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カレントアウェアネス・ポータルは、図書館界、図書館情報学に関する最新の情報をお知らせする、国立国会図書館のサイトです。
電子図書館連合(DLF)の小委員会、電子資源管理イニシアチブ(ERMI)の活動フェーズ2(2005~2008)の最終報告書が、2008年12月30日付けで発表されています。
このフェーズ2の焦点は「電子資源のライセンスの表現および利用に関するデータの標準化、イシュー」にあり、4つのゴール(データ標準、ライセンス語彙のマッピングにおける専門的トレーニング、電子リソースの利用統計、他のイニシアチブ(NISO等)との協同)が設定されていました。今回の最終報告書では、その各々についての成果へのリンクと、今後どのような機関がそのタスクを引き継いで行うのか(例:電子リソースの利用統計→SUSHIワーキンググループが簡潔に示されています。
DLF Electronic Resources Management Initiative, Phase II: Final Report
北海道立図書館が、道内の公共図書館を対象とした高齢者サービスの実態調査を行い、その結果を公表しています。
道内図書館高齢者サービスアンケート報告http://www.library.pref.hokkaido.jp/contents/taikai/ko-reisha-anke-to.pdf
山口県立山口図書館が、高等学校図書館支援に関するアンケート調査を実施し、その結果を公表しています。
県内の公・私立高等学校に対し、学校図書館の実態および校内での組織的取り組み状況、公共図書館との連携などについて訊いています。
高等学校図書館支援に関するアンケート調査集計結果について - 山口県立山口図書館http://library.pref.yamaguchi.lg.jp/usr/kodomocenter/highschool_L_report2008.htm
オランダ公共図書館協会、オランダ図書館・情報・知識専門家協会(NVB)、オランダ王立図書館、オランダの13大学図書館コンソーシアム(UKB)の4者からなるオランダ図書館フォーラム(FOBID)が2009年1月30日、オランダの知的財産権管理団体の協会“VOI©E”と協同で、文化遺産のデジタル化に関する委員会“Digiti©E Committee”を立ち上げたこと、またこの委員会のスキーマのもと、権利者不明の著作物“Orphan Works”を含む所蔵資料のデジタル化に関する方法について合意したことを発表しました。なお、FOBIDは図書館、博物館、文書館を代表する存在として参加しており、以下の合意は博物館、文書館にも当てはまります。
宣言文およびプレスリリースによると、合意内容は以下のようになっています。
『情報管理』誌の2009年2月号に、2008年11月に開催された北米・欧州・日本のSPARCによるデジタルリポジトリ会議“The SPARC Digital Repositories Meeting 2008”の会議報告が掲載されています。
集会報告:SPARC Digital Repositories Meeting 2008 金藤 伴成http://dx.doi.org/10.1241/johokanri.51.833
また同号に、2008年12月にロンドンで開催された情報関連産業の国際イベント“Online Information 2008”および国際STM出版社協会のセミナー“STM 2008 E-Production Seminar”“STM 2008 Innovations Seminar”の報告も掲載されています。
スピナー(回転盤)を回すと、米国著作権法における図書館・文書館における著作権例外規定(第108条の規定)が分かるツールキットが開発・公開されています。
Section 108 Spinnerhttp://www.librarycopyright.net/108spinner/
Now Released! Section 108 Spinners - District Dispatchhttp://www.wo.ala.org/districtdispatch/?p=1369
February 2nd, 2009付けDigitalKoansの記事http://digital-scholarship.org/digitalkoans/2009/02/02/copyright-tool-section-108-spinner/
参考:
厳しい財政難により、市長が市内の54図書館のうち11館を閉鎖するなどの方針を発表していた米国フィラデルフィア市ですが、2008年12月末に裁判所が、「閉鎖予定の分館11館については、市議会または上訴裁判所の決定が出るまで、スタッフを削減した状態で開館を続ける」よう決定を下したことを受け、市長が2009年1月28日、2008/2009会計年度内(~2009年6月30日)の閉鎖案を撤回しました。反対運動を続けてきたフィラデルフィア図書館友の会も、この撤回決定を評価し、感謝の意を示しています。ただ、人員削減により開館日・開館時間の削減は避けられず、また7月以降の見通しも立っていない状況であり、引き続き厳しい状況に置かれています。
ALA | American Libraries - Philadelphia Branches Get Reprieve until July
石川県立図書館が、県内の公共図書館(市町村図書館)が各地域の新聞記事情報を協力して収集・作成した「石川県内新聞記事共同データベース」を公開しています。
石川県内新聞記事共同データベースhttp://www4.library.pref.ishikawa.lg.jp/ipldb/news_srch.php
ソーシャルブックサイト"LibraryThing"の株式をProQuestグループ(Serials Solutions社、RefWorks社など)やBowker社を傘下にもつCambridge Information Group (CIG) が取得したと発表しています。
今回の提携により、図書館OPAC向け機能"LibraryThing for Libraries"をBowker社を通して販売することや、LibraryThingの新しい機能開発にCIGから資金提供されること、AquaBrowserとLibraryThingの機能連携などが進むとのことです。
LibraryThing and CIG - the deal!http://www.librarything.com/blog/2009/01/librarything-and-cigthe-deal.php
米国図書館協会(ALA)が、厳しい経済状況の中で図書館の価値を訴え、図書館への資金提供・図書館目的税の負担等に理解を求める活動のためのアドヴォカシー・ツールキットを作成、公開しています。どのような順序でどのように話をすればよいのか、印象に残るようなメッセージ(「図書館は愛だけでは生きられない」等)、有効な統計データ、アウトリーチ用のパンフレット・印刷物等、想定問答集、対マスメディア戦略、対行政・議員戦略、集会の行い方、チェックリストなど、盛りだくさんの内容となっています。
ALA | Advocating in a Tough Economy Toolkithttp://www.ala.org/ala/issuesadvocacy/advocacy/advocacyuniversity/toolkit/index.cfm
米国大学・研究図書館協会(ACRL)が、大学図書館優秀賞(Excellence in Academic Libraries Award)と、“Academic/Research Librarian of the Year”の受賞館・受賞者を発表しています。
“Excellence in Academic Libraries Award”では、コミュニティカレッジ部門、カレッジ部門、大学部門の合計3部門で優秀館が1館ずつ選ばれています。各館の応募書類が公開されており、その優れた取り組みを知ることができます。
ACRL Excellence in Academic Libraries Winners
米国ヤングアダルト図書館サービス協会(YALSA)が、2009年のヤングアダルト向けの書籍・メディア各賞の受賞者・受賞作品を発表しています。日本の作品(英訳されたもの)も、以下が受賞作品に選ばれています。
優れたグラフィックノベルトップ10(2009 Top Ten Great Graphic Novels for Teens) ・芦原妃名子氏『砂時計』 ・井上雄彦氏『リアル』 ・伊藤潤二氏『うずまき』http://www.ala.org/ala/mgrps/divs/yalsa/booklistsawards/greatgraphicnovelsforteens/09top10.cfm (※なお、トップ10には選ばれなかったものの「優れたグラフィックノベル」として選ばれた53作品の中にも、手塚治虫氏『ブラックジャック』をはじめ、日本の作品が多く含まれています。)
電子ジャーナル等のバックナンバーのアーカイブ“JSTOR”を運営する非営利団体JSTORと、電子ジャーナル等の保存用アーカイブ“Portico”を運営する非営利団体Ithakaが、合併することを発表しました。後継の団体名はIthakaとなります。もともと、両者ともアンドリュー・メロン財団の助成により設立されたこと、JSTOR創設者がIthakaを創設したという経緯、両者が緊密に連携して事業を行っていること、共通の価値・目的を有していることから、合併は当然のステップ、と位置づけられています。
JSTOR and Ithaka Merge, Uniting Efforts to Serve the Scholarly Community
大学が配信している、「世界トップの教授たち」によるオープンコースウェア教材をアグリゲートし、学問分野、大学によるブラウジング、レイティング、コメント、ソーシャルブックマークへのブックマーク、RSS配信等の機能を追加して提供するポータルサイト“Academic Earth”がサービスを開始しています。2009年2月2日時点で収録されているのは、カリフォルニア大学バークレー校、ハーバード大学、マサチューセッツ工科大学など米国6大学の教授たちの講義です。
ちなみにこのサービスを立ち上げたのは、自身がオープンコースウェアを補助教材として利用し、その効果を実感するとともに、世界中の人にもっとアクセスしてもらえると良い、と考えた若き企業家・Richard Ludlow氏です。
「災害」に関する当サイトの記事
調査研究リポート「東日本大震災と図書館」
国立国会図書館 東日本大震災復興支援ページ
地震・災害 関連情報(レファレンス協同データベース)
各地の図書館等の被災情報等について(外部リンク) saveMLAK
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