アーカイブ - 2008年 3月 - car

3月 26日

TIFFに代わるデジタル画像マスターデータ用フォーマットとして最適なのは?

資料のデジタル化事業を進めているオランダ王立図書館では、現在、デジタル画像の保存用マスターデータのフォーマットとして、TIFFを用いていますが、デジタル化が完了する暁には650テラバイトものディスク容量が必要になる見込みです。そこで、保存戦略を見直すべく、TIFFの代わりとなり得る5つのフォーマットについて、標準性、ディスク容量、画像の品質、長期的な持続性、機能の各点からレビューし、その結果を報告書“Alternative File Formats for Storing Master Images of Digitisation Projects”として発表しました。

LibraryThingもリンク用APIを公開

Google Book Searchに続き、ソーシャルブックサービス“LibraryThing”も、ISBN、LC番号、OCLC番号から対応するLibraryThingのデータ(書誌データ、書影、レイティング、タグなどが表示されている画面)に遷移できるAPIを公開しました。

First cut: Works JSON API - Thingology Blog
http://www.librarything.com/thingology/2008/03/first-cut-works-json-api.php

JSON API Test
http://www.librarything.com/test_JSON.php

March 25, 2008付けCatalogablogの記事

スウェーデン国立図書館、OAI-PMH/ORE用のJavaライブラリを開発

スウェーデン国立図書館が、OAI-PMH(オープンアーカイブのメタデータの収集に関するプロトコル)及びOAI-ORE(オープンアーカイブのオブジェクトの再利用・交換に関するプロトコル)のためのクライアントAPIを含むJavaライブラリ“OAI4J”を開発、公開しました。

OAI4J: a client library for PMH and ORE
http://oai4j-client.sourceforge.net/

March 24, 2008付けCatalogablogの記事
http://catalogablog.blogspot.com/2008/03/oai-toolkit.html

参考:
CA1513 - 動向レビュー:OAI-PMHをめぐる動向 / 尾城孝一
http://current.ndl.go.jp/ca1513

エル・ネット事業が2007年度で終了

衛星通信を利用して、教育・文化・スポーツ・科学技術等に関する情報を、約350館の図書館を含む全国約2,000機関に発信していた文部科学省の事業「エル・ネット」が、2007年度をもって終了すると発表されています。

エル・ネット(el-Net:教育情報衛星通信ネットワーク)-文部科学省
http://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/elnet/index.htm

LC、野球の歴史的資料に関するウェブサイトを開設

米国議会図書館(LC)は、写真、個人成績、公式ゲームガイド、新聞記事、映画、ベースボールカードといった、野球の歴史的資料を閲覧できるウェブサイト“Historic Baseball Resources”をスタートしました。このウェブサイトを参考にすることにより、19世紀から20世紀にかけての、米国における野球の発展の歴史を知ることができます。このウェブサイトの開設と呼応して、2008年4月4日には、ウェブ会議“Batter Up! Baseball at the Library of Congress”が開催される予定で、現在参加者を募集しています。

LCのニュースリリース
http://www.loc.gov/today/pr/2008/08-055.html

Historic Baseball Resources

ケータイで読む「絵本」

大日本印刷株式会社が、携帯電話向け電子書籍サイト「よみっち」で「ケータイ絵本」のジャンルを新設、コンテンツの配信を開始したということです。ケータイ絵本は、画面が静止画と文章で構成されており、紙芝居形式で楽しめるようになっています。今後は、プロの作品だけでなく、アマチュアからも作品を募集し、コンテンツとして発行していく予定だということです。

大日本印刷、携帯電話向け電子書籍販売サイト「よみっち」で『ケータイ絵本』を配信
- hon.jp DayWatch
http://hon.jp/news/1.0/0/1102/

3月 25日

イリノイ大学アーバナ・シャンパーン校の貴重書図書館、カビのため休館

米国のイリノイ大学アーバナ・シャンパーン校の貴重書図書館が、カビのため2月25日から休館しています。カビが発生していることが目に見える資料は30万点の資料のうち5%未満ということですが、1980年代半ばに導入した、旧式で湿度管理が十分にできていなかった空調システム(エアコン)のせいで、カビの胞子が貴重書庫に充満してしまっているとのことです。事態は2007年の晩秋には発見されていたのですが、状況調査、人体への影響、対策の検討などに時間を費やしてしまい、せっかくの乾燥した冬の気候を無駄にしてしまったと同館の職員はAmerican Libraries誌のインタビューに答えています。修復不可能なレベルまで汚損している資料はありませんが、長期的な影響を考え、10週間、80万ドル以下の金額で専門業者にカビの除去を行ってもらっているところとのことです。

CILIP、図書館向け商品/サービスを提供している企業のダイレクトリを公開

英国の図書館情報専門家協会(CILIP)が、英国で図書館向け商品/サービスを提供している企業のダイレクトリ“Buyers Guide”のオンライン版を公開しました。400以上の企業について、どのようなサービスを行っているか、どのようなブランド名を使っているか、またウェブサイトのURLや連絡先を知ることができます。

Buyers Guide Online
http://www.buyersguideonline.co.uk/

Microsoft、NLM DTDに対応したWord用アドインのTechnology Previewを公開

米国医学図書館(NLM)が雑誌論文の電子的な出版・保存・交換に係る標準モデルとして定めたNLM DTDに対応したオーサリング・ツールを、Microsoft社がMicrosoft Word用アドインとして作成しています。このほど、そのTechonology Previewが同社のウェブサイトで公開されました。

Article Authoring Add-in for Microsoft Office Word 2007
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyId=09C55527-0759-4D6D-AE02-51E90131997E&displaylang=en

March 22nd, 2008付けDigitalKoansの記事

Microsoftが機関リポジトリ用ソフトを開発中

Microsoft社が機関リポジトリ用ソフトを開発中であり、2008年4月1~4日に英国サウザンプトンで開催されるリポジトリの国際会議“Open Repository 2008”で公式発表に先駆けてお披露目すると、同社の技術者がブログで発表しています。Windows ServerやSQL Serverなど、プラットフォームとなるソフトウェア類にはライセンスが必要となりますが、機関リポジトリ用ソフト自体は無料で、オープンソース化もあり得るとされています。

Microsoft and "Research-Output" Repositories - <savas:weblog/>
http://savas.parastatidis.name/2008/03/24/19a7fa4a-560d-47b4-bbea-9a22e9824bb8.aspx

国立大学協会九州地区支部、リポジトリを活用した研究論文集を創刊

国立大学協会九州地区支部が、機関リポジトリを活用した新たな学術論文集の刊行を開始しました。各大学が協力して査読と編集を行い、論文の本文は各大学のリポジトリに収録される形態となっています。

研究論文集 - 教育系・文系の九州地区国立大学間連携論文集 -
http://wwwsoc.nii.ac.jp/ecrk/

参考:
北大、HUSCAPでオンライン・ジャーナルを創刊
http://current.ndl.go.jp/node/5577

ARL、研究図書館の資料保存に関する統計2005/2006年版を公表

北米研究図書館協会(ARL)が、参加館の2005/2006会計年度の資料保存に関する統計を発表しています。回答館は111館で、

・専任スタッフ・予算がついている資料保存プログラムの数は合計77(近年の最高は80)
・合計の資料保存の費用は約1億800万ドルで、10年前と比べるとインフレ率とほぼ同比率で増加している。
・専任スタッフの合計はフルタイム換算で1,800人弱で、2004/2005年から5.4%の増。
・修復された資料の数は、昨年度から5万点以上増加と、この4年間で最も多かった。
・マイクロフィルム作成数は154,857と2004/2005年より11,000あまり減少したが、この3年間の増減は、米国議会図書館(LC)の事業に大きく拠っている。

3月 24日

スコットランド国立図書館、映画のデジタルアーカイブを公開

スコットランド国立図書館はHeritage Lottery Fundからの助成を受けて、所蔵する映画フィルムの修復・デジタル化に取り組んできましたが、このほど、その成果をデジタルアーカイブ“Scottish Screen Archive”で公開しました。

このScottish Screen Archiveは、20世紀のスコットランドの社会・文化・産業の歴史を映し出した3万2,000点の映画フィルム(私的に撮影されたものも含む)の書誌情報と、そのうちデジタル化が済んだ1,000点以上の動画を収録しています。

Scottish Screen Archive
http://ssa.nls.uk/

Scottish Screen Archive - National Library of Scotland
http://www.nls.uk/ssa/index.html

“お話の時間”をウェブキャストで配信(米国)

仕事が忙しく、子どもに本を読んであげる時間がなかなか持てない親のため、米国アラバマ州のガズデン公共図書館が、“お話の時間”をウェブキャストと町の公共テレビチャンネルで放映することになったということです。こうしたサービスは米国初だということです。現在、図書館での“お話の時間”は木曜日の午前10時からに限られていますが、ウェブキャストでは24時間、“お話の時間”へアクセスが可能となります。また読み手は、司書が勤めるほか、ガズデン市立高校の学生に研修生として協力してもらうことも検討しているということです。この新しいサービスについて担当者は、2008年11月の開始を目指していると答えています。

Library planning Webcast story time
- Gadsden Times 2008/3/19付けの記事

文部科学省、拡大教科書の普及充実にかかわる大臣書簡を発信

文部科学省が2008年3月18日、渡海文部科学大臣名で、教科用拡大図書(いわゆる拡大教科書)を必要とする児童・生徒に速やかに確実に給与できるよう、各教科書発行者代表者宛てに協力を求める書簡を発信しています。

具体的な文部科学省の取り組みとしては、関係者による検討会議を立ち上げ、標準規格の策定や教科書デジタルデータの提供拡大などを進めていくとしています。

「拡大教科書」にかかる大臣書簡(平成20年3月) - 文部科学省
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kyoukasho/kakudai/08031408/001.pdf

小・中・高校教育に関すること(拡大教科書)-文部科学省
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kyoukasho/kakudai.htm

ローラ・ブッシュ米国大統領夫人の今後

ローラ・ブッシュ米国大統領夫人は、元図書館司書というバックグラウンドから、図書館振興のために様々な活動をしてきましたが、2009年1月に大統領の任期が終了することに伴ない、これまでの活動の総括、任期終了後の自身の活動について、“American Libraries”誌の取材に答えています。夫人は、今後もブッシュ大統領図書館の建設向けて活動していくこと、ローラ・ブッシュ米国図書館財団のこれまでの活動とその意義について、また今後は公的な事務所を構えて活動することはないが、故郷の町で活動を続けたいということ、を語っています。なおこのインタビューの動画と口述記録が、“American Libraries”のウェブサイトで公開されています。

明治学院大学、YouTubeに公式チャンネルを開設

海外では、YouTubeに大学のページを開設し、大学の学部紹介、講義などを提供している例が見られますが、明治学院大学がYouTubeに大学公式チャンネルを公開し、動画の提供を開始しました。同大学のニュースリリースによると、国内初の取り組みとなっています。キャンパス紹介、模擬授業などを視聴することができるということです。

明治学院大学のニュースリリース
http://www.meijigakuin.ac.jp/news/archive/2008-03-04.html

明治学院大学公式チャンネル
http://jp.youtube.com/meijigakuin

参考:
YouTubeにページを持つ大学ベスト10
http://current.ndl.go.jp/node/7180

3月 21日

DCC、視聴覚資料の保存に関するケーススタディの結果を公表

英国のデジタルキュレーションセンター(DCC)が、アナログデータ、デジタルデータなどが混在する視聴覚資料をどのように効率的にアーカイブしていくか、という課題を検討するためのケーススタディ“DCC Case Study— PrestoSpace: Preservation towards Storage and Access. Standardised Practices for Audiovisual Contents in Europe”の結果を公表しています。具体的には、ヨーロッパ圏における視聴覚資料保存のステークホルダー(BBCなど業界のリーダー企業、研究機関など)へのインタビューやアンケートを実施し、その結果を分析しています。

OverDrive社、DRMなしのMP3オーディオブック提供を開始

デジタルオーディオブック大手のOverDrive社が3月19日、書店・図書館向けに提供しているオーディオブックのうち15%程度について、デジタル著作権管理(DRM)なしのMP3フォーマットで提供することとしたと発表しました。同社はこれまで、すべてのオーディオブックをDRM付きのWMAフォーマットで提供しており、iPod、Zuneなど人気のオーディオプレイヤーでは聞くことができませんでしたが、これにより、従来より多くの利用者ができるようになります。

同社はまた、図書館利用者向けのダウンロード画面で、著作権法に則った利用をするよう、念を押していくとしています。

OverDrive to Distribute MP3 Audiobooks to Booksellers and Libraries

大学図書館の遠隔学習プログラムに関する調査

米国の調査会社Primary Research Groupが、米国内外の100以上の大学図書館を対象に、大学図書館の遠隔学習プログラムに関する調査を行っています。この調査は、遠隔学習プログラムのための基礎データを提供することを目的としており、チャットやヴァーチャル・レファレンスの利用について、オンラインでのチュートリアルについて、遠隔学習を専門とするスタッフが図書館にいる割合などをはじめ、多数の項目についてのデータを得ることができます。調査報告書は有料ですが、概要と目次がPrimary Research Groupのウェブサイトで確認できるほか、結果のいくつかが“Resource Shelf”で紹介されています。

Library Services for Distance Learning Programs

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