国際STM出版社協会が、科学・技術・医学(STM)分野の学術出版社が学術研究の世界にどのような付加価値を提供しているか、を説明した2008年のレポート"An Overview of Scientific, Technical, and Medical Publishing and the Value it adds to Research Output"の日本語訳『STM出版の概要と研究成果に与える付加価値』を作成、公開しています。
オハイオ州立大学(Ohio State University)はマンガ研究図書館(Cartoon Library and Museum)を備えていますが、その移転・改築のために、このたび、スヌーピーで知られる『ピーナッツ』の著者 Charles M. Schulz氏の遺族から、100万ドル(約1億円)が寄付されました。
米国のLibrary Journal誌が2009年4月1日号で、毎年恒例となっているブリーディング(Marshall Breeding)氏による図書館システム市場の動向分析記事を掲載しています。厳しい経済状況の中でも、図書館がエンドユーザへの情報提供、特にデジタルコンテンツへのアクセスを改善するべく投資する傾向が続いていること、またシステムベンダー側ではSaaS(Software as a Service)の拡大、データ提供用APIのリリースなどが、概況として紹介されています。このほか、主要ベンダーの動向、館種別(公共、大学、学校、専門)のトレンド、ベンダー・図書館による次世代図書館インターフェース開発などが紹介されています。
2009年1月に英国情報システム合同委員会(JISC)が発表した、オープンアクセス(OA)モデルが高等教育機関に大きな経済的効果をもたらすとした報告書"Economic implications of alternative scholarly publishing models: Exploring the costs and benefits"(Houghton JISC Report)に対して、国際STM出版社協会(STM)、英国出版社協会(PA)、学会・専門協会出版協会(ALPSP)の3出版社団体が共同で、勝手な推定に基づき過ぎると反論する意見書を発表しています。