情報を探す“e-patient(e患者)”の情報利用行動の分析(米国)

米国のPew Internet & American Life Projectが2009年6月、オンラインで健康情報を探す“e-patient(e患者)”の情報利用行動を分析したレポートを刊行しています。米国の成人のうち61%を占める“e-patient”の人口構成、ブロードバンドやモバイルの利用状況、探しているトピック、他の患者のブログ等のユーザが生成した健康情報の利用、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の利用、オンライン健康情報が実際の治療や診療に及ぼした影響などが分析されています。また“e-patient”を含む米国の成人全体で見た場合、健康情報を得る情報源を尋ねた質問の回答数が多かったものは、医師などの医療専門職86%、家族68%、インターネット57%、書籍等54%といった順になっており、依然として伝統的な情報源も利用されているという結果が報告されています。

The Social Life of Health Information | Pew Internet & American Life Project
http://www.pewinternet.org/Reports/2009/8-The-Social-Life-of-Health-Information.aspx

参考:

SLA、この100年を代表する生物学・医学関連雑誌に“Nature”を選出

専門図書館協会(SLA)の生物医学・生命科学部門(BioMedical & Life Sciences Division)は、この100年における生物学・医学関連の最も優れた雑誌として“Nature”を選出しました。候補となった100誌のリストもウェブサイトに掲載されています。

Nature named 'journal of the century'
http://www.researchinformation.info/news/news_story.php?news_id=493

Top 100 Journals in Biology and Medicine
http://units.sla.org/division/dbio/publications/resources/dbio100.html

Napster登場から10年-オンライン音楽配信とDRMの変化を振り返るレポート(米国)

P2Pの技術を使ってデジタル化した音楽ファイルを共有するサービス“Napster”(現在のNapster社とは別の企業)が登場した1999年からの10年間で、オンライン音楽配信サービスと、配信されるファイルの著作権管理がどのように変化してきたかについて振り返るレポートを、米国Pew Internet & American Life Projectが刊行しています。とりわけ、デジタル著作権管理(DRM)が登場し、普及し、使われなくなっていった過程について、経緯が簡潔にまとめられています。

The State of Music Online: Ten Years After Napster | Pew Internet & American Life Project
http://www.pewinternet.org/Reports/2009/9-The-State-of-Music-Online-Ten-Years-After-Napster.aspx

6月 17日

次世代の科学情報統合検索エンジン“ScienceResearch.com”

Science.gov、WorldWideScience.org、E-Print Networkなど400以上の高品質の科学技術情報を統合的に検索できる検索エンジン“ScienceResearch.com”のベータ版を、Deep Web Technologies社が公開しました。もともと、2005年に初代がリリースされていたのですが、このほど大幅に検索対象のコレクションを増やし、検索エンジンも次世代型のものにしてリニューアルされました。同社は今後、1年以内に1,000以上のコレクションに検索対象を拡大し、最終的には1万コレクションをめざすとしています。

ScienceResearch.com - The World's Science, All in One Place
http://www.scienceresearch.com/scienceresearch/

米国のLibrary of the Year 2009はニューヨークのクイーンズ公共図書館

米国のLibrary Journal誌とGale社が選ぶ“Library of the Year”の2009年受賞館が、ニューヨーク市の独立NPO法人であるクイーンズ公共図書館に決まりました。深刻な経済危機の中、62の分館で多様なサービスを実施していることが評価されました。

Queens Library Named LJ’s Library of the Year - 6/12/2009 - Library Journal
http://www.libraryjournal.com/article/CA6665057.html

LIBRARY JOURNAL NAMES QUEENS LIBRARY AS 2009 LIBRARY OF THE YEAR
http://www.queenslibrary.org/index.aspx?page_nm=Press+Releases

YouTube - Queens Library Enriches Families
http://www.youtube.com/watch?v=Ue5EVfP7BV8
(クイーンズ公共図書館が実施している子ども・家族向け読書プログラムの動画)

参考:
ニューヨーク市の図書館サービス低下の危機、ひとまず回避へ

英国文化・メディア・スポーツ省、「デジタル・ブリテン」を正式発表

2009年6月16日、英国文化・メディア・スポーツ省(DCMS)が、デジタル/コミュニケーションに係る政府・産業界のビジョンを描く「デジタル・ブリテン」レポートを正式発表しました。

Digital Britain: The Final Report
http://www.culture.gov.uk/what_we_do/broadcasting/6216.aspx

Building Britain's Digital Future 1/3
http://www.culture.gov.uk/reference_library/media_releases/6220.aspx
Building Britain's Digital Future 2/3
http://www.culture.gov.uk/reference_library/media_releases/6221.aspx
Building Britain's Digital Future 3/3
http://www.culture.gov.uk/reference_library/media_releases/6222.aspx
(プレスリリース兼各章の内容紹介)

参考:
BL館長、政府の「デジタル・ブリテン」戦略ビジョンに物申す!

「読書への愛」を革新的な方法で育んだ機関・個人を表彰する“Innovations in Reading”賞

米国の全米書籍財団(National Book Foundation)が「読書への愛(love)」を革新的な方法で育んだ機関・個人を表彰する“Innovations in Reading”賞を、2009年に創設しました。その初代受賞者である5機関・個人が発表されています。

「子どもを生涯の読書人にする」手助けとなる、保護者・教師・図書館員向けのウェブサイト“ReadKidddoRead”
http://www.readkiddoread.com/

ヤングアダルト向け作家5名が運営する、ティーンエイジャー女子向けの読書コミュニティサイト“Readergirlz”
http://www.readergirlz.com/

作家兼教師として、人々に良い本を届けるべく活動しているRobert Wilder氏
http://www.robertwilder.com/

刑務所に服役している父親とその子どもを、本でつなぐ“Fathers Bridging the Miles”プログラム
http://www.readtomeintl.org/

デューイ十進分類法によらない分類を行ったマリコパ郡図書館区ペリー分館
http://www.mcldaz.org/library/userdef/branches/ud_mcld_branch_GI.aspx

研究成果のオープンアクセス化を実現したい機関のための情報サイト“OASIS”

研究成果のオープンアクセス化を実現したい機関にとって、トレーニング・情報源として有益なコンテンツを集めたウェブサイト“OASIS(Open Access Scholarly Information Sourcebook)”が立ち上がりました。(1) 研究者に対してオープンアクセスの意義、効果やオープンアクセス化の方法などを説明するための情報源、(2) ライブラリアンがオープンアクセスリポジトリの構築・利用・運営方法や、オープンアクセス誌、オープンアクセス推進活動などを学ぶための情報源、(3) 出版社に対してオープンアクセスの意義、実例などを説明する情報源、(4) 組織運営者に対してオープンアクセスの意義、機関リポジトリ、オープンアクセスポリシーなどを説明する情報源といったコンテンツが中心ですが、(5) 一般向け、(6) 学生向けのコンテンツも予定されています。

OASIS
http://www.openoasis.org/

『月刊現代』後継誌『G2』が創刊へ、ネットとの連携も視野

講談社が、昨年休刊した『月刊現代』の後継誌として、『G2』を創刊することを発表しています。『G2』はノンフィクションを掲載する雑誌で、インターネットや書籍との連携を視野に入れています。全文がネットで公開されるほか、公開後に事件などに動きがあった場合は、ネットでフォローすることなども検討しているということです。

ノンフィクションの灯を消すな 月刊現代の後継誌創刊
- asahi.com 2009/6/17
http://book.asahi.com/news/TKY200906170150.html

ニューヨーク市の図書館サービス低下の危機、ひとまず回避へ

ニューヨーク市の公共図書館は、次年度の予算案で約22%の予算削減案が示され、職員の一時解雇や開館時間の短縮等が危惧されていましたが、予算の削減幅が8%程度に抑えられる見込みとなったと報じられています。これにより、職員の一時解雇なしで週6日開館の維持ができそうだとのことです。

Six-Day Service Saved in NYC Libraries, But at a Price -- Library Journal, 6/16/2009
http://www.libraryjournal.com/article/CA6665611.html

参考:
ニューヨーク市の図書館サービス低下の危機
http://current.ndl.go.jp/node/12846

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