アーカイブ - 2008年 4月 - car

4月 24日

米国国立公文書館、連邦政府機関ウェブサイトの収集を中止?

米国国立公文書館(NARA)は2000年以降、大統領の任期中に1度だけ、連邦行政機関ウェブサイトのスナップショット(snapshot)作成と、ハーベスティングをおこなってきましたが、2008年3月27日に、今後の作成を中止することを発表しました。

4月15日にNARAから公表された“web snapshot reply”によると、このような決定の理由を、以下のように述べています。

(1)NARAが2005年に策定した“Guidance on Managing Web Record”や、2003年の「電子政府法」など、連邦行政機関ウェブサイト保存に関する、制度面での整備が進んだこと。

(2)NARAによるスナップショット作成やハーベスティングによって、本来行政機関が担うべきウェブサイト保存に対する認識を、誤らせる結果を招いていること。

ネットスターとYahoo! JAPANが子どものインターネット利用に関する研究会を設置

フィルタリングサービス事業を行うネットスターと、インターネットポータルを運営するYahoo! JAPANが4月24日、共同で子どものインターネット利用について調査・研究を行う有識者の研究会を立ち上げることを発表しました。

ネットスターとYahoo! JAPAN、子どもたちのインターネット利用を考える有識者による研究会を立ち上げ
http://www.netstar-inc.com/press/press080424.html
http://pr.yahoo.co.jp/release/2008/0424a.html

DSpaceでブックマーク機能・推薦機能を可能にするプラグインのテクニカルレポート

オープンソースのリポジトリ用ソフトウェア“DSpace”でブックマーク機能と推薦機能を可能にするプラグイン“Quambo”を、Hewlett-Packard研究所が開発したとして、そのテクニカルレポートを公開しています。

A Recommender System for the DSpace Open Repository Platform
Desmond Elliott, James Rutherford, John S. Erickson
http://www.hpl.hp.com/techreports/2008/HPL-2008-21.pdf
(※本文)

A Recommender System for the DSpace Open Repository Platform

JISC、大学・研究図書館の課題と将来像を論じるキャンペーンを開始

英国情報システム合同委員会(JISC)が、英国図書館(BL)と共同で委託して行った「Google世代」の情報行動に関する調査(E745参照)の結果を受けて、大学・研究図書館の課題と将来像について幅広く議論しようというキャンペーン“Libraries of the Future”を立ち上げました。このキャンペーンに際しては、研究図書館の中に含まれるBLやウェールズ国立図書館の館長、さらにはOCLCの欧州地域ディレクターなどもメッセージを寄せています。

LC、大閲覧室の利用可能年齢を16歳以上へ引き下げ

米国議会図書館(LC)はこのほど、図書館の自然科学コレクションを利用できる大閲覧室の利用可能年齢を、これまでの「高校生の年齢よりも上であること」から「16歳以上」へと引き下げることを発表しました。利用目的は研究の場合に限られます。LCのビリントン館長は、生涯学習者の増加、知識へのアクセス拡大、未来の世代の創造力への刺激になるものとして期待を寄せるとともに、オンラインで利用できる資料がごく一部であり、LCの館内には無限とも言えるほどの資料が所蔵されていることをあらゆる世代の国民にアピールしていきたい、とコメントしています。

LCのニュースリリース
http://www.loc.gov/today/pr/2008/08-069.html

ラテンアメリカにおける科学情報のオープンアクセス戦略

ブラジルの環境情報のレファレンスセンターで、非営利、非政府組織であるCRIAが、2007年5月にブラジル・サンパウロ市で開催されたワークショップ「ラテンアメリカにおける科学情報へのオープンで永続的なアクセスのための戦略:持続可能な発展のための健康・環境情報に焦点を当てて(Strategies for Open and Permanent Access to Scientific Information in Latin America: Focus on Health and Environmental Information for Sustainable Development)」の報告書を発表しています。

NIIと国語研、「Yahoo!ブログ」のデータを用いた言語研究へ着手

国立情報学研究所(NII)と国立国語研究所(国語研)はこのほど、ヤフー株式会社と「Yahoo!ブログ」のデータの研究利用について合意を交わしました。これにより、ブログのデータは情報関連技術研究コミュニティに対して無償提供されるとともに、日本語コーパスとして、一定の条件を満たせば誰でも利用できるよう整備されていくということです。

国立情報学研究所のプレスリリース
http://www.nii.ac.jp/news_jp/2008/04/_yahoo.shtml

国立国語研究所のプレスリリース
http://www.kokken.go.jp/syokai/press/08_04/

参考:
研究推進のため、Yahoo!が検索語データをNIIへ提供
http://current.ndl.go.jp/node/7361

4月 23日

CILIP、図書館員向けのニュースブログを開始

英国の図書館情報専門家協会(CILIP)が、図書館員向けのニュース、新刊情報、注目の雑誌記事などを紹介するブログ“CILIP Information and Advice Blog”を開始しています。

CILIP Information and Advice Blog
http://communities.cilip.org.uk/blogs/informationadvice/default.aspx

筑波大学大学院図書館経営管理コースOCW

図書館情報学分野のオープンコースウェア「筑波大学大学院 図書館経営管理コースOCW」が公開されています。図書館経営管理コースで展開されている授業の要旨・素材を自由に見ることができます。

筑波大学大学院 図書館経営管理コースOCW
http://capricorn.slis.tsukuba.ac.jp/~ocw/moodle/

参考:
京都大学がYouTubeで講義などを公開
http://current.ndl.go.jp/node/7599
オープンコースウェアが本格始動(日本)
http://current.ndl.go.jp/node/4374

東京大学附属図書館、イェール大学と訪問利用の協定を締結

東京大学附属図書館が、「東京大学とイェール大学との間における図書館訪問利用の試行に関する協定」を締結したと発表しています。

東京大学と米イェール大学(Yale University)双方の教員、大学院生が、相手大学を訪問した際、紹介状を提示することによって、資料の閲覧・貸出サービスを受けることができるようになったとのことです。

「東京大学とイェール大学との間における図書館訪問利用の試行に関する協定」を締結しました - 東京大学附属図書館
http://www.lib.u-tokyo.ac.jp/koho/news/news/fuzokuto_08_04_03.html

ウィキペディア書籍版がドイツで刊行か?

Earth Times紙の記事が、ウィキペディアの書籍版がドイツで、Random House社から刊行される予定である、と報じています。記事によると、ウィキペディアのドイツ語の登録項目のうち、人気のある5万件を編集者が見出し語として抽出し、1,000ページの百科事典として、2008年9月に発売予定だということです。なお、記事にRandom House社の担当者のインタビューが掲載されていますが、Random House社からプレスリリースなどの公式情報はまだ出ていません。

Wikipedia to be converted to a book in Germany
- The Earth Times 2008/4/22付け記事
http://www.earthtimes.org/articles/show/200653,wikipedia-to-be-converted-to-a-book-in-germany.html

本の代わりに人を借りる“Living Library”

英国のTimes紙で、本ではなく、人を借りるイベント“Living Library”について紹介する記事が掲載されています。これは、ある特徴を有する「人」を借り、その人と30分話しをすることを通じ、その特徴について理解を深めることを目的としています。蔵書となる人は、イベントによって変わりますが、記事で紹介されている英国でのイベントでは、警察官、完全菜食主義者、男性ベビーシッター、ゲイ、イスラム教徒といった人が蔵書として集まりました。彼らは、健全なステレオタイプの代表として、読者が予期する特徴のもと、タグ付けされ、カタログ化されています。

LC、米国を代表する合唱曲に関するウェブサイトを開設

米国議会図書館(LC)の音楽資料を担当する部門が、米国の合唱協会である“American Choral Directors Association”の協力のもと、1870年から1923年に活躍した米国の作曲家の紹介、彼らが作曲した楽譜の提供などのサービスを利用できるウェブサイト“American Choral Music, 1870-1923”を開設しました。これはLCが、楽譜、映画、写真などの芸術的な資料やそういった資料の情報案内を提供している“Performing Arts Encyclopedia”のコンテンツの1つとして追加されました。

American Choral Music, 1870-1923
http://lcweb2.loc.gov/diglib/ihas/html/choralmusic/choralmusic-home.html

4月 22日

NDL、2008年度の各種図書館員向け研修の計画を発表

国立国会図書館(NDL)が、2008年度に実施する各種図書館員向け研修の計画を発表しました。

図書館員の研修 | 国立国会図書館
http://www.ndl.go.jp/jp/library/training/library_training2008.html

文科省、学校図書館の現状に関する調査の結果などを公表

文部科学省は、小学校、中学校、高等学校、特別支援学校及び中等教育学校を対象に、平成19年度「学校図書館の現状に関する調査」として、司書教諭等の状況、図書等の整備状況、学校図書館図書の購入額、読書活動の状況について調査を実施し、その成果を公表しました。
また平成19年度から、新しい「学校図書館図書整備5か年計画」がスタートし、地方財政措置額大幅に増額されたことを踏まえ、市区町村・組合立の小学校・中学校、県立の特別支援学校を対象に、「学校図書館図書関係予算措置状況調べ(平成18・19年度)」として、図書購入費、基準財政需要額、予算措置額が基準財政需要額に満たない理由について調査を実施し、その成果を公表しました。

平成19年度「学校図書館の現状に関する調査」の結果について
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/20/04/08041814.htm

ソーシャルネットワーキングが従来のウェブ検索サービスを駆逐する?!

米国のPopular Mechanics誌の記事で、ソーシャルネットワーキングなど、ユーザー生成コンテンツを重視するスタイルがさらに浸透していくと、将来的に今私たちが知っているウェブ検索サービスがなくなってしまうのではないか、という予測が紹介されています。これまでは、情報を探している人が自分で検索エンジンを利用して求める情報にたどり着く、という形態でのウェブ検索が発達してきました。しかし最近では、様々な個人情報をウェブ上に発信したり、自分用にウェブのサービスをカスタマイズしたりと、ウェブ上に自分のアイデンティティともいえるものが流出しています。こういった個人情報の流出が、「人が情報を探索する」スタイルから、「情報がある個人を見つけてその人にあった情報を提供する」スタイルへと、ウェブ検索サービスのあり方を逆転させてしまうのではないかと、記事は指摘しています。

NII、『電子情報資源管理システム(ERMS)実証実験平成19年度報告書』を公開

国立情報学研究所(NII)が、『電子情報資源管理システム(ERMS)実証実験平成19年度報告書』を公開しています。

電子ジャーナルをはじめとする電子情報資源(Eリソース)の管理ツールとして海外で浸透しつつある電子情報資源管理システム(ERMS)の国内導入可能性について具体的な知見を得るため、国内数大学図書館とともに実施してきた実証実験の報告書となっています。

参加した各大学の実証報告、およびERMSと目録所在情報サービス(NACSIS-CAT/ILL)との関係の整理、今後の課題等が盛り込まれています。

電子情報資源管理システム(ERMS)実証実験平成19年度報告書
http://www.nii.ac.jp/CAT-ILL/about/infocat/pdf/erms_report_h19.pdf

CrossRef、剽窃行為発見サービスを開始

CrossRefは2007年夏から、剽窃判別ソフトTurnitinを開発しているiParadigms社と協同で剽窃防止の実験プログラム"CrossCheck"に取り組んでいましたが、このほど実験が成功のうちに終了し、2008年6月より実際のサービスとして運用を開始することになりました。

CrossRefのプレスリリース
http://www.crossref.org/01company/pr/press041508.html

CrossRef to Launch Plagiarism Detection Service
- Information Today 2008/4/21付け記事
http://newsbreaks.infotoday.com/wndReader.asp?ArticleId=48820

参考:

デジタル時代のオープンな情報共有について議論するイベント“iCommons Summit”

2008年7月29日から8月1日にかけて、北海道札幌市で、デジタル時代のオープンな情報共有のあり方に関して、芸術・著作権・IT・経済等の各分野の有識者が集まり、議論を交わすイベント“iCommons Summit”が開催されます。主催は、Creative Commonsの投資を受けた非営利団“iCommons”で、札幌市とクリエイティブ・コモンズ・ジャパンが共催します。このサミットは2005年に米国ボストンで初めて開催され、その後世界各地で開催されてきましたが、日本での開催は初となるそうです。

iCommons Summit’ 08
http://www.creativecommons.jp/isummit08/

デジタル時代のオープンな情報共有の形を議論する「iCommons Summit」が7月に開催
- CNET Japan 2008/4/21付け記事

NCLIS、IMLSに統合

大統領諮問機関である米国図書館情報学国家委員会(NCLIS)は、2008年度からその機能を博物館・図書館サービス機構(IMLS)に移管されることとなりました。

NCLISは、その役割を終えるにあたり、1970年の発足以来のNCLISの活動をまとめ、またこれからも取り組むべき活動をまとめた最終報告書を刊行しています。

Meeting the Information Needs of the American Public: Past Actions and Future Initiatives
http://www.nclis.gov/about/MeetingtheInformationNeedsoftheAmericanPeople-NCLISFinalReport.pdf

NCLIS
http://www.nclis.gov/

参考:

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