病院の入院患者や、(視覚障害者等の、本を読むことが困難な人々を除く)障害者等へのサービスを主題とする国際図書館連盟(IFLA)の「特別なニーズをもつ人々への図書館サービス分科会」(Library Services to People with Special Needs Section)のこれまでの活動史を振り返る記事が、IFLA Journal誌35巻3号に掲載されています。同分科会は1931年に病院図書館小委員会として設置されて以後、対象とする利用者、サービスの内容等を広げ、それに伴って改称もしてきました。その経緯が、年代ごとに記されています。
雑誌がどの記事索引・抄録データベースに収録されているか、あるいは無料電子ジャーナルが存在するかが調べられる「日本語学術雑誌情報源ナビ」(JJRNavi)が実践女子大学図書館のサイト内で公開されています。約1万2千件の日本語無料電子ジャーナル、雑誌の目次掲載ページ、主要2次文献情報データベースに収録の雑誌の索引化・抄録化情報を提供するもので、2008年7月に公開されたDirectory of Open Access Journals in Japan (DOAJJ)の後継となるものとのことです。雑誌検索だけでなく、2次文献情報データベースの文献検索から、当該電子ジャーナルへと繋ぐリンクリゾルバの機能も提供されるとのことです。
Googleブックスをめぐる訴訟の修正和解案の提出は2009年11月9日に予定されていましたが、11月13日に延期される見通しであると報じられています。またこの件に関して、和解案に対抗して結成された“Open Book Alliance”は、11月6日に修正和解案に求められる条件(Requirements)を示しています。内容は、Google社に独占的な権利を与えないこと、著者や著作権者などが自身の作品使用について決定できること、などがあげられています。
このほど、全ての公立学校の図書館に、少なくとも1名の学校図書館スペシャリストを配することにより、生徒たちに必要な支援と資料を保証しようという法案“Strengthening Kids' Interest in Learning and Libraries Act”(通称:SKILLs Act)が、米国議会下院に提出され、下院教育労働委員会で審議されています。この法案は2007年の議会でも提出されていましたが、このときは法制化はなりませんでした。
英国図書館(BL)と英国情報システム合同委員会(JISC)の委託調査として、2009年4月、Generation Y(1982年から1994年に生まれた世代)の博士課程の学生の情報探索行動、研究行動を調査する3年計画の研究プロジェクト“Researchers of Tomorrow”が始動しました。このほど、その最初の調査(フルタイムの博士課程の学生のサンプルに対して実施した調査など)の結果が中間報告として、発表されました。それによると、下記のようなことが分かったということです。