アーカイブ - 2009年 2月 - car

2月 12日

好きな記事を書籍に-Wikipediaのオンデマンド出版が開始

Wikipediaドイツ語版と、Wikipediaの姉妹プロジェクトで教育用電子書籍を提供しているWikibooksのコンテンツを対象としたオンデマンド出版サービスが、PediaPress社から開始されています。Wikipediaの方は、特定の記事を対象として書籍化することができるようになっており、今後、他国語版にも広げていくとされています。

Wiki-to-print feature now available in the German Wikipedia
http://blog.wikimedia.org/2009/01/27/wiki-to-print-feature-in-testing-in-the-german-wikipedia/

2008年版「学術情報のデジタル出版に関する書誌」

米国のベイリー(Charles W. Bailey, Jr.)氏が運営する学術情報のデジタル出版に関する書誌サイト“Scholarly Electronic Publishing Bibliography”が、書誌情報の累積版を“2008 Annual Edition”として公開しています。2008年までに刊行された3,350件の書誌情報が、以下の9章に分類、排列されています。

・経済的問題
・電子書籍・電子テキスト
・電子ジャーナル
・一般的著作
・法的問題
・図書館に関する問題
・新しい出版モデル
・出版社の問題
・リポジトリ、E-Prints、OAI

Scholarly Electronic Publishing Bibliography: 2008 Annual Edition

“Kindle2”対オーディオブック?-読み上げ機能に米国の著作者団体がクレーム

Amazon.com社がこのほど発表した電子書籍リーダー“Kindle2”には、電子書籍のコンテンツを音声で読み上げる機能が、新しく追加されています。この新機能に対し、米国の著作者団体“Authors Guild”が「著作隣接権の侵害ではないか」として、法的措置を検討していると報じられています。契約に基づいて、人の声で録音・製作されたオーディオブックとの関係が争点のようです。

Kindle 2 ‘violates copyright’, claims Authors Guild - Telegraph

書籍スキャナーを販売するKirtas社、オンデマンドのデジタル化・出版事業を開始

書籍スキャナーを販売する米国のKirtas社が、ペンシルベニア大学と協同で、同大学図書館が所蔵する(米国の)パブリックドメインになっている蔵書20万点以上を対象に、オンデマンドのデジタル化・出版を開始すると発表しました。利用者からのリクエストに応じてデジタル化し、印刷・製本して利用者に販売するとともに、オンラインで提供するというサービスです。これにより、利用者のニーズに応じたサービスを提供することができ、「何を(何から)デジタル化していけばよいのか?」という悩みから(大学図書館が)解放される、とKirtas社は語っています。

Penn Libraries and Kirtas Technologies team up to make more than 200,000 books available for research and purchase

2月 10日

SPARC Japan『物理系パートナー誌海外動向調査報告』

国立情報学研究所(NII)の国際学術情報流通基盤整備事業(SPARC Japan)が、報告書『物理系パートナー誌海外動向調査報告』を公開しています。

2008年12月にロンドンで開催された情報関連産業の国際イベント“Online Information 2008”および12月の国際STM出版社協会のセミナー、11月の"CrossRef Annual Meeting"の報告が収録されています。

物理系パートナー誌海外動向調査報告 (2009年1月)
http://www.nii.ac.jp/sparc/publications/report/pdf/IPAP%20research%20report.pdf

IFLA、2007年の年報を刊行

国際図書館連盟(IFLA)が、2007年の年報を公開しています。

IFLA Annual Report 2007
http://www.ifla.org/V/cdoc/ifla-annual-report-2007.pdf

福島県立図書館と福島大学附属図書館が連携開始

福島県立図書館と福島大学附属図書館が、1月から、相互貸借などの図書館連携を始めています。

福島大学附属図書館・福島県立図書館連携試行スタート - 福島県立図書館
http://www.library.fks.ed.jp/ippan/home/oshirase/fukudairenkei.htm
福島県立図書館の資料の貸出・返却について - 福島大学付属図書館
http://www.lib.fukushima-u.ac.jp/oshirase/2009kenritsu.htm

米国印刷局(GPO)、新しい政府刊行物提供サイト“FDsys”をリリース

米国国立印刷局(GPO)が2009年2月4日、政府刊行物のデジタル版の提供・保存サイト“FDsys”(Federal Digital System)を正式公開しました。正式公開時点で15万4,000点の政府刊行物が提供されており、毎日コンテンツは追加されていくとのことです。なお、このFDsysは出版、検索、保存、バージョン管理の機能を一貫して備えている、最新のデジタルコンテンツ管理システムと謳われています。2009年半ばに停止予定の、前身サービスの“GPO Access”と比べ、検索機能等が強化されているとのことです。

US Government Printing Office - FDsys - Home
http://fdsys.gpo.gov/

GPO’S FEDERAL DIGITAL SYSTEM (FDsys)
OPERATIONAL

Internet Archive、イディッシュ語の電子資料を提供開始

イディッシュ語の資料を扱う米国の全国イディッシュブックセンター(National Yiddish Book Center)はInternet Archiveと協力し、センターの資料をデジタル化、Internet Archive上での提供を開始しました。ウェブ上でフルテキストが利用できるのは、著作権の問題がない約1,1000点で、ダウンロード、印刷もできるということです。

Steven Spielberg Digital Yiddish Library
http://www.archive.org/details/nationalyiddishbookcenter

Yiddish Books Online!(全国イディッシュブックセンターのプレスリリース)
http://yiddishbookcenter.org/+yb

米国の景気刺激に係る法案に、図書館やブロードバンド関連の景気対策支出の削減を含む修正案が提出される

米国連邦議会で審議中の、景気刺激パッケージを定めた法案“American Recovery and Reinvestment Act of 2009”(H.R.1)は2009年1月28日に下院を通過し、2009年2月10日時点では上院で修正案の審議が行われています。この修正案は、総額1,080億ドルの景気刺激費を削減するもので、

・公立学校(学校図書館も含む)の修復・現代化の費用を160億ドル削減
・高等教育施設(大学図書館も含む)の修復・現代化の費用を35億ドル削減
・ブロードバンド未整備地域の整備費用を20億ドル削減

といった内容も含まれています。修正案の議決は2月10日、大統領への提出は2月16日と目されております。

NDL、公開講演会「目録の現在とこれから-"目録の危機"の時代からの展望-」の資料等を公開

国立国会図書館(NDL)は、2009年2月5日に開催した公開講演会「目録の現在とこれから-"目録の危機"の時代からの展望-」の配布資料等を公開しました。

公開講演会「目録の現在とこれから-"目録の危機"の時代からの展望-」
http://www.ndl.go.jp/jp/service/event/bib_lecture.html

米国でも携帯電話・携帯機器向けOPACが広がりの兆し

日本の図書館ではすでに実現しているところが少なくない携帯電話向けOPACサービスですが、米国でもiPhoneをはじめとする高機能携帯電話の普及に伴い、携帯電話・携帯機器向けOPACを提供する図書館が出てきたと、Library Journal誌が報じています。

この記事では、iPhone向けのOPACインターフェースを作成したワシントンD.C.公共図書館、アナーバー公共図書館、iPhoneおよびその他の携帯電話で利用できるOPACインターフェースを作成したニューヨーク公共図書館が紹介されています。このほか、Google Book SearchやWorldCatの携帯電話対応もあわせて紹介されています。

Amazon.comの電子書籍リーダー“Kindle2”、2月24日にリリース-読み上げ機能が追加

米国Amazon.com社が2009年2月9日、電子書籍リーダーの新バージョン“Kindle2”を2月24日から販売すると発表しました。既存の“Kindle”よりも、薄型化、記憶メモリ/バッテリーの大容量化、表示速度/操作性の向上などが実現されると共に、読み上げ機能が追加されるとのことです。

ちなみに、この新“Kindle2”の発表場所は、ニューヨークのモルガン図書館・美術館で行われたとのことです。

Introducing Amazon Kindle 2 - Amazon.com
http://phx.corporate-ir.net/phoenix.zhtml?c=176060&p=irol-newsArticle&ID=1254544

2月 9日

奈良県立図書情報館、病院とタイアップして医療情報コーナーを設置

奈良県立図書情報館が、地元の済生会奈良病院とタイアップし、医療情報関係図書を配架した「医療・健康情報コーナー」を設置しています。

また、済生会奈良病院長による健康相談会も企画しています。

済生会奈良病院とのコラボによる「医療情報」の提供を開始!(1月6日から)
http://eventinformation.blog116.fc2.com/blog-entry-137.html

図書情報館に医療コーナー-済生会奈良病院と連携 - 奈良新聞
http://www.nara-np.co.jp/n_soc/090121/soc090121a.shtml

Wikipediaと英米の15美術館が協同で、美術館展示品の写真撮影コンテストを開催

Wikipediaが米国のスミソニアン・アメリカン・アート美術館、メトロポリタン美術館、英国のヴィクトリア&アルバート美術館など15美術館と協同で、美術館展示品の写真撮影コンテスト“Wikipedia Loves Art”を開催しています。これは、リストに掲げられたものを借りたり、探したりする借り物競争・宝探し“Scavenger Hunt”(英語では「ゴミ探し」)と銘打たれており、参加者(チームも可)は、事前に各美術館が指定した複数のテーマに合致する美術館展示品の写真を決められたルールに則ってできるだけ多く撮影し、Flickrに所定のタグをつけて、所定のクリエイティブ・コモンズのライセンスにしてアップロードします。どれだけ多くのテーマの写真を撮影したかという量と、またその写真の面白さ・美しさという質で評価され、各館ごとの優勝者には賞品(無料招待券、図録等)が与えられます。また優れた写真はWikipediaの記事ページに、撮影者の氏名つきで掲載される場合もあるようです。このイベントはバレンタインデーにちなみ、2月の1か月間行われています。

Wikipedia Loves Art
http://en.wikipedia.org/wiki/Wikipedia:Wikipedia_Loves_Art

Flickr: Wikipedia Loves Art

経団連の提言『デジタル化・ネットワーク化時代に対応する複線型著作権法制のあり方』

社団法人日本経済団体連合会(経団連)が、2009年1月20日付けで『デジタル化・ネットワーク化時代に対応する複線型著作権法制のあり方』を発表しています。これは、2007年2月に発表した『デジタル化・ネットワーク化時代における著作権法制の中長期的なあり方について(中間とりまとめ)』での提案をさらに進め具体化して、権利者が自らの意思に基づいて選択できる著作物利活用の仕組みとして「産業財産権型コピライト制度」「自由利用型コピライト制度」の2つの制度を提言しています。

デジタル化・ネットワーク化時代に対応する複線型著作権法制のあり方
http://www.keidanren.or.jp/japanese/policy/2009/007.pdf

参考:
経団連、複数のシステムによる中長期的な著作権法制のあり方を提言

東北大学、同附属図書館の100年にわたる特別コレクション構築の歩みが書籍に

2007年、東北大学百周年記念事業室と東北大学附属図書館が協同で実務を担い、東北大学創立100周年を記念した「東北大学の至宝」展および「文豪・夏目漱石」展を江戸東京博物館等で開催しました。この「東北大学の至宝」展で公開された、同図書館および同大学が所蔵する特別コレクション構築の歴史を、このほど『ものがたり 東北大学の至宝』として書籍化した、と同図書館が発表しています。なおこの書籍には、「百周年記念展示-コレクションと人を結ぶ図書館の試み-」と題する、図書館がどのように展示会に関わったかに関する章も設けられています。

ものがたり 東北大学の至宝
http://www.library.tohoku.ac.jp/pub/monogatari/monogatari.html

東北大学附属図書館 コレクション

図書館で観光地の「駐車場パス」の貸出サービス(米国)

米国ジョージア州のピードモント図書館システム(11の地方図書館から成るコンソーシアム)は、ジョージア州自然資源局(Georgia Department of Natural Resources)と協力し、州立公園や史跡などで利用できる無料駐車パス“ParkPass”を貸し出すサービスを行っています。パスは本と同様、図書館カードを使い、1週間の貸出期間で図書館で借りることができます。利用者からの評判は上々だということです。取材に応じた関係者は、図書館の利用者はこのパスを使って州立公園を楽しんで訪れているし、ジョージア州民が故郷を発見するためのとてもよいやり方だと思う、と語っています。

Library patrons ‘clamoring’ for ParkPasses
- gainesvilletimes.com 2009/2/6付けの記事

文化審議会著作権分科会報告書が公表される

文化審議会著作権分科会が、2007年から2008年まで(第7期・第8期)の議論をまとめた報告書を提出しています。

法制問題小委員会、私的録音録画小委員会、過去の著作物等の保護と利用に関する小委員会での検討の結果をまとめています。

文化審議会著作権分科会報告書
http://www.bunka.go.jp/chosakuken/singikai/pdf/shingi_hokokusho_2101.pdf

文化審議会著作権分科会(第27回) 議事録・配付資料
http://www.bunka.go.jp/chosakuken/singikai/bunkakai/27/index.html

著作権者の了承不要、「二次利用」拡大を検討 文化庁 - 日経ネット

CILIP、マイノリティの図書館への雇用促進に役立つツールキットを発表

図書館情報専門家協会(CILIP)が、図書館へのマイノリティの就職を支援し、図書館員の多様性を促進するため、雇用者向けにツールキットを作成し、ウェブで提供を開始しています。

Encompass Toolkit
http://www.cilip.org.uk/qualificationschartership/encompass/et_download.htm

参考:
E599(No.99)米国図書館員はダイバーシティに欠けている?
http://current.ndl.go.jp/e599
OCLC、マイノリティ出身の図書館員向け特別研修員プログラムを開始
http://current.ndl.go.jp/node/8186

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