アーカイブ - 2008年 8月 18日 - car

カナダ、研究データの収集・保存等のためのワーキンググループ設立を正式発表

カナダにおいて、学術研究の過程で生み出される大量のデータを収集・保存・管理するための、国家レベルのワーキンググループ“Research Data Strategy Working Group”が設立されるということでしたが、今回、カナダ国立科学技術情報機関(CANADA Institute for Scientific and Technical Information)から正式な発表がありました。

Research Data Strategy Working Group Established
- CANADA Institute for Scientific and Technical Informationのニュースリリース
http://cisti-icist.nrc-cnrc.gc.ca/media/press/rds_group_e.html

LC、Internet Archive等が協同でブッシュ大統領任期満了時の政府系ウェブサイトの収集・保存を発表

2009年1月19日のブッシュ大統領任期満了にあたり、米国議会図書館(LC)、Internet Archive等の5機関が協同で、米国の政府系ウェブサイトをアーカイビングすると発表しました。各機関は、以下のような役割を担うとのことです。

・Internet Archive・・・.govドメインの包括的収集
・LC・・・2003年12月以後の議会ウェブサイトの月次での保存(すでに実施中)、プロジェクト全体のアーカイブの構築
・北テキサス大学図書館・・・特定の政府機関ウェブサイトの深い(in-depth)収集、プロジェクト用のツールの開発
・カリフォルニア大学デジタル図書館・・・特定の政府機関ウェブサイトの深い(in-depth)収集
・米国印刷局(GPO)・・・連邦政府寄託図書館制度(FDLP)参加館とともにデータキュレーションに関する専門知識を提供

英国公文書館、電子的政府情報を生産・収集・管理・保存するシームレスなフローを構築

英国公文書館(NA)が、増え続ける電子政府情報の生産から収集、管理、保存に至るまでのシームレスなフロー(業務・システム)を構築するプログラム“Seamless flow”を終え、実践するプロジェクト段階に入ったと発表しています。

Seamless flow
http://www.nationalarchives.gov.uk/electronicrecords/seamless_flow/default.htm
(画面左側のカラムに、プログラム、プロジェクトの資料へのリンクがあります)

The National Archives | Electronic Records Online
http://www.nationalarchives.gov.uk/ero/
(電子政府情報のみを対象とした検索サービス)

ニコニ・コモンズが運用開始

動画等のデジタルコンテンツの利用条件を登録・管理し、作品の流通と二次利用を促進するためのライセンス・システム「ニコニ・コモンズ」が、2008年8月15日から運用を開始しています。2008年8月18日時点で対象となっているコンテンツ種別は画像・音声・動画です。各コンテンツには閲覧数・ダウンロード数・利用作品数(当該コンテンツを利用して作成された派生作品数)が表示されるようになっているほか、「利用規約違反として報告する」「権利者として削除申請する」こともできるようになっています。

ニコニ・コモンズ
http://www.niconicommons.jp/

コンセプトは「公式黙認」――「ニコニ・コモンズ」運用スタート - ITmedia News
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0808/18/news017.html

ウェブサイトのアクセシビリティの評価ツール“WAVE”

米国の非営利組織WebAIMが、ウェブサイトのアクセシビリティを評価するためのツール“WAVE”のversion4.0を無料で公開しています。このWAVE4.0の使い方はとても簡単で、評価したいウェブサイトのURLを入力し、評価スタートのボタンをクリックするだけです。評価結果は、4つの色のアイコンで示され、それぞれ原因別に、どのようにすれば問題点が改善されるのかが分かるようになっています。

WAVE version4.0
http://wave.webaim.org/

WebAIM
http://webaim.org/

How To: Web Accessibility Evaluation with WAVE 4.0
- 2008/8/13付けLibrary Journalの記事

機関リポジトリ・著者ウェブサイト等へのデポジットを積極的に推奨するOA誌

このたび新規創刊された動物分類学分野の査読付きオープンアクセス誌“ZooKeys”は、生物多様性の研究を促進すべくアイデア・情報の自由な交換の実現を目的として、コンテンツにクリエイティブ・コモンズの表示ライセンスを採用し、読者に自由な複製・ダウンロード・印刷・配布を認めるとともに、機関リポジトリ・著者ウェブサイト等へのデポジットを積極的に推奨しています。なお出版に係る費用については、著者支払い型モデルが採用されており、1ページあたり12ユーロとなっています。40ページ以上になる場合には交渉で割引あり、とのことです。

ZooKeys
http://pensoftonline.net/zookeys/index.php/journal

About ZooKeys
http://pensoftonline.net/zookeys/index.php/journal/about

英国の文書館・図書館著作権同盟、実演家と実演記録の権利保護期間の延長に反対を表明

英国著作権局(UK-IPO)は2008年7月18日、欧州委員会(EC)が2008年7月16日に発表した、実演家と実演記録の権利保護期間を実演から95年に延長(これまでは50年)するよう欧州議会・欧州理事会に求める勧告についての意見募集を開始していました。著作権保護期間の延長に反対を表明するガワーズ・レビュー(E582参照)を背景として、「著作権は独占をもたらすものであり、その延長を正当化する明確な環境要因が必要である。それゆえ、延長が作品にどのような影響をもたらすのか、どのような利益をもたらすのか、を理解して、このECの勧告を検討する必要があろう。人々がどのように考えるかも聞きたい。」という理由からです。

「私の好きなライブラリアン」賞(米国)

米国のカーネギー社、New York Times社が協同で、図書館利用者のライブラリアンへの認識を高めることを目的とした「私の好きなライブラリアン」賞(I Love My Librarian Award)を創設することになったと、米国図書館協会(ALA)がアナウンスしています。

この賞は、米国内の公共図書館、大学図書館、学校図書館のライブラリアン(図書館情報学修士号取得者)を対象にしており、図書館利用者からの推薦(ノミネート)・推薦理由をもとに、カーネギー社、New York Times社、ALAの代表からなる選考委員会が毎年最大10名までに授賞します。受賞者には記念の盾と賞金5,000ドル、12月に授賞式が行われるニューヨーク・タイムズセンターへの交通費500ドルが授与されます。2013年まで継続して授賞されるとのことです。

国立国会図書館、「レファレンス業務に係る研修」に講師を派遣

国立国会図書館(NDL)は、各図書館で実施予定の「レファレンス業務に係る研修」に、国立国会図書館の職員を講師として派遣する試みを始めます。派遣先を、9月5日まで募集しています。

「レファレンス業務に係る研修」に当館講師を派遣します。(派遣先募集のご案内)
http://www.ndl.go.jp/jp/library/training/library_training_guide.html#080808-02

大学図書館問題研究会、第39回全国大会の情報をSNSやブログで共有する試み

8月23日から25日にかけて、福岡の西南学院大学において、大学図書館問題研究会の第39回全国大会が開催されます。大会ホームページでは、スケジュールや分科会の概要が公開されているほか、SNSによる情報交換、ブログによる情報発信などの試みがなされています。

大図研第39回全国大会(in福岡)
http://www.daitoken.com/taikai/2008/
http://www.daitoken.com/taikai/2008/bunkakai.html

参考:
大学図書館問題研究会、2007年の「大学図書館をめぐる動き」を公開
http://current.ndl.go.jp/node/6465

米国連邦政府、コミュニティの文化/自然遺産の保存・観光活動に年間総額750万ドルを助成

米国博物館・図書館サービス機構(IMLS)が2008年8月13日、米国内のコミュニティの文化遺産/自然遺産の保存活動および遺産を活用した観光事業に助成する連邦政府の「米国保存プログラム(Preserve America Program)」の対象となるコミュニティの募集を開始しています。このプログラムの対象となると、連邦政府公認の文化遺産/歴史遺産コミュニティとして周知されるとともに、そのロゴ・道路掲示用標識等を使った広報・宣伝活動を行うことができます。2008年は総額750万ドル、1コミュニティあたりでは2万~15万ドルが助成されるとのことです。なおこの助成金は研究、出版、教育、解読、企画、マーケティング、研修事業に使用することとなっており、建築・修復等に使うことはできません。

ARL、12出版社のNIHパブリックアクセス方針への対応を比較したレポートを刊行

北米研究図書館協会(ARL)が隔月で刊行している“Bimonthly Report”の2008年8月号が、米国科学振興協会(AAAS;Science誌の出版元)、米国化学会(ACS)、米国心理学会(APA)、Elsevier社、Nature Publishing Group(NPG)など12出版社が、国立衛生研究所(NIH)のパブリックアクセス方針にどのような対応を取っているか、を比較したレポートになっています。