アーカイブ - 2008年 10月 - car

10月 9日

航空運賃の高騰、ALAを直撃

原油高に伴う航空運賃の高騰、また国家的財政危機による各機関の交通費等緊縮化に伴い、米国図書館協会(ALA)の財政は厳しい状況に陥っています。ALAの冬季大会、年次大会への出席者が減ることが予想され、会議の参加費からの収入も減ると見なされています。すでに60万ドル(約6,000万円)の予算をカットしたとのことで、さらなる対応については2009年1月23~28日にコロラド州デンバーで開催される冬季大会で報告される予定とのことです。

ALA Planning for Tough Year Ahead - 9/27/2008 - Library Journal
http://www.libraryjournal.com/article/CA6599901.html

住宅地開発にあたって、だれが図書館整備費用を負担するか?(英国)

英国博物館・図書館・文書館国家評議会(MLA)は、新たな住宅地開発にあたって、公共図書館や文書館をどのように整備・提供してゆくかについての調査をおこない、報告書を公表しています。
新たに必要となる図書館や文書館の設備や規模、建設に要する費用の見積を提示した上で、地方公共団体は「1990年開発法」に基づき、図書館整備のための費用として、少なくとも1人当たり90ポンド(約15,000円)、文書館整備費用として1人あたり22ポンド(約3,700円)を開発者から徴収すべきであると、提言しています。

Public Libraries, Archives and New Development: A Standard Charge Approach

レファレンスのための情報源サイト集LII、IPLに移行

カリフォルニア州立図書館の助成を受けて運用されてきた、ライブラリアンが選んだレファレンス情報源サイトのダイレクトリー“Librarians' Internet Index(LII)”がこのほど、米国の図書館情報学、情報科学系大学のコンソーシアムによるウェブサイト“Internet Public Library(IPL)”に移行することが発表されました。LIIは、カリフォルニア州立図書館の財政難により厳しい状況に置かれてきましたが、この移行によって、安定した財政基盤とシステム、そしてスタッフ(有給のスタッフほか、IPL参加大学の図書館情報学専攻大学院生の力を借りられる、等)を得られることになりました。

ちなみにIPLの運用主体は、2007年1月にミシガン大学からドレクセル大学・フロリダ州立大学に移っています。

Google ScholarにOA文献を示すマーク機能が追加

Google Scholarに、リンク先にオープンアクセスの文献がある場合、緑色の三角マークで表示してくれる、という機能が追加されているようです。

Google Scholar starts to flag gratis OA content
http://www.earlham.edu/~peters/fos/2008/09/google-scholar-starts-to-flag-gratis-oa.html

例:"Induction of Pluripotent Stem Cells"
http://scholar.google.co.jp/scholar?hl=ja&lr=&q=Induction+of+Pluripotent+Stem+Cells&lr=

Follow Google’s green arrow to open content

10月 8日

産総研、ネット上のマルチメディアコンテンツを音声でリアルタイムに検索できるシステムの実証サイトを公開

産業技術総合研究所が2008年10月8日、インターネット上の動画・音声等マルチメディアコンテンツに含まれている音声を音素片に分解・符号化し、辞書を用いることなくリアルタイムで直接検索できるシステムを開発したことを発表するとともに、その実証サイト「Voiser Web」を一般公開しました。

Voiser Web
http://www.voiser.jp/

産総研:プレス・リリース マルチメディアを「声で探す」検索システムをインターネット上で実証公開
http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2008/pr20081008/pr20081008.html

産総研、動画を「声で探す」検索システムの実証サイトを公開 - INTERNET Watch

京都産業大学、益川敏英教授のノーベル賞受賞論文をウェブサイトで公開

京都産業大学が、2008年ノーベル物理学賞を受賞した益川敏英教授の受賞研究論文(同じく受賞者の小林誠高エネルギー加速器研究機構名誉教授との共著)を、ウェブサイトで公開しています。

益川敏英教授 ノーベル賞受賞関連情報 - 京都産業大学
http://www.kyoto-su.ac.jp/more/2008/305/nobel/index.html

NII、「永続識別子: その選択肢の考察」を翻訳・公開

国立情報学研究所(NII)が、Ariadne誌第56号に掲載された論文“Persistent Identifiers: Considering the Options”の日本語訳「永続識別子: その選択肢の考察」を公開しています。

「永続識別子: その選択肢の考察」を翻訳公開 - 国立情報学研究所 学術機関リポジトリ構築連携支援事業
http://www.nii.ac.jp/irp/2008/10/post_4.html

ネット上での著作権侵害行為に対しISPにも法的責任があるとする改正著作権法が成立(ニュージーランド)

「インターネットを使い、著作権を侵害しているデジタルコンテンツをアップロード/ダウンロードする行為を繰り返す利用者に対し、適切な条件のもとアカウントを閉鎖する」というポリシーを設け、またそれを適切に運用することを、インターネット・サービス・プロバイダー(ISP)に義務付ける条項(section 92A)を含む改正著作権法が、ニュージーランドで2008年8月1日、成立しました。同法は10月31日に施行される予定です。ただし、このISPに法的義務を課す条項については、著作権者団体とISP団体との間で、どのように運用するかについての合意が必要ということで、2009年2月28日に施行される予定です。

2008年日本図書館情報学会研究大会

第56回日本図書館学会研究大会が、2008年11月15、16日に開催されます。プログラムが発表されています。

第56回日本図書館情報学会研究大会・臨時総会 ご案内
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jslis/events/fall_2008_2.pdf

『文化審議会著作権分科会 過去の著作物等の保護と利用に関する小委員会 中間整理(案)』

文化庁の文化審議会著作権分科会 過去の著作物等の保護と利用に関する小委員会第6回会議(2008年9月18日開催)の配布資料として、『文化審議会著作権分科会 過去の著作物等の保護と利用に関する小委員会 中間整理(案)』が文化庁ウェブサイトで公開されています。

文化審議会著作権分科会 過去の著作物等の保護と利用に関する小委員会 中間整理(案)
http://www.bunka.go.jp/chosakuken/singikai/hogo/06/pdf/shiryo_01.pdf

子どもの読書サポーターズ会議、『これからの学校図書館の活用の在り方等について(審議経過報告)』を発表

文部科学省が2007年度から設置している「子どもの読書サポーターズ会議」が2008年9月30日、これまでの審議成果の中間報告にあたる『これからの学校図書館の活用の在り方等について(審議経過報告)』を発表しました。

同報告は、(1) 学校図書館の位置付けと機能・役割、(2) 学校図書館をめぐる状況、(3) これからの学校図書館に求められる課題、(4) 学校図書館の活用高度化に向けた視点と推進方策、の4章からなっており、「今後さらに広く関係者等の意見を聞きながら、審議を深めていきたい」としています。

これからの学校図書館の活用の在り方等について(審議経過報告)
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/dokusho/meeting/houkoku/08093013/001.pdf

子どもの読書サポーターズ会議

テキサス大学オースティン校、講義単位での電子テキスト導入を試行

米国テキサス大学オースティン校が、電子テキスト(e-textbook)の可能性を探ることを目的に、いくつかの講義を対象として、講師および受講者全員(合計で1,000人程度)が電子テキストを購入して、電子テキストに基づいた講義を行うという「ベータテスト」を行うと、Inside Higher Ed誌が報じています。電子テキストは、Wiley社と契約して、受講者単位、講義科目単位での特別価格で提供されるとのことです。公式な価格は発表されていないとのことですが、受講者は1冊あたり25~45ドルで購入できるようだと報じられています。この電子テキストにはWileyのサイトにアクセスして利用するタイプのものと、ダウンロードして利用するタイプのものとがあり、前者の場合はテキストに関連したテストなどが利用でき、後者の場合は書き込み等ができるそうです。

デジタル化済みパピルス文書のオンライン協同編集環境の構築に助成(米国)

米国デューク大学が、デジタル化されたパピルス文書のオンライン協同編集環境の構築プロジェクトに対し、アンドリュー・メロン財団から81.4万ドル(約8,250万円)の助成を受けることになったと発表しています。同大学はすでに、同財団からの別の助成金を元にデジタル化済みパピルス文書の統合検索ポータルサイト“Papyrological Navigator”を構築、提供しており、新しい助成金は協同編集ツールの開発、インターフェースに充てられるとのことです。なお、この新規ツールは、他の古文書デジタル資料などでも利用できるようなものにする予定であり、その活用が期待されています。

Ancient Papyrus Documents to be Available Online - Duke University

Springer社がBioMed Centralを買収

オープンアクセス誌出版社のBioMed Centralを、Springer社が買収することに合意したと、Springer社が発表しています。

Springer to acquire BioMed Central Group
http://www.springer-sbm.com/index.php?id=291&backPID=132&L=0&tx_tnc_news=4970&cHash=b5a2aa41d8

SpringerがBioMed Centralを買収
(オープンアクセスジャパン 2008年10月7日記事)
http://www.openaccessjapan.com/2008/10/springerbiomed-central.html

Springer buys BioMed Central

10月 7日

ボストンでユニバーサル・アクセス・デジタル図書館サミットが開催

米国北東部の4州にある20の大学・研究図書館からなるボストン図書館コンソーシアム(BLC)が2008年9月24~25日、ユニバーサル・アクセス・デジタル図書館サミットを開催しました。このサミットには、図書館蔵書のデジタル化に関係する図書館関係者・研究者のほか、デジタル化事業を行っているGoogle社、Internet Archive、また出版社などからも参加者がありました。

このサミットでは、図書館蔵書から商用目的でスキャニングされているパブリックドメインの作品を利用するのに、制限を加えるデジタル化事業、とりわけGoogle社の事業に対し、市民の権利を侵害することであると批判・懸念を表明する意見が数多く上がったとのことです。

米国公共図書館の「格付け」2008年版が発表

米国では、ウィスコンシン州ワウケシャ郡統合図書館システムのディレクター兼図書館コンサルタントのヘンネン(Thomas J. Hennen Jr.)氏が、1999年から米国の公共図書館の格付け(rating)を行い、“Hennen's American Public Library Ratings(HAPLR)”としてAmerican Libraries誌・Library Journal誌等で発表し、また頒布もしています。これは、全米教育統計センター(NCES)が取りまとめている公共図書館統計を元に、15の指標を策定し、指標ごとに重み付けを行って得た数値で、図書館の規模ごとにランキングをつけるというものです。このほど、この2008年版(数値そのものは、NCESの2005年の統計による)が発表されました。

京都大学図書館機構、京都大学の研究活動を紹介するマンガを機関リポジトリで公開

京都大学と京都精華大学の協同プロジェクトにより作成された「マンガによる京都大学紹介冊子」、『MANGA Kyoto University』が、京都大学図書館機構の運営する学術機関リポジトリで公開されています。

MANGA Kyoto University
http://hdl.handle.net/2433/66065

京都大学図書館機構 - マンガによる京都大学紹介冊子「MANGA Kyoto University」をデジタル版で公開
http://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/modules/bulletin/article.php?storyid=359

「MANGA Kyoto University」が京都大学学術情報リポジトリで公開されました。(2008年10月3日) - 京都大学

OAを批判してきた米国人類学会、2誌をOA化-エンバーゴは35年

2006年にオープンアクセスに賛意を示す出版部門を解散させるなど、オープンアクセスに批判的な立場を取ってきた米国人類学会(American Anthropological Association:AAA)が、Wiley-Blackwell社の協力を得て、同学会の主要誌である“American Anthropologist”および“Anthropology News”の2誌を、2009年から35年間のエンバーゴ(猶予期間)の後、オープンアクセス化することとした、と発表しています。AAAは、この種の取り組みは人文科学・社会科学分野の出版業界では初めてのものだとしています。また2010年の総会にてこの取り組みを再評価する、さらに、将来的には拡大することもあり得る、とも述べています。

ユネスコ、国連識字の10年(2003年~2012年)の中間報告を発表

2003年から2012年にかけての10年は、国連識字の10年(United Nations Literacy Decade)に指定されており、全世界で識字率を高めるための取組みがなされています。2008年10月6日、第63回国連総会の場でユネスコは、取り組みの成果の中間報告をまとめた報告書を発表しました。報告書によると、世界の成人識字率は、1985年から1994年の期間と2000年から2006年の期間とを比較すると、76%から83.6%へと上昇しており、このペースでいくと、2015年には成人識字率は87%に到達すると予想されています。しかし、南アジア、西アジア、サハラ以南のアフリカでは、上昇がスローペースとなっていること、識字問題に対する財政的支援が依然として不十分であることなどが、懸案事項となっているということです。

新潟市立中央図書館、「ほんぽーとマンガ大学」を開校

新潟市立中央図書館は、開館1周年記念企画として、「ほんぽーとマンガ大学」を開校しています。

新潟市ゆかりのマンガ家の原画展や、シンポジウム、親子マンガ教室などが開かれています。

「ほんぽーとマンガ大学」を開校します!
http://www.niigatacitylib.jp/modules/news/article.php?storyid=146

マンガ大学が来月開校、新潟 - 新潟日報
http://www.niigata-nippo.co.jp/pref/index.asp?cateNo=1&newsNo=113542

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