アーカイブ - 2020年 11月 - book

11月 26日

E2327 - カナダの冊子体資料共同管理に関するプロジェクト最終報告書

2020年9月,カナダ研究図書館協会(CARL),カナダ国立図書館・文書館(LAC),およびシェアードプリントを実施している国内のコンソーシアムからのメンバーで構成されるCanadian Collective Print Strategy Working Group(CCPSWG)は,同国の冊子体資料の共同管理に関するプロジェクトの最終報告書“Final Report of the Canadian Collective Print Strategy Working Group”を公表した。本稿では,この報告書の内容について概説する。

E2326 - 福島における震災アーカイブズの構築と資料収集の方針

2020年9月20日に開館した東日本大震災・原子力災害伝承館は福島県が設置した震災伝承施設である。当館は(1)原子力災害と復興の記録や教訓の未来への継承・世界との共有,(2)福島にしかない原子力災害の経験や教訓を生かす防災・減災への寄与,および(3)福島に心を寄せる人々や団体と連携し,地域コミュニティや文化・伝統の再生,復興を担う人材の育成等による復興の加速化への寄与,の3点を基本理念としている。この基本理念に基づき,展開されている4つの事業を紹介する。

E2328 - 米国国立農学図書館によるデータレスキュープロジェクト

2020年8月,米国国立農学図書館(NAL)と米国のメリーランド大学情報学部との協働で実施したデータレスキュープロジェクトの報告書“Final Report and Recommendations of the Data Rescue Project at the National Agricultural Library”が同大学の機関リポジトリで公開された。同プロジェクトは,退職する研究者や閉鎖される研究室のデータや書類を迅速に評価する試験的プロセスの開発を目的としたものであり,データレスキュー実践のガイドである“Data Rescue Processing Guide: A Practical Guide to Processing Preservation-Ready Data From Research Data Collection”を作成している。報告書ではガイドの作成プロセスや実際のデータレスキューの評価,今後の展望について報告している。以下では,どのような視点でガイドを作成し,ガイドを用いてどのような処理を行ったのかに着目して報告内容を紹介する。

E2329 - 研究支援における社会的相互運用性に関するOCLCの報告書

米国の研究大学は高度に分散化され絶えず変化する機関であり,独立性の高い様々な業種の関係者が存在する。こうした環境は種々の課題を生み出し,課題を解決するためには,協力と相互理解を促進する個人や組織間の関係構築と維持,つまり社会的相互運用性が必要である。このことは研究支援に携わる関係者にとって,特に重要である。

11月 12日

E2323 - 諸外国における読書習慣調査と読書推進活動

読書量は過去20年間で減少しており,特に若年層での減少は顕著である。国際出版連合(IPA)が2020年10月に公開した報告書“Reading Matters: Surveys and Campaigns – how to keep and recover readers”(以下「本報告書」)では,26か国における読書習慣調査のレビューを行った上で,そのような傾向が広く見られることを指摘する。

E2320 - コロナ禍の博物館等を支援する3D&VRボランティア撮影

一般社団法人VR革新機構では,2020年4月以降,日本銀行,市民会館,図書館,博物館・美術館,震災遺構の展示施設,子ども向け施設,水族館,ホール,防災センターなど約40施設を3Dビュー&VR映像で撮影し,その映像を公開した。

E2322 - オランダ・ILP Labによるウェブサイト収集への提言

オランダのアムステルダム大学情報法研究所(Institute for Information Law)が所管する学生イニシアチブ,The Glushko & Samuelson Information Law and Policy Lab(ILP Lab)は,2020年8月,ポリシーペーパー“Web harvesting by cultural heritage institutions”を公開した。

E2324 - Asia OA Meeting 2020<報告>

2020年9月9日から16日にかけて,オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)が組織するAsia OA Meeting 2020 “Building a Sustainable, Asian Knowledge Commons for Open Science Era”が開催された。Asia OA Meetingはアジア各国によるオープンアクセス(OA)およびオープンサイエンスに関する情報共有を支援する国際会議である(E2150ほか参照)。今回の会議は韓国科学技術情報研究院(KISTI)の主催であり,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により,オンラインでの開催となった。

E2321 - JADS第99回研究会「新型コロナ資料の収集」<報告>

2020年9月12日,アート・ドキュメンテーション学会(JADS)の第99回研究会・第3回オンラインイベント「新型コロナ資料の収集」が開催された。新型コロナウイルス感染症の感染拡大によって,私たちの生活は一変し,様々な感染症対策をとりながらの日々が続いている。行事中止のお知らせやチラシ,各種店舗における営業案内の貼り紙などは,この生活変化に伴って生まれたものであり,後世に現状を伝える貴重な資料である。こうした「新型コロナ資料」は,博物館等を中心に収集活動が展開されている。その中でも,浦幌町立博物館(北海道)と吹田市立博物館(大阪府)は,日本国内でいち早く新型コロナ資料の収集を開始した。本研究会では,2館の活動についての報告と対談が設けられ,新型コロナ資料収集の意義や今後の展開について語られた。