米国芸術基金(National Endowment for the Arts:NEA)が2009年1月12日、2008年に実施した米国の成人を対象とした文学作品の読書に関する調査結果を“Reading on the Rise”として刊行しました。2002年の同調査の報告書(2004年刊行)が“Reading at Risk”、また2008年の読書全般に関する分析報告書が“To Read or Not To Read”というタイトルで刊行されたのとは対照的に、“Rise”という語が表すとおり、文学作品を読むと回答した成人は前回比7%増と1982年の調査開始以来初めて、上昇に転じました。とりわけ、ヤングアダルト世代(同報告書では18~24歳と定義)、ヒスパニック系の米国民の上昇が注目されています。
OCLCは2008年11月、WorldCatレコードの利用、再配布に関する新たなポリシー案“Policy for Use and Transfer of WorldCat Records”を公表し、当初は2009年2月中旬から導入するとしていました。しかし、新ポリシーに対する反応は紛糾しており、OCLC側は案の公表以来、何度か改訂を繰り返すといった状態でした。このほどOCLC Members Council、OCLC Board of Trusteesが協同で、この新ポリシーについてOCLCのメンバーや図書館コミュニティと議論を交わすべく、共有データ作成と管理に関する審査委員会を開催することが発表されました。議論とフィードバックの時間を十分取るため、新ポリシーの導入は2009年暦年の第3四半期(7月~9月)までずれ込む見込みだということです。