アーカイブ - 2008年 6月 12日 - car

LCなど、大容量デジタルコンテンツ転送を簡便化するフォーマットを開発

 米国議会図書館(LC)とカリフォルニア・デジタル・ライブラリーが共同で、図書館・博物館・文書館などの文化施設(cultural institutions)間で、大容量デジタルコンテンツ転送を簡便化するフォーマット“BagIt”を開発しました。
 BagItでは、複数のデジタルコンテンツをひとまとめ(bag)にして、荷札代わりのテキストファイル(tag)とともに、ネットワーク(もしくはディスク)で転送します。テキストファイルには転送コンテンツの一覧やチェックサムが機械可読式で収められており、受領先機関でのファイルの検収、ディスクへの格納、検索といった作業の自動化を支援する仕組みになっています。転送コンテンツ一覧のかわりに、メタデータを送付することもできるそうです。

大学キャンパスに隣接するカフェ、参考図書提供サービスを開始(米国)

米国サウスアラバマ大学の図書館は、図書館内での飲食を禁止しています。これに対し(これを受けて?)、大学キャンパスに隣接するカフェが、店内で参考図書(辞典・事典等)を貸し出すサービスを始めたとのことです。このニュースを、同館のライブラリアンは「うまいことやった」と好意的に紹介しています。

Coffee shop near campus
http://www.flickr.com/photos/theknittinglibrarian/2570704134/
http://www.drjava.com/store.htm
(※下は、上のブログで紹介されているカフェのページです)

University of South Alabama - University Library Homepage
http://library.southalabama.edu/

図書館協会の刊行物のオープンアクセス度合いは?(米国・カナダ)

カナダ図書館協会(CLA)がオープンアクセスを支持・推進する立場を表明していますが、その当の協会の刊行物へのアクセスはどうなっているのかを、ブログ“Digital Koans”のベイリー(Charles W. Bailey, Jr.)氏が調べています。また同時に、米国図書館協会(ALA)の例も調べています。

カナダ図書館協会、オープンアクセスに関する立場声明を発表

カナダ図書館協会(CLA)が2008年5月21日、オープンアクセスに関する声明を発表しました。これは、「利用者と、利用者が必要としている情報を結びつけることは図書館の最も根本的な機能の一つであり、情報へのアクセスはライブラリアンシップの最も大事な価値の一つである。それゆえ、CLAはカナダの全館種の図書館に対し、オープンアクセスの支持・促進を強く勧告する」というもので、

・公的助成を受けた研究のオープンアクセス化を求める政策を支持・促進するべき
・エンバーゴ(公開猶予)に関しては出版社が求める場合に、短くする、またはなくす措置を施すまでの暫定的な措置としてのみ、しかも期間限定で認めるべき
・図書館利用者や他のステークホルダーのオープンアクセスへの認識を喚起する

IT戦略本部、「重点計画-2008(案)」のパブリック・コメントを募集

 内閣に設置されている「高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部(IT戦略本部)」が、6月11日付けで「重点計画-2008(案)」へのパブリック・コメントの募集を開始しています。意見募集期限は7月10日(木曜日)となっています。

 「重点計画-2008(案)」中の、図書館に特に関連する項目として、下記の内容が取り上げられています。

・地域公共ネットワークの整備及び全国的な接続の推進、民間開放の推進
・図書館等公共施設のIT化(47ページ)
 ・「これからの図書館像」の普及による図書館の情報化の必要の啓発。
 ・図書館長や司書に対する研修を通じた、図書館の情報化の必要性等を普及・啓発。
 ・今後の図書館司書養成の在り方などの検討。
・字幕放送、文字情報の音声化等の推進、コンテンツ高度変換技術の実現(51ページ)

LC、災害に対する備え/災害後の資料修復に関する情報源を集約

米国議会図書館(LC)が、洪水・火災・地震の各災害への備えと、災害後の資料修復に関する各種情報源を集約したウェブサイトを、資料保存のページの中に作成しています。ハリケーン「カトリーナ」後の資料修復に初動した人々へのインタビュー音声も公開されています。

Emergency Preparedness (Preservation, Library of Congress)
http://www.loc.gov/preserv/emergprep/prepare.html

ウェブ資源の保存に関する短期プロジェクト(英国)

英国情報システム合同委員会(JISC)が助成し、英国バース大学のUKOLNとロンドン大学コンピュータセンターが実施する、ウェブ資源の保存に関するプロジェクト“JISC-PoWR(Preservation of Web Resources)”が2008年4月28日に始まりました。このプロジェクトは、3回のワークショップと、英国の高等教育/継続教育コミュニティに関するウェブ上のデジタル情報の保存に関する問題を扱ったハンドブックの作成を目標としており、2008年9月に終了予定となっています。

JISC-PoWR
Preservation of Web Resources: a JISC-sponsored project
http://jiscpowr.jiscinvolve.org/

「公共図書館の経営に関する調査」結果報告(日本)

筑波大学大学院図書館情報メディア研究科の寄附講座研究プロジェクト「公共図書館の制度的枠組みと基盤機能の研究:先導的経営モデルの設定を目指して」の一環として、2007年2月に行われた「公共図書館の経営に関する調査」の結果が報告されています。

OAI-OREを利用してJSTORのデータを機関リポジトリに取り込む“FORESITE”

オープンアーカイブのオブジェクトの再利用・交換に関するプロトコル“OAI-ORE”を利用して、JSTORに収録されている雑誌・所蔵情報をリソースマップ化し、それを機関リポジトリ(試験的にDSpace)に取り込む試験的プロジェクト“FORESITE(Functional Object Re-use and Exchange: Supporting Information Topology Experiments)”が、英国情報システム合同委員会(JISC)の助成で行われています。このほど、このFORESITEから、ATOM、RDF/XMLなどの形式のファイル等を処理するライブラリ“foresite-toolkit”が公開されました。

FORESITE
http://foresite.cheshire3.org/

foresite-toolkit

「青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律案」が可決・成立

「青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律案」が2008年6月11日、参議院で賛成多数により可決成立しました。なお衆議院では6月6日に全会一致で可決しています。

衆法 第169回国会 30 青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律案
http://www.shugiin.go.jp/itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/houan/g16901030.htm

議案審議経過情報(衆議院ウェブサイト)
http://www.shugiin.go.jp/itdb_gian.nsf/html/gian/keika/1DA43C6.htm
議案審議情報(参議院ウェブサイト)

「学位論文電子化の諸問題に関するワーキング・グループ」中間報告

国立国会図書館と大学図書館との連絡会が、「学位論文電子化の諸問題に関するワーキング・グループ」中間報告を公表しています。

これまでの学位論文の電子化・公開、これからの学位論文の電子的公開に向けて、解決すべき課題についてまとめています。国立国会図書館(NDL)、国立・公立・私立大学図書館、国立情報学研究所(NII)、文部科学省がメンバーとなり議論が進められてきました。学位規則など制度面の改正、全ての学位論文を網羅する台帳ポータルサイトの整備、電子化の推進・分担体制、メタデータの標準化、著作権許諾の課題等々について論点がまとめられています。

国立国会図書館と大学図書館との連絡会
「学位論文電子化の諸問題に関するワーキング・グループ」中間報告
http://www.jaspul.org/event/08gakuiwg.pdf