アーカイブ - 2008年 8月 - car

8月 19日

当事者がビデオで語りかける「オープンアクセス運動のもたらす恩恵」

Biomed CentralとIntelligent Televisionが、OSI(Open Society Institute)の資金援助を受けて、オープンアクセス運動の推進者、出版社、オープンアクセスで公開されている研究成果を開発途上国で活用している人々にインタビューをおこない、自然科学や医学の研究に対するオープンアクセスの有用性をビデオドキュメンタリーでPRするプロジェクト“Open Access Documentary Project”を、2007年9月から展開しています。
このほど、最初のビデオクリップとして、Science Commonsの最高責任者であるJohn Wilbanks氏、およびSPARCの最高責任者のHeather Joseph氏へのインタビューが、公開されました。

The Open Access Documentary Project

学位論文デジタル化に関する講演のポッドキャスト公開(英国)

英国情報システム合同委員会(JISC)が資金援助を行っている、全英電子学位論文プロジェクト"EThOS"のプロジェクトマネージャーによる、“EthoS”の有用性についての講演が、ポッドキャストとしてJISCのウェブサイトで配信されています。なおEThOSは、2008年後半に運用を開始するそうです。

Podcast: Theses go digital
http://www.jisc.ac.uk/Home/news/stories/2008/08/podcast54kevinoleary.aspx

Open LibraryもFRBR化を実験中

Open Content Allianceプロジェクトでデジタル化されたコンテンツの電子図書館“Open Library”が、コンテンツの書誌情報のFRBR化を実験しています。

Works and editions (Open Library)
http://openlibrary.org/about/work_edition

Open Library
http://openlibrary.org/

August 18, 2008付けCatalogablogの記事
http://catalogablog.blogspot.com/2008/08/work-and-edition-fields.html

参考:
CA1665 - OCLCのFRBR化の取組み:xISBNサービスを中心に / 橋詰秋子

「図書館界を動かした人、揺るがせた人」に聞く-図書館の将来を保証する戦略は?(米国)

米国のLibrary Journal誌が毎年選定している「図書館界を動かした人、揺るがせた人」(Movers & Shakers)の過去の受賞者に対し、図書館が古くならず、将来も重要な存在であり続けるために、どのような戦略を取るべきかを尋ねたインタビューを、Library Journal誌が掲載しています。同誌は回答を、必要とされているもので整理していますが、以下のものが挙がっています。

・才能のある人
・(知的自由を守る、といった)気骨
・(図書館のことをもっと知ってもらうための)マーケティング
・柔軟性
・(環境の変化を受け入れる)率直さ
・サービス
・コミュニティとの関連
・専門性
・社会関係資本(social capital)
・オープンであること
・利用者中心であること
・(地方史、特別コレクションなど)地域にとって価値のある資料

インド国立図書館の貴重書の多くが行方不明に?

インド国立図書館で所蔵している貴重書の多くが行方不明になっている、との報道が8月4日インド中を駆け巡りました。これは、独立した会計監査局が、国立図書館のレア・コレクションについて監査を行った結果、コレクションの40%が行方不明であると報告したものです。

これに対し、国立図書館長は8月5日に声明を発表し、そのような事実は全くないと反論しています。確かに、監査の時には発見できなかったものもあるが、それは配架の間違いなどによるもので、現在では発見できているとしています。ただ、11年間レア・コレクションの点検は行ってこなかったことを明らかにし、現在内部委員会を構成して再調査を行っているとのことです。

Works of Tagore, Netaji stolen from National Library?

NII、国内の機関リポジトリのコンテンツ分析システムを公開

国立情報学研究所(NII)が2008年8月18日、申請に基づき日本国内の機関リポジトリのメタデータを収集して作成しているデータベース「学術機関リポジトリデータベース(IRDB)」のコンテンツ分析システムを公開しています。

IRDBコンテンツ分析システム
http://irdb.nii.ac.jp/analysis/index.php

IRDBコンテンツ分析システムを公開しました - 学術機関リポジトリ構築連携支援事業
http://www.nii.ac.jp/irp/2008/08/irdb.html

8月 18日

カナダ、研究データの収集・保存等のためのワーキンググループ設立を正式発表

カナダにおいて、学術研究の過程で生み出される大量のデータを収集・保存・管理するための、国家レベルのワーキンググループ“Research Data Strategy Working Group”が設立されるということでしたが、今回、カナダ国立科学技術情報機関(CANADA Institute for Scientific and Technical Information)から正式な発表がありました。

Research Data Strategy Working Group Established
- CANADA Institute for Scientific and Technical Informationのニュースリリース
http://cisti-icist.nrc-cnrc.gc.ca/media/press/rds_group_e.html

LC、Internet Archive等が協同でブッシュ大統領任期満了時の政府系ウェブサイトの収集・保存を発表

2009年1月19日のブッシュ大統領任期満了にあたり、米国議会図書館(LC)、Internet Archive等の5機関が協同で、米国の政府系ウェブサイトをアーカイビングすると発表しました。各機関は、以下のような役割を担うとのことです。

・Internet Archive・・・.govドメインの包括的収集
・LC・・・2003年12月以後の議会ウェブサイトの月次での保存(すでに実施中)、プロジェクト全体のアーカイブの構築
・北テキサス大学図書館・・・特定の政府機関ウェブサイトの深い(in-depth)収集、プロジェクト用のツールの開発
・カリフォルニア大学デジタル図書館・・・特定の政府機関ウェブサイトの深い(in-depth)収集
・米国印刷局(GPO)・・・連邦政府寄託図書館制度(FDLP)参加館とともにデータキュレーションに関する専門知識を提供

英国公文書館、電子的政府情報を生産・収集・管理・保存するシームレスなフローを構築

英国公文書館(NA)が、増え続ける電子政府情報の生産から収集、管理、保存に至るまでのシームレスなフロー(業務・システム)を構築するプログラム“Seamless flow”を終え、実践するプロジェクト段階に入ったと発表しています。

Seamless flow
http://www.nationalarchives.gov.uk/electronicrecords/seamless_flow/default.htm
(画面左側のカラムに、プログラム、プロジェクトの資料へのリンクがあります)

The National Archives | Electronic Records Online
http://www.nationalarchives.gov.uk/ero/
(電子政府情報のみを対象とした検索サービス)

ニコニ・コモンズが運用開始

動画等のデジタルコンテンツの利用条件を登録・管理し、作品の流通と二次利用を促進するためのライセンス・システム「ニコニ・コモンズ」が、2008年8月15日から運用を開始しています。2008年8月18日時点で対象となっているコンテンツ種別は画像・音声・動画です。各コンテンツには閲覧数・ダウンロード数・利用作品数(当該コンテンツを利用して作成された派生作品数)が表示されるようになっているほか、「利用規約違反として報告する」「権利者として削除申請する」こともできるようになっています。

ニコニ・コモンズ
http://www.niconicommons.jp/

コンセプトは「公式黙認」――「ニコニ・コモンズ」運用スタート - ITmedia News
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0808/18/news017.html

ウェブサイトのアクセシビリティの評価ツール“WAVE”

米国の非営利組織WebAIMが、ウェブサイトのアクセシビリティを評価するためのツール“WAVE”のversion4.0を無料で公開しています。このWAVE4.0の使い方はとても簡単で、評価したいウェブサイトのURLを入力し、評価スタートのボタンをクリックするだけです。評価結果は、4つの色のアイコンで示され、それぞれ原因別に、どのようにすれば問題点が改善されるのかが分かるようになっています。

WAVE version4.0
http://wave.webaim.org/

WebAIM
http://webaim.org/

How To: Web Accessibility Evaluation with WAVE 4.0
- 2008/8/13付けLibrary Journalの記事

機関リポジトリ・著者ウェブサイト等へのデポジットを積極的に推奨するOA誌

このたび新規創刊された動物分類学分野の査読付きオープンアクセス誌“ZooKeys”は、生物多様性の研究を促進すべくアイデア・情報の自由な交換の実現を目的として、コンテンツにクリエイティブ・コモンズの表示ライセンスを採用し、読者に自由な複製・ダウンロード・印刷・配布を認めるとともに、機関リポジトリ・著者ウェブサイト等へのデポジットを積極的に推奨しています。なお出版に係る費用については、著者支払い型モデルが採用されており、1ページあたり12ユーロとなっています。40ページ以上になる場合には交渉で割引あり、とのことです。

ZooKeys
http://pensoftonline.net/zookeys/index.php/journal

About ZooKeys
http://pensoftonline.net/zookeys/index.php/journal/about

英国の文書館・図書館著作権同盟、実演家と実演記録の権利保護期間の延長に反対を表明

英国著作権局(UK-IPO)は2008年7月18日、欧州委員会(EC)が2008年7月16日に発表した、実演家と実演記録の権利保護期間を実演から95年に延長(これまでは50年)するよう欧州議会・欧州理事会に求める勧告についての意見募集を開始していました。著作権保護期間の延長に反対を表明するガワーズ・レビュー(E582参照)を背景として、「著作権は独占をもたらすものであり、その延長を正当化する明確な環境要因が必要である。それゆえ、延長が作品にどのような影響をもたらすのか、どのような利益をもたらすのか、を理解して、このECの勧告を検討する必要があろう。人々がどのように考えるかも聞きたい。」という理由からです。

「私の好きなライブラリアン」賞(米国)

米国のカーネギー社、New York Times社が協同で、図書館利用者のライブラリアンへの認識を高めることを目的とした「私の好きなライブラリアン」賞(I Love My Librarian Award)を創設することになったと、米国図書館協会(ALA)がアナウンスしています。

この賞は、米国内の公共図書館、大学図書館、学校図書館のライブラリアン(図書館情報学修士号取得者)を対象にしており、図書館利用者からの推薦(ノミネート)・推薦理由をもとに、カーネギー社、New York Times社、ALAの代表からなる選考委員会が毎年最大10名までに授賞します。受賞者には記念の盾と賞金5,000ドル、12月に授賞式が行われるニューヨーク・タイムズセンターへの交通費500ドルが授与されます。2013年まで継続して授賞されるとのことです。

国立国会図書館、「レファレンス業務に係る研修」に講師を派遣

国立国会図書館(NDL)は、各図書館で実施予定の「レファレンス業務に係る研修」に、国立国会図書館の職員を講師として派遣する試みを始めます。派遣先を、9月5日まで募集しています。

「レファレンス業務に係る研修」に当館講師を派遣します。(派遣先募集のご案内)
http://www.ndl.go.jp/jp/library/training/library_training_guide.html#080808-02

大学図書館問題研究会、第39回全国大会の情報をSNSやブログで共有する試み

8月23日から25日にかけて、福岡の西南学院大学において、大学図書館問題研究会の第39回全国大会が開催されます。大会ホームページでは、スケジュールや分科会の概要が公開されているほか、SNSによる情報交換、ブログによる情報発信などの試みがなされています。

大図研第39回全国大会(in福岡)
http://www.daitoken.com/taikai/2008/
http://www.daitoken.com/taikai/2008/bunkakai.html

参考:
大学図書館問題研究会、2007年の「大学図書館をめぐる動き」を公開
http://current.ndl.go.jp/node/6465

米国連邦政府、コミュニティの文化/自然遺産の保存・観光活動に年間総額750万ドルを助成

米国博物館・図書館サービス機構(IMLS)が2008年8月13日、米国内のコミュニティの文化遺産/自然遺産の保存活動および遺産を活用した観光事業に助成する連邦政府の「米国保存プログラム(Preserve America Program)」の対象となるコミュニティの募集を開始しています。このプログラムの対象となると、連邦政府公認の文化遺産/歴史遺産コミュニティとして周知されるとともに、そのロゴ・道路掲示用標識等を使った広報・宣伝活動を行うことができます。2008年は総額750万ドル、1コミュニティあたりでは2万~15万ドルが助成されるとのことです。なおこの助成金は研究、出版、教育、解読、企画、マーケティング、研修事業に使用することとなっており、建築・修復等に使うことはできません。

ARL、12出版社のNIHパブリックアクセス方針への対応を比較したレポートを刊行

北米研究図書館協会(ARL)が隔月で刊行している“Bimonthly Report”の2008年8月号が、米国科学振興協会(AAAS;Science誌の出版元)、米国化学会(ACS)、米国心理学会(APA)、Elsevier社、Nature Publishing Group(NPG)など12出版社が、国立衛生研究所(NIH)のパブリックアクセス方針にどのような対応を取っているか、を比較したレポートになっています。

8月 15日

原油高、物価高で公共図書館を訪れる家族が増加?(米国)

原油高、物価高のため、経済的に厳しい家族が公共図書館に訪れることが増えていると、米国のCBSニュースが報じています。米国図書館協会(ALA)の調べによると、として報じられているところによると、2008年の利用者はロサンゼルスで前年比10%、ディアフィールド(イリノイ州)で22%、コロンビアで26%増加したなど、全国的に利用者が増加している、とのことです。
(ただし、2008年8月15日時点で、ALAのウェブサイトにはこのような数値は掲載されていません。)

Good Times At The Library Video - CBSNews.com
http://www.cbsnews.com/video/watch/?id=4335685

ISSN-Lに関するFAQ

フランスのISSN国際センターが運営するISSNのウェブサイトに、逐次刊行物が媒体ごとに持つISSN同士をリンクするための仕組み「ISSN-L」に関するFAQを掲載しています。

ISSN :: What is an ISSN-L?
http://www.issn.org/2-22637-What-is-an-ISSN-L.php

参考:
小山 順一郎. ISSN(国際標準逐次刊行物番号),ISSNネットワークと日本センター: 紹介と今後の課題について. 情報管理. 2007, 50(3), p. 144-154.
http://joi.jlc.jst.go.jp/JST.JSTAGE/johokanri/50.144

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