アーカイブ - 2008年 3月 - car

3月 31日

高エネルギー物理学分野のコアジャーナルのOA化プロジェクトSCOAP3のWebcast

2月にUniversity of California, Berkeleyで開かれたSCOAP3(Sponsoring Consortium for Open Access Publishing in Particle Physics)のミーティングの模様が、Webcastで公開されています。

SCOAP3は、CERN(欧州合同素粒子原子核研究機構)が主導するオープンアクセス運動で、高エネルギー物理学分野のコアジャーナルを、研究機関・研究助成機関・図書館がコンソーシアムを組むことによって予約購読型からOAジャーナル化しようと取り組んでいます。

SCOAP3 - US Focal Meeting
http://webcast.berkeley.edu/event_details.php?webcastid=23003

文化遺産オンラインが正式公開

文化庁が平成15年度以降、構築に取り組んできた日本の文化遺産に関する情報のポータルサイト、“文化遺産オンライン”がこのほど正式に運用を開始しました。

文化遺産オンライン
http://bunka.nii.ac.jp/Index.do

参照:
E355(No.62)文化遺産デジタルコンテンツの一元的提供について <文献紹介>
http://current.ndl.go.jp/e355

NDLの“PORTA”に新たな検索対象と機能が追加

国立国会図書館(NDL)が提供している、日本国内の複数のデジタルアーカイブを統合的に検索できるポータルサイト“PORTA”に、京都大学学術情報リポジトリや農林水産関係試験研究機関総合目録等5件の新しい検索先と、英語版サイト、外部提供インターフェース(API: Application Program Interface)などの新しい機能が追加されました。

PORTA
http://porta.ndl.go.jp/portal/dt

NDL-PORTAから京大リポジトリ/貴重資料画像が検索可能に - 京都大学図書館機構
http://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/modules/bulletin/article.php?storyid=268

参考:
E706(No.115)NDL,デジタルアーカイブポータル“PORTA”を一般公開

特定の書籍の様々な版を見つけることができるサービス“BookChaser.com- Editions Lookup Tool 0.1”

ISBNを利用して、特定の書籍の様々な版についての情報を入手できる“BookChaser.com- Editions Lookup Tool 0.1”というサービスが試行運転されています。サービスを開始したのは米国メリーランド州在住のIT専門家の男性です。現在のところ“BookChaser.com- Editions Lookup Tool 0.1”では、OCLCの“xISBN”、LibraryThingの“ThingISBN”、Amazonの“amazingISBN”をサービスのベースとして利用しており、検索結果として表示する書籍のカバー画像には“Google Books API”を利用しています。

BookChaser.com - Editions Lookup Tool 0.1
http://www.bookchaser.com/editions/

参考:

「オープンアクセス促進のために大学ができること」に関する講演

ブログ“Open Access News”を運営し、学術情報のオープンアクセス化に関する活動に積極的に取り組んでいる米アラハム大学のズーバー(Peter Suber)氏が先日、ハーバード大学で“What Can Universities Do to Promote Open Access?”と題する講演を行いました。講演の録画ビデオをオンラインで視聴できます。

What Can Universities Do to Promote Open Access?
http://cyber.law.harvard.edu/interactive/events/2008/03/suber

OCLC WorldCat.orgにユーザ作成リストのRSS配信機能が追加

OCLCのWorldCat.orgにユーザが作成したリストをRSSで配信する機能が追加されました。

User-created lists on WorldCat.org now available as RSS feeds
http://whatcounts.com/bin/archive_viewer?id=6FB64ED51A04512EAEBA616C24BE35AD

チェコ国立図書館、デザインの斬新さに市長が待った!

斬新なデザインで建築中のチェコ国立図書館に対して、プラハ市長等から歴史的景観を損なうとして反対の声が挙がり、政治的な問題となっているようです。

Will Jan Kaplicky's Prague National Library make him a local hero?
http://www.bdonline.co.uk/story.asp?sectioncode=449&storycode=3108875&c=1

参考:
チェコ国立図書館、斬新なデザインの新館を建設中
http://current.ndl.go.jp/node/7098

無料で使えるオンライン画像編集サービス“Photoshop Express”

米国のAdobe Systems社が、同社の画像編集ソフト“Photoshop”の基本的な機能の、オンラインでの無料提供サービス“Photoshop Express”を開始しました。画像は2GBまでアップロード可能で、Facebookなどのソーシャルネットワーキングサービスとも連携しています。現時点では英語版しかなく、また、米国内向けの提供となっているということですが、今後他言語、他地域での提供も検討していくということです。

Adobe Systemsのプレスリリース
http://www.adobe.com/aboutadobe/pressroom/pressreleases/200803/032708PhotoshopExpress.html

Photoshop Express
http://www.photoshop.com/express/

小平市立図書館、図書館/小平市に関する新聞記事抄録検索サービスを開始

東京都小平市立図書館が2008年3月4日から、図書館/小平市に関する新聞記事抄録検索サービスを同館ウェブサイトから無料提供しています。

同館は1977(昭和52)年度から、朝日・読売・毎日・日経・産経・東京新聞等に掲載された記事の中で、図書館に関する記事及び小平市に関する記事の切り抜きを行い、毎年、製本して図書館資料としています。同時に、「小平市新聞記事登録規則」に則り記事の内容から抄録を作成し索引化していましたが、このほど、この抄録の1977~2002年度分について、データベースとして公開しました。ウェブサイトから本文は見られませんが、抄録情報(抄録、記事区分、地域区分、上位件名)と掲載情報(掲載紙、新聞名、版、シリーズ名、写真・図表の有無)を見ることができます。

新聞記事検索 - 小平市立図書館

3月 28日

社会・経済状況が情報検索/評価スキルにも影響(米国)

これまで、社会・経済状況によってインターネットへのアクセスに差が出るという「デジタル・デバイド」という現象が問題だとされてきましたが、社会・経済状況によって、情報検索/評価のスキルにも差が出るという調査結果が、タフト大学の研究グループによって出されたとSceinceDaily誌が報じています。どのような機関が作成しているウェブサイトを信頼できるものと見なすか、どのような検索エンジンを使うか、複数のウェブサイトを比較するか、どのように検索を行っていくか(キーワードを変えるなど)といったところで、社会・経済状況による差が見られるとのことです。研究グループは、「デジタル・スキル・デバイド」と呼ばれるこのようなスキルの差を、トレーニングによって改善していく必要がある、としています。

'Digital Skills Divide' Emerging - ScienceDaily

Wikipediaの品質向上のために300万ドルの寄付

米国のスローン財団が、Wikipediaを運営するウィキメディア財団に対し、スタッフの増強/品質向上のために3年間で300万ドルを助成することになったと報じられています。

Sloan Foundation gives Wikimedia Foundation $3 million - CNET News.com
http://www.news.com/8301-13772_3-9903050-52.html

Sloan Foundation to Give Wikipedia $3M - LISNews
http://www.lisnews.org/node/29603

学術雑誌の購読費用で何が買えるか?(米国)

米国のコーネル大学工学図書館が、学術雑誌の購読費用の高騰を研究者や学生にわかりやすく説明すべく、購読費用で何が買えるかを写真で示したウェブページ“Sticker Shock Page”を作成しています。例えば、Materials Science and Engineering A / B / C / Rの4誌合計で、2008年版の最新のホンダ・シビッククーペが買える(17,986ドル)そうです。このほかにも、いろいろなもの(アフリカへの乳牛32頭の寄付、家庭用太陽光温水システム、ペルー・マチュピチュ遺跡への旅行、ジェットスキーなど)を使って、学術雑誌の値段がどれだけ高いかを示しています。また同館における1利用あたりの単価も表示しています。同館は、同様のウェブサイトを2002年にも作っており、今回のものは更新版と位置づけられています。

“RDA/MARC Working Group”結成

RDA導入を目指して活動を続けている英国図書館(BL)、米国議会図書館(LC)、カナダ国立図書館・文書館(LAC)の3館の主導の下、“RDA/MARC Working Group”が結成されています。
RDAとの親和性を保ちつつ、将来的に効率的なフォーマット変換を可能とするには、MARC21フォーマットにどのような変更を加えることが必要かをつきとめ、改訂草案を提示するとのことです。
2008年7月に開催予定の“MARC community”に向けて、草案の作成を進めるそうです。

RDA/MARC Working Group Established
(RDA開発合同運営委員会(JSC)のプレスリリース)
http://www.collectionscanada.gc.ca/jsc/rdamarcwg.html

IFLAケベック大会に向けて“IFLA Express”刊行

2008年8月10日~14日に開催される、IFLAケベック大会に向けた情報誌“IFLA Express”の第1号が刊行されています。大会プログラム、申込期限のほか、開催地であるケベック市について紹介されています。

World Library and Information Congress:
74th IFLA General Conference and Council – IFLA Express No. 1, 2008
http://www.ifla.org/IV/ifla74/xpress1-en-2008.pdf

World Library and Information Congress:
74th IFLA General Conference and Council
(IFLAケベック大会の公式ウェブサイト)

DSpaceバージョン1.5がリリース

日本国内の機関リポジトリで最も多く利用されている、オープンソースの機関リポジトリ用ソフト“DSpace”のバージョン1.5がリリースされています。

DSpace 1.5 Released
http://sourceforge.net/forum/forum.php?forum_id=802935

3月 27日

都道府県等への子どもの携帯電話等におけるフィルタリングの普及促進のための啓発活動の依頼

総務省、文部科学省、警察庁が3月21日、合同で、インターネット上の有害情報から子どもを守るため、子どもの携帯電話等におけるフィルタリングの普及促進のための啓発活動に取り組むよう、都道府県知事・教育委員会教育長・警察の長等に依頼しました。

都道府県等への子どもの携帯電話等におけるフィルタリングの普及促進のための啓発活動の依頼 - 文部科学省
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/20/03/08032117.htm

次世代のブックモービル?

オーディオブック大手のOverDrive社が、同社と契約している図書館のアウトリーチ・イベントに協力すべく、全米を回る「デジタル・ブックモービル」を2008年8月に走らせると発表しました。このブックモービルでは、オーディオブック、電子書籍といったデジタルコンテンツの利用を体験できるようになっています。

Digital Bookmobile to Launch National Tour at Public Libraries
http://www.overdrive.com/aboutus/getArticle.aspx?newsArticleID=20080326

Community Outreach Events for Library Partners

ニューオーリンズ公共図書館の復興計画

2005年のハリケーンで壊滅的な被害を被ったニューオーリンズ公共図書館が、2030年を目途とした図書館復興のためのマスタープランを発表しました。同館の図書館協議会の議長を務めるジャズミュージシャンのメイフィールド(Irvin Mayfield)氏によると、ニューオーリンズのアイデンティティであるジャズや、料理、建築などをテーマにした分館を今後作っていく予定であるとのことです。

New OrleaNs Public library Master Plan
Speaking Volumes for the Future
http://www.nutrias.org/~nopl/masterplan/noplmasterplan2008.pdf

Trumpeter to help New Orleans libraries - NOLA.com

ICDL、著名な童話集などをコンテンツに追加することが決まる

子どもの本の国際電子図書館(ICDL)が、博物館・図書館サービス機構(IMLS)の助成を受けて、ボストン公共図書館、コネチカット大学、ミネソタ大学の3機関の所蔵する児童書コレクションをデジタル化し、コンテンツに加えることになったと報じられています。追加されるのは、ボストン公共図書館のAlice M. Jordanコレクション(ロビンソン・クルーソー、赤ずきん、マザーグース、イソップ寓話、グリム童話、アンデルセン童話など)、コネチカット大学の『黒馬物語』、ミネソタ大学の『オズ・コレクション』(オズの魔法使いの著者ボームの作品)などです。

Partnerships with Children's Digital Library Benefit Kids - School Library Journal

ニューヨークの公立学校図書館の蔵書は20年遅れ

米国ニューヨークの州立図書館協会が、州内の学校図書館の蔵書の現状を調査したところ、蔵書の平均刊行年は1986年と、20年以上も前であることがわかりました。また小学生向けの図書の平均価格は20.82ドル、中学生向けは23.38ドルであるのに対し、州からの助成は児童・生徒1人あたりでわずか6.25ドルと、相当少ないということもわかったそうです。またこの調査より前にシラキュース大学が実施した調査によると、有資格の学校図書館メディアスペシャリストがおり、図書館に最新の資料が揃えられている学校の統一テスト(英語)の成績は、学校図書館が不十分な学校に比べ10ポイント以上高かったという結果がでており、州立図書館協会は現状の改善を強く訴えています。

The World Has Changed But Not Our Books

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