英国国立公文書館(National Archives)は、政策文書“Archives for the 21st Century”を公表しています。人々はオンラインで常に情報を入手できることを期待しており、公文書館もこれに応じた変化をしなければならないという認識のもと、この政策文書は、公文書館の役割の認知度を高めるための道筋を示すものと位置づけられています。
英国図書館(BL)は、利用者からの要望に答え、同館のドキュメント・サプライ・サービスの提供方法として、FileOpen Systems社のDRM(デジタル著作権管理)プラットフォームを追加すると発表しています。これにより、従来のAdobe Digital Editions platformとの選択ができるようになるとのことです。なお、同サービスは現在、70%以上が電子ファイルでの提供となっているとのことです。
2009年8月に洪水被害にあった、米国ケンタッキー州のルイビル公共図書館(Louisville Free Public Library)の中央図書館について、全面開館は2010年春になりそうだと報じられています。復旧費用は700万ドルに達し、当初の見通しより200万ドル多くなりそうだとのことですが、ほとんどは保険でカバーできそうだとのことです。市民からの寄付などによる基金も20万ドルあり、資料の買い替えに用いられるとのことです。
“Beyond Institutional Repositories”(『機関リポジトリを超えて』)の筆者であるロマリー(Laurent Romary)氏とアームブラスター(Chris Armbruster)氏が、再び共著により、“Comparing Repository Types: Challenges and Barriers for Subject-Based Repositories, Research Repositories, National Repository Systems and Institutional Repositories in Serving Scholarly Communication”(『リポジトリタイプの比較:学術コミュニケーションへの奉仕における主題リポジトリ、研究リポジトリ、国営のリポジトリシステム、機関リポジトリの課題と障害』)を著しています。これは、現在あるリポジトリを主題リポジトリ、研究リポジトリ、国営のリポジトリシステム、機関リポジトリの4つに分類し、どのタイプのリポジトリが、また、リポジトリのどんなサービスが、最もよく学術コミュニケーションを支援しうるのかを考察するものです。
本や図書館をテーマにしたマンガを配信しているサイト“Unshelved”が主催するブックトラック変身コンテスト“Pimp My Bookcart”の2009年の結果発表がありました。今回優勝したのは、ハーレム高校が出品した、70年代のアイスクリームカートをモチーフにしたブックトラックでした。2位に、バーベキューができるブックトラック、3位にデジカメ型ブックトラックが続きます。
このコンテストには今年も多数の応募があり、韓国、ニュージーランド、オーストラリア、英国など、海外からの参加も増えています。
大阪市教育委員会が、市民がお気に入りの絵本を投票して「大阪市の1冊の絵本」を決定する「One Book One OSAKA」事業を実施しています。2010年の国民読書年に向けた取り組みで、2010年2月28日まで市民からの投票を受け付け、同年4月23日の「子どもの読書の日」に結果が発表される予定です。2009年11月に発表された中間結果では「ぐりとぐら」シリーズが1位となっています。また、2009年11月20日から12月2日まで、投票用紙の一部が大阪市立中央図書館のエントランスに展示されているようです。