アーカイブ - 2009年 5月 - car

5月 20日

学術情報資源のデジタル化のインパクトを評価するためのツールキット(英国)

英国情報システム合同委員会(JISC)の助成のもと、オックスフォード大学インターネット研究所(OII)が、2008年から2009年にかけて実施したデジタル化した学術情報資源の利用・インパクトに関する調査の成果として、「学術情報資源のデジタル化のインパクトを評価するためのツールキット」(TIDSR)を作成・公開しています。質的評価・量的評価のそれぞれについて、各種の手法の概説、参考文献などが紹介されています。

Toolkit for the Impact of Digitised Scholarly Resources (TIDSR)
http://microsites.oii.ox.ac.uk/tidsr/welcome

JISC、報告書「Web 2.0の世界における高等教育」を刊行

英国情報システム合同委員会(JISC)が、2009年3月付けの報告書「Web 2.0の世界における高等教育(Higher Education in a Web 2.0 World)」を刊行しています。これは、現在の学習者たちが新しい技術、とりわけ、Web 2.0のツールをどの程度、どのように利用しているのか、高等教育にどのような期待を抱いているのか、高等教育の中で実際にWeb 2.0技術がどのように使われているのか、を調査したものです。この中では、デジタルデバイドの解消と(学習者およびスタッフの)情報リテラシーの習得・維持が、取り組むべき喫緊の、根本的な問題であるとされています。

Higher Education in a Web 2.0 World
http://www.jisc.ac.uk/media/documents/publications/heweb20rptv1.pdf

Higher Education in a Web 2.0 World : JISC
http://www.jisc.ac.uk/publications/documents/heweb2.aspx

Time to get with the program?

2008年に米国で出版された書籍、オンデマンド出版等のタイトル数が従来型のタイトル数を上回る

Bowker社が2009年5月19日、同社の出版情報データベースBooks in Printのデータをもとに、2008年の米国の書籍出版統計を発表しました。2008年に刊行された書籍は275,232タイトルで、前年比3.2%の減でした。ただし、オンデマンド出版された書籍・短期間だけ出版された書籍のタイトル数は285,394と推計されており、従来型の書籍を上回ったと特記されています。これは、前年比132%の増とのことです。

また、経済危機の影響からか、旅行に関する書籍、宗教に関する書籍、小説の出版点数が前年比11~15%の落ち込みを見せている一方で、教育(33%増)、ビジネス(14%増)は増加しているということも報告されています。

Bowker Reports U.S. Book Production Declines 3% in 2008, but "On Demand" Publishing More than Doubles
http://www.bowker.com/index.php/press-releases/563-bowker-reports-us-book-production-declines-3-in-2008-but-qon-demandq-publishing-more-than-doubles

国際原子力情報システム(INIS)、データベースを一般に公開

原子力に関する各国の文献情報300万件以上、全文が見られる文献20万件以上(2009年4月時点)を集めたデータベース「国際原子力情報システム(INIS)」が、2009年4月3日、一般公開されています。またこれに伴い、従来の契約が必要なデータベースを置き換える予定であること、契約データベースの方で個人用ページを作っていた利用者は新しい公開データベースの方にデータを移行する必要があることも通知されています。

INIS Database
http://inisdb2.iaea.org/

INIS & NKM News - Opening of the access to the INIS Database on the Internet
http://www.iaea.org/inisnkm/news/2009/news_03.htm

DPE、デジタル保存の意義を3分19秒のアニメ動画で紹介

DigitalPreservationEurope(DPE)が、デジタル保存の意義を紹介する3分19秒のアニメ動画を、YouTubeで配信しています。この動画では、信頼できるデジタルリポジトリ、メタデータ、保存メディアのリフレッシュが重要だと説いています。

YouTube - Digital Preservation and Nuclear Disaster: An Animation
http://www.youtube.com/watch?v=pbBa6Oam7-w

DigitalPreservationEurope
http://www.digitalpreservationeurope.eu/

NHK、映像資料の無料提供を10月から開始へ

NHKが、自然映像や動植物などの映像素材を一般に無料提供するウェブサイトを、2009年10月にスタートする、と報道各社が伝えています。

NHK、創作用映像素材の無料公開サイト開設へ--10月にスタート
- CNET Japan 2009/5/19付けの記事
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20393324,00.htm

NHK、一般向けに映像素材を提供するWebサイトを10月開設
- INTERNET Watch 2009/5/18付けの記事
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2009/05/18/23474.html

各公共図書館・大学図書館の新型インフルエンザへの対応(3)

滋賀県でも新型インフルエンザの感染者が確認されたことで、感染拡大防止のため臨時休館等の対応を行う館が増加しています。
5/19の12時以後、5/20の13時時点までに、図書館のウェブサイトで新たに対応を発表しているのは以下のとおりです。

滋賀県立図書館:5/26まで休館。
http://www.shiga-pref-library.jp/InfluA%28H1N1%29-shiga-lib%20.pdf

なお、(1)、(2)で兵庫県立図書館について「5/21まで蔵書点検に伴う休館」「5/23の行事中止」「開館」と3通りの記載が存在してしまっておりましたが、正しくは「5/23の行事中止」「5/21まで蔵書点検のため休館」でした。お詫びするとともに訂正いたします。

兵庫県立図書館
http://www.library.pref.hyogo.jp/

DPE、デジタル写真の保存に関するブリーフィングペーパーを刊行

Digital Preservation Europe(DPE)が2009年3月31日付けで、(1)デジタル写真一般、(2)放射線医学(Radiology)分野のデジタル写真、の保存に関するブリーフィングペーパー2点を刊行しています。このうちの(1)では、ベストプラクティスに基づいて、CDやDVDなどのメディアに頼らないこと、ハードウェアRAIDのハードディスクに保存すること、外部のハードディスクに定期的にバックアップすること、写真ファイルをTIFFのような標準的なフォーマットに変換することなどが推奨されています。

The myths and fallacies of digital photographs and their preservation
http://www.digitalpreservationeurope.eu/publications/briefs/digital_photographs_and_their_preservation.pdf

Digital Preservation in Radiology.
Ensuring long-term accessibility of digital medical images

デジタルリポジトリのコレクションに研究データを加える際のポリシー決定に関するガイド(英国)

英国情報システム合同委員会(JISC)の助成のもと、英国の高等教育機関間で研究データの共有を図るため、その意義についての認識を喚起したり事例・情報を共有したりすることをめざす専門家委員会“DISC-UK(Data Information Specialists Committee - United Kingdom)”が活動を行っています。このDISC-UKが中心となり、エディンバラ、オックスフォード、サウザンプトン、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスの4大学が協同して、機関リポジトリのデータの共有・アーカイビングを行い、データ共有の望ましいモデル・ワークフロー・ツールの開発をめざす“DataShare”プロジェクトが、2007年から2009年まで行われました。

2009年5月、その成果物として、デジタルリポジトリのコレクションに研究データを加える際のポリシー決定に関するガイド“Policy-making for Research Data in Repositories: A Guide”が公表されています。収録するデータ、メタデータ、データの登録、データへのアクセスと再利用、データの保存、データの撤回と継承計画、今後のステップといった構成で、研究データの扱いについて考慮すべき事項が整理されています。

5月 19日

図書館問題研究会、「新型インフルエンザに関して(要請)」を発表

図書館問題研究会が図書館の自由+危機管理委員会長名で2009年5月19日、会員および全国の図書館に向けて「新型インフルエンザに関して(要請)」を発表しています。

ともんけんウィークリー: 新型インフルエンザに関して(要請)
http://tomonken-weekly.seesaa.net/article/119793447.html

参考:
兵庫・大阪の公共・大学図書館の新型インフルエンザへの対応(2)
http://current.ndl.go.jp/node/12865
兵庫・大阪の公共・大学図書館の新型インフルエンザへの対応
http://current.ndl.go.jp/node/12855

国立国会図書館の平成21年度遠隔研修計画

国立国会図書館は、平成21年度の遠隔研修計画を発表しました。

5月から開講する「資料電子化の基礎」「和書のさまざま」「科学技術情報-概論-」の募集を始めています。

また、10月からは「資料保存の基本的な考え方」「科学技術情報-科研費報告書・博士論文・規格-」を開講します。

遠隔研修の平成21年度計画および「資料電子化の基礎」「和書のさまざま」「科学技術情報-概論-」開講の案内
http://www.ndl.go.jp/jp/library/training/library_training_guide.html#090508-01

国立国会図書館 遠隔研修ポータル
https://tlms-p.ndl.go.jp/library/html/portal.html

NDL、5/25の納本制度の日を前に「納本制度コトはじめ」をウェブサイトで公開

国立国会図書館(NDL)が2009年5月19日、「納本制度の日」(5月25日)を前に、制度が開始された1948年5月当初の資料(初回の依頼状をデジタル化した画像、依頼に応じて納本された資料の一覧、納本された資料を掲載した『納本月報』の表紙をデジタル化した画像など)をウェブサイトで公開しています。

5月25日は納本制度の日――納本制度コトはじめ | 国立国会図書館
http://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/deposit_02earlydays.html

参考:
E784 - NDLの納本制度,60周年
http://current.ndl.go.jp/e784

日本看護協会、最新看護索引Webの機関向け提供を開始

社団法人日本看護協会看護教育研究センター図書館が、看護の雑誌文献情報データベース"最新看護索引Web"の機関(図書館)向け契約提供を開始しています。

最新看護索引 Current Index to Japanese Nursing Literature
http://www.nurse.or.jp/nursing/education/library/sakuin.html

最新看護索引Web機関向け公開のお知らせ - 社団法人日本看護協会
http://www.nurse.or.jp/nursing/education/library/index.html

兵庫・大阪の公共・大学図書館の新型インフルエンザへの対応(2)

新型インフルエンザに感染した患者が発生している兵庫県・大阪府の各公共・大学図書館で、臨時休館等の対応を行う館が増加しています。
5/18の11時以後、5/19の12時時点までに、図書館のウェブサイトで新たに対応を発表しているのは以下のとおりです。

朝来市立図書館:5/24まで休館。
http://www.city.asago.hyogo.jp/library/
(※尼崎市立図書館は特別整理のため5/18~5/29まで休館)
伊丹市立図書館:5/24まで休館。
http://www.itami-library.jp/
小野市立図書館:5/24まで休館。
http://www.library.ono.hyogo.jp/
加古川市立図書館:5/23まで主催行事を中止。
http://www.kakogawacity-library.jp/#detail
加西市立図書館:5/22まで休館。
http://www.library.city.kasai.hyogo.jp/
川西市立図書館:5/24まで子ども向け行事を中止。
http://www.library.city.kawanishi.hyogo.jp/
(※高砂市立図書館は館内整理のため5/20~6/1まで休館)
丹波市立図書館:5/24まで休館。

オーストリア図書館協会、公共図書館のコンセプトを描いた「未来を築く。チャンス、図書館!」を発表

オーストリア図書館協会(BVÖ)が、2009年2月付けの文書「Die Zukunft gestalten. Chance Bibliothek(未来を築く。チャンス、図書館!)」を発表しています。これは、オーストリアの公共図書館が現在置かれている状況を記述し、弱点と強みを分析し、発展の可能性を描き、変革に関する指標を提案した概念説明資料です。今後、この資料を用い、公共図書館の状況と可能性を意思決定者等に伝えていく、とされています。

Die Zukunft gestalten
Chance Bibliothek
http://www.bvoe.at/mediafiles/33/chance_bibliothek.pdf

Die Zukunft gestalten: Chance Bibliothek! - BVÖ - Büchereiverband Österreichs
http://www.bvoe.at/index.php?ArtikelId=504
(プレスリリース)

VÖB BLOG » BVÖ: Die Zukunft gestalten. Chance Bibliothek
http://www.univie.ac.at/voeb/blog/?p=1500

オープンアクセス学術出版に関する国際会議(スウェーデン)

オープンアクセス学術出版社協会(Open Access Scholarly Publishers Association:OASPA)とDOAJ(Directory of Open Access Journals)を運営しているルンド大学図書館(Lund University)が、9月に、オープンアクセス学術出版に関する国際会議を開催すると発表しています。

1st Conference on Open Access Scholarly Publishing (COASP) 14-16 September
http://www.oaspa.org/coasp/

文書共有サイトのScribd、出版物の有料提供を開始(米国)

文書共有サイトのScribdが、有料で出版物等の文書を提供するサービス“Scribd Store”を開始しました。出版社から学生まで、誰でも販売することができるとされています。文書作成者側が価格を決めることができ、売上の80%が配分される仕組みとのことです。

Introducing the Scribd Store — a new way to buy digital books and documents(2009年5月18日付けScribdのプレスリリース)
http://blog.scribd.com/2009/05/18/new-scribd-store/

Scribd Store
http://www.scribd.com/store

“文書版YouTube”のScribd.com、出版社・著者向けの課金代行サービスをまもなく公開(hon.jp Day Watchの記事)
http://hon.jp/news/1.0/0/1207/

Scribd launches online book market(2009年5月18日付けFT.comの記事)
http://www.ft.com/cms/s/0/43d3b10a-42f1-11de-b793-00144feabdc0.html?nclick_check=1

5月 18日

芸術・デザイン分野の機関リポジトリモデルを模索する試み(スウェーデン)

スウェーデンのボロース大学(University College of Borås)が、芸術・デザイン(Arts & Design)の分野におけるヴィジュアル・オブジェクトの機関リポジトリでの扱い方のモデルを構築するパイロットプロジェクトを始めています。

スウェーデン王立図書館が中心となったオープンアクセス推進プログラム“OpenAccess.se”の一環として取り組まれており、メタデータをDublin Coreに変えCDWA Lite (Categories for the Description of Works of Art)を採用することで発見性を高めることなどを試みています。

RIN、学術情報流通のステークホルダーをサポートするツールキットの開発に着手

研究情報ネットワーク(RIN)は2007年に「研究と学術コミュニケーションのプロセス:パブリック・ポリシーの戦略目標に向けて:原則についての声明(Research and the Scholarly Communications Process: Towards Strategic Goals for Public Policy: A Statement of Principles)」を発表しました。このほど、この声明に掲げられている原則を実際に適用する際に、各ステークホルダー(助成機関、高等教育機関、図書館、出版社など)をサポートするウェブベースのツールキットの開発に着手することが発表されています。このプロジェクトの期間は2009年3月から11月までとなっています。

Research and the Scholarly Communications Process: toolkit
http://www.rin.ac.uk/sc-toolkit

ピッツバーグ大学出版部、大学図書館などと連携し、約500タイトルの絶版本をオープンアクセス化

ピッツバーグ大学出版部が、同大学図書館システムや出版部の関連組織“Chicago Digital Distribution Center”と協力し、絶版となった約500タイトルをオープンアクセス化しました。2010年にかけて、これらのタイトルのペーパーバックのオンデマンド販売も開始する予定だということです。

ピッツバーグ大学出版部のプレスリリース
http://www.upress.pitt.edu/htmlSourceFiles/pressReleases/PittPressDigitalPR.pdf

D-Scribe Publishing
(今回のタイトルの公開先)
http://www.library.pitt.edu/dscribe/

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