2009年10月5日に開催されたシンポジウム「科学における情報の上手な権利化と共有化」(ライフサイエンス統合データベースセンター主催)での、下記の講演を含む計6名による講演の動画が公開されています。
○Lawrence Lessig・ハーバード法科大学院教授 “Copyright in the Digital Age and Its Impact on Scientific Data Sharing”
○中山信弘・明治大学特任教授「デジタル時代の著作権とイノベーション」
○長尾真・国立国会図書館長「公表したものは共有財産」(Published Materials Are Common Property)
国際消費者機構(Consumers International:CI)が、キャンペーン“Access to Knowledge”の一環として、著作権保護下にある資料(教育資料、ソフトウェア、映画・音楽)へのアクセス・利用に当たって、消費者がどのような障害に直面しているのかを明らかにすることを目的としたアンケート調査を世界規模で実施するということです。この調査に先立ち、2009年の第2四半期には20か国の150名を超える消費者に対して対面インタビュー調査が行われており、アンケート調査はインタビュー調査の結果を量的な観点から検証するものとなっています。
リポジトリ用ソフトウェア“Fedora”を“Amazon Web Services”を活用し、クラウド環境で運用するJISCの資金援助プロジェクト“Fedorazon”が、その研究成果の最終報告書を発表しました。機関リポジトリを構築、運営する際のハードウェアの障壁を、クラウド技術の活用によって取り除くことができるのかどうかを検証する内容になっています。
米国の3M社は、同社が開発したポスト型の自動返却機“Intelligent Return and Sorter System”を米国の3つの図書館に導入したと発表しています。返却口のベルト上に資料を乗せると、機械が資料を内部へと運び、ICタグ(RFID)あるいはバーコードの情報を読み取って、返却処理と配架場所別の仕分けを行った後、返却口の横から受領証を出力するという仕組みのようです。同社のウェブサイト上で、処理の実演の動画を見ることができます。
米国議会図書館(LC)はこのほど、2007年から開始した“Library of Congress Blog”に続いて2つ目となる新しいブログ“Inside Adams”をスタートさせました。このブログは、LCの科学・技術・ビジネス部門(Science, Technology & Business Division)によるもので、同部門が管理しているコレクションや、同部門の活動を広く紹介することを目的にしています。ブログ名にある“Adams”は、同部門が入っている建物の名“John Adams Building”(John Adamsは米国の第2代大統領)に由来しています。