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カレントアウェアネス・ポータルは、図書館界、図書館情報学に関する最新の情報をお知らせする、国立国会図書館のサイトです。
英国図書館(BL)が、2009年10月30日から250点以上の19世紀の写真の展示を開催しています。1869年の横浜近くの村の様子を写した写真など、一部は同館のオンラインギャラリーからも見ることができるようです。
Points of View: Capturing the 19th century in photographshttp://www.bl.uk/pointsofview
Points of View: Capturing the 19th Century in Photographs(BLのプレスリリース)http://www.bl.uk/news/2009/pressrelease20091029.html
米国カリフォルニア州のDeepDyve社が、学術論文を24時間のみ閲覧できるという「レンタル」サービスを開始したとのことです。3000万本以上の論文があり、料金は1本99セントとのことです。スクリーンでの閲覧のみが可能で、ダウンロード・キャプチャー・印刷はできないとのことです。一月9.99ドルで20本までを7日間借りるプランや、一月19.99ドルで本数無制限のプランもあるとのことです。組織に属さない、個人利用者をメインターゲットにしているようですが、図書館による利用も見込まているようです。
DeepDyve’s Rent-to-Own Service(2009/10/29付けInformation Todayの記事)http://newsbreaks.infotoday.com/NewsBreaks/DeepDyves-RenttoOwn-Service-57680.asp
DeepDyve Unveils Online Rental Service for Research(DeepDyve社のプレスリリース)http://www.deepdyve.com/corp/about/press/20091027
米国のコーネル大学図書館が、図書館・文書館・博物館向けの資料デジタル化のガイドライン‘Copyright and Cultural Institutions’ を公表しています。メルボルン大学作成のマニュアルを基にしたもので、資料のデジタル化に際して課題となる著作権の問題を扱っているようです。
Cornell University Library Publishes New Digitization Manual(2009/10/29付けコーネル大学図書館のNEWS)http://communications.library.cornell.edu/com/news/PressReleases/manual.cfm
Copyright and Cultural Institutions: Guidelines for Digitization for U.S. Libraries, Archives, and Museums (PDFファイル(全275ページ)のダウンロードボタンあり)http://papers.ssrn.com/sol3/papers.cfm?abstract_id=1495365
米国教育省はこのほど、世界各地の情報を収集し、組織し、保存し、アクセス可能にする技術やプログラムの開発に対し、200万ドルを超える助成金を供出しました。助成を受けるプロジェクトのなかには、南アジアの歴史的音源、地図、画像をデジタル化し、南アジアデジタル図書館を通じて提供するというシカゴ大学のプロジェクト(英国図書館なども協力)などが含まれています。
US grants support digitisation - Research Information 2009/10/19付けの記事http://www.researchinformation.info/news/news_story.php?news_id=539
インディアナ大学は先日、音楽・映像資料の保存に関する報告書を発表しましたが、その内容について紹介する記事がLibrary Journal誌に掲載されています。調査の結果、同大学の音楽・映像資料のうち約25%に当たる18万点が危機的状況にあり、今後20年間で多くが劣化してしまうおそれがあることが分かったということです。また、目録の整備が十分でないために、ウェブ上で発見可能なのは、資料のうち半分に過ぎないことなども分かりました。今後は、保存活動、デジタル化を集中的に実施すること、またそれを可能にする資金を確保することが必要であると、記事は指摘しています。
Media preservation survey details challenges regarding 51 different formats - Library Journal 2009/10/26付けの記事http://www.libraryjournal.com/article/CA6701836.html?nid=3285
デジタルリポジトリにおけるデータ保存についての調査プロジェクト“Preserv 2”の報告書が、英国サウサンプトン大学のサイトで公開されています。
Towards repository preservation services. Final report from the JISC Preserv 2 projecthttp://eprints.ecs.soton.ac.uk/18148/
米国のサウスカロライナ大学の図書館では、1991年で使用を止めてしまった目録カードを再利用するイベントを実施しており、現在は、再利用方法を競うコンテストが実施されています。「役に立つ」「建築物」「ファッション」「自由」の4つのカテゴリーでのエントリーを募集中とのことです。これまでにも、カードゲームのカードとして使った大会や、カード製のボートのレース大会などが実施されているようで、それらの写真も紹介されています。
What Can You Make With Catalog Cards? Contest(サウスカロライナ大学図書館のウェブサイト)http://www.sc.edu/library/news/index.php?mode=view&id=339
It's All in the Cards(カードゲーム大会とボートレース大会の写真へのリンクあり)http://www.sc.edu/library/inthecardswinners.html
Contests, celebrations help commemorate the end of an era (2009/10/29付けLibrary Journalの記事)http://www.libraryjournal.com/article/CA6704296.html
農業協同組合グループの出版・文化団体「家の光協会」が、「全国農村読書調査」の結果速報を発表したと報じられています。同調査は1946年から行われている年次調査で、今回で64回目を迎えるとのことです。全国60か所の農林業地区に住んでいる1,200人を対象に、月刊誌・週刊誌・書籍の読書状況や購読状況などについて調査が行われています。1日の平均読書時間は16分、書籍読書率は34%、月刊誌読書率は42%などとなっています。
1日平均読書時間は16分 家の光協会の「全国農村読書調査」結果速報(農業協同組合新聞 2009/10/27付けの記事)http://www.jacom.or.jp/statistics/2009/10/statistics091027-6538.php
全国農村読書調査(家の光ネット)http://www.ienohikari.net/dokusyo/reserch.html
米国のコンコーディア大学が、研究成果を集めた機関リポジトリ“Spectrum”を公開しています。1967年から2003年までに書かれた6,000以上の学位論文などがフルテキスト化されているとのことです。
Spectrum: Concordia University Research Repository Launched(コンコーディア大学のニュースリリース)http://library.concordia.ca/about/news/#i20_Oct_2009_9:52:26_EDT
Welcome to Spectrum: Concordia University Research Repositoryhttp://spectrum.library.concordia.ca/
10月27日から始まった読書週間に合わせ、アサヒビール株式会社は、2009年10月28日(水)から2010年1月末にかけて、同社のグループ会社であるニッカウヰスキー株式会社直営のバー「ニッカ ブレンダーズ・バー」において、ウイスキーと読書のコラボレーションイベントを実施することを発表しました。このイベントでは、ウイスキーと相性のいい本をセットにした「オリジナルブックメニュー」が提供されるほか、来店者が自由に選択できる本を取り揃えたミニライブラリーを併設するということです。
ウイスキーと読書のコラボレーション(アサヒビール株式会社のニュースリリース)http://www.asahibeer.co.jp/news/2009/1021.html
ニッカ ブレンダーズ・バーhttp://www.nikka.com/start/shop/index.html
オックスフォード大学図書館が、携帯端末用の蔵書検索機能を提供しています。複数の機種に対応されており、目録情報を検索する機能のほか、資料を所蔵する最寄の図書館までの地図を表示させる機能もあるとのことです。
Oxford Libraries go mobile(オックスフォード大学図書館のニュースリリース)http://www.ouls.ox.ac.uk/news/2009_oct_23
東京都神田神保町では、読書週間に合わせて、2009年10月27日から「第50回東京名物・神田古本まつり」を開催しています。およそ100店舗が参加し、100万冊余の古本が出品されるとのことです。
第50回東京名物神田古本まつりhttp://jimbou.info/news/furuhon_fes_index.html
雑記帳:今年は100万冊「神田古本まつり」(毎日.jp 2009/10/25付けの記事)http://mainichi.jp/enta/art/news/20091026k0000m040053000c.html
英国のBookseller.comが、英国の調査会社YouGov社が1,000人以上の消費者を対象にして行った調査の結果を掲載しています。全体の4%の人が最近1か月の間に電子書籍を読んだことがあると回答し、そのうちの70%はそのための費用を1ポンドも使っていないとのことです。一方で、全体の68%の人が最近1か月で紙媒体の書籍を読んだと答え、そのうちの39%の人がそのために10ポンド以下の費用を使ったそうです。
Four percent of British have read an e-book(Bookseller.com 2009/10/26付けの記事)http://www.thebookseller.com/news/100912-four-percent-of-british-have-read-an-e-book.html
Internet Archiveは、デジタル化した資料160万点を、途上国を中心とする世界の子どもに対し無料で提供するとのことです。対象となるのは、マサチューセッツ工科大学(MIT)のコンピュータ科学者ネグロポンテ氏が設立した非営利団体“One Laptop per Child”(「子ども一人に一台のラップトップを」 )により配布されている簡易パソコン“XO”をもつ子どもで、75万-100万人とのことです。
Internet Archive Opens 1.6 Million E-Books to Kids with OLPC Laptops(2009/10/24付けXconomyの記事)http://www.xconomy.com/boston/2009/10/24/internet-archive-opens-1-6-million-e-books-to-olpc-laptops/
Internet Archive Makes 1.6 Million E-Books Available to One Laptop Per Child Foundation Users(2009/10/27付けDigitalKoansの記事)
英国図書館(BL)などが実施した、1620年から1900年にかけての英国の新聞をデジタル化したプロジェクトについての最終報告書(2009年8月付け)が、英国の情報システム合同委員会(JISC)のウェブサイトに掲載されています。
British newspapers 1620-1900http://www.jisc.ac.uk/Home/publications/documents/newspapers2finalreport.aspx
(報告書本文:全54ページ)http://www.jisc.ac.uk/media/documents/programmes/digitisation/blfinal.pdf
大阪府豊中市の市立岡町図書館が、図書の貸出票に、地元の商店街で使えるクーポン券を印刷するという事業を2009年10月から始めているそうです。商店街のセール日の抽選会で使われるクーポン券を、当日の図書貸出票に印刷しているとのことで、広告料を得るとともに地元商店街の活性化と利用促進を図るのが狙いとのことです。
図書貸出票はクーポン券 商店街のセールにあわせ印刷(2009/10/28付け産経関西のニュース)http://www.sankei-kansai.com/2009/10/28/20091028-016246.php
豊中市立図書館http://www.lib.toyonaka.osaka.jp/index.html
全国学校図書館協議会が実施している「学校図書館調査」の2009年の調査結果が公表されています。同協議会ウェブサイトには、平均蔵書冊数と図書購入費の過去10年間の推移の表が掲載されています。平均蔵書冊数(2009年)は、小学校8,318冊、中学校10,351冊、高等学校22,547冊、図書購入費(2008年度決算)は、小学校52.4万円、中学校は71.9万円、高等学校は79.1万円とのことです。
「2009年度学校図書館調査」の結果(全国学校図書館協議会のウェブサイト)http://www.j-sla.or.jp/material/research/2008-2.html
参考: 全国学校図書館協議会が「2008年度学校図書館調査」の結果概要を発表http://current.ndl.go.jp/node/9243
全国学校図書館協議会と毎日新聞社が共同で実施している、全国の小・中・高等学校の児童生徒の読書状況を調査する学校読書調査の第55回の調査結果が公表されています。2009年5月の1か月間の平均読書冊数は、小学生は8.6冊、中学生は3.7冊、高校生は1.7冊で、読んだ本が0冊という「不読者」の割合は、小学生は5.4%、中学生は13.2%、高校生は47.0%となっています。
「第55回読書調査」の結果(全国学校図書館協議会のウェブサイト)http://www.j-sla.or.jp/material/research/54-1.html
学校読書調査:「本が好き」急増、中高生で7割超(2009/10/27付け毎日.jpの記事)http://mainichi.jp/enta/book/news/20091027ddm002040028000c.html
特集:第55回学校読書調査(その1) ブロガー・橋本大也さんに聞く(2009/10/27付け毎日.jpの記事)http://mainichi.jp/enta/book/news/20091027ddm010040173000c.html
特集:第55回学校読書調査(その2) 情報源は、テレビ(2009/10/27付け毎日.jpの記事)
英国政府が、政府の収集したデータを公開するサイト“data.gov.uk”を12月から試験運用するようであると報じられています。米国で既に公開されている“data.gov”と同様に、政府機関の持つデータをワンストップで入手できるサイトになるようです。ティム・バーナーズ=リー氏らが開発に関わっており、セマンティック・ウェブの技術も用いられているとのことです。
Government opens data to public (2009/10/21付けBBC NEWSの記事)http://news.bbc.co.uk/2/hi/technology/8311627.stm
英国のTelegraph誌のウェブサイトに、英国のルートン市の公共図書館における電子書籍の貸出しサービスについての記事が掲載されています。利用できるのは地元住民のみであること、ウェブサイトからダウンロードして借り出せること、14日間で自動消去されること、各種の電子書籍リーダーに対応しているがKindleは独自規格であるため対応していないこと、文字を拡大できるので年配者の利用にも適していること、などが紹介されています。
E-books helping surge in library members(2009/10/26付けTelegraph誌の記事)http://www.telegraph.co.uk/technology/news/6417660/E-books-helping-surge-in-library-members.html#
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